もくじ
さまざまな種類が楽しめ、おいしくて身体のためにも毎日たっぷり摂りたい野菜。特に旬のものは栄養価も高く、旨味が凝縮されています。
そんな野菜を通常は生や調理して摂ることが多いでしょうが、干して食べるとまた違ったおいしさが楽しめます。おいしいだけでなく、さまざまなメリットも。
今回は干し野菜の簡単な作り方やおすすめの食材・干し野菜のメリット・保存方法と期限などについてご紹介します。
干し野菜の効果・メリットとは
干し野菜は昔から食材を無駄なく使うためにとられた方法です。おばんざいのひとつである切干大根はもっともよく日常に馴染んでいる干し野菜といえます。
また、近年ではイタリアンのドライトマトもそれなりに馴染んでいますね。
その2つだけでも干している場合と干していない場合では、別の食材のような味わいの違いが楽しめます。 そんな干し野菜のメリットには、どんなものがあるのでしょうか。
- 干すことで栄養価が高くなる
- 旨味が凝縮される
- 旬を過ぎても長期保存が可能
- 甘みが増す
- 干すことで違う食材のような味わいが楽しめる
野菜を切って干すだけなのですが、栄養価アップと旨味の凝縮具合は特に干し野菜のメリットといえます。
ビタミンB群・ビタミンD・ナイアシン・食物繊維・鉄分・カルシウムは天日干しすることで格段にアップ。
大根で比較した場合、生に比べるとカルシウム23倍・食物繊維16倍・エネルギー15倍にも。
また天日干しすることで水分とともに青臭さが抜け、甘みや旨味がぎゅっとつまり、しっかりと乾かすことで保存期間も乾物のように飛躍的に伸びます。
すでに切って干してあるため時短料理も叶い、旨味も栄養価も高まってさらにおいしいとなれば、利用しない手はありません。
参照:https://magazine.voicenote.jp/3222/
干し野菜の作り方(レシピ)と必要なもの・注意点とは?
それでは早速干し野菜の作り方(レシピ)・必要なものを解説します。
干し野菜を作る時に必要なもの
- 野菜を干すザルやネット
- 電子レンジやオーブンでもいい
たったこれだけです。基本的には天日干しするので、通気性の良いザルやネットがあればできますが、ものによっては電子レンジを使用しても。
しかし天日干しすることで高まる栄養素もあるので、なるべくザルやネットを使用して太陽の光をしっかりと当てるのがおすすめです。
さまざまな食材で作ることができるため、一度干し野菜を作ると干すためのものがたくさん欲しくなります。そんな時には干すスペースが広く何段かあり、さらに吊るせるネットがおすすめ。
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Amazonで見るこのようなネットがあると、より手軽にスペースを取らず、たくさんの量を一度に干すことができるので便利です。
干し野菜の作り方(レシピ)
- 野菜を切る。皮は剥かずに。乾燥すると縮むので、少し大きめに切るのがおすすめ。薄切りや千切りは乾燥しやすい
- アクの強い野菜はあらかじめ酢水でアクを抜いておく(色が綺麗に仕上がる)
- 干す前に野菜の水気を拭き取る
- 通気性の良いザルやネットに野菜を重ならないように並べ、陽の当たる場所で天日干しする
基本的には野菜を切って干すだけなので簡単です。料理によって薄切りにしたり、大きめにしたりと切り方にバリエーションを持たせると使いやすいでしょう。
ただ、食材や切り方によって乾燥の度合いが異なるため、日をまたいで干す場合は夕方~朝までは屋内に入れ、陽が出たら再び外に干しましょう。
干し野菜を作る時の注意点
- もやしや水菜・レタスなど足の早いものは干し野菜に向かない
- 干す前にしっかりと水気を拭き取る
- 半干しであれば3時間~6時間ほど・完全に乾燥させるのであれば2,3日~1週間が目安
- 湿度の高い季節は干し野菜作りには向かない
- 乾燥に適するのは午前10時~午後3時頃
干し野菜はとにかく乾燥させることが目的なので、空気の乾燥した秋冬の天気が良い日に作るのがもっとも適しています。
雨天が多く湿度の高い梅雨時期などの屋内干しではカビにも注意が必要となるので干し野菜作りには向いていません。
半干しか完全に乾燥させるかでも干す期間は異なります。乾燥具合をチェックしながら干す期間を調節しましょう。
干し野菜におすすめの食材とは?
干し野菜は基本的にどんな野菜でも作ることができますが、前述の通りレタスやもやしや水菜など、足の早いものは向いていません。
おすすめの食材は以下のとおり。
- かぼちゃ
- ゴーヤ
- ナス
- プチトマト・トマト(種を除く)
- 人参
- ピーマン・パプリカ
- きのこ類(水分が少ないため3時間ほどを目安に)
- ニンニク・生姜・パセリ・細ネギ・三葉などの薬味・香味野菜
- 大根・蕪
- セロリ
- れんこん
- キャベツ・白菜
- 玉ねぎ
- じゃがいも・さつまいも
さまざまな野菜で楽しめますね!
干し野菜の保存方法と保存期限
半干しの場合はカビの心配があるため、冷蔵庫で保存し、数日~1週間ほどで使い切りましょう。半干しのメリットは使う時に水に戻す必要がないことです。
生の野菜を使う時と同じように調理でき、旨味も栄養価も凝縮!というわけですね。
冷凍であれば2週間~1ヶ月ほどの保存が可能です。完全に水分が抜けた乾燥状態の干し野菜であれば、乾燥剤とともに密閉すると、半年~1年ほどの長期保存が可能です。
半干しであっても、完全乾燥であってもジップロックや密閉容器に入れて保存します。完全に水分の抜けた乾燥干し野菜は調理の際に水に20分ほど浸して戻してから使います。野菜チップスやかき揚げなどの場合は水に戻す必要がありません。
用途によって干し具合を調節しましょう。
旨味凝縮!な干し野菜で身体の内側からおいしくきれいに
今回は干し野菜のメリットや作り方(レシピ)・保存期間や保存方法・おすすめの食材などをご紹介しました。
干し野菜はオイル漬けやピクルスにしたり、ソテーや煮物・グリル・蒸し料理・味噌汁やスープ・野菜チップスなど本当にさまざまに調理が可能です。
旨味も栄養価もアップした干し野菜、ぜひこの記事を参考に作り、身体の内側から美しくなりましょう!