お香の種類や効果は?日本古来の香りの効果を日常で取り入れ心を落ち着かせる

現代では、西洋から伝わったアロマやキャンドルなど、心落ち着かせてくれる香りのアイテムはたくさんあります。 ですが日本には古来飛鳥時代から仏教とともに「お香」という香りのアイテムが伝わり、今でも数多くのお香が販売されています。 今回は、お香好きな筆者がお香の種類や、お香のメリットデメリットなどご紹介いたします。

お香はいつから日本で使われているの?

日本で「香り」道具でもあるお香が伝わったのは、古来飛鳥時代に仏教が日本に伝来してきた頃までさかのぼります。
奈良時代に入ると、仏前を清めるために使われる宗教的な意味合いが強いものとして使われます。やがて平安時代になると、練り合わせ炭火で燻らすお香が貴族の中で使われるようになってきました。
江戸時代では、位の高い人たちや経済力のある町人にも広まり、作法など「道」として確立されていきました。
現代では、「お香はわたしたちの身と心を静め、空間の浄化をしてくれ聖なる空間を作ってくれるアイテム」として、仏事に使用するものと香りを楽しむものと目的別にあります。

お香の種類

「お香」と一言で言ってもたくさんの種類があります。
ここでは、お香の種類についてご紹介していきます。

スティックタイプ(線香)

スティックタイプはいわゆる「お線香」とも呼ばれるものです。
仏具としても使われるお線香ですが、香りを楽しむ目的として日常使いとしてリビングなどで焚くことも手軽にできますね。
お線香を日常使いで利用するには、専用の「香立て」が必要です。
線香用の香立ては、灰受けも一体型になっている差すだけで良いタイプ、お皿+トンボ玉など組み合わせを楽しめるタイプ、下向きに吊るすタイプ、寝かせるタイプなど和っぽいもの以外にもオシャレに焚くものがたくさんあります。
お線香のメリットは、時間が経っても最小限の煙でお部屋が浄化できることです。

コーン型(円錐型)

コーン型は、安定感が抜群です。
お皿があればどこでも焚くことができ、香りを素早く部屋中に広げることができ、燃焼時間も10~20分と短いので時間がない朝や外出前にも香りを楽しめます。また、一気に香りが広がるため広い部屋や玄関など風通しのいい場所で焚くのに適しています。
また、香りを楽しむ目的であれば、コーン型は100円・300円ショップなど身近な場所で手に入りやすいので初心者でもトライしやすいでしょう。

渦巻型

渦巻型のお香は、蚊取り線香などで良く見るのではないでしょうか?
香りを楽しむインセンスとしても渦巻型はたくさん香りの種類もあり、渦巻型専用の香立てもあります。
また、蚊取り線香のように太めの渦巻型もあれば細い渦巻型もあり、様々です。
渦巻型は、スティック型やコーン型など他の形のお香よりも長時間焚けることがメリットで、燃焼時間が40~90分くらいのものが多いです。
広い場所に長時間香りを持続させたいときに使うのが良いでしょう。
専用の香立てに刺す以外でも、お香が完全に乗るくらいの少し大きめのお皿に置いて焚くことも良いでしょう。

塗香(ずこう)

塗香(ずこう)は、お香の原料である香木や漢薬などを細かく細かくパウダー状にしたお香です。
使い方はそのパウダーを身体に塗布して香りをまといます。
古くは身だしなみとしてや、川や海が無い場所での手指を清めるために使っていたのだそうです。
現在では、お経を上げる前や写経の前などに身を清めるのに使ったり、和装時の香水代わりに使ったりします。
チークケースのようなものに入っていて、手軽にポンポンと首の後ろに香りをまとわせたり、練上のものもあり生活様式にあった形式で今も使われています。

練香(ねりこう)

練香(ねりこう)は、粉末状の香りの原料を蜜や梅などで練って「丸薬状」にしたお香です。黒く丸い形のお香で「薫物(たきもの)」と呼ばれています。
焚き方はいくつかありますが、一番簡単な「空焚(そらだき)」をご紹介します。
高炉灰の上に火をつけた香炭を置き、灰の中に半分ほど香炭を埋め少し離れたところに練香を置きます。
練香がじんわり温められてくると、香りがお部屋中へ広がっていきます。
今は電子香炉などもありますので、灰や火を使わずに手軽にという場合にはオススメです。
古くは、平安時代の貴族が衣服に香りを薫き(たき)染めたと言われています。

印香

印香は、粉末にした香料を型で押し固めたものになります。
その姿はまるで和菓子の干菓子のように鮮やかでカラフルです。
練香と同じように温めて香らせる印香が主流でしたが、最近は直接火をつけて楽しむタイプも増えてきました。
火を点けるタイプは、印香立てやお皿を使うと良いでしょう。

これまでご紹介した種類以外にも、お香は様々な種類があります。

例えば、「匂い袋」などは袋の中に匂い香が入っており、クローゼットなどに掛けておいたりバッグに忍ばせておくことで常温で香りが楽しめます。

また、仏具である長尺線香や、焼香、抹香などは見たことがある方も多いのではないでしょうか。 

お香を焚くメリットデメリット

ここからは、お香を焚くことで身体と心と空間にどのようなメリットデメリットがあるかご紹介していきます。

お香を焚くメリット

お香を焚く一番のメリットのリラックス効果です。
お香を焚くと自然と呼吸が深くなります。
深呼吸を繰り返し行うことで、自律神経が整い副交感神経が優位になり、焦りや不安・苛立ちと言った感情があったとしても、自然と安心・穏やかといった感情へシフトしていきます。
また、揺らぐ煙を見つめることでもリラックス効果があると言われています。

また、場を浄化するといったメリットもあります。
神社仏閣でも朝夕お香を焚いて、邪気を払い場を清めます。
お香を焚くと言うことは、家の邪気を払い空間を整える作用があるのです。
特に白檀や乳香(フランキンセンス)、沈香は浄化力が高いと言われています。
また、医療の面からもお香は殺菌・抗菌作用があることが分かっています。

梅雨時などは吸湿効果も期待できるでしょう。
微量ではありますが、周りの空気の湿気を吸い取って燃えていきます。

お香を焚くデメリットや注意点

お香を焚くことにはデメリットもあります。ここでは注意点などもお伝えしていきます。

お香を焚くことで、部屋の壁が汚れる可能性があります。
これはお香を焚いた時に出る「木タール」といった物質が原因です。
「樹脂分」や「香気成分」を多く含むものを使用すると、黄ばみの原因になります。
国産のお香は煙が少なくなるよう開発されていますが、海外産のものはまだまだ煙が多く出るものが多く市場に出回っていますので、気を付けましょう。

そして、煙が出ますので気管支が弱い方や喘息気味の方、敏感な方は注意が必要です。
九州大学では、線香を燃やすと有害物質が多少なりとも発生することが研究で分かっており、臨床試験では線香を日常使いする家の子どもは、線香を焚かない家の子どもよりも喘息のリスクが高くなり、肺機能が低下することが分かっています。

しっかりと、換気した部屋の中で使うこと、煙が少ないお香を選ぶこと、天然香木の化学物質が少ないお香をチョイスするなど工夫して、リスクを減らして香りを楽しみましょう。
また、火を使いますので取り扱いにも注意しましょう。

お香を炊くオススメの時間帯

お香は1日焚いていても良いのですが、オススメの時間帯は太陽のエネルギーが満ちる午前中になります。
特に朝の7時~11時は辰の刻・巳の刻と言って良縁や運を舞い込みやすい時間でもあります。
また、それ以外でも香りによるリラックス効果もありますので、もちろん大丈夫です。

まとめ

今回は、お香の種類や効果についてお伝えしていきました。
現代はアロマやキャンドルなど様々な香りを楽しむアイテムが出回っていますが、筆者は色々試した結果お香を楽しむ生活へと落ち着きました。
ぜひ、忙しい現代だからこそお家にいる時間にお香を焚いて、お家をパワースポットにしてみませんか。

都内で、星を読みながらWebライターとして活動する2児のアラフォーママ。
ワクワクが大好きな星読み冒険家。

自身も10キロのダイエットに成功し、そこから美容と健康に目覚める!
現在も身体の中と外から歳を重ねても健康的に美しくありたいと日々研究中。
「身体」と「心」は繋がっており、心の健康が身体の健康。
身体の声を聞くことが心の健康にも繋がると、マインドセットも学ぶ。
瞑想で自分自身と深くつながり、ヨガで身体をしなやかに、星と繋がってこれからの流れを読んで日々自由に自然体で過ごしています!

生活リズムアドバイザー/健康リズムカウンセラー 資格取得

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