もくじ
使用用途が広く麹でできている調味料・「塩麹」は近年広く一般家庭へと普及し、現在でも万能調味料として人気です。
そんな塩麹とはどんなもので、どんな効果が期待できるのでしょうか。今回は塩麹について・また塩麹を手作りする方法・それを使ったおすすめレシピや保存方法などを詳しくご紹介します。
塩麹とはどんなもの?
塩麹とは文字通り塩と麹で作られる調味料。ルーツは東北の三五八漬けという漬物の漬け床で、塩・麹・米で作られますが、近年ブームの塩麹は塩と麹の分量を調整して作られています。
もともと生鮮食品の日持ちを良くするためとして取られた知恵ですが、塩と米麹・そして水のみというシンプルな材料・そして消化酵素がたっぷり含まれること・生きた酵素を摂取できることなどから健康・美容効果が期待できるとされ近年広く注目されました。
肉を塩麹に漬けておけば柔らかく、また風味が深くなることや塩分を気にする人でも塩の代わりに塩麹を使うことで塩分控えめにできることなど、味にも健康にも良さそう!な魅力があります。
塩麹で期待できる効果とは?
そんな塩麹に期待できる効果にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 疲労回復
- 動脈硬化の予防
- 美肌・美白・保湿効果
- 腸内環境の改善
- 免疫力がアップする
- 高血圧の改善
- 血圧を下げる
- 血液がサラサラになる
- 便秘の改善
塩麹は生きた発酵食品。100種類もの酵素が含まれています。これらの酵素類には食材を消化する助けがあり、栄養を吸収してくれます。
糖質はそれほど低くはないのですが、大量摂取するものではないため糖質を制限する方でも利用しやすいといえます。
健康への効果が期待できるのはもちろん、女性に嬉しい美肌・美白効果があることや便秘の改善が期待できるのはとても嬉しいですね!
塩麹を手作りしてみよう
そんな塩麹は近年スーパーでよく見かけますが、自宅で簡単に手作りできるものなのです。
塩麹の作り方
用意するもの
- 米麹…100g
- 塩…35g
- 水…浸る程度
- 保存する容器
- ガーゼ
①米麹と塩を満遍なく混ぜる。満遍なく混ざらないと腐りやすくなるため、しっかりと混ぜる。
②保存する容器を熱湯消毒し、そこに①を入れ、浸かるくらいの水を加えてかき混ぜ、ガーゼで蓋をして常温で保存する(密閉しないように注意!)。
③麹が水を吸うので、毎日1回ずつ浸る程の水を足し、かき混ぜる。
④10日~14日ほど毎日水を足してかき混ぜながら常温に置く。
⑤米粒の芯がなくなり、甘酒やくたくたに煮たお粥のような形状になっていれば完成。
注意ポイント
塩麹を手作りする際の注意すべきポイントは…?
- 清潔な容器を使用する
- 容器を密閉しない
- 水嵩が減っていれば、ちょうど塩麹が浸かる量の水を足す
- 水を加えてからかき混ぜる
- かき混ぜるスプーンも熱湯消毒する
- 高すぎない温度の場所で常温保存する
分離していたり、白いふわふわなカビ・醤油を入れたような色であればOKですが、カラフルな色のカビが付いていたら失敗です。
雑菌には気をつけましょう。また20度以下の温度である場合、2週間以上発酵に時間がかかります。
完成してから3ヶ月ほど常温で発酵させるとさらに旨みを増した塩麹ができますが、それ以上は冷蔵で保存するようにしましょう。
保存方法
完成した塩麹は蓋付き容器に入れて保存しましょう。半年ほど持ち、継ぎ足しすれば1年ほど持ちます。しかし生の米麹を使った場合は20日程度となります。使用する際には熱湯消毒した清潔なスプーンを使いましょう。
すぐに全部を使わない場合は半年ほど冷凍保存も可能ですが、麹の栄養素が失われる場合も。解凍と冷凍を繰り返すのは避けましょう。
手作り塩麹を使ったおすすめレシピ
手作りした塩麹はさまざまなレシピに使えます。唐揚げやポークソテーの下味として、また鮭や白身魚を漬けてから焼くのもおすすめです。
・豚肉や鶏肉の唐揚げ・鮭や白身魚の塩麹漬け
肉を漬けた場合は旨みや風味が深く、味にコクが出ます。豚肉・鶏肉を漬けるのは特におすすめ。
鮭や白身魚の切り身に漬けておけば、こちらも発酵食品ならではの優しい旨みが増します。
・きゅうりや大根・蕪などの漬物
カットした野菜をビニール袋に入れて塩麹を入れ、袋の上から揉んで冷蔵庫にしばらく置くだけで、とても美味しい簡単漬物に変化します!
・炒め物の調味料として
さまざまな食材の炒め物のメイン調味料として塩麹を使うのもおすすめです。たとえばキノコソテーでも肉野菜炒めでも、塩+醤油で味付けするところを塩麹に変えてみてください。深いコクと旨みが感じられます。
・スープや煮込み料理の隠し味として
常備してあるとかなり使い勝手の良い塩麹でメイン級調味料として使えますが、スープや煮込み料理の隠し味としてもバッチリです。
スープに使う場合、コンソメや野菜出汁の代わりとして利用でき、通常スープを作る手順のコンソメ・塩などの部分を塩麹に替えて作るだけ。
シチューや肉などの煮込み料理の場合でも、塩を使う代わりに塩麹を入れると甘み・コク・旨味が感じられます。ぜひ試してみてください。
・万能調味料として
塩麹は想像するより遥かに日常的な食への手助けをしてくれます。
塩が足りない・旨みやコクが足りないなんていう時にもバッチリ使え、野菜や肉・魚を漬けておくことでも本当においしくなります。
通常に使う調味料が減るのも嬉しいポイント。何より発酵食品で身体に優しく良い効果が期待でき、何にでも使えるのは絶大な魅力といえるでしょう。料理好きな方はあれこれとさまざまな料理に試してみてください。
塩麹を手作りしてもっとキレイに健康に
今回は塩麹についてとその効果・簡単に塩麹を手作りする方法や保存方法・アレンジレシピのご紹介をしました。
使いやすい万能調味料であり、さらに身体に嬉しい効果が期待できるものなので、ぜひこの記事を参考に作り、日常の食生活へとさまざまに使ってみてください!