もくじ
20代をどう過ごすかで将来は変わる!
社会人として働き始める20代は、その後の人生の土台をつくると言われているほど大切な時期です。新卒として入社した職場で数年間働く人もいれば、転職を何度か繰り返す人もいると思います。起業する人や結婚して家庭を持つ人もいるでしょう。
アメリカの臨床心理学者のメグ・ジェイさんによると、人生を決定する出来事の80%は35歳までに起こるのだとか。生涯賃金の伸びの3分の2はキャリアの最初の10年で決まるとも話しています。
20代をどう過ごすかで人生が変わるのであれば、素敵な人生を歩むためにも「20代にしておくべきこと」について真剣に考えていきたいですよね。
今回は、20代にしておきたい8つのことを紹介します。
20代にしておきたい8つのこと
1. 失敗を恐れずに行動せよ
20代は失敗しても立ち直せるチャンスがあります。人生には失敗はつきものですが、失敗は思いもよらぬチャンスを導くことがあります。20代のときに失敗を恐れずに行動することで、成功を手にするチャンスを切り開くことができます。
仕事で成功した人は、何度も浮き沈みを経験しています。たとえば、アップルの創業者スティーブ・ジョブスが成し遂げた成功の数々も、失敗から生まれたもの。そのほかの成功した人々の物語をみてみても、大きな失敗を経験している人が多いことがわかります。多くの成功者は、失敗をバネにして立ち上がったため、功績を残すことができたのです。
失敗を恐れずに行動できるようになるには、失敗=ネガティブととえるのではなく、失敗はチャンスなのだととらえることが大切です。例えば、失敗をすることで、「同じ過ちを繰り返さないように行動できるようになる」と考えることができます。また失敗は「自分が持つスキル以上のことに挑戦した」という証拠でもあります。こうみると、失敗はネガティブなものではなくて、ポジティブなものだと思えるのではないでしょうか。
2. 好きなことを見つけよう
20代は好きなことを探す期間。30代は、専門性を定めて突き進む期間と言われています。
20代のうちに自分に合う働き方や得意な分野を知っておくことで、将来は自分に合ったキャリアを形成していくことができます。たくさんのことに挑戦してみて、好きなこと・合わないと感じるものを見つけましょう。
そしてもし、合わないと感じるものがあるのであれば、離れるという決断を下すのもありです。長く続けることを美徳とする風習があり、一度はじめたプロジェクトを辞めることに対し、失敗や挫折というラベルを貼る人もいます。しかし、これらは本当に失敗や挫折でしょうか。
はやい段階から自分に合うもの・合わないものを見つけ、自分にあった判断をくだせたのなら成功です。合うものに向かって突き進むことができたり、合わないものを続けて苦しい思いをするのを避けられたりするからです。
自由に意思決定を下せる20代のうちに多くのことを経験して、好きなこと・苦手なことを知ることで、先の人生をより豊かにできるでしょう。
3. どれくらい仕事をするのか考えよう
人によっては、仕事は人生の大半を占めます。自分がどれだけ働くのかを決めることは、自分がどういった人生を歩みたいのかを決めることでもあります。できるかぎり早く、社会人になって最初の段階で、自分はどれくらい働きたいのかを考えておきましょう。
特に何も考えずにいると、仕事を続けるうちに癖がついてしまい、なかなか自分の理想の働き方を手にすることが難しくなってしまいます。あらゆる方向からどんどん仕事が降ってきて、仕事に飲み込まれてしまうでしょう。
自分はどれくらい仕事をするのかを考えて、うまく仕事と距離をとりながら付き合っていくことで、自分らしい生き方を手に入れることができます。
4. ロールモデルを見つけよう
ロールモデルとは、目標にしたい人物やお手本となる人物のこと。自分のキャリア実現やライフスタイルで何かを達成させるときにおいて、参考にできる人物のことを意味します。
20代でロールモデルを持つことには大きなメリットがあります。ロールモデルがいることで、自分が目指す方向はどこなのかを理解することができます。また、どのように努力すれば目標を達成できるのかがはっきりと見えてきます。ロールモデルに導かれることで、最短で目標を達成することができるのです。
キャリア段階別のロールモデル例(入社3年目まで)
ロールモデルを設定するときには、キャリア段階別に設定していくことが大切です。入社3年目までは、以下の要素を持つ人をロールモデルに選ぶとよいでしょう。
1. キャリアと生活を平等に優先している人
仕事とプライベートを平等に優先している人をロールモデルにした場合、働き方の選択肢が広がるでしょう。産休後に復帰した社員や、育児と仕事を両立している社員、いつも定時で帰りながらも成果をあげる社員など、ワークライフバランスが整っている人をロールモデルにしてみてください。
2. 自分の基準を持っている人
自分の考えや判断基準がはっきりとしている「自分の基準を持っている人」は、世間が慌ただしくても同調圧力に動じることなく、自分の頭で考えながら行動することができます。自分の基準を持っている人をロールモデルにすることで、自分の頭で考えて行動する力を身につけることができるでしょう。
世の中には、正しいことなのか曖昧なのにも関わらず、大多数がそれを信じてしまうという傾向があります。たとえば、新型コロナウイルスが広がり始めた2020年2月〜3月、トイレットペーパーの買いだめ問題が発生しましたよね。「トイレットペーパーは中国で大量生産されているため、コロナで輸入が途絶えて品薄になる」というデマを信じて行動を起こした人や、トイレットペーパーの需要が高まっているため何となく買うという人もいました。
自分の考えや判断基準に明確な足場がないと、不安な気持ちにとらわれてしまいます。「みんなが行くからこっちの方に進む」となってしまい、それが正しいのか間違っているのかは別として、常に周りの動きにコントロールされてしまいます。
自分の基準を持っている人は、自分の頭で考えて判断を下します。物事をしっかりと見つめ、状況にあった判断を下すことができるため、実績を確実に出します。
3. 積極的に行動している人
20代は、失敗の確率が高いことからも成功しそうな経験からも、すべてから学ぶことができる時期です。さまざまな経験から、将来に役立つ知識を身につけていくことができます。積極的に行動している人をロールモデルにすることで、どんなことにも挑戦できる「失敗からも成功からも学べる人材」になれるでしょう。
5. お金と向き合おう
就職してまとまったお金が入り、ついつい使いすぎてしまっていませんか。お金から自由になるには、20代からお金について考えておく必要があります。
これからの人生で迎えるライフイベントには、お金がかかります。結婚費用や出産費用、子どもの教育費とかなりの出費を伴うことが予想されます。はやい段階から必要となるお金を計画的に準備することで、将来お金に振り回されずに生活していくことができるでしょう。
6. 趣味を持とう
社会人になって毎日忙しくなると、趣味の時間を持つことが減ります。小さい頃に、時間を忘れるほど夢中になったものは、成長するにつれていつしか触れなくなるという人が多いです。
趣味は、私たちにワクワクやドキドキといった喜びの感情を与えてくれます。この感情は、仕事で何かを達成したときの喜びとはまた違った感情です。満足のできる人生を送るためには、この2つのタイプの「喜び」をバランスよく持ち合わせる必要があります。
もう一度、自分が時間を忘れるほど夢中になれるものは何だったのか、まだそれに興味があるのか、今興味があることは何なのかを考えてみてください。そして、仕事漬けになるのではなく、日々の疲れを癒すためにも趣味に時間を使ってみてください。
7. 子どもを持つかを決めよう
20代と30代では、子どもをもつ・もたないという選択に直面します。「子どものことを考えるのははやい」と考えているかもしれませんが、あっという間に妊娠適齢期の後半と考えられている30代半ばはやってきます。
子どもがいる・いないでは人生が大きく変わってくるため、余裕を持ちながら慎重に判断を下す必要があります。
子どもをもつ人のなかには、「子どもを持つ素晴らしさは、持ってみないとわからなかった」と話す人がいます。子どもと過ごすうちに新しい世界が見えたり、パートナーとの絆が深まったり、また学ぶこともたくさんあるでしょう。
しかし同時に、子どもがいる人生だけが、絶対的な幸せではないということも覚えておきましょう。世間では、子どもをもつ家庭が幸せのようなイメージがあるかもしれませんが、絶対にそうとは限りません。
前もって、「子どもをもつ意義」や「ベストなタイミング」といったことについて考えるようにしましょう。そして、子どもをもつということはどういうことなのかを調べておくようにしましょう。
子どもをもつ・もたないかの選択に正解はありません。体験者から話を聞くことで、自分が生きたい人生はどちらなのかを少しずつ考えていきましょう。
8. たくさん読書をしよう
読書は老若男女におすすめですが、とくに20代にこそ本を読むのを習慣にしていただきたいです。
20代が読書をすることで得るメリットは、大きく分けて3つ。まず1つ目のメリットは、読書をすることで経験が得られるということ。著者が経験したことや研究してきたことを、擬似的に体験できるのです。
2つ目は、さまざまなジャンルの本を読むことで、自分は何に興味があるのかを定められるということ。20代でできるだけさまざまな本を読んで徐々に興味を絞っていくことで、30代には自分の専門に時間を使うことができます。
3つ目は、本を読むことで、人生を変える可能性のある新しいアイデアに出会うことができるということ。読書を通じて、芸能人や起業家、研究者などといったさまざまな分野に携わる人の考えや意見を知ることができます。さまざまな意見に触れることで、物事の見方が変わったり、視野が広がったりするかもしれません。
20代のうちに、今後の人生に役立つアイデアを与えてくれるような本に出会えた人はラッキーです。そのチャンスを掴むためにも、たくさん本を読むことをおすすめします。
自分の道は自分で切り開こう!
人生において重要なイベントは10代・20代・30代に集中しています。 社会人として働き始める20代は、その後の人生の土台をつくるとも言われているほど大切な時期。仕事にプライベートに、多くの変化が訪れることでしょう。
将来のことを見据えて行動していくときに大事なのが、「自分の人生を誰よりも理解しているのは、自分自身」という意識。たとえ誰かに人生についてアドバイスされたとしても、行動に移すかどうかは自分次第。自分の判断と行動で、自分の道を切り開いていくしかないのです。
これを読んでくださった皆さんが、プレッシャーを感じすぎずに目標に向かって歩んでいけることを願っています。