もくじ
今、スーツケースを準備するチャンス!
旅行への制限がかかっている世の中。はやく旅行に行きたいと思う人も多いでしょう。
しかし時間がある今、旅行に備えて旅アイテムを見直すチャンスです。スーツケースは旅行にかかせないもののひとつですが、どのように選んでいるでしょうか?
サイズや素材など、様々な種類があって迷いやすいスーツケース。安くはないため、買うときは慎重に選びたいものです。
今回はそんなスーツケースについて選び方のポイントをご紹介します。長年使用して買い替えを検討している人も、これから初めて買うという人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
大きさは用途に合わせよう
スーツケースを選ぶ際、まず迷うのは大きさ。どのくらいのものが適当なのか見当がつきにくいでしょう。容量の目安として、「1泊=10リットル」と考えるのが一般的とされています。個人差や季節、お土産の量などによっても違いは出てきますが、これをひとつの目安にすると選びやすいですよ。
サイズは適切なものを選ばないと様々な弊害が出てきます。小さすぎると荷物が入らなくなり、別に持つバックや袋を必要としてしまいます。逆に大きすぎると、持ち運びが不便なだけでなく、中身が動いてしまいばらつきやすくなります。自分の使用目的にあったものをしっかりと吟味しましょう。
また飛行機を考える場合、機内持ち込みしたいのか預けたいのかによっても大きさを検討する必要があります。
機内持ち込みに関しては、航空会社ごとに異なるため一概にはいえませんが、国外線の場合、スーツケースの3辺(縦、横、奥行き)を合わせた長さが115cm以内と定められていることが多いです。国内線だと、100席以上の大型機の場合は3辺の合計が115cm以内、100席未満の小型機の場合は3辺の合計が100cm以内とされていることが多くなっています。
無料で預ける場合は、3辺の総合計(キャスターや持ち手の突起部分も含む長さ)が158cmとされていることが多いです。もしこの総合計から出てしまった場合は、追加料金が発生します。
このように飛行機を利用する場合は制限があるため、もしよく利用する航空会社があるのならば、あらかじめ規定をチェックしておくとよいでしょう。
【素材】ハードタイプ?ソフトタイプ?
ハードタイプは強度・耐久性に優れ、防水効果もあり
ハードタイプのものには、金属製のものやプラスチック製のものが含まれます。
ハードタイプの特徴は、なんといっても強度や耐久性に優れていること。特に海外の航空会社には、スーツケースを手荒く扱われることも多いです。ハードタイプのものであれば、多少手荒く扱われても中身をしっかりと守ることができます。また金属やプラスチックのため、防水性にも優れます。多少の水分であれば、拭き取るだけで対処できますね。
その他の特徴としては、色やデザインが豊富なこと、観音開きのため荷物の収納・整理がしやすいことなども挙げられます。どれもハードタイプならではの特徴です。
逆にデメリットとしては、ある程度の重量があること、傷がつきやすいこと、荷物収納の際にスペースが必要なことなどがあります。
ちなみにハードタイプの素材についてもう少し詳しくみていくと、金属製の中にはアルミニウムやジュラルミンなどがあります。これらは比較的価格が高い傾向にあり、へこんだり傷がつきやすかったりするため、現在主流となっているのはプラスチック製のものです。プラスチック製にはABS樹脂やポリカーボネートなどが含まれます。頑丈で、多少の衝撃であればへこまずに元の形に戻ってくれますよ。
プラスチック製のスーツケースの表面は主に、ツルツルした「鏡面仕上げ」とザラザラした「シボ加工」で作られています。鏡面仕上げは色がしっかりと映えますが、傷が目立ちやすくなっています。シボ加工は色がややぼやけやすいですが、鏡面仕上げに比べて傷は目立ちにくくなっています。好みで選んでみましょう。
ソフトタイプは軽量で柔軟性があり、収納も多い
ソフトタイプのものには、ナイロン製のものやEVA樹脂製のものが含まれます。
ソフトタイプの特徴は、軽量で、形に多少の柔軟性があるため、荷物を詰めやすいことです。ハードタイプのものに比べると軽量のものが多く、重量制限にも余裕をもちやすくなります。また荷物が想像以上に多くなってしまったときも、ソフトタイプなら多少無理に詰め込むことができますね。
また外側に収納ポケットがついたものも多いです。ガイドブックなどをしまっておくのに最適で、中身を開けなくてもすぐに取り出すことができますよ。
デメリットとしては、衝撃や水分に弱いこと、カギが本体ではなく外付けになるものが多いことなどが挙げられます。
【フレーム】金属フレーム?ファスナー型?
金属フレームは防犯性、防水性が高い
金属フレームがつく素材はハードタイプです。
金属フレームの大きな特徴は、防犯性が高いこと。ファスナーのものは布でできているため、刃物を使えば簡単に開けられてしまいます。しかし金属フレームであれば、カギをかけていれば無理に開くことはかなり困難です。こういったことから金属フレームの方が防犯性は高いといえますね。
また同じ理由で、金属フレームの方が防水性も高いです。ファスナーのものに比べ、雨の日などに隙間から水がにじんでしまう可能性が低くなります。
また金属フレームはスーツケースの形が変わりにくいため、中身をしっかりと守ることができます。衝撃をあまり加えたくない割れ物などを入れることが多い人には、金属フレームの方が向いているといえるでしょう。
ファスナーは型は軽く、隙間からの出し入れがしやすい
ファスナーがつく素材には、ハードタイプもソフトタイプもあります。
ファスナーの特徴は、布を使っている分、金属フレームに比べて圧倒的に軽いこと。なるべく軽くしたいという人はファスナーがおすすめです。
また金属フレームは全部開かないと中身が取り出せませんが、ファスナーであれば簡単に隙間から物を出し入れすることができます。空港でちょっと物を出したい・入れたい場合などに特に便利ですよ。
ファスナーは開閉部が布でできているため、多少の衝撃であれば吸収することができます。金属であるがゆえに全く形の変わらない金属フレームに比べると、衝撃を多少吸収できる分、やや壊れにくくなっています。
【ロック機能】「TSAロック」がベスト!
「TSA」とは、アメリカ運輸保安局のこと。現在、アメリカ全土の空港では、ランダムに預け荷物の中身をチェックされることになっています。これは2001年のアメリカ同時多発テロ事件をきっかけに導入された権限です。そのため乗客は基本的にカギをかけずに預けることが義務付けられているのですが、万が一TSAロック以外の製品でカギをかけて預けてしまうと、点検のためにカギをこじ開けられ、破壊されてしまいます。
これを防ぐために、TSAロックが開発されました。TSAロックは、TSA職員であれば特殊なツールを使って開錠することができます。そのためカギをかけて預けることが可能なのです。
「今後絶対にアメリカには行かない!」という人は別ですが、ロック機能をみる際には、このTSAロックのものにしておくと安心です。
【キャスター】主に2種類。おすすめは4輪!
2輪は安定性がある
2輪のものはスーツケースの背面に2つの車輪がついており、移動する際はスーツケースを傾けて引きます。半埋め込み型のものが多く、垂直に置いたときに車輪が転がらないため、電車の中などでも転がっていってしまう心配がありません。
傾けての移動のため、4輪に比べると腕への負担はかかりやすいといえます。そのためスーツケースが重くなりやすい人や力のない人には、あまり向かないでしょう。
4輪は小回りが利く
4輪のものは、スーツケースを立てたままの移動が可能です。4つの車輪が動くため小回りも利き、持つ腕への負担も少なくなります。荷物が多く、スーツケース自体が重くなりやすい人におすすめですよ。大きいスーツケースには、ほとんどこの4輪が搭載されています。
キャスターはスーツケースの中で最も負担のかかりやすく、壊れやすい部分です。車輪は大きめ、ダブルキャスター(1か所に2つの車輪がついている)であると、より安定感もあり壊れにくいですよ。理由としては、車輪が大きいと回転数が少なくなり、ダブルキャスターだと車輪1つにかかる負担を分散できるからです。
旅先でキャスターが壊れて困ったという話はよく聞くものです。車輪が大きいほど、また数が増えるほど重量は増えてしまいますが、耐久性とも合わせて検討してみてくださいね。
拡張機能「エキスパンダブル」
エキスパンダブルは、専用のファスナーを開いたり、金具をスライドさせたりすることによって、通常時は収納されていた部分が拡張し、スーツケースの容量を少し増やすことができる機能です。旅先で思ったよりも荷物が増えてしまい、スーツケースに入りきらなかったという経験がある人も多いでしょう。このようなときにエキスパンダブルが役立ちます。
注意点としては、エキスパンダブルで拡張することによって、空港で荷物のサイズオーバーになる可能性があるということ。オーバーすると追加料金がかかってしまうため、あらかじめエキスパンダブルを含めたサイズを確認しておくとよいでしょう。
気軽に旅行できる日々に備えておこう
スーツケースは旅行の必須アイテム。また出張が多い人は仕事でも活躍しますよね。ひとつは持っておいて損のないアイテムです。長く使えるよう、しっかりと自分に合ったものを吟味してみてください。
旅行への期待を膨らませている人も多いでしょう。いつかきっと、自由に旅行ができる日がくるはずです。今は準備期間。旅行グッズのひとつとしてスーツケースを用意し、いつでも旅立てるように備えておきましょう。