SNS疲れに【デジタルデトックス】効果ややり方、過ごし方とは?脳も心も休憩タイム。

毎日が鬱々としている。気分の浮き沈みが激しい気がする。映画のような衝撃的な映像が日々のニュースでも流れるようになった現在。SNSでも同様、いろいろな刺激を知らないうちにくらってしまっているかもしれません。そんなネット社会に疲れを感じたら、デジタルデトックスをするタイミングです。情報が多く、また大きくなってしまったことでSNS疲れを感じているかもしれませんよ。ネガティブな情報から離れて、ネットに依存しない生き方を取り戻すデジタルデトックスについて効果や、やり方などをご紹介します。

デジタルデトックスとは

スマホ断ち、IT断食など呼ばれることもあるデジタルデトックス。数年前から海外セレブリティーの間でも実践している人が増え、そのたびに話題になっていますよね。あえてSNSをしない若者も多く、ネットから離れる選択肢も普通になってきています。デジタルが急速に広がり、日本中いや世界とすぐに繋がれるような時代です。では、そんなデジタルデトックスの意味や、デトックスの頻度について詳しく見てみましょう。

意味

デジタルデトックスとは、SNSやネットから一定期間距離を置くことです。多くは心の不調が原因で始める人が多いため、心のデトックスと言える方法かもしれません。例えば、Instagramで人の生活を羨ましく感じ、自分の生活と比べてしまったり、ネガティブなニュースを見て落ち込んでしまったり。他人への誹謗中傷が目に入るだけで傷ついてしまう人だっています。アプリを削除する、スマホやパソコンから離れる、など物理的にネットを遮断してしまう方法があります。それにより、生活で”今”の情報だけに意識が向くため穏やかな毎日を送ることができるのです。

頻度

チェック項目数によって依存度を出した結果、「やや依存している」20.4%、「依存している」40.5%、「かなり依存している」7.6%を合算した79.6%が”依存している派”に該当する結果になりました。


 Job総研による『2022年 スマホ依存の実態調査』を実施 8割がスマホ依存に該当 
コロナの孤独に使用時間1.5時間増

少し時間ができればついついさわってしまう、というようにスマホはもはや生活の一部になっているのが現状です。
そんなスマホやSNSをデジタルデトックスするのは難しそうと思いませんか?いいえ、まずは簡単なところから始めてみましょう。オススメは、まず睡眠一時間前にはスマホをさわらないようにするからスタートしてみること。次のステップは、晩ごはん後はさわらない。帰宅後からはさわらない。など段階的にデトックスの時間を伸ばしていくことです。そうすれば、スマホのない生活が徐々に取り戻されていきます。慣れてくれば半日、1日、週明けまでなど、デジタルデトックスが進むとより良い習慣になりますね。

効果は?

デジタルデトックスの効果で特に注目なのが、心のケアにつながること。やたらと多い情報をさばき続ける中で、知らずに心にダメージを負ってしまっているかもしれません。実際に、ネガティブなニュースのページにはこころの相談コールセンターの番号が表示されている場合が多いです。過度に悲しくなる方は、デジタルデトックスをしてみると良いかもしれませんよ。
ここであげる多くの効果は疲労感を軽減するものですが、デジタルデトックスにより、人とのコミニケーションを助けるプラスの効果にも期待できます。
では以下にご紹介していきましょう。

脳を休める

脳を休ませる時間を意識的に作りましょう。
ひとたびネット検索をすると、興味のある関連ページが次々に表示されますよね。例えば、”魚を焼く”と検索すれば、”グリルでの焼き方””オーブンの購入ページ””魚のお得セット”など。「へー、こんなのもあるんだ」と、たくさんの情報を気づかないうちに取り込んでいるかもしれません。そうなると情報処理へパワーを使うため、脳に疲労が蓄積されやすくなります。結果として、今までにしなかったようなミスを起こしてしまったり、集中力の低下につながったりしてしまうのです。
デジタルデトックスをして、脳を定期的に休ませるようにしましょう。ぼーっとしたり睡眠を長くとると、脳の回復を促してくれますよ。
調べ物は本で調べ、実際に店へ出向き、店員さんに聞いてみる。思ったより時間がかかりますが、そういう過程があれば記憶にも定着しやすくなりますね。

心が穏やかになる

SNSやニュースなどを見て、落ち込んだりイライラしたり感情が揺さぶられるような事はありませんか?他人と自分の生活を比べてネガティブになってしまっているのならば、デトックスのタイミングです。むやみにSNSを見ることはやめてしまいましょう。
キラキラした生活は美しく、うらやましい。ですが、自分が本当に「幸せ」「嬉しい」と思う価値や基準を思い出してみるのです。誰かの喜びではなく自分の喜びを思い出せると、心も楽になれるはず
また、ネガティブなニュースばかりを集めてしまうドゥームスクローリング(doom scrolling)も問題になっています。コントロールできないことが世界中で起こるあまり、不安を解消しようとして過度に情報を集めようとします。この行いがさらに自分の不安を煽り、心を追い詰めることに気づきましょう。

対面コミュニケーションの改善

ネット社会になり、世界中の人といつでも、どこでも、簡単に繋がれる時代になりました。もはやこれがスタンダードといっても過言ではないほどです。
しかし、情報やコミュニティーは、速くそして大きくなるばかりで、自分が持てるコミュニケーションの量を勘違いしそうになってしまいます。
ネット世界のコミュニケーションは、ときに人を傷つけたり、うまく伝わりづらいためにフラストレーションを起こしたりするのではないでしょうか。
そしてさらには、目の前にいる人とのやり取りでさえ、いつでも、どこでも、簡単にの感覚になってしまっているのではないか、と心配に思います。
デジタルデトックスをして、大切な人とのコミュニケーションをもう一度見直せるチャンスかもしれません。一緒に感動を味わったならば、カメラに収めるより前に「すごいね」「嬉しいね」と伝えたり、言い過ぎだなと思った瞬間の、相手の少しゆがんだ表情を察知したり。映像や文字からは伝わらない、微妙な雰囲気を改めてじっくり味わってみる。大切な人に、大切な気持ちをきちんと自分で表現する。
もちろん、便利になって得た恩恵の方が大きいでしょう。ですからせめて、会えたときの楽しみを忘れることなく、ネットでのコミュニケーションに依存しすぎないようにしたいですね。

視力低下を防ぐ・姿勢改善

スマホやパソコンを仕事で使用する方は特に、デトックスをこまめにするようにしましょう。例えば、デスクワークだと1日中パソコンとにらめっこしてしまう時もありますよね。近くのものをじーっと見続けると、目の筋肉が緊張状態になりやすいそう。若い方の老眼も近年で増えているようです。1時間パソコン作業をしたら、数分間目を閉じる。紙でプリントして作業する、など視力低下を防ぐ対策をオススメします。
また、姿勢が悪くなってしまう恐れもあります。ストレートネックや肩のこわばり、心当たりはありませんか?電車に乗っているときは景色を見る、などスマホから顔を上げるだけでいいのです。小さなデジタルデトックスの意識が目や体を守ることにつながっていくのです。

やりかた

それでは実際にデジタルデトックスをしてみましょう。といってもスマホが近くにあったら、気になってしまう方も多いはず。そんな方のためにアイデアをご紹介します。
ここで1つポイントを。デジタルデトックスをするにあたって、「急ぎの連絡が来たらどうしよう?」と心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方へオススメなのがこちら。
1.電話で連絡を入れてもらう
2.職場やお稽古先へ連絡してもらう
3.何時ごろに返事をするか伝えておく
こうしておけば、安心してデジタルデトックスを始められますよ。

箱に入れる

見えるところに置いて、無意識に手に取ってしまってデトックス終了!なんだったらデトックスをしてることすら忘れて、スマホを操作しているかもしれません。
そんなとき、箱の中入れてしまいましょう。隠しておけば気になりませんし、通知も見えません。箱から出す動作の中で、本当に必要?と自問できる時間があると立ち止まれそうです。箱は二重にして上から風呂敷で包み、少し離れた場所へ置く。動作の工程を増やすと、より効果的です。

置いたまま出かける

ネット環境と離れることに慣れたら、スマホやスマートウォッチなどを置いて出かけてみましょう。はじめは少し、そわそわしてしまうもの。確認したいことがあっても、データはスマホの中にある。どれだけスマホに頼って生活していたのか気づけそうです。
スマホの存在が気になるようであれば、買い物の間だけ、ヨガのレッスンの間だけ、ワンちゃんの散歩の間だけなど時間を区切って出かけてみると良いでしょう。最初は落ち着かなくても、そのうちに「スマホ、持ってないの気づかなかった」と、なるかもしれませんよ。

アプリで管理をする

スマホの機能を有効活用して、デジタルデトックスにトライしてみましょう。オススメは二つ。1.スクリーンTimeで休止時間を作る。2.アプリを有効活用する。このような機能やアプリがあるの、知りませんでした。きっとデジタルデトックスをしようとしている人が、世界中にたくさんいるのですね。

  1. スクリーンタイムで休止する
    IPhoneユーザに限られますが、この便利な設定があるのを知ってましたか?スクリーンタイムを設定し休止時間をタップすると、「使わないアプリ」「使うアプリ」を細かく設定することができるのです。これは感動ものでした…!例えばゲームはしないように設定して、電話は出るようにしたいなど。休止中に、ゲームアプリを選択したらウインドウで確認してくれるのも嬉しいひと手間です。
  2. アプリを有効活用する
    アプリをダウンロードして、デジタルデトックスしてみましょう。強制的にロックをかけるハードタイプもあれば、ゲーム感覚で楽しめるものもあります。オススメはForestというアプリ。スマホを放置するだけで、森がどんどん育つ、育成ゲームの要素を持ち合わせています。NYタイムズでも紹介されたこのアプリ、世界の200万人以上の人々が「今、現実の世界に集中できる」として大絶賛しました。地球に本物の木を植える取り組みもしているので、自分にも地球にも優しいアプリです。

アプリ購入先リンク
aap store 650円 2022年12月現在

過ごし方

デジタルデトックスを始めようと意気込んでみても、手持ち無沙汰な気分になってしまうこともあるかもしれません。読書、映画鑑賞、音楽。スマホの代わりに挙げられるのはこの三つが多いようです。実はそれら以外にも、オススメがありますよ。
ですが、何かを代わりにするというよりは、日々の暮らしをもっと丁寧に進めていく。これこそ現代の私たちが向き合うべき本当の課題ではないかと思います。
ネットがない分、ゆったりと余白の時間を楽しみ、生活をより彩っていければ良いですよね。

パズル

パズルはとてもオススメ。スマホと同じように集中できるため、スマホが気になるという状態にならなくて済みます。スマホを置いてパズルを買いにいきましょう!風景の絵柄にしようか?額縁は?どこに飾ろう?など主体的に決めることもたくさんあります。そして案外パズルが難しい…!私は今3000ピースのパズルに絶賛、苦戦中です。憧れの名画を選べば完成後もインテリアとして楽しめますよ。

散歩

外出をして気分転換するのもいいですね。いつもなら検索をして探すカフェも、行き当たりばったりで見つけてみるのも面白いです。普段ならスマホタイムになっていた時間も、デトックス中なら世界はきっと違って見えてくるはず。季節の移ろいや木々や花の色、浮かぶ雲は何に見えるでしょうか?町並みでさえ、こんなにも見えていなかったのかと驚くかもしれませんね。

掃除

せっかく自分をデトックスしているので、周りもデトックスしましょう。ピカピカにしていけば気分もスッキリしますよね。普段気づかなかった場所や、放置してた場所。思い切って磨き上げるチャンスです。居場所が常に整っていれば、人は自分を整えるような動きを自然と選択していくものです。丁寧に暮らす、の基本かもしれませんね。

お風呂

ゆっくりお風呂タイムにするのはいかがですか?日々のルーティーンの中で、お風呂が済ませる作業になっている方も多いはず。ぜひ気合を入れてお風呂に入ってみてください。入浴剤を選び、温度も自分の体調に合わせてみる。お風呂上がりのパックを選び、酵素ドリンクを飲んでみるなど。身も心もデトックスして、自分のご褒美時間をたっぷり作ってみてください。

ヨガ

ヨガの時間はデジタルデトックスと相性がいいです。レッスンへ行けば時間が決められていますし、そもそもスマホの持ち込みは禁止のところが多いかもしれません。おうちでする場合は、スマホで検索せずに体を自由に動かしてみるのもいいかもしれません。「スマホで調べればいいや」と思わず、レッスンで先生が教えてくれたことを記憶から掘り起こす。本来のヨガの練習に立ち返るチャンスです。ヨガの時間、アーサナや瞑想をして体のコリをほぐし、脳もスッキリさせてみましょう。

料理

ネットで検索して作るのって、結構当たり前になってきていると思います。そんな方は、料理をクリエイティブに捉えてみましょう。自分の感覚でレシピを想像し、買い物へ行き、作ってみる。はじめはきっと、味見を何度もしてしまいそうです。出来上がって食べるまで不安。しかしこうして作った料理は、ネットで検索した当たり前においしいレシピよりきっと心に染みるはず。そして、料理をただこなすのではなく作ると、とてつもない時間が必要だと気づくでしょう。

デトックスする時間を作ろう

デジタルデトックスをする時間を、意識して作る必要がありそうですスマホやネットの時間に押されて日々の生活がおろそかになっていませんか?心のイライラやうつっぽさも、生活を整えればおのずと落ち着いていきます。

デジタルの世界に飲み込まれすぎないように、今目の前にある人や世界を大切にしていきましょうね。

ヨガの瞑想中に寝てしまったものの、先生から「すごくセンスある。」といわれたのを真に受けて、ヨガを始めた元ヨガの先生。自身のレッスン中に股関節じん帯を断裂、足がぶらぶらしたまま生徒さんに抱えられて無念の退出。
この経験をもとに、突き詰めることにこだわらない、ヨガと長く付き合える心構えや学びを関西から発信している。
ケンハラクマ先生のアシュタンガ講座修了。先生のフンドシを借りて、ヨガライターとしても精力的に活動中。
なんでもぬか漬けにするのが趣味。おすすめはアボカド。
https://note.com/yoga_onoffthemat