もくじ
オンラインクラス対応に乗り遅れていませんか?
2020年の新型コロナウィルスの流行により、世の中の状況が大きく変わることと同時に、ヨガを行なう環境にも変化がありました。スタジオクラスでの対面レッスンの自粛、その後も生徒に触れるアジャストメントの禁止やクラス人数を減らし、ソーシャルディスタンスを保ったレッスンなど、今まで当たり前だと思っていたことができない状況となりました。
そんな環境の中でも、多くの人にヨガを学び続けてほしい、伝えたいという気持ちから大手ヨガスタジオを中心に、オンラインクラスの配信を行なうところが増えてきました。その状況はスタジオだけでなく、個人のインストラクターにも広がり、さまざまな配信ツールを活用してヨガを伝えようとしている人が増えています。
この変化する状況に乗り遅れてしまい、ヨガの技術や能力を活かせないままになっているインストラクターも多いのではないでしょうか。
これからのヨガ業界はどうなっていくの?
国際的なヨガ指導者資格の米国ヨガアライアンスRYT200、RTY500も新型コロナウィルス流行の影響により、状況が落ち着くまではオンライン受講による資格取得が認められています。
何らかの事情でスクールに通学しながら資格取得を目指すことが難しかった人にも、ヨガインストラクターになる機会が増えたことはとても嬉しいニュースです。ヨガのオンラインクラスを提供するスタジオやインストラクターが増え、自宅で自分の都合に合わせてヨガのレッスンを受けられるようになりました。
対面でのスタジオレッスンを受けながら、自宅ではオンラインクラスで復習するといった新しいヨガのレッスンスタイルが生まれたのも大きな変化ではないでしょうか。ヨガクラスを受講する側も、自分に合ったレッスンやインストラクターを探す選択肢が増えてきました。
ライブ配信で画面を共有して自分のポーズを先生に見てほしい、先生のポーズを見ながらヨガの知識を深めていきたいなど、希望に合わせてヨガクラスを選んでいます。
オンライン配信のメリット・デメリット
視聴したことはあるけれど、配信はしたことがないという人に向けて、オンライン配信のメリットとデメリットをまとめましたので、是非参考にしてみてください。
オンライン配信のメリット
- 通信環境が整っていれば、いつでもどこでも配信できる。
- 個人でも配信ができる。
- デバイスと各ツールのアカウントを用意すればすぐに始められる。
- 自分のヨガ知識を多くの人に伝えることができる。
- 自身のPRになり、対面クラスやイベントの集客につなげられる。
オンライン配信のデメリット
- 収益化しにくい、収入につながりにくい。
- クオリティの高い配信をする場合は安定したオンライン環境やカメラ、ライトなどの機材が必要。
- 口頭でのアジャストメントが重要になるため、ヨガティーチャーとしての技術が求められる。
- 自分で集客をしなければいけない。
- フォロワー数の獲得や多くの人に知られるまでに時間がかかる。
伝えるのはスタジオだけじゃない?個人でもできる最新オンライン活用術4選
日々変化していく状況の中、パソコンやスマホなどのデバイスやSNS、オンラインツールはわからないから苦手と今まで避けてきた人も、この機会に始めてみたという人も多いのではないでしょうか。実際、スタジオレッスンが自粛になっている間に個人でオンラインレッスンを始めたというインストラクターは多くいるようです。この流れは今後も続き、以降も定着していくでしょう。
そういった背景をもとに、より多くの人にヨガの良さを伝えたいと思っている人に向けたオンライン活用術をご紹介します。
1. Zoom(ズーム)
https://zoom.us
テレビ会議用に開発された、映像と音声でのコミュニケーション通話が可能なツールが「Zoom(ズーム)です。主にセミナーやミーティングといったビジネスシーンで使用されていたツールですが、このコロナ禍をきっかけにビジネスシーン以外にもプライベートでの使用も広がり、自宅にいながらビデオ越しに飲み会を楽しむ「Zoom飲み」という言葉も生まれました。
複数人と生中継でつながることができることから、大手ヨガスタジオのオンラインクラスでも多く導入されているツールです。有料プランであれば最大10,000人まで参加できることから、オンラインイベントでも導入している事例もあります。
主催者であるホストがURL及びID・パスワードを作成し、参加者はそれらを入力することでミーティングに参加することができます。
- 生徒はカメラと音声のON/OFFを選択できる。
- 複数人の一度にコミュニケーションを取ることができる。
- 参加費を支払い後に参加URL、ID、パスワードを通知することで収益化も可能。
2. Facebook Messenger(フェイスブック メッセンジャー)
https://www.messenger.com
SNSの中でも実名性が高く、プライベートでの使用だけでなくビジネス利用する人が多いことが特徴のFacebook(フェイスブック)。そのメッセージ機能がFacebook Messenger(フェイスブック メッセンジャー)です。2012年にはFacebook社が写真投稿SNS「Instagram(インスタグラム)」を買収したために、さらに活用範囲が拡がっています。
Facebook Messengerでは、Facebookで申請している友人、知人でグループを作成し、複数人で同時にビデオ通話をすることが可能です。またはグループを作成、記事投稿し、申請許可を得た人のみが参加できる方法などがあります。
クラス後は参加者のフォローやコミュニケーションが可能なので、継続した関係を築くことができます。
- グループを作成し、複数人でビデオ通話が可能。
- 相互フォローしている知人・友人をもとに集客することができる。
- クラス後のコミュニケーションやフォローで、継続した関係性づくりができる。
Facebook Messenger(フェイスブック メッセンジャー)
3. YouTube(ユーチューブ)
https://www.youtube.com
動画共有サイトとして最も知名度があるのが「YouTube(ユーチューブ)」です。動画を投稿して収益を得る人たちは「YouTuber(ユーチューバー)」と呼ばれ、将来なりたい職業の一つとして子供たちにも人気があり、幅広い層が視聴しているサイトです。
一方的なオンデマンド配信となり、撮影や動画編集技術がある程度必要ですが、視聴者数による広告収入で収益化することができます。チャンネルを作成し、動画をアーカイブとして残しておけるので、視聴者は無料で動画を好きなタイミングで見ることができます。
チャンネル登録者数が1,000人以上になると、ライブ配信も可能となり、スーパーチャットという投げ銭機能も使用できるので視聴者数が増えれば増えるほど収益化することができるのが大きなメリットです。
- 撮影、動画編集技術が必要だが、広告収入を得ることができる。
- 視聴者は動画を無料で好きなタイミングで見ることが可能。
- チャンネル投稿者数が1,000人以上になると、ライブ配信も可能。
4. Instagram(インスタグラム)
https://www.instagram.com
写真・動画共有SNSの「Instagram(インスタグラム)」は「インスタ」の愛称で若年層を中心に親しまれています。その場で撮影した写真は簡単にフィルター加工ができるので、見栄えがする目立つ写真は「インスタ映え」と呼ばれ、流行語にもなっています。
ヨガも「インスタ映え」するものの一つとして、難易度の高いポーズやおしゃれなヨガウェアをアップする人が増えています。最近では、フォロワー数の多いヨガウェアブランドが自社の広告宣伝として、Instagramを活用している場面も多く見受けられます。
Instagramのライブ配信機能として「インスタライブ」があります。映像は配信側の一方的なものになりますが、リアルタイムでコメント機能を通してコミュニケーションを取ることができます。
「インスタライブ」は、ファンコミュニティの一つとしてフォロワー数が多い人におすすめです。ヨガやライフスタイルといった興味のあるカテゴリーで上手に集客することで、個人のファンがつきやすいので、イベントや対面クラスなどにつなげていくことができます。
- 写真や動画を定期的にアップすることで、共通のカテゴリーに興味のある人を集めることができる。
- 個人のファンコミュニティをつくりやすく、Instagramを通じてイベントや対面クラスにつなげることができる。
- 「インスタライブ」はフォロワー数が多い人に特におすすめ。
今すぐオンラインクラスを始めてみよう!
今後もヨガクラスのオンライン化は進んでいき、定番化していくでしょう。個人でも積極的に始めることができるのが、オンラインクラスの良いところです。わからないことも始めてしまえば少しずつ慣れてきますので、まずは今回紹介したオンライン活用術を参考にして最初の一歩を踏み出してみてくださいね。