もくじ
一年だけ楽しめるタトゥー「エフェメラルタトゥー(Ephemeral Tattoo)」とは
出典:Ephemeral
今やファッションの一部として親しまれているタトゥー。タトゥーの最大の特徴ともいえるのが、入れると一生消えないこと。タトゥーが気になっているものの、一生ものを懸念してなかなか入れられない...という方も多いのでは。
そんな方にご紹介したいのが「エフェメラルタトゥー(Ephemeral Tattoo)」。エフェメラルタトゥーとは約一年で消えるタトゥーで、より気軽に入れることができると、今海外で話題になっています。
今回は、これまでのタトゥーの常識をくつがえす、エフェメラルタトゥーの基本情報と、ユニークでおしゃれなタトゥーをいくつかご紹介します。
一般的なタトゥーとエフェメラルタトゥーの違いは?
エフェメラルタトゥーと、一般的なタトゥーの違いは、使っているインクにあります。
一般的なタトゥーが消えないのは、体内で分解されないインクを使用しているから。タトゥーは、皮膚のさらに下(真皮)に色素を入れます。真皮層に入った異物を除去する白血球はインクを消化することができないため、色が体内にそのまま残る仕組みとなっています。
一方、エフェメラルタトゥーは、体が自然に分解できるインクを使用していて、およそ9ヶ月から15ヶ月ほどで消えるようになっています。
エフェメラルタトゥーを入れるときに、痛みはある?
通常のタトゥーを彫るときと同じで、エフェメラルタトゥーも針を使用しておこないます。気になる痛みについては、通常のタトゥーを彫るときと同様に、痛みを感じるとのこと。
実際にエフェメラルタトゥーを体験した方のレビューによると、痛みに個人差はあると思いますが、通常のタトゥーを入れたときと比べて、エフェメラルタトゥーのほうが痛かったそう。
エフェメラルタトゥーはしっかりとインクを入れる必要があるのか、何度も同じ箇所を掘らないといけなかったと話しています。
エフェメラルタトゥーのインクは安全?
アメリカにあるエフェメラルタトゥーを入れられるお店「Ephemeral」の公式サイトによると、エフェメラルタトゥーのインクは、FDA(アメリカ医療機器認証)の承認を得た安全性の高い成分から作っているとのこと。
さらに、インクの開発には約6年以上と数百万ドルをかけていて、IRB (治験審査委員会) による厳格な臨床研究もおこなったそう。
ちなみに、インクはヴィーガンとなっています。できる限り動物由来成分は使わず、植物由来成分を使用しているとのこと。
色をつけることはできる?
色のついたタトゥーは、ファッション性が高く人気ですよね。
Ephemeralの公式サイトによると、現時点では黒インクのみ入れることが可能だそうです。ただ、現在カラーインクのテストを繰り返しており、近々カラーを入れられるようになる可能性が高いとのこと。
体のどの箇所にも入れることは可能?
現時点では、顔、手、指、足、つま先には入れることができないとのこと。
タトゥーの質を考慮して入れられないようになっています。また、しっかり消えると保証がまだできない部分のようで、研究が進み次第入れられる範囲が広がるかもしれません。
日本でもエフェメラルタトゥーはできる?
エフェメラルタトゥーは、アメリカ・NYのブルックリンで誕生。先ほどご紹介したエフェメラルタトゥーのお店「Ephemeral」がそうで、現在アメリカで8店舗展開しています(ブルックリン、ロサンゼルス、ヒューストン、ワシントンDC、サンフランシスコ、マイアミ、アトランタ、シカゴ)。
気になるのが、日本でもエフェメラルタトゥーを入れられるお店があるのかということ。
残念ながら現時点ではないのですが、数週間で消える「ジャグアタトゥー」と呼ばれるタトゥーであれば、入れられる店舗がいくつかあります。気になる方はぜひ検索してみてくださいね。
ジャグアタトゥーとは
植物性の染料で肌を染める、ボディーアートです。肌の角質層のタンパク質と、インク内の色素が反応して発色する仕組み。肌のターンオーバーに合わせて徐々に薄くなり、数週間で消えます。
似たものにヘナタトゥーがありますが、インクの原料が異なります。ヘナは茶褐色に染まるのに対し、ジャグアタトゥーは紺色に染まります。そのため、ヘナタトゥーよりも、入れたあとの見た目がタトゥーに近いのが魅力!
ジャグアタトゥーでは、インクを入れる際にニードル(針)を使用します。インクを肌にのせて描いていく方法で、針を刺すことはないので痛みがないのが特徴。
タトゥーを入れたいけど痛いのが嫌だ、という方にもおすすめですよ。
日本でジャグアタトゥーが入れられるおすすめの店
JAGUABASE
東京代官山、名古屋大須、京都大宮、大阪に店舗があります。金額は、3×3cm(1つ)で2750円。
LULA
東京は恵比寿店、池袋東口店、町田店があります。神奈川は横浜店、埼玉は大宮店となっています。金額は、3×3cm(1つ)で2000円。
ユニークなタトゥーをご紹介!
光るタトゥー(グロウ・タトゥー)
出典:inked
グロウ・タトゥーは、暗闇で蛍光色に光るタトゥー。単純に暗闇で光るのではなく、UVライトを当てることで光る仕組みになっています。
90年代のトレンドであるネオンカラーとマッチするタトゥーで、レトロが流行っている現代で注目を集めています。お花や星といった部分に光を入れるのがおしゃれですね。
白いタトゥー(ホワイト・タトゥー)
タトゥーといえば、黒の単色で文字や絵を入れるイメージが強いかもしれませんが、白一色のタトゥーを入れるのも素敵。インクは、通常のタトゥーの成分と同じ。
白は黒よりも目立たないという理由から、白を好んでいれる方もいるようです。ケンダル・ジェンナーやカーラ・デルヴィーニュといった海外セレブも白いタトゥーを入れていて、数年前に注目が集まりました。
刺繍タトゥー
刺繍のようなルックスのタトゥーです。糸一本一本を、線で再現します。刺繍の質感や、糸が少し出ている様子、光や影の見え方などがリアルで斬新。
体にワッペンがついているような感じ、確かにおしゃれかも!
後悔することなく、より自由なデザインが楽しめるように
エフェメラルタトゥーは、入れてから数ヶ月で消えることから、失敗を恐れずに自由なデザインを楽しむことができます。
これまで、一生を共にしてもいいデザインが思い浮かばずに、タトゥーを入れることができなかった方におすすめです。一時的にタトゥーを楽しみたいというときは、検討する価値があるかも!
ファッションでありアートでもあるタトゥーは、ここ最近よりオープンなものに。数ヶ月で消えるので、タトゥーを楽しみたいけど後悔はしたくないという人はぜひエフェメラルタトゥーを考慮に入れてみてはいかが。