ヨガマットって洗った方がいいの?プロが教えるヨガマットのケア方法

ヨガをする人にとって最もと言って良いほど大切な相棒であるヨガマット。私達の練習を支えてくれているヨガマットは丁寧にケアをするほどその「持ち」が変わってくるんですよ。大切なものだからこそ、丁寧に扱っていきたいですよね。今回は、ヨガマットの正しいケア方法についてご紹介します。

ヨガマットのケアしてますか?

ヨガマットがどうしてケアが必要?

ヨガをしている人にとって大切な相棒である「ヨガマット」。「今日は汗をかいていないから」など得に冬場は練習後にそのまま放置してしまうという方もいますがそれは断じておすすめできません!自宅でも、スタジオでもヨガマットのお手入れはマスト。ちょっとした心がけで、大切なヨガマットを長く使うことができるんです。

衛生面

ヨガマットの上では、「立ち姿勢」、「座り姿勢」、「仰向け」、「うつ伏せ」などなど、身体の様々な箇所がマットに触れます。汗をかいていないと自分では思っていたからと言って、練習後のヨガマットには見えない汚れや皮脂、細菌がたくさん付着しています。しっかりケアをしないことで、匂いが残ってしまったり、衛生的ではなくなってしまうことも。

持ちを良くするため

練習後にケアを怠ってしまうことで、ヨガマットの「持ち」を悪くしてしまいます。ヨガマットによって寿命は異なりますが(後述する「ヨガマットの替え時はいつ?」も参照)、しっかりとケアしないことで本来持つべき時期まで使用できないのはエコではないですよね。

大切なものだからこそ、愛着を持って丁寧に使用していきましょう!

ヨガマットのケア方法

寒い時期など汗をかく機会が少ない場合は水拭きでも充分の場合もありますが、ホットヨガやアシュタンガ、パワーヨガなど動きが多く汗をかくことが多いヨガの流派の場合はしっかりと「除菌スプレー」を使用してお手入れしましょう。大切なのは、汗や細菌を「除菌」すること。ケアを怠るということは、持ちだけでなく「ウィルス感染」にも繋がります。

そして、マットの「乾かし方」も重要です。ヨガマットを正しい乾かし方で乾かすことによって、細菌の繁殖やカビから守ってくれますよ。(詳しくは後述する「ヨガマットの乾かし方」を参照)

毎回の練習後のケア方法

ハンドメイドのヨガマットスプレーで除菌

必要アイテム

  • 布2枚
  • 無水エタノール

使い方

  1. 無水エタノール1対お水3の割合で作った液で布1枚を湿らせます。汚れが目立つ場合には、お水をお湯にしましょう。
  2. 1の湿らせた布でマット全体を丁寧に拭き取ります。
  3. 乾いた布でマット全体を丁寧に拭き取ります。
  4. 風通しの良いところで乾燥しマットを乾かします。
  5. マットを丸めて、直射日光・高温多湿・極度な乾燥を避けて保管しましょう。

 

価格・2,990円(税込み) 

無水エタノール

長時間のつけ置きはマットの劣化に繋がるためおすすめはできませんが、しっかり汗をかいた時は無水エタノールと水で消毒するようにします。無水エタノールがない場合は、優しい中性洗剤を代替として使用して下さい。

お気に入りの香りをプラスして「手作り除菌アロマスプレー」

大切なヨガマットだからこそ、手間暇かけてケアしたいという方は、お気に入りのアロマの香りをプラスして「除菌アロマスプレー」を手作りしてみてはいかがでしょうか。覚えておきたいポイントとして、オリジナルスプレーは、1か月以内を目途に使い切るようにしましょう。

必要アイテム

  • スプレーボトル(50mlサイズ)
  • 無水エタノール 5ml
  • 精製水 45ml
  • お好みのエッセンシャルオイル 10滴程度

作り方

  1. スプレー容器に、無水エタノールとエッセンシャルオイルを入れよく混ぜ合わせます。
  2. 1に精製水を加えて混ぜます。

 

価格・490円(税込み)
容器は環境のことを考えたら、プラスチック製よりもガラス製の容器をおすすめ!ただし、持ち運び時には注意が必要です。

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価格・1,366円(税込み)

化粧用 精製水 HG 500ml (500ml×5本)

精製水とは、蒸留や濾過やイオン交換などの手法で濃度を上げた、比較的純粋な水のこと。無色透明・無味無臭で、場合によっては紫外線などで滅菌または殺菌されてあります。もともとはコンタクトレンズの洗浄用として使用されることが多かったのですが、最近はお肌のケアやハンドメイドアロマスプレーに使用する女性が増えています。

価格・785円(税込み)

ティートリー 10ml

エッセンシャルオイルには様々な香りがあり「迷ってしまう…」という方は、殺菌作用のあるティーツリー、ユーカリ、ペパーミント、レモン、ラベンダーなどは人気です。オイルは一つに絞らずに、ブレンドしてオリジナルの香りを楽しむのもおすすめです。

市販の洗浄スプレーで除菌

 

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価格・5,899円(税込み)

ジェームズマーティン フレッシュサニタイザー

液を作るのが手間という方は、市販のサニタイザーで除菌するようにしましょう。

「ジェームズマーティン フレッシュサニタイザー」は、飲食店向けに開発されたアルコール製剤ですが、ヨガマットの除菌にも有効。食品添加物なのでヨガマットのケア以外にも、食器やまな板包丁といった調理器具、寝具やトイレ掃除などこれ1つでお手入れ可能。消臭効果もバツグンです。

たくさん汗をかいたら洗う

たくさん汗をかく練習を何度も続けた場合は、スプレーだけではしっかりケアできない場合も。蓄積された汗や汚れを取り除くには、定期的にマットを洗うことも検討が必要です。ただし、メーカーによって扱い方は異なるため要確認筆者は1ヶ月に1回は洗うようにしています。ご自身の汗の量や練習量によって対応しましょう。

乾かす場所は風通しの良い野外が理想的。ヨガマットを洗う日は「天気」のチェックをお忘れなく!

ヨガマットの洗い方

必要なアイテム

  • 低刺激の洗濯洗剤
  • バスタオル
  • 物干し竿

洗い方

  1. 洗濯洗剤を溶かしたぬるま湯を張った湯船に2〜3分ヨガマットを浸します。割合は、約4リットルのぬるま湯に大さじ1杯の洗剤(15ml)。入れすぎには注意しましょう。
  2. 柔らかい布を使ってマットの両側をこすり洗いをします。マットにダメージを与えたり、マットが破損しないように優しくこすりましょう。
  3. マットを入れたままで湯船のぬるま湯を抜いたあと、水道水でマットを濯ぎます。
  4. マットを振って表面についた水を落とします。
  5. 乾いたタオルの上にマットを平らに置いて、タオルとマットを一緒に巻き上げて、水気をタオルに吸収させます。シワ、破損、歪みの原因になるため、マットは絞らないようにしましょう。
  6. マットの水気を取ったあとマットを広げて物干し竿などに吊るして完全に乾かします。

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エコ先進国のニュージーランド発の「ecostore(エコストア)」は、地球にも人にも優しい洗剤。植物とミネラル由来の成分で、洗浄力も抜群です。

ヨガマットの乾かし方

ヨガマットはお手入れした後、すぐに丸めることは避けましょう。

おすすめの乾かし方は、マットの上にヨガタオルを乗せ汗や汚れが最初から付かないようにするのがベスト。屋外で自然乾燥するのが一番ですが、天候によっては室内干しでも可。

浴室は湿度が高くマットが乾きにくいので、シャワーや浴槽にかけるのはNG。間違っても、乾燥機などは使用しないようにして下さい。

ヨガマットの替え時はいつ?

目安は2−3年

定期的なお手入れでヨガマットは長持ちしますが替え時は来ます。目安としては、2−3年。

ただし、ヨガマットの寿命は明確に決まっているわけではなくヨガをする頻度や、また流派によってもことなります。ホットヨガやアシュタンガなど動きが比較的多かったり、汗をかく量が多い場合は2−3年よりも早く劣化が目立つことも。

また、価格帯によっても異なります。値段が高価なものほど長持ちするとは断言できませんが、参考として数千円のヨガマットなどは持ちは短いことが多いです。

脚が滑りやすくなった!

「足が滑りやすくなってきた」、「寝転んだ時に床の硬さを感じた」など機能面が気になり始めた時はヨガマットの新調を検討する時期。

機能面が気になるということは、怪我をしてしまったり、身体を痛めてしまう原因にも為りかねません。ヨガを続けるにあたって大切なのは「安全」であるということ。

見た目が明らかに汚れている

毎回の練習後お手入れもしているし、数ヶ月に一度洗っているけれど、汚れが目立つようになってきたというのであれば、新しいマットに替えるのもあり。汚れやくすみ、表面のはがれはマットのグリップ性が落ちていたり、クッション性も落ちている可能性も大いにありえます。

ヨガマットの再利用方法

「新しい」というだけでテンションが上がりますがヨガマットを買い換える時、長年愛用してきたヨガマットを手放すのはもったいないという方もいるかもしれません。

ヨガマットの再利用方法としておすすめなのが、ピクニックやお花見をする時のレジャーシート代わり。レジャーシートに比べるとクッション性に優れているので、お尻が痛くなりづらいのがポイント。

その他にも、小さいお子さんがいる自宅であればマット代わりや、キッチンのマット代わりにもおすすめです。

しっかりお手入れをして長く使おう!

 ヨガを練習するのに欠かすことのできない「ヨガマット」。大切なヨガマットを長く愛用するためには、普段からしっかりと丁寧にケアすることが大切です。汗をかいていないからと言ってケアを怠っていると、持ちだけでなく細菌が繁殖してウィルス感染してしまうことも。得に冬場は、乾燥から水分量の少ないウィルスが空気中に浮遊しています。マットを長く愛用するため、また健康的に練習を続けるためにも、練習後は必ずお手入れをするように心がけて下さいね。

シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
https://house-of-emma.com/