おすすめの「サステイナブルコーヒー豆」5選!コーヒー好きなら社会と環境に配慮したものを選ぼう。

淹れたてのコーヒーを飲むのが朝の習慣という方も多いかもしれません。日本は世界で4番目にコーヒーの消費が高いと言われるほどのコーヒー大国ということは知っていましたか?実は、コーヒーの原産国では、労働者に充分な利益が回らないことや環境問題におけるコーヒー生産など様々なことが問題として挙げられています。持続可能な世の中を目指すためにもコーヒー好きであれば選びたいのが、サステイナブルコーヒー。今回は、サステイナブルコーヒーの定義や、選び方、おすすめのコーヒーをご紹介したいと思います。

サステイナブルコーヒーとは

サステイナブルとは

最近よく耳にする「サステイナブル」という言葉。英語のSustanable(サステイナブル)がそのまま使われており、和訳すると「持続可能な」という意味になります。

この言葉の意味を更に紐解くと、「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」を意味します。近年、世界で問題提議されている、地球環境の持続可能性、人間社会の文明・経済システムの持続可能性の概念として一般的に使用されるようになりました。

環境問題や社会問題と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、実はとてもシンプル。人間にとっても、社会にとっても、そして地球にとっても、私たち一人一人が「責任ある善い行いをすること」で、この持続可能な世の中は作ることができるのです。

コーヒーから始めるサステイナブルな暮らし

「善い行い」はたくさんありますが、自分の暮らしに身近なことからスタートするのがおすすめです。その一つとして、「消費を考える」ということが挙げられます。

日本は、世界で4番目にコーヒーを消費する国というデータだあるほど、コーヒー大国。コーヒーを楽しむ時間は、リラックスできる一時。朝の活力になったり、仕事や勉強の合間に励みとして飲む方もいますよね。毎日飲むものだから、コーヒーの選び方にはサステイナブルな視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。

サステイナブルコーヒーを選ぶのはどうして?

「サステイナブルコーヒー」とは、自然環境や生産者の生活をより良い状態に保つことを目指す「持続可能性」に配慮したコーヒーのことです。

日本、そして世界的にコーヒーの消費量が増える一方でその生産量は反比例していると言われています。それはコーヒーの生産現場が抱える「コーヒー農家の不当な扱い」、「環境問題」などが主な理由として挙げられます。

農家の生活向上のため

私たちがいつも楽しんでいるのコーヒーを生産している生産者の多くは熱帯地域に暮らす小規模農家。この農家に対して支払われる賃金は私たちが考えているよりも非常に少なく、貧困状態で暮らしていること農家が多くあると言わています。

自然環境の保護のため

コーヒー栽培に適した土地が世界中で不足していると言われています。世界最大の生産国であるブラジルでの記録的な干ばつの影響で供給量が減ったため、2014年にはコーヒーの価格が高騰しました。

生態系を守るため

また、コンビニやスーパーなどでも手に入るコーヒーは今や大量生産せざる負えない状況に。そのため、本来は高い樹木の下で育てる木陰栽培のコーヒー栽培ですが、それでは収穫量が少ないため、森林伐採を余儀なくされています。ただし、大量生産のためのコーヒー栽培では、化学薬品を多く使用しているために土壌が水質が汚染されていしまうため持続可能な畑ではありません。コーヒー栽培ができなくなったら、また新たに森林を伐採し、生態系に影響を与えます。

サステイナブルコーヒーは大きく分けて3種類

サステイナブルなコーヒーの種類は、大きく分けて3つの種類があります。上記に挙げたよに、どのような問題に配慮しているかに区分されているのです。その種類は、森林で覆われた木陰で生産される「シェードツリーコーヒー」、農林水産省が定める使用を禁止された農薬や化学肥料が使われていない「オーガニックコーヒー」そして小規模農家などに対し適正な賃金が支払われている「フェアトレードコーヒー」の3つになります。

・シェードツリーコーヒー

森林で覆われた木陰で生産されるコーヒーを「シェードツリーコーヒー」と呼びます。

巨大な二酸化炭素の貯蔵庫であると同時に、重要な酸素供給源である熱帯雨林が切り開かれて栽培されたコーヒーは、地球温暖化の原因にもなります。

シェードツリーコーヒーを選ぶメリットは、森林伐採を防いで、持続可能な自然環境を守ることができること。

オーガニックコーヒー

農林水産省が定める禁止された農薬や化学肥料が使われていないコーヒーが「オーガニックコーヒー」。

地球上に生存する生物の50~80%が存在するといわれる熱帯林では、農薬や化学肥料が原因で生態系の破壊が進んでいます。オーガニックコーヒーは、土壌や水質汚染を防ぐことに繋げ、動植物の生息環境を拡げながら生態系を守ることができます。

フェアトレードコーヒー

発展途上国の小規模農家などに対して、適正な賃金を支払い継続取引されるものを「フェアトレードコーヒー」と呼びます。

農家の貧困を防いで、生産者が安定したサステイナブルな暮らしを持続すること、また良質なコーヒー作りへと繋がります。

サステイナブルコーヒーを選ぶ時に知っておきたい認証マーク

レインフォレスト・アライアンス認証

https://www.rainforest-alliance.org/lang/ja

「レインフォレスト・アライアンス認証」とは、熱帯林の環境や生態系を守ると共に、労働者に対して適切な労働条件を与えている農園を認証するもの。環境保護・社会的公正・経済的競争力などに働きかけています。

レインフォレスト・アライアンス

UTZ 

https://utz.org/

生産者そして、環境に配慮しながら、安心・安全が考慮され信頼できる方法で生産・加工が行われていることを認証する「UTZ」。栽培・収穫方法はもちろん、安全で健全な労働条件や児童労働の禁止など、社会・環境の両面に配慮されていることが分かるマークです。

UTZ

バードフレンドリー®

https://bird-friendly-coffee.jp/

熱帯の森林を守りながら木陰栽培かつ有機栽培しているコーヒー農園を認証するマーク「バードフレンドリー」。生産者の暮らしの安定を支えるとともに、森林の渡り鳥を守ることを目的としていて、収益の一部は世界中の渡り鳥保護のために還元されています。

バードフレンドリー

国際フェアトレード認証

https://www.fairtrade-jp.org/

生産者への適正な賃金の支払い取引の持続や、安全な労働環境、生産地の環境保全を認証するマーク「国際フェアトレード認証」。商品代とは別の奨励金は、発展途上国の学校や病院建設などの地域の社会発展に当てられます。

国際フェアトレード認証

有機JAS規格

https://www.maff.go.jp/index.html

農林水産省が定めた規格に対して生産が行われた有機農産物であることを認証するものが「有機JAS規格」です。

農林水産省

おすすめのサステイナブルコーヒー豆

【IKEA】PÅTÅR ポートール ダークローストコーヒー, オーガニック, UTZ認証/アラビカ豆100% UTZ認証

価格・699円(税込み)

PÅTÅR ポートール

ダークチョコレートのような香りが残るコクのある濃厚なコーヒー「PÅTÅR ポートール」は、UTZ認証コーヒー。

より持続可能な調達先から食品を仕入れ、手ごろな価格で提供したいと考えているイケア。農薬や化学肥料などの使用を最小限に抑えた農業によるオーガニック食品の生産はイケアがこの目標を達成する方法の1つとして取り入れているもの。そして、それは優れた環境を作ることに繋がると考えられています。

コーヒーはもちろん、家具などの生産工程などでも環境に配慮した取り組みをしているイケアはサステイナブルな活動が取り組める場所。

【KALDY(カルディ)】焙煎珈琲バードフレンドリー(R)ブレンド

価格・2,100円(税込み)

【焙煎珈琲】バードフレンドリー(R) ブレンド/200g(フィルター用)

自宅で美味しい淹れたてコーヒーを楽しみたいというコーヒーファンから根強い人気のあるコーヒーショップ「カルディコーヒーファーム」では「バードフレンドリー認証」マークのついたコーヒーを購入することができます。

「焙煎珈琲 バードフレンドリー」は、おいしいコーヒーに出会った時のあの感動を沢山の人に知ってもらいたいという思いから環境に配慮していることはもちろんのこと、その品質の良さ、味の良さにはとても評価の高いコーヒー豆です。

【京都西京極小川珈琲店】有機珈琲フェアトレードモカブレンド

https://www.oc-ogawa.co.jp/

価格・5,611円(税込み)

小川珈琲 有機珈琲 フェアトレードモカブレンド ドリップコーヒー

1952年創業の珈琲メーカーの老舗「小川珈琲」。コーヒーの専門店として、これまでにコーヒー文化を発信すると共に、顧客のニーズや時代の変化、多様性に対応してきました小川珈琲では、「国際フェアトレード認証」と「有機JAS認証」の両方を受けた「フェアトレードモカブレンド」が購入することができます。

 

【イオントップバリューグリーンアイ】オーガニックオリジナルブレンドレギュラーコーヒー

価格・398円(税抜き)

オーガニック オリジナルブレンド レギュラーコーヒー

全国展開するチェーンスーパー「イオン」のプライベートブランド「トップバリュー グリーンアイ」。「毎日食べるもの、使うものだから、より安全なものを買いたい。」そのようなお客様の声から厳選されたオーガニック商品を取り扱っています。

「オーガニック オリジナル ブレンド レギュラーコーヒー」はその一つ。愛知県の工場で作られた有機栽培コーヒー豆だけを使用したコーヒーは、香り高く豊かな風味が楽しめます。オーガニックと言うと値段が高いイメージもありますが、低コストで楽しめるのもおすすめのポイントです。

【LAWSON】マチカフェ

コーヒー豆では無いので、番外編としてこちらも紹介。最近は多くのコンビニで淹れたてコーヒーが飲めるようになりました。そんな中、コンビニでコーヒーを買うのであれば選びたいのがLAWSONの「マチカフェ」です。

全国展開するLAWSONの「マチカフェ」で提供されているコーヒーのコーヒー豆は「レインフォレスト・アライアンス認証」を取得した農園のものを使用しています。

外出先で気軽に、サステイナブルコーヒーが飲めるのは嬉しいですよね。

Lawson

サステイナブルな世の中を目指すために。今あなたができることを始めよう

サステイナブルコーヒーを選ぶことは、地球にとってはもちろんのこと、他人との共存や自分自身と繋がるためにも有効な手段です。

一人の力は小さいのは事実。それでも、多くの人が自分にできることを実践することでその力は大きくなり、サステイナブル(持続可能な)世の中へと繋がっていきます。

サステイナブルな世の中になるために、今のあなたができる「善い行い」を考え実践するために役立ちますように。

シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
https://house-of-emma.com/