もくじ
カモミールとは
黄色と白色の小さな花が可愛らしいカモミールは、キク科の植物です。地中海沿岸を原産とする植物で、春から初夏にかけて花を咲かせます。香りが青りんごに似ているといわれることが多く、お茶やアロマテラピーなどにも使用されてきました。
カモミールには、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの2種類があり、それぞれこんな特徴があります。
- ジャーマンカモミール・・・一年草、ハーブティーなどとして利用されることが多い
- ローマンカモミール・・・多年草、花の数がジャーマンカモミールに比べると少なめ
カモミールティーから期待できる効果・効能
カモミールは、お茶にして飲むことで私たちの身体を整えてくれる作用が期待できます。ここでは、カモミールティーから期待できる効果・効能について詳しくご紹介します。
リラックス作用
爽やかでフルーティーな青りんごの香りが特徴的なカモミールティーからは、リラックス作用が期待できます。高ぶった気分を落ち着かせたり、不安定な心をリラックスさせてくれるため、夜寝る前に飲むことで心身のバランスを整えることができます。
イライラするとき、疲れが溜まっているときなどにもおすすめで、温かいカモミールティーを飲むとほっと一息つくことができるでしょう。
安眠できる
リラックス作用が期待できるという点から、カモミールティーを飲むことで安眠できるようになります。就寝前に、ノンカフェインのカモミールティーを飲むと、心が落ち着き、ぐっすりと眠れるでしょう。心身のリラックスとともに、質の良い睡眠を促すことができるのです。
寝ても疲れが取れない、なかなか寝付けない、心が不安定なときがあるといった場合は、カモミールティーで身体を労わってあげましょう。
冷え性の改善
女性に多い冷え性、日中に身体が芯から冷えたように感じ、夜も手足の先が冷たく寝付けないといった状態が起こりがちです。冷え性には様々な改善法がありますが、その一つにカモミールティーを飲むのもおすすめです。
カモミールティーには身体を温める働きがあり、発汗作用も期待できます。身体がぽかぽかと温まり、冷えを感じにくくなるでしょう。ノンカフェインタイプのカモミールティーを選ぶと夜にも飲むことができるので、冷え性で悩んでいる人はぜひ試してみてください。
頭痛や生理痛などをやわらげてくれる
カモミールティーは、頭痛や生理痛などの痛みもやわらげてくれます。平滑筋と呼ばれる筋肉組織を落ち着かせる働きがあることから、痛みを抑えることができるのです。女性特有の辛い症状や痛みも緩和してくれることから、カモミールティーは女性にとって頼りになる存在といえます。
頭痛や生理痛などを抱えがちな人は、カモミールティーを飲んでリラックスする時間を作ってみましょう。
抗菌作用
カモミールティーには、抗菌作用もあります。水虫の原因となる菌や本に発生するカビの原因菌にも優れた効果を発揮するとされています。
カモミールティーを日ごろから飲んでいることで、菌に負けない丈夫な身体を維持できるようにもなるでしょう。
アンチエイジング
カモミールティーを美味しく飲むことで、アンチエイジングも期待できるので女性にとっては嬉しいです。カマメロサイドと呼ばれるアンチエイジング成分が含まれており、糖化対策に役立てることができます。
身体の糖化により、お肌ではくすみやたるみ、シワやシミが目立ってしまいます。加齢とともに感じやすい様々なお肌の悩みに、カモミールティーは働きかけてくれるのです。年齢を重ねていくなかで、心身だけでなくお肌の状態を整えたいときにカモミールティーは優秀なお茶といえます。
お肌を健康に保つ
カモミールに含まれるアズレン誘導体と呼ばれる物質に、粘膜を保護したりお肌を健康に保つ働きがあります。お肌を健康に保つとされているカモミール、具体的には以下のようにお肌の状態を整えてくれます。
- 肌を保湿し、乾燥によるかゆみを防ぐ
- にきび
- 手荒れ、ひび割れ、湿疹
- 傷
- 日焼け後、炎症を起こした肌を落ち着かせる
お肌の状態は、季節やその日の体調などによって大きく異なります。お肌の調子がいまいち優れない、傷や荒れがひどいというときは、カモミールティーを飲んで身体の内側からケアしてみてください。
カモミールティーの飲み方
身体にとって嬉しい作用が期待できるカモミールティー、スーパーでティーバッグが販売されているため手軽に飲むことができます。青りんごの風味が豊かで美味しいお茶とされていますが、少し苦みがあることから初めて飲む人は抵抗を感じてしまうかもしれません。ここでは、カモミールティーを美味しく飲む方法とおすすめのタイミングについて解説します。
はちみつやミルクを加える
カモミールティーは、飲み慣れないうちは少し苦みを感じることがあります。苦みが苦手、できるだけ飲みやすい状態にしたいというとき、はちみつやミルクを加えるのがおすすめです。
はちみつとミルクの量はお好みで、カモミールティーが温かいうちに加えてよく混ぜましょう。免疫力を高めてくれるはちみつ、優しい味わいでよりリラックスできるミルクを、その日の気分で加えてみることで飽きずに飲み続けることができます。
夜寝る前に飲みたいというときも、はちみつやミルクであれば胃腸に負担をかけずに済むので安心です。
寝る前のリラックスタイムに飲む
はちみつやミルクを加えることでより美味しく飲めるカモミールティー、心身をリラックスさせる作用があることから寝る前に飲むのがおすすめです。心が落ち着くため、寝つきも良くなります。
読書をしながら、映画を見ながらなど自身が好きなことをして楽しむリラックスタイムにカモミールティーを用意してみましょう。青りんごの香りで、気分がすっきりするのもポイントです。
飲みやすさでおすすめのカモミールティー
カモミールティーは、青りんごの風味のなかに苦みを感じることがあります。カモミールティーの商品もいくつか種類があるため、飲みやすいと人気のカモミールティーをご紹介しましょう。
ポンパドール カモミールフラワー
ドイツ生まれのハーブティーで、世界中で愛されている商品です。ほのかに感じる甘みとりんごの香りが豊かなので、子どもも美味しく飲むことができます。カモミールティー初心者にとっても、飲みやすく作られているのが特徴です。ティーバッグタイプなので利用しやすく、いつでも手軽にカモミールティーを飲むことができます。
1箱にティーバッグが20個入って1,000円程度と、コスパも良いカモミールティーです。できるだけ飲みやすく、毎日飲めるカモミールティーが良いというときにおすすめの商品です。
カモミールティーは出がらしも再利用できる!
カモミールティーは、心身のケアやリラックスのために飲んだ後の出がらしも再利用することができます。カモミールティーを作ったときに残った茶葉は、捨てずに置いておき、こんなシーンで活用してみましょう。
下駄箱に入れて消臭剤代わりに
カモミールだけでなくその他のハーブ全般にも当てはまることですが、使用した茶葉をティーバッグごと乾燥させてから下駄箱に入れておくと、消臭剤として活用できます。
乾燥したハーブには消臭作用があり、下駄箱以外にゴミ箱など臭いの気になる場所に入れておくだけで臭いを吸い取ってくれるのです。下駄箱用などに消臭剤を用意する必要がなく、使い終わったカモミールティーのティーバッグを消臭剤として再利用できるのです。
ティーバッグの状態のままで使うのはちょっと・・・というときは巾着などを用意して消臭剤にするのもおすすめです。臭いが気になる場所をチェックして、出がらしを残しておくと良いでしょう。消臭剤として使用する場合、定期的に出がらしを交換した方が良いので、使いたいときに使えるようストックしておいてください。
入浴剤として活用する
カモミールティーの出がらしは、消臭剤として万能なだけでなく入浴剤として再利用することも可能です。カモミールの他、ラベンダーやローズマリーなども入浴剤として活用することができます。
出がらしなので成分こそ薄まっていますが、香りはしっかり残っているため入浴剤として使うことができるのです。カモミールティーの出がらしを入浴剤として使うと、爽やかな香りでリフレッシュできます。
ティーバッグのまま湯船に入れると茶葉がこぼれ出てしまう恐れがあるので、だしパックやネットなどに入れて二重にした状態で使用すると良いでしょう。
美味しいカモミールティーで心身の状態を整えてみよう
カモミールティーは、美味しく飲みながら身体の状態を整えることができるお茶です。見た目の可愛らしさから、自身で育ててみるのもおすすめです。自分で育てたカモミールをお茶にしたり、出がらしを再利用するなどして、カモミールのある生活を楽しんでみてください。季節の変わり目で体調を崩しやすいというときにも、積極的に取り入れたいお茶となっています。