もくじ
ピラティスインストラクターになるには志望動機が重要なカギ!
ピラティスインストラクターに限らず、就職試験の際には必ずと言っていいほど志望動機を聞かれます。採用担当者が志望動機を問う理由は「うちのスタジオにマッチする人材か」「意欲が高いか」などを判断したいため。志望動機が明確でないと、熱意が伝わらず「やる気があるように見えない」とマイナスの印象を持たれてしまうかもしれません。
つまり、履歴書や面接でいかに志望動機をしっかり伝えられるかが、採用を左右する重要なキーポイントなのです。
ピラティスインストラクターの志望動機でチェックされるポイント
まずは、志望動機から採用担当者がチェックしているポイントを把握していきましょう。
これまでの経歴
志望動機から、持っている資格やこれまでの職歴、ピラティス経験などがチェックされます。採用担当者は志望者の経歴やスキルを把握して、就職後に活躍してくれる人材かジャッジしたいのです。そのため、ピラティスのスキルはもちろん、人に何かを教えていた経歴があれば、アピールポイントになるでしょう。
仕事に対する理解度
採用担当者は、仕事内容を理解しているかも志望動機からくみ取っています。スタジオによって展開しているメニュー・得意分野・理念などが異なります。例えば、マット式のピラティスしか実施していないスタジオの志望動機で「マシン式の指導に力を入れたいです」と語っても、なぜここで働きたいのかアピールできません。仕事に対する理解度を高めるためにも、志望動機を考える際はスタジオについてしっかりリサーチしておきましょう。
ピラティスインストラクターに対する熱意
インストラクターの仕事は、1日に何クラスも受け持ったり根気強く指導したりと、熱意がないとなかなか続けられません。そのため、採用担当者は志望動機から熱意を確認し、長く働いてくれるかどうか、判断したいと思っているのです。
ピラティスインストラクターの志望動機に盛り込みたい項目
ピラティスインストラクターを目指した理由
ピラティスインストラクターを目指した理由は、志望動機を語るうえで外せないポイントです。「ピラティスを教えてくれたインストラクターにあこがれた」「ピラティスの楽しさを伝えたい」など、何かきっかけがあるはず。ピラティスインストラクターに関心を持った理由を深掘りしてみてください。
就職を目指すスタジオに惹かれた理由
ほかのどこでもない「このスタジオ」を選んだ理由も、志望動機に盛り込みましょう。「スタジオの雰囲気がいい」「尊敬するインストラクターが在籍している」「理念に共感した」など、志望したスタジオへの思いを明確化しておくのがおすすめです。
自分自身の強み
得意なことや能力など自分自身の強みを志望動機に盛り込むと、いいアピールになります。しかし、ただ強みを伝えるだけでは好印象を残せません。持っているポテンシャルを、ピラティスインストラクターの仕事でどう活かせるかまで説明しましょう。
コミュニケーション能力と協調性
インストラクターの仕事には、コミュニケーション能力と協調性が不可欠です。というのも、ピラティスを生徒にレッスンしたり、悩みを聞いたりする機会が多いため。「人と話すのが好き」「チームを組んで仕事をしていた」のようなエピソードがあれば、積極的に盛り込みましょう。
ピラティスに関する資格
ピラティスインストラクターの仕事をする際、必ずしも資格が求められるわけではありません。ただし、関連の資格がある場合は、志望動機の中でふれると好印象を残せるでしょう。例えば、次のような資格が挙げられます。
・マットピラティストレーナー指導者資格
・マシンピラティストレーナー資格
・FTP ベーシックマットピラティスインストラクター
・FTP マタニティピラティス など
ピラティスインストラクターになるための志望動機例文
では、具体的に履歴書の志望動機欄に書く例文を紹介します。就職の経緯別にまとめました。
新卒や未経験からピラティスインストラクターを志す場合
私がピラティスインストラクターになりたい理由は、ピラティスが持つ魅力を広めたいと思ったためです。
私はもともと姿勢が悪く、肩こりや腰痛に悩まされてきました。しかし、ピラティスを始めてから姿勢が改善され、身体の不調も軽くなったと実感しています。さらに、ボディラインに自信がつき、興味がなかったファッションも楽しめるようになりました。身体が整うだけでなく気持ちを前向きにしてくれるところが、ピラティスの大きな魅力だと感じています。
ピラティスを始めてから5年経ち、自分のためだけでなく、以前の私のように身体のことで悩んでいる人の役に立ちたいと考えるようになり、ピラティスインストラクターの養成講座を受講しました。そして、貴社のアットホームな雰囲気や少人数制の丁寧なレッスンに魅力を感じ、私も一員として働きたいと強く思っております。
ほかのピラティススタジオから転職する場合
個別のニーズに合わせてプログラムを組み、しっかり時間をかけてレッスンしている貴社のパーソナルトレーニングに感銘を受け、志望したしました。「ピラティスを通じて人を幸せにする」という貴社の企業理念にも深く共感しております。
前職では、大人数のグループレッスンを週に4クラス、5年間担当していました。大勢の生徒にピラティスを教えていく中で、分かりやすくレッスンする力やコミュニケーション能力が身についたと感じています。一方、一人ひとりを丁寧にフォローすることが難しく、いかに目を行き届かせるかが課題でした。
入社した際は、前職で身につけたスキルを活かし、一人ひとりに寄り添えるピラティスインストラクターに成長して貴社にも貢献したい所存です。
異業種からピラティスインストラクターに転職する場合
ピラティスインストラクターに転職しようと思ったのは、ピラティスで心身共に整えられたことがきっかけです。
私は今年の3月まで、保育士として働いていました。子どもたちを抱っこしたり、目線を合わせて活動したりしていると、どうしても腰に負担がかかり、慢性的な腰痛を患っていました。
ピラティスを始めたところ、腰痛が軽くなっただけでなくレッスンを通じてたくさんの仲間ができ、プライベートも充実したと実感しております。次第に「ピラティスのすばらしさを伝えたい」と考えるようになり、今年の5月にインストラクターの資格を取得し、現在も勉強中です。
貴社の明るい雰囲気と親身に寄り添ってくれる先生方に惹かれ、志望いたしました。さまざまな年齢層のお客様と積極的にコミュニケーションをとり、次回も楽しみにしていただけるようなレッスンを行いたいと思っております。
志望動機と一緒に覚えておきたい面接時の注意点
最後に、面接時に気をつけたいポイントをお伝えします。
明るくはきはきとした態度を心がける
面接時は、明るくはきはきと受け答えしましょう。インストラクターには、コミュニケーション力が必須です。また、音楽をかけたり、大人数でレッスンしていたりするスタジオもあるでしょう。
小さな声でぼそぼそと話してしまうと「向いていないのでは?」と面接官に思われてしまうかもしれません。そのため、聞き取りやすいボリュームではっきりと話すことを心がけてください。
自己PRや志望動機を丸暗記して言わない
丸暗記した志望動機を面接でそのまま話すのは、おすすめできません。まるで作文の発表のようになってしまい、インパクトのある印象を残せないでしょう。
コツは、要点を絞っておくことです。文章で覚えるのではなく、核となるポイントや流れを記憶しておきます。例えば「目指したいインストラクター像は絶対伝えよう」「まずはこのスタジオを選んだ理由を話そう」など。要点以外は臨機応変に自分の考えを盛り込みながら話してみましょう。
できないことはできないと伝える
採用後のミスマッチを避けるためにも、できないことは正直に伝えてください。いい印象を残そうと盛って話してしまうと、思っていたような働き方ができない恐れがあります。
自分の適性や能力、希望のシフトからかけ離れた仕事をしないためにも、できないことはできないとしっかり話しておくことがベターです。
自分の素直な気持ちを伝える
面接官の心に響くアピールをするには、素直な気持ちをさらけ出すことも大切です。過去の実績や持っている資格も重要ではありますが、面接官が知りたいのは「志望者はどのような人か」ということ。この先一緒に働く仲間として、人柄や考え方を知りたいと思っているのです。
そのため「こんなインストラクターを目指している」「こんなレッスンをしたい」といった、ストレートな思いを伝えてみましょう。
まとめ
履歴書や面接において、志望動機は採用担当者が注目しているポイントです。まずは、自分の気持ちやピラティスインストラクターへの思いを整理してみてください。きっとすてきな志望動機が書けるはずです。今回紹介したポイントや例文を参考に、採用を目指して動き始めましょう。