もくじ
身体が冷える原因とは?
寒さが厳しくなるにつれ身体で感じるようになる冷え、そもそも原因は何なのでしょうか?朝の温活を始める前に、身体が冷える原因について知っておきましょう。
基礎代謝の低下
冷えの原因の一つ目に挙げられるのが、基礎代謝の低下です。基礎代謝とは、生きていくうえで自然と消費しているエネルギーのことを指します。季節によって変動する基礎代謝ですが、実は冬が活発になるといわれており、ダイエットやトレーニングのときにも最適なのです。
この基礎代謝が低下することで、エネルギー(熱)が発生しにくくなります。その結果、身体が冷えを感じるようになるのです。身体が冷える原因の一つに、基礎代謝の低下が大きく関係していることを理解しておきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
二つ目には、ホルモンバランスの乱れも原因として考えられます。冷えは女性ホルモンと深く関係があり、ホルモンのバランスが崩れることで血流が悪くなり、身体が冷えてしまうのです。特に、更年期の頃、女性はホルモンバランスの乱れから冷えを強く感じるようになるといわれています。
ホルモンバランスが乱れると、体温の調節を行なっている自律神経にも影響が及びます。このことからも身体が冷えるようになり、辛い症状に悩まされてしまうのです。
ストレス
現代人が抱えがちなストレスによっても、冷えは感じやすいです。強いストレスを受けると、自律神経が乱れてしまいます。その結果、体温の調節がうまくいかなくなり、身体は冷えを感じるという仕組みです。筋肉が硬くなり血行が悪くなることから、ますます冷えを悪化させてしまうことにもなります。
イライラすることが多い、不調を感じやすいなどの症状がみられたら、今の生活を見直してみましょう。ストレスの原因がどこにあるのか、どんなことをすれば気分が晴れてストレス発散になるのかも考えることが大切です。
生活習慣の乱れ
ホルモンバランスの乱れやストレスに加え、生活習慣の乱れも冷えに直結します。生活習慣のなかで注目したいのが、衣食住です。身体が冷える服装をしていないか、温める食材を積極的に食べているか、お風呂では湯船に浸かるようにする・・・など、身体を温めることを意識してみましょう。
お風呂はシャワーだけ、冷たい飲み物が好き、運動はあまりしない・・・などといった生活を送っていると、ますます身体は冷えるばかりとなります。冬が訪れる前に、生活習慣を見直すことも大切なのです。
あなたの冷えレベルはどれぐらい?
冷えの原因がわかったところで、次に自身の冷えレベルについて確認しておきましょう。どれぐらい身体を冷やしているかを再認識することで、次の対策ができます。以下のなかで、当てはまる項目があるかチェックしてみてください。
- 寒がりである
- 手足やお腹が冷たい
- 貧血気味である
- 体温は35度台
- 食欲がない
- 朝に下痢気味になる
- トイレが近い
- 傷の治りが遅い
- 風邪をひきやすい
- じっとしていることが多い
- だるさやむくみなどを感じることがある
一つでも当てはまると思う項目がある場合、冷え性の可能性があります。今の生活のなかで身体を冷やすようなことをしていないか振り返り、身体を温める生活を心がけてみましょう。
朝からぽかぽか身体を目指そう!おすすめモーニングルーティン5選
冷えによって、身体には様々な症状や不調が現れます。秋から冬本番へと変わっていくなか、寒くて身体を動かせないと感じるときも多いでしょう。朝から身体がぽかぽかしているだけで、秋冬の寒さに耐えられる身体に近づけます。さっそく、起床後から試したいモーニングルーティンを5つご紹介しましょう。
朝の一杯は身体を温めてくれる飲み物を
朝起きぬけの一杯に、身体を温めてくれる飲み物を用意してみましょう。おすすめの飲み物をいくつか厳選したので、これからの季節に役立ててみてください。
梅干し番茶
風邪気味や食べすぎてしまった、そんなときにおすすめなのが梅干し番茶です。マグカップの中に梅干し2分の1個分を刻んで入れ、熱い番茶を注ぎます。よく混ぜたら完成で、お茶の香りと梅干の風味・食感を楽しめる一杯です。酸っぱめの梅干しを用意すると、気分もしゃっきりしますよ。
生姜湯
寒い季節に欠かせない食材、生姜を使った飲み物です。カップの中に生姜をすりおろして入れ、ハチミツもたっぷり入れてみましょう。その上から熱湯を注いで混ぜたら完成です。生姜は身体を芯から温めてくれるので、冷えに悩んでいるときにおすすめです。
朝食に温かいスープを飲む
起き抜けに温かい飲み物を飲んだら、朝食でも温かいスープを用意してみましょう。時間のないときや、朝食欲がないときは、どちらか一方でも十分です。和食や洋食に合わせて、好みのスープを用意することで身体を温めることができます。みそ汁や中華スープ、洋風スープなど、その日の気分でバリエーションを工夫することもできます。
具材には身体を温める食材を選び、数種類の野菜を取れるようにすると栄養面もカバーできるでしょう。冷蔵庫に余っている野菜などを活用して作ることもできるスープ、朝のルーティンに加えてみてください。お腹も満腹になり、活動的な一日を過ごせるようになりますよ。
熱めのシャワーを浴びる
スピーディーに身体を温めたい、そんなときにおすすめなのが熱めのシャワーを浴びることです。体温を上げるという意味でも効率的であり、交感神経を優位にできることから身体が活発に動き出そうとします。
最初は足から温めていき、徐々に上半身へとシャワーをかけていきましょう。その他、背中や腰にもシャワーを当てて、温めるようにします。いつもの温度より少し熱めにして、朝のシャワーを浴びてみましょう。眠気もすっきり吹き飛び、アクティブな一日を過ごすことができます。
簡単なストレッチや筋トレをする
冷え切った身体を温めるには、やはり適度に動かすことも大事です。朝はまだ身体が完全に起きていないので、負担にならない程度のストレッチや筋トレを取り入れてみましょう。布団の中でできるストレッチもあるため、寒くて布団から出られないという人も試してみてください。
~朝におすすめのストレッチ~
- 手足の指をグーパーしたり、ぐるぐる回す
- 仰向けになり万歳しながら身体を伸ばし、深呼吸する
- 二の腕をもみもみする
どれも簡単にできて、時間もかかりません。布団から出たくないという朝は、布団の中で軽く身体を動かしてみましょう。
~朝におすすめの筋トレ~
筋肉があることで血流は良くなっていきます。その一方で、筋肉が少ないと血流が悪化し、冷えを感じやすいです。そこで、優しい筋トレで身体の血行をよくしてみましょう。
- 立った状態で、つま先を上げる下ろすを繰り返す
- 壁に両手をつけて、片方の足は前に、もう片方の足は後ろに出し、アキレス腱を伸ばす
どちらも、とても簡単な筋トレです。朝の固まった身体をほぐすことができ、身体を動かしているうちにぽかぽかしてくるでしょう。
カイロを貼ろう
朝の冷え対策として、温活グッズを活用する方法もおすすめです。なかでも冬の必需品といえるのが、カイロです。いろいろなカイロが登場していますが、貼る場所を意識するのがポイントです。以下の部位に貼ることで、冷えの改善につながります。
- 大椎(首の後ろの部分。首を前に倒したときに骨の出る箇所があるので、そのすぐ下の位置。)
- 神けつ(おへそのところ。お腹の冷えを取り除き、リラックス作用も期待できる)
- 丹田(おへその下、5~9㎝程度のところ。腰痛や免疫力の低下が気になるときにおすすめの場所)
これらのポイントを押さえ、カイロを貼ってみましょう。その際、直接肌には貼らないようにしてください。また、低温やけどを避けるため、寝るときに貼るのも控えましょう。
冷える季節もぽかぽかな身体で元気に乗り切ろう!
寒さが厳しくなるにつれ、朝の活動が鈍ってしまうものです。そんなときこそ、身体を温めるルーティンを実践して、ぽかぽかで健康的な毎日を過ごしてみましょう。気軽に実践できることから試しつつ、生活習慣を見直すことで、冷えに悩まない身体に近づくことができます。