【オランダ式セルフケアNiksen(ニクセン)】予定詰め込み現代人に休日の朝に実践してほしい。やり方や効果とは?

日本のヘルスコンシャスな方々の間でも定着してきたセルフケア。新たなセルフケア習慣として海外では「ニクセン」が流行中。海外のウェルネス習慣に興味のある方、頑張りすぎてしまう忙しい女性、自分にあったセルフケアを探している方は是非試してみてはいかがでしょうか。

セルフケアしてる?

セルフケアとは?

英語の「Self care(セルフ・ケア)」がそのまま日本語として使われているセルフケア。self(セルフ)は「自分自身」、care(ケア)は「ケアをする・世話をする」という意味を持ちます。つまり「自分自身をケアする」ということ。

「セルフケア」は、忙しい毎日を送る私たちが自分自身をいたわり、癒す時間をつくること。ストレス社会を生きているのは、日本も海外も同じ。海外のヘルスコンシャス(健康意識の高い人々)は日々のストレスを軽減するために、この「ヘルスケア」を取り入れています。

忙しい現代人はセルフケアが必要!

仕事や職場の人間関係、育児や家事…日々さまざまな理由でストレスを抱えている方も多いのが現代社会。ストレスは私たちの暮らしにとって切っても切り離すことができません。ある程度のストレスは、逆に私たちの暮らしを支える糧とも成りえますが、溜め込みすぎると体調を崩したり、メンタルヘルスの不調の原因にも成りかねないため注意が必要です。

特段、海外在住の筆者から見ても日本人はとにかく「頑張りすぎてしまう」傾向にあると感じています。何事にも真面目で一生懸命なことはプラスの特質ですが、気づかない内にそれがストレスになってしまうことも。

セルフケアを短い時間でも定期的に行うことは、心のゆとりに繋がり、仕事効率や生産性に影響を与えることができるのではないでしょうか。

どんなセルフケアがあるの?

セルフケアは「これをやらなくてはいけない!」というルールなどはありません。言うなれば自分自身が快適に暮らせるように後押ししてくれる趣味のようなもの。

自分が「楽しい!」、「ストレス解消になる」と思えば、それはあなたのセルフケアです。そんな中でも海外の女性がセルフケアとして取り入れている習慣には以下のものがあります。

  • ヨガ
  • ストレッチ
  • 散歩(通勤時に1駅歩くなど)
  • 整理整頓
  • お風呂にゆっくり浸かる
  • ジャーナルをつける
  • マッサージをする
  • エステに通う
  • 美容院に行く

海外では「Niksen(ニクセン)」が新たなセルフケアトレンド

「Niksen(ニクセン)」とは

海外では少し前から取り入れている人も多いセルフケアが「Niksen(ニクセン)」。オランダ発祥のセルフケアは、「何もしないこと・のらくらすること」を意味する言葉です。以前は、「何もしないことは役立たない」などネガティブに考えられていましたが、逆に忙しい毎日を送る人々に対して「休むこと」の大切さを教えてくれたのがこの言葉です。

やり方は?

忙しい現代人は、常に「〇〇をしなくてはいけない」という何かに追われていて、休みの日も結局忙しく過ごす方も少なくないかもしれません。「何もしないこと」を楽しむことがNiksenのコンセプト。誰かのための人生ではなく、自分自身の人生。毎日頑張っている自分を労り自分のためだけにNiksenを実践します。

やり方は至ってシンプル。

  1. 仕事や他人など外界との接点を一度シャットアウトして、自分だけのための時間を作ります。
  2. 自分の「Niksen」を実践。人によって、ストレスリリースにかかる時間は異なります。後述する「時間帯別に見るおすすめのNiksen」を参考に、ご自身にあったNiksenを好きなだけ実践して下さい。

とは言っても、やはり一日中何もしないというのは以外とハードルが高いもの。毎日忙しいからこそ「休みの日はヨガをやりたい」、「部屋の片付けをしたい」など考える方も多いかもしれません。

Niksenに限らず、セルフケアには「絶対に〇〇しなければならない」という縛りはありません。縛りが結局自分を苦しめてしまっては、セルフケアの本来の目的が果たされません。大切なのは、自分のライフスタイルに合ったNiksenを見つけること。それが、日頃の疲れやストレスが解消できるセルフケアに繋がります。

Niksen初心者はまずは休日の朝に実践がおすすめ!朝におすすめのNiksen

  • 好きなだけ寝る
  • 好きなだけ寝て遅く起きた朝は素敵なカフェでブランチ
  • 音楽を聞きながらベットでゴロゴロする
  • アロマを焚いてゆっくり朝風呂
  • 昼過ぎまで寝てNetflixを観る
  • コーヒーを飲みながらボーッとする
  • ネットサーフィンをする
  • ゲームをする
  • 音楽を聞く
  • 朝からデリバリーを頼む

週に1−2回しか休みがないという方は一日中Niksenを実践するのは簡単なようで実はとてもハードルが高いということに気づくかもしれません。休みだからこそできないこともたくさんあるのが現代社会。前述した通り、Niksenにもセルフケアにもルールは一切ありません。朝から晩まで一日中Niksenができなくても、一日の内のたった数時間、数十分だけでも「何もしない時間」を設けてみるだけでも心に効くセルフケアになるかもしれません。

効果はいかに?

「Niksen」の効果は、自分自身を世間から切り離し、周囲の期待や目標から開放し、自然体に戻ること。自然に戻る=リラックスした状態になります。本当の意味でリラックスできていると心身ともにリフレッシュしリチャージでき、仕事や家事、育児を頑張ることができます。 

Niksenがおすすめな人

自分に合ったセルフケアを探している方はどんな方でも試してみる価値のあるNiksenですが、特に普段から予定を詰め込み過ぎてしまう人普段外界との接点が多い職種についている方におすすめです。

3歳の娘がいる筆者も月に一度平日の昼間に「Niksenの日」を設けるようにしています。この日は、自分のヨガのプラクティスも仕事も家事もお休み。見たかった映画やドラマを見たり、昼寝をしたりするようにしています。

Niksen日以外は、朝から晩までスケジュールをびっしり入れていることが多いのですが、月に1度だけでも「何もしない日」を作ることで、自分が以外とストレスに晒されているという気づきにも繋がりました。

心身ともにセルフケアできる「Niksen」を是非トライして下さい!

 Niksenは、お金を掛ける必要もなくただ「休むこと」を楽しむ誰でも手軽に始められるセルフケア。普段頑張っている自分を労り大切にしてあげて下さい。その時間があるからこそ、人生をより豊かで有意義なもの繋げてくれるのです。

シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
https://house-of-emma.com/