マインドフルネス初心者でも簡単!マインドフル・イーティングは今すぐ実践できる「食べる瞑想」

日本でも着々と実践者が増えてきたマインドフルネス。それでも欧米諸国に比べると実践者は少ないのは「難しそう…」「続かなさそう…」と感じている人が多いからではないでしょうか。今回は難しいイメージの強いマインドフルネスの中でも、誰でも簡単に実践することのできる「マインドフルイーティング」をご紹介します。

マインドフルネスとは

最近よく聞くマインドフルネスって何?

米グーグル社やfacebookなど世界的な優良企業が社員研修に取り入れていることで、日本でも話題になった「マインドフルネス」。マインドフルネスとは英語の「mindfulness」がそのまま日本語として使われていて、自分自身に今起きていることに意識を集中させて、感情・思考・感覚を冷静に認識、現実を受け入れることを指します。

社員研修以外にも、経営者、世界で活躍する一流アスリート、セレブリティーなど多くの人がマインドフルネスを実践していると公言しています。その理由はマインドフルネスを実践することで得られる効果にあります。

マインドフルネスの効果

集中力アップ

マインドフルネスの実践は、次々と沸き起こってくる考えや感情などの雑念を全て手放して、今この瞬間に深く集中していくように務めます。その為、余計なことに捕らわれずに集中すべきことに集中することができるようにトレーニングできるのです。

ストレス軽減

次々と沸き起こってくる感情や考え事に飲み込まれることなく、それをただ観察していく時間を持つことがマインドフルネス。メンタル的にも、フィジカル的にも緊張を和らげる効果が期待できます。

幸せ度アップ

ストレス社会の現代は何かと心配事や落ち込むことも多々ありますが、マインドフルネスを実践することで、様々なことを客観視する力を身につけられるという効果が期待できます。そのため、実生活で困難なこと、ストレスがかかることに直面してもそれを受け流せるという力を身につけられる効果も期待できます。

マインドフルネスの方法にはいくつかある

マインドフルネスと言えば「瞑想」を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん瞑想もマインドフルネスの手段の一つではありますが、マインドフルネスにはいくつかの方法があるんです。今回ご紹介する「マインドフル・イーティング」もその一つ。その他にも、書く瞑想と呼ばれる「ジャーナリング」もマインドフルネスの一つです。

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初心者におすすめなのがマインドフル・イーティング

マインドフルイーティングとは

「マインドフル・イーティング」とは、食べる瞑想とも呼ばれる海外ではとても人気なマインドフルネスの手法です。

マインドフルネスの目的である「今この瞬間に集中する」という対象物を食事に向けるのがマインドフル・イーティング。シンプルに言うと、「ただただ食べることに集中する」ということです。

初心者におすすめの理由

初心者でも実践しやすいマインドフル・イーティング。その理由は、誰でも簡単にできて習慣化しやすいということ。瞑想やジャーナリングは、今ある生活ルーティンにわざわざ新しい習慣として取り入れる必要があり、中々習慣化しずらいですよね。一方、マインドフル・イーティングは今すでに習慣化している食べるという行いに対してマインドフルネスを実践するば良いので、初心者の方でも実践がしやすいのです。

マインドフル・イーティングの効果

集中力アップ

マインドフル・イーティングを実践することで、瞑想やジャーナリングなどで効果が期待できる集中力をアップすることができます。その理由はマインドフル・イーティングもまた、食べることや食べ物に集中をするから。

ダイエット効果

マインドフル・イーティングは、5感を使ってゆっくり味わって食べることを大切にします。現代の人は忙しくたった5-10分で食べ終わってしまうという方も多いですが、マインドフル・イーティングではそれはNG。一つ一つ口に運んだ食べ物に対して咀嚼をしっかりして味わって食べるように実践をします。

咀嚼をしっかりすることで、食べ過ぎの防止に繋がり、カロリー摂取量を抑えられることも研究結果で明らかになっています。

ストレス軽減

マインドフル・イーティングは、「食べること」という一つのことだけに集中する能力が上がるため、余計なことに問わられずに余計なストレスを抱えることも軽減されるようになります。

マインドフル・イーティングのやり方

1.食べ物を観察する

お皿の上に乗った食事をじっくり観察します。実際に触ったり、香りを楽しんだり、これから食べるものに対して敬意を払います。視・聴・嗅・味・触の5感をフルに使っていきます。

2.食べ物へ感謝をする

お皿の上に乗っている食材への感謝の気持ちを忘れないこともマインドフル・イーティングでは大切な儀式の一つ。日本語では「いただきます」、「ごちそうさまでした」と食事に対して感謝を表現する言葉がありますが、動物性、植物性限らずお皿の上に乗っている食材には命があって、私たちはそれに支えられているということをしっかりと考えながら食べるようにしましょう。

3.ゆっくり時間をかけて食べる

ゆっくりと時間をかけて食べることは、食べ過ぎ防止、そして高い満足感を得られるようになります。そして、座ってゆっくりと食べるようにしましょう。

4.お腹が空いたら食べる

マインドフル・イーティングでは、本当にお腹が空いた時だけ食べるようにします。お腹が空いていない状態で食べ物を食べても、食べることへの集中力が続かなかったり、感謝するという気持ちが薄れてしまうことも。また空腹時の食事って美味しいですよね。

マインドフル・イーティングのポイント

ながら食べはNG

食事の際のスマホをいじりながら、本を読みながら、テレビをみながら、などの所謂「ながら食べ」はNGです。食事に集中できる環境を整えましょう。

時間をかけてゆっくり食べる

時間をかけてゆっくり食べることで咀嚼も回数も増えて集中力アップに繋げることができます。

食べることを楽しむ

食べ物を食べることってとても楽しいことですよね。「食べなきゃ」というよりも、「食べたい」と思えるものを楽しんで食べるようにするのもコツです。ただし、甘いものばかりなど偏った食生活はNG。私達の身体は、食べ物でできています。身体の良い食べ物を取り入れるようにしましょう。

食べ物に感謝をする

前述してきた通り、食べ物に生かされている私達は、食べることに感謝を忘れずするように心がけましょう。より食べることが楽しくなりますよ!

ヨガとマインドフル・イーティング

ただアーサナをプラクティスするだけがヨガの実践ではなく、「本当の自分を見つめ、どう生きるべきかを内側から探す方法」がヨガと経典「ヨガ・スートラ」には記されています。

ヨガを実践する人は、食べ過ぎことも食べなすぎることもなく、その食事はシンプルなもので、自分の身体を支えるためのものともヨガの哲学書の中には説かれています。つまりバランス(中庸)を取りながら、自分の身体にとって良いものを取り入れていくことが大切とされています。

食べ物、食べることができるということに敬意を払いながら、食事をするというマインドフル・イーティングはヨガの実践にもつながっていくのではないでしょうか。

マインドフル・イーティングで心身ともにヘルシーになろう

難しいと思いがちなマインドフルネスですが、マインドフル・イーティングは、今すぐに誰でも始める手軽さが初心者の方へのおすすめポイント。「そんなこと言っても、仕事中の忙しいランチ時間にできない!」という方も、毎食実践できなくとも3食の内、1回からでも効果は期待大!是非、マインドフル・イーティングの実践で心身ともにヘルシーな自分を目指してみてはいかがでしょうか。

シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
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