もくじ
ヨガがバストの健康をどのように高めることができるか
ヨガをすることで、より健康な乳房が得られることが、多くの研究で証明されているにも関わらず、そういった情報はあまり目立つことはありません。National Cancer Institute(ナショナル・センター・インスティチュート)によると、ヨガを含む運動は、乳がんの進行に関連する特定のホルモンレベルを低下させると記述されています。しかし、少なくとも筆者の周りでは、こういった情報を見る頻度が少ないです。
このような状況を踏まえ、今回は、ヨガがどのようにしてバストの健康を促進してくれるのかを詳しく説明していきます。
ヨガをすることで、乳がんを含む病気やさまざまな体の不調を予防・改善することができるとのことですが、その理由は、病気に関わるホルモンレベルの低下だけではなく、おもに以下2つの理由も関係しています。
血流やリンパの流れをよくする
バストの健康のために注目すべき点は「血流」と「リンパ」です。タイトなブラジャーは、血の巡りを悪くします。血の巡りが悪くなると、細胞が正常に働かなくなってしまいます。すると、免疫力が落ちたり、身体がむくんだり、疲れがたまったり、なかなか眠れなくなったり、頭痛や肩こりになったりと、さまざまな不調が出てきてしまいます。
また、リンパが詰まっていくと、バスト周辺が凝ったりむくんだりして、バストに悪影響を及ぼします。健康なバストを手にするためには、血流やリンパの巡りをよくすることが重要です。
ヨガは、酸素が肺の上葉に到達できるようにし、胸郭上部とリンパ領域により多くの酸素の放出することを促進します。呼吸とヨガの動きによって、血液とリンパの流れがよくなることで、乳腺の新陳代謝が促進され、乳がんリスクを減らす可能性を高めます。
自律神経のバランスを整える
International Journal of Yoga(インターナショナル・ジャーナル・オブ・ヨガ)で発表された研究によると、ヨガは自律神経のバランスを整えることで、ストレスを減らす効果をもたらすそうです。いくつかの研究では、ストレス反応と乳がん、再発、緩和反応と生存率の間には、正の相関があることが示されています。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられ、これが交互に入れ替わることで、心身の機能を保っています。しかし、ストレスなどによって自律神経のバランスが崩れると、日常生活のさまざまな部分で問題が発生します。
ヨガのポーズをとることで白血球の活動を活発化させ、自律神経のバランスを整えることができます。
そのほかの効果
ヨガは身体との親密なつながりも育みます。体の変化に対する意識を高め、病気の早期発見に役立ちます。
「調子がよくない」「体のある部分に異変を感じる」「精神的なストレスを抱えている」といった変化は、日常ではなかなか気づきにくいものです。ヨガを通して、体と心と向き合うことで、異変や変化に気づきやすくなります。
バストアップ効果も期待できる!
バストアップ効果を生み出す理由は、リンパ系の循環のほかにも以下が挙げられます。
女性ホルモンが活性化される
ヨガをおこなうことで、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、骨や筋肉の形成のほか、肌の補正など美しさを保つ役割を担っています。
ヨガのような、ほどよい体幹トレーニングは、骨盤が安定し、女性ホルモンが分泌されやすくなります。またヨガは、副交感神経を活発にすることができます。副交感神経の状態が優位なときに、女性ホルモンは分泌されやすいのです。バストアップには、この女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が欠かせません。
大胸筋・肩甲骨が鍛えられる
ヨガがバストアップの効果を生み出すもうひとつの理由が、大胸筋が鍛えられる点です。大胸筋が鍛えられると、垂れた胸が引き上げられます。
また大胸筋が緩んでいる状態では、姿勢も悪くなります。ヨガを通して猫背を直してあげることで、バストをアップさせることができるのです。
肩甲骨に刺激を与えることでも、身体のゆがみが改善されます。姿勢がよくなることでバストは自然とアップし、サイズアップにつながるのです。
バストアップのためのポーズ6選
以下のヨガポーズを実践して、血流やリンパの巡りを良くし、女性ホルモンの活性化、姿勢を改善、大胸筋を鍛えて、バストアップを目指しましょう。
1. 半分の魚の王様のポーズ
体をねじることで、背筋と臀筋がストレッチされるのと同時に、ウエストを引き締め便秘や腰痛をも改善してくれるポーズです。股関節の柔軟性を高める効果も期待できます。
【手順】
- 手を横に置き、両足を前にそろえて座る
- 左足を立てて、かかとをお尻のほうに引き寄せる
- 左手は後ろにおく
- 右手で左ひざの外側を押しながら、上体を左へねじる
2. 上向きの弓のポーズ
体を後屈させて全身でアーチをつくる難易度の高いポーズです。胸を開くポーズが、老廃物排出を助け呼吸機能を改善します。全身を伸ばすポーズなので、気持ちを前向きにし自律神経のバランスを整えることができます。高血圧、腰のトラブル、手首のトラブル、妊娠中のかたは上向きの弓のポーズは控えましょう。
【手順】
- 両足を腰幅に開き、ひざを立ててあお向けになる
- 両腕を体の横に置く
- 息を吸いながら、頭頂を床につけて腰を持ち上げる
- 両手を耳の横につき、ひじを後方へ向ける
- 手のひらをしっかりと押しながら胸を前に出して、頭頂部を床につける
- 息を吐きながら、両足で床を踏みしめて、頭を持ち上げて腕と足を伸ばす
3. 魚のポーズ
あお向けで上半身を後屈させるポーズです。このポーズは、胸を大きく開くことができ背骨も伸びるため、呼吸機能の改善や肩こり、猫背が緩和される効果があります。気持ちが安定されるなど、メンタル面でのリラックス効果も期待できます。
【手順】
- あお向けになり両足をそろえる
- 手のひらを、体の横またはお尻の下に置く
- 頭頂を床につけたまま、手とお尻で床を押しながら、上体を引き上げる。
4. 弓のポーズ
両手で両足をつかみ、体を反らせるポーズです。胸から太ももにかけてストレッチされ、肩こり解消、猫背の改善、お尻引き締め、内臓の機能を高める効果が期待できます。
【手順】
- うつ伏せになって額を床につける
- 両腕は体の横に置き、両足を坐骨幅に開く
- 両ひざを曲げて、両手で足首をつかむ
- 両手と両足で引っ張り合いながら、おなかに力を入れて状態と両脚を引き上げる
5. ワイルドシングス
片腕と両脚で体を支え、後屈する難易度の高いポーズです。両脚を使って床をおし、胸を大きく開くため、下半身の強さと上半身の広がりを感じることができます。姿勢を整えるだけではなく、全身を引き締めてくれます。
【手順】
- 両手と両足を床につけて、下向きの犬のポーズをとる
- 両方の手のひらで床を押しながら、左脚を上げてひざを曲げる
- 左手を床から離し、体を横に向けながら左足を後ろの方へ下ろす
- 両足裏で床をおし、尾骨と骨盤を上げて左手を上に伸ばす
- 左手を頭の横に伸ばし、胸を前へ押し出す
6. ラクダのポーズ
上半身を後屈させて、胸を開くポーズです。ハムストリングスを鍛えられるポーズでもあります。肩をほぐし、姿勢を整えてくれますが、腰や首に負担がかかるポーズでもあるので無理はしないようにしましょう。
【手順】
- 両ひざは腰幅に開いて、ひざ立ちになる
- 両腕を外側に回し、肩甲骨を寄せて胸を開く
- 顔は斜め上に向ける
- 右手で右のかかとに触れ、左手で左のかかとに触れる
- 胸とお腹を引き上げて、目線は上に向ける
ヨガでバストアップを高めるには継続が大事!
ご紹介したポーズは大胸筋、肩甲骨に影響を与えるだけではなく、血の流れやリンパの巡りを良くすることや、そのほかの部分にも並行して効果を与えることができます。全体的にバランスよく影響を与えることができるのが、ヨガの魅力の1つでもあります。
バストアップと胸の健康を保つには、何よりもヨガの継続が重要です。ヨガは自宅でも気軽におこなえて、時間を見つけては好きなときにポーズを取ることが可能です。ぜひ、習慣にしやすいヨガで、バストの健康を促進してみてはいかがでしょうか。