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臨床心理士
資格
臨床心理士、公認心理師、マインドフルネススペシャリスト
【恋愛心理学】男性と女性で異なるメールの意味の違い
明確な男女の線引きは難しいですが、メールやLINEを好む人がいる一方で、苦手とする人も多く、特に男性は自分の気持ちを文面に表すことが女性よりも苦手な傾向があります。ここではわかりやすく「男性」と「女性」で分けますが、個人差があることが前提と思ってくださいね。
恋愛心理学①男性のメールは連絡手段
男性は女性よりも自己開示量が少ない傾向にあります。
メールやLINEは「会っていない時間も話をする行為」なので、苦手意識を感じやすい男性が多いのです。しかしそれは、あなたに好意がないからではなく、相手とあなたの性格や価値観の違いとなります。
好意を寄せている男性やパートナー(彼氏、夫)の返信が遅いからと言って、自分の基準で判断してしまうと「好きではないから返事が遅い」と考えやすくなるでしょう。不安や焦りから相手を責めたり、勝手に諦める行動をとってしまうリスクも高まります。男性心理だけでなく、相手のことをよくみてくださいね。
個人差はありますが、男性にとってメールやLINEは連絡ツールの1つである可能性を前提に捉えるようにしましょう。
恋愛心理学②女性のメールはコミュニケーション
一方で女性は自己開示が好きな人が多いです。
女性にとってのメールやLINEは、普段の会話の延長であり、コミュニケーションの1つと捉えている人が一定数いるといわれています。顔が見えない分、返信までの時間も遅くなると不安になりやすい人も多いようです。
女性は男性よりもつながりを求めやすく、ストレスも感じやすい傾向があるため、こうした背景から「連絡がこない=不安」「連絡が遅い=嫌われているんじゃないか」と連想しやすいと考えられます。
恋愛心理学③一方で個人差もあることを忘れずに
ここまで何度かお伝えしたように、メールやLINEに限らず人間の行動には明確な男女差はなく、個人差の問題も大きいでしょう。特に恋愛心理学は男女で分けて捉えがちですが、同じ反応で同じような思考の男性ばかりではありません。
女性でもLINEやメールを好まない人がいるのと同じで、男性でLINEやメールを好む人もいます。この記事には「メール 男性心理」「メール 恋愛心理学」などでたどり着いた人が多いと思いますが、このような情報だけでなく、相手に聞いてみる、話し合ってみることも大切にしてくださいね。
ここから先は一般的な心理学の観点から、男性からくるメール・LINEで予測できることを解説していきます。
男性のメールから予測する5つの恋愛心理学
メールの内容から判断できる男性心理を恋愛心理学の観点から紹介します。
特に男性心理の視点で解説していますが、女性にも当てはまるところはあるでしょう。相手が好意を向けてくれているかだけでなく、自分も相手にメールやLINEで好意を伝えているかのチェックにも活用してみてくださいね。
1.自己開示が増える
男性のメールやLINEで、近況や日常の報告、画像付きの内容が増えてきたときは、あなたへの好意の表れと思いましょう。
その行為が「恋愛(脈あり)」か「友情」なのかは、ほかの2~4のいずれかも当てはまっていることで、可能性は高まっていきます。男性は自己開示を苦手としている割合が多いです。メールやLINEで自身の近況や気持ちを伝える頻度が増えたら、好意の表れだと考えて大丈夫でしょう。
特にこのあと紹介する「4.長文や連投が続く」に当てはまったり、あなたに対して質問が増えて会話が途切れにくくなってきたら、両想いの可能性も高くなります。
あなた自身も積極的に自己開示したり、男性の自己開示に興味を持つようにすると、相手もきっと嬉しい気持ちになっていきますよ。
2.あなたが好きな話題を振る
男性は「会ったときに話せばいい」「電話で話せばいい」と考えやすいところもあります。
メールやLINEで男性側はあまり興味がない話題でも、あなたが関心のあることの話題を振ってきたときは脈ありと考えていいかもしれません。もしくは、あなたをきっかけに興味関心を持ち始めたという発言があったときは、さらに脈ありの可能性は高いと考えられます。
ただし、仕事に関連した話題の可能性もゼロではありません。「5.電話やデートの誘いがある」やプライベートな質問に踏み込んできているかも合わせて判断しましょう。
3.褒め言葉が増える
最初から容姿を必要以上に褒めてくる男性は要注意ですが(笑)
距離を縮めていくうちに、褒め言葉や感謝の言葉が増えてくるときは脈ありの可能性が高まります。その褒め言葉が、抽象的ではなく具体的なものになったときはより一層好意を持っている可能性は高いでしょう。
例えば、「かわいいね」「優しいね」と伝えるだけでなく、「○○なところがいいね」「○○で優しいね」「話していると元気が出る」など、特別感のある言葉などが好意の表れと考えられます。
ストレートな言い方ではなくても、お礼の言葉が増えたり、今までになかったいい反応が返ってきているときは脈ありの可能性は高いです。
一方で褒めることを苦手としていたり、会ったときに伝えたいと思う派の男性もいるので、「褒められない=脈なし」「嬉しそうじゃない=脈なし」とは捉えないようにしてください。
4.長文や連投が続く
男性があなたに好意を持っていれば、あなたに好かれるようにしたり、あなたとの話題を途切れさせないように工夫するかもしれません。その表れが長文や連投です。長文といっても何十行もというよりは、「うん」「そうなんだ」などのシンプルなもので終わらず、2~3行増えるくらいのイメージでいましょう。
長文ではなく、連投の場合はも同様です。「そうなんだ」「それで○○はどうなの?」など、質問形式で会話が続くように連投してきている場合は、好意があると思っていいかもしれません。
5.電話やデートの誘いがある
ここまでの4つは、仲のいい友人や話しやすい相手に対しても行なってる男性はいます。
しかし、男性から電話やデートの誘いがある場合は、恋愛対象としてあなたを見ている可能性が高いです。
ただしすぐに誘ってくる男性ばかりではありません。心理学には単純接触効果というものがありますが、男性が数日連続で連絡してくるときは、あなたともっと話したい気持ちや好感度を上げようしていることが考えられるでしょう。また、「彼氏はいるの?」「彼女ほしいな」と発言しているときも脈ありの場合が多いです。
そのような、男性側の細かな言動を見ていくと、あなたが求めているストレートな表現ではなくても好意を抱いている可能性があります。
単純接触効果を男性が活用していたり、恋愛に関する質問や話題が増えてきたときは、あなたから誘ってもいいかもしれませんね。
返信の早さ=愛情があると限らない
返信が早い男性だとしても、必ずしも脈ありとは限りません。
例えば、社会人として当然と思っている人、暇だからという人、メールやLINEでのコミュニケションが好きという人など、返信が早い男性にも色々な背景があります。この記事で紹介した5つの恋愛心理学のどれも当てはまっていなければ、「ただ返信が早いだけ」ということもあるのでよく注意してください。
一方で、返信が遅いから脈なしかというと、そういうことではありません。
返信の早さは愛情の量を測るものではないので、勝手に判断しないようにしましょう。
仕事で忙しいのかもしれません、ゆっくり返信をするタイプかもしれません、どのように返せばいいかわからないのかもしれません。不安に感じるほど相手が好きなのだとは思いますが、お互いを知る手段の1つとして、メールやLINEを活用していきましょう。
メールやLINEだけで、相手の愛情を決めつけないようにしよう
今回は恋愛心理学の観点から、男性からくるメールやLINEについて解説しました。
女性に限らず、人は自分が意識していることを相手にしてもらえないとき、不安や焦りを感じるといわれています。相手に大切にされていない、蔑ろにされていると感じたときは、本当にそうなのか相手の言動をよく思い出してみましょう。自分の価値基準も大切にしつつ、相手のことも考えていきましょうね。
不安になったときは、相手に落ち着いて聞いてみたり、相手を責めない程度に自分の思いを伝えてみてください。
~参考文献~
熊野道子.自ら進んで自己開示する場合と尋ねられて自己開示する場合との相違 教育心理学研究50,456-464,2002
山田茂人.ストレス反応の男女差 精神経誌 112,5 .2010
宮嵜由美.メールの返信にかかる時間に対する送・受信者の心理的負担―負担の感じ方の転換点を中心に― 専修国文,88, 1–10.2011
坂田桐子.選好や行動の男女差はどのように生じるか,日本労働研究雑誌 56 (7), 94-104, 2014-07
村上幸史.返信は早い方が良いのか?―携帯メールやLINEにおける「互酬性仮説」の検証 実験社会心理学研究 Vol. 62, No. 2 pp. 80-93 2023