もくじ
臨床心理士
資格
臨床心理士、公認心理師、マインドフルネススペシャリスト
男性とは○○な生き物!?
みなさんは男性にどのようなイメージを持っていますか?
相手の容姿や心情の変化に気づきにくい、寄り添うことが苦手というイメージを持っている人も多いかもしれません。
近年は性差が注目されることは少なくなってきましたが、男性の恋愛観はやや容姿の優先度が高かったり、狩猟本能が残っているのか好きになるスピードが早かったり、感情表現が苦手、頼られたい願望があるけど甘えたい気持ちもあるなど、女性には少し理解しにくい特徴を持ち合わせていることがあります。
それはおそらく、脳の構造上は少なからず性差が影響しているという研究もあるからでしょう。一方で、近年の研究では私たちが思っているよりは性差とは誇張されているものという捉え方もできることがわかりました。
ここで注目したいのは「男性」「女性」ではなく、「男性脳」「女性脳」として捉える方法です。「男性=男性脳」と捉えず、「相手がどんな男性か」「自分がどちらの脳が多いかもしれないか」など考えると今よりも恋愛が楽しくなるかもしれません。相手がどんな男性か、どんな気持ちを持っていそうかを知るために、このあと紹介する「男性のしぐさ」も参考にしてみてください。
参考
澤田玲子ほか.男脳vs女脳?-感情処理における行動と脳の性差.脳科学と心理学(2),p12
恋愛心理学から読み取れる男性のしぐさ7選
恋愛心理学や行動心理学の観点から読み取れる男性心理を解説します。
しぐさ1.瞳孔が開いていると「興味あり」
瞳孔とは、黒目の中心の黒い部分のことです。
この黒い部分が大きく開いていると、「興味が強い」「関心を持っている」といわれています。
しかし、瞳孔に注目するってすごく難しいですよね。
瞳孔に注目しすぎず、相手の目の大きさが変わったり、目が輝いているように少しでも見えたら「興味あり」のしぐさと捉えていいでしょう。
しぐさ2.手や肩が女性に近いなら「心を許してる」
手や肩など、身体の距離が女性に近いと心を許している、自分を意識してほしいという気持ちがあるといわれています。
たとえば、カフェやレストランで食事をするときに手がテーブルの上に出ている、横並びで座るときに肩が触れそうなところにあるなどが「近い」と判断できます。
確認できそうであれば、ほかの人との距離はどうか、初対面から身体に触れてくるような人かも合わせて判断することで「体の関係目当て」「誰にでも距離が近い人」なのかも判断できるでしょう。
しぐさ3.じっと見つめるのは「好意がある」
目線は言葉以上に気持ちが無意識に表れやすい部分です。
じっと見つめてくるときは、好意や興味関心の強さの表れといえるでしょう。真正面で見つめてくる以外では、長い視線をおくることや、女性が別の方向(食事や食器、景色など)を見ているときに見つめてくるなどの行動があれば、いわゆる脈ありの可能性は高いです。
一方で、服装や持ち物などに注目している可能性や、言いたいことがあってタイミングをうかがっていることもあります。声掛け後の反応などで、嫌な感じや困っている雰囲気がなければ、脈ありの可能性の方が高いでしょう。
しぐさ4.悩みや弱みを話す「信頼の証」
全員ではないですが、女性は悩みや愚痴を聞いてほしい人や共有したい人が多い傾向はあります。
男性の場合は、どちらかといえば格好つけたい、競い合いたい人が多いため、悩みや弱みをさらけ出す人が少ない傾向にあるのです。そのような傾向を持っているなかで、男性が女性に悩みを打ち明けてきたときは信頼の証であり、心を開いていると言っていいでしょう。
内容は、他愛もない話よりも悩みや弱みを話すことが重要です。だからといって、話さない男性の方が多いため、「話してくれないから信頼してないんだ」と考える必要はないですからね。
しぐさ5.身体がこっちを向いてたら「楽しい・興味がある」
「しぐさ2」と似ていますが、身体の向きも興味関心の表れといわれています。
行動心理学や恋愛心理学では、人は興味のある人や親しくなりたい人、心地よさを感じている人などに足を向ける傾向があるとされています。加えて前のめりになっていたり、瞳孔が開いていたり、手がテーブルの上に置かれているなど、ほかのしぐさも合わさっているとさらに脈ありの可能性は高いでしょう。
ただし、営業職などは身体を相手に向けることを当たり前としているので、身体の向きだけで判断しないようにしてくださいね。
しぐさ6.自身の唇を触るのは「あなたに甘えたい」
話している最中などに唇を触る男性は、かまってほしい気持ちや甘えたい気持ちがあるかもしれません。
普段は言葉に出さなくても、無意識な行動として表れることがあります。唇に触れる行動は、甘えたい気持ち以外にもさみしさや自信のなさ、不安の表れともいわれています。強がっていても本心は、あなたの前で緊張していたり、あなたにもっと甘えたい気持ちがあるのかもしれませんね。
しかし、嘘をついている男性や誤魔化そうしている男性も唇を触るしぐさをするので要注意!目の動きや選ぶ言葉など、ほかのしぐさにも注目してみましょう。
しぐさ7.足を広げているのは「リラックスしている」
座り方にも様々な心理が表われます。
「しぐさ5.」との違いは、身体の向きではなく座り方。浅く座る人や足を揃えて座る男性、深く座る男性など、様々な座り方がありますよね。
足を広げて座っている男性は、「リラックスしている」「自信がある」「支配欲がある」などの特徴があるそうです。相手に受け入れてもらおうと考えている人が、無意識にアピールしているしぐさといえるでしょう。
反対に浅く座っていたり、脚を揃えて男性が座っていたりしたら結構緊張されているかもしれません。ただし、浅く座っていても、身体が前のめりになっている姿勢がセットであれば、あなた自身に興味を持っている表れと考えられます。
1つのしぐさで判断せず、複数のしぐさや話の内容などで判断してみてくださいね。
注意して!男性のしぐさで気をつけたいサイン
脈ありの可能性が高いしぐさだけに注目していると、ちょっと関わるとつらい目に遭う可能性のある男性のサインを見逃してしまいます。ここでは、脈あり脈なしの判断にも役立つ「注意したい男性のしぐさ」を恋愛心理学や行動心理学の視点から解説します。
右上を向いて話すときは「嘘」?
無意識にも動く視線は、男性の本音を表すとも言われています。
特によく言われているのは、「右上を見ていると嘘」「左上を見ていると本当」という説。右上を見ているときは、何かしら考え事をしていると考えられています。これは嘘の可能性もあれば、相手が理論派であるときや落ち着いて考えて話したいタイプの人の場合あるので、相槌の仕方や手などの動きなど、ほかのしぐさも合わせて判断しましょう。
特に褒め上手な男性や、女性慣れしている感じの男性の場合は、視線に注目してみるといいかもしれません。
早口なら「支配したい・ごまかしてる」?
人は興奮や緊張している状態のとき、早口になりやすいです。
特に男性が早口になる場合は、短気やせっかち、完璧主義という性格傾向の表れともいわれていますよ。しかし、注目ポイントは早口なことではなく「早口でどんなことを話しているか」です。
- 自分自身の話(一方的に)
- 反論や反対意見
- あなたの話への要約(「つまり」「~ってことは」など)
などの内容を早口で話していれば、支配欲や自分の弱さなどを隠したい気持ちが無意識に表れているかもしれません。
しかし、会話のテンポがお互いに盛り上がって早口になっているようであれば、好意の表れの可能性もあります。「緊張しているのかな」とほほえましく思えるような様子でなければ、その男性は要注意かもしれません。
腕を組みがちなら「警戒している」?
心理学的に自分の腕を組む行為は、不安や防衛の表れ、もしくはイラ立ち、自分を強く見せたい態度の表れといわれています。
しかし拒絶サインとは言い切れないので、ほかのしぐさも合わせて判断した方がいいでしょう。特に腕を組んでいるタイミングがどんな話をしているときか、どんなシチュエーションかなども判断材料になります。
はじめてのデートなどでずっと腕を組んでいたら緊張しているのかもしれません。一方で、お互いを知っていこうと質問し合う段階で腕を組んでいたら、まだあなたに対して警戒心を持っていたり、あなたに色々知られることに不安などを感じている可能性もあります。
焦らせず、ゆっくりと警戒心を解いてあげてくださいね。
脈なし判断は早い!目の前の男性を見ることも忘れずに!
あくまでも恋愛心理学や行動心理学は、認知心理学や生理心理学、社会心理学、行動主義心理学などの研究結果に基づく統計的なものです。全員に当てはまるものではないですし、右上を向いていたから嘘を絶対についている、私の方に身体を向けてくれないから脈なしだ…というわけではありません。
緊張しやすくて右上を向くクセがある人もいますし、ゆっくり話す人のなかにも、言葉の選び方によっては支配下に置きたい人もいます。
恋愛心理学や行動心理学を参考にしながら、目の前の男性のことをよく見て、関係を深めていってくださいね。
恋愛心理学は参考程度に。気になる男性と仲を深めよう
気になる男性に脈ありサインのしぐさがなかったとしても、諦める必要はありません。
みなさん自身も「女性の脈ありしぐさ」を調べてみたらやっていないことも多いと思います。
気になる男性と仲を深めたいなら、関わり方や話の聴き方などを工夫することがおすすめです。はじめは距離がある関係であっても、工夫次第で相手が心を開いてくれる可能性も高まります。恋愛心理学を参考にしつつ、目の前の相手を知り、自分自身の言動を工夫していきましょう。