オンラインヨガクラス開催方法とは?準備すべきものとレッスン時の注意点を解説!

新型コロナウィルス流行の影響により、ヨガスタジオでのクラス開催が見直され、その分オンラインクラスが増えました。参加者に向けてより質の高いオンラインクラスを提供するために必要な準備や心得について指南します。

乗り遅れていない?オンライン開催のヨガクラスとは?

 2020年は新型コロナウィルス流行により、生活が制限されて私たちの暮らしに大きな変化をもたらしました。生活での行動範囲は制限されて、今まで対面でのヨガレッスンを受けていた人もスタジオに行くことができない、開催クラスの人数制限により参加できないといったことが起こりました。

しかし、反面でよいこともあったのも事実です。スタジオクラスがなくなったぶん、オンラインクラスが増えたことや今まで受けたくても受けられなかった遠方のクラスや海外の有名インストラクターのクラスやワークショップに参加できるようになりました。

オンラインヨガに関するコンテンツは増加傾向にあり、自分のライフスタイルや好みにあったクラスを自由に選ぶこともできます。スタジオクラスと比較すると、移動時間やそれにかかる費用、スタジオレッスン代より安価な金額で受けられるのも大きなメリットの一つではないでしょうか。

  • スタジオに行かなくても自宅でヨガレッスンを受けられる。
  • スタジオに行くまでの時間、費用がかからない。
  • スタジオレッスンと比較して1回あたりの料金が安いことが多い。
  • 遠方や海外で開催されているヨガレッスンやワークショップに参加できる。
  • 周りを気にせずにレッスンに参加でき、オンデマンド配信であれば好きな時に受講できて自由度が高い。

本業も副業もオンラインでヨガクラスを開催してみよう!

先述したように、スタジオレッスンと比較すると、誰でもデバイスと通信環境があればすぐに参加できるのがオンラインレッスンの良いところです。では、インストラクターである発信者側はどうでしょうか?

参加者と同様に、誰でも今すぐにヨガクラスを開催できるのがオンラインのよいところです。実際に、大手ヨガスタジオだけでなく、個人でもオンラインを使ったヨガクラスを発信している人が増えています。

新型コロナウィルスの流行により外出制限が出たときには、通常スタジオクラスで収入を得ていたインストラクターの多くが今後の自分の将来について不安に感じました。収入が激減することはもちろん、ヨガを伝える場所がなくなることは、どんなにヨガの智慧を持つインストラクターでも動揺してしまう出来事でした。

しかし、そこにチャンスを見出すことができたのがオンラインを活用したヨガレッスンの配信です。何度も繰り返しますが、手持ちのデバイスとインターネット環境、そしていつも使っているヨガマットとスペースさえあれば誰でもヨガを伝えることができます。

せっかく時間とお金を費やして取得したヨガインストラクターの資格を活かすことができずにいた人も、今すぐヨガクラスを開催することができます。
もちろん、ヨガインストラクターを本業にしている人も、スタジオレッスン以外の方法でヨガを伝えて収入を得ることができるのです。

オンラインクラス開催に向けて準備するもの

通常、スタジオクラスを開催する場合、ヨガスタジオで教えるならばオーディションを受けて、合格したらスタジオを契約する必要がありました。フリーのインストラクターならば、レンタルスタジオを借りたり、自身でスペースを確保したりしなければなりません。つまり、ヨガを人に伝えるためにはまず「ヨガを行なうための場所」を確保しなければなりませんでした。

しかし、オンラインであれば極端な話、ヨガマット一枚敷くスペースさえあればOKです。あとはパソコンと通信回線、動画配信ツールが用意できたら準備万端です。

1. パソコンやタブレットなどのデバイス機器

手持ちのパソコンやタブレットなどのデバイス機器を用意しましょう。iPhoneやAndroidといったスマートフォンでも構いませんが画面が小さいので、例えば参加者のポーズを確認するといった場面では見にくいかもしれません。

ただし、いつも使っているスマートフォンの方が使い勝手がよいとかパソコンやタブレットを持っていないということであればもちろんそれでも構いません。この先もオンラインクラスを開催していくのであれば、パソコンやタブレットなど画面が大きく操作しやすいデバイス機器があると便利でしょう。

2. Wi-Fiなど通信回線

動画を伝えるにあたり、デバイス機器の次に必要になるのがインターネット環境です。方法としては、自宅やスタジオに固定で回線をつなぐ、持ち歩きもできるポケットWi-Fiを使用するなどがあります。

オススメは、通信速度が速くて制限もなく安定している固定回線ですが、開設するための工事が必要で毎月の料金も高めです。ポケットWi-Fiは工事不要で料金も安く、すぐに使用できますが、場所によっては通信速度が安定しないというデメリットがあります。動画配信は通信量が大きくなることも踏まえて、検討しましょう。

3. 配信する場所、スペースの確保

オンライン配信の一番のメリットともいえるのが、スペースです。自分一人がヨガをするだけのスペースさえあれば十分なので、わざわざ広いレンタルスペースやスタジオを用意しなくても済みます。

壁や椅子、プロップスをたくさん使う場合は、相応のスペースが必要ですが、そうでないのであればヨガマット一枚分のスペースで十分です。両手を挙げた時、立位と座位のときなど自分の姿がしっかり画面に入っているか確認しましょう。

4. ヨガマットなどヨガグッズ

配信場所がたとえ自宅だったとしても、スタジオでのティーチィングと同様のスタイルで行なうことがベストです。むしろオンラインで配信することによって、いつもと違う受講者が参加する場合もあるでしょう。見た目にこだわりすぎるのもよくないですが、見られている意識はある程度持っておきましょう。

スタジオほどヨガグッズを豊富に準備できないのは参加者も同じです。なかにはヨガマットを持っていないという人もいるかもしれません。最低限、ヨガマットは準備してもらう、ヨガブロックやヨガベルトは代替品を提案するなど、オンラインならではの工夫が必要です。

5. 動画配信ツール

動画配信ツールはさまざまありますが、大手ヨガスタジオでも使われている代表的なものはzoom(ズーム)です。配信側はアカウントが必要になりますので、作っておくと便利です。

今現在ある動画配信ツールのほとんどは無料でアカウントを作成でき、使用することができます。はじめのうちは操作に慣れないこともあると思いますが、何度も配信しているうちに慣れてきますのでチャレンジしてみてください。

6. その他

ある程度配信の回数を重ねていくと、画角や画像の鮮明度を工夫したくなるかもしれません。

  • 外付けカメラ
  • 三脚
  • 広角レンズ
  • ライト
  • サブのデバイス(プロジェクターなど)

といったような道具があると、よりキレイに自分好みの画角で配信することができます。ここでは細かくご紹介しませんが、最近では大型家電量販店に行くと、動画配信のためのコーナーがあり、さまざまな機器が販売されていますのでもっとこだわりたい方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

オンラインクラスでのポイントと注意点

オンラインクラスを配信する環境が整ったら、早速クラスを始めてみましょう。スタジオでの対面クラスは経験があるけれど、画面越しでのオンラインクラスは初めてという人も多いでしょう。対面とは異なる環境でのティーチングに、はじめのうちは戸惑うこともあると思います。

しかし、あまり神経質にならずにおおらかな態度で臨むことで、相手に安心感を与えることができます。スタジオクラスと同様、オンラインクラスも繰り返すうちに慣れてきますので、失敗を恐れずにたくさんもチャレンジしましょう。

1. 無理をさせない心掛けと声がけ

画面越しでのティーチングで、なによりも気をつけなければならないのは参加者に無理をさせないことです。

対面であれば、体の動かし方や表情、呼吸で感じ取れることも画面越しでは察することが困難です。クラスが始まる前に、参加者の体調や状態をコミュニケーションを取って聞き取りましょう。禁忌や注意事項を都度伝えることも大切です。

2. 参加者が画面を見なくても理解できるガイド

クラスを参加する環境は人それぞれです。特に動画配信は通信容量が多いので、インターネット接続が悪いと映像が止まったり途切れてしまったりすることもしばしばあります。

また、閲覧するデバイスもさまざまなので、小さな画面のスマートフォンを見ながらポーズを確認するのは難しいです。なるべく参加者が画面を見なくても、ポーズを理解できるようなガイドを心がけましょう。

教えるだけでなく、自分も参加者としてオンラインクラスを受けてみることも参考になります。

3. 対面レッスン以上に自身の身なりや所作をチェック

胸元が大きく開いたタンクトップなど肌の露出が多いトップスや体のラインが出るタイトなウェアは、ポーズによっては人に不快感を与える場合があります。

また、クラスの合間での動きや所作は日頃の癖がでやすいものです。必ずしもいつもと同じ参加者がクラスを受けるとは限りませんので、ヨギ、ヨギーニらしい身なりや所作を心がけましょう。

4. 集中できる時間配分と構成

対面でのスタジオクラスとオンラインクラスでは、同じ60分クラスだとしても体感時間が異なります。自宅で1人で参加するオンラインクラスは、時に集中を途切れさせてしまう場面もあります。

長い時間クラスを行なう場合は、細かく休憩を入れるなど工夫が必要です。
また、参加者もカメラをONにすることで対面クラスを同じような空気感で行なうこともできるでしょう。

こまめに参加者に声がけをして、集中力を途切れさせないようにすることも大切です。

5. 参加人数と収益について

上手に告知をして、たくさんの参加者を募ることができればスタジオクラス以上の収益を見込めます。オンラインクラスは、設備やスペースに費用をかける必要がないのでスタジオクラスよりも低い価格帯で提供できるメリットがあります。そのため、参加者も気軽にクラスを受けることができます。

始めたばかりのときは、参加者が集まらずに収益につながらないこともあるでしょう。しかし、続けることでリピーターも増えてきますし、スタジオクラス参加への導線にもなりますのである程度の期間は続けるようにしましょう。

今すぐオンラインクラスを開催して、ヨガの智慧を広めよう!

スタジオクラスで対面では教えたことはあるけれど、いざオンラインになると躊躇してはいませんか?インターネットのことはよくわからないから、と避けてしまうのは自らヨガを教えるチャンスを逃してしまっています。

この先の将来、オンラインクラスがなくなることはなく、対面クラスとのバランスを取りながら併用していくことになるでしょう。今始めておけば、自分のスタイルに合ったヨガクラスを開催する選択肢が増えますので、是非これを機会にオンラインクラスを開催してみてくださいね。

フリープランナー兼エディター。
2020年3月にインド政府公認校認定ヨガ指導者養成講座ヨガ哲学コース修了。ヨガ哲学に魅せられて、日々カルマヨガに専念しています。
「ヨーガ・スートラ」や「バガヴァッド・ギーター」を参考に、哲学や瞑想の視点から毎日の生活が楽しくなるヒントを伝えていきます。
マイブームはスパイスカレー作りとジャパ瞑想。
note: https://note.com/hurrytomo
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