もくじ
フレッシュなハーブが庭で育っていると、たとえば料理をしたい時やハーブティーなどを飲みたい時にちょっと摘んだり、また石鹸や虫除けスプレーなど手作りしたいという時も手軽に楽しむことができ、生活をより楽しむ1つのツールとなります。
もちろんそれぞれのハーブの香りも素敵。今回は自宅で簡単に育てやすいハーブとそれぞれの効能・おすすめの使い方をご紹介します。
フレッシュハーブってどんなもの?
ハーブには乾燥させた「ドライハーブ」と乾燥させる前の「フレッシュハーブ」があります。ハーブはラテン語で「草」という意味を持つ「Herba」を語源としており、美容や健康に良い香りのある植物とされます。
フレッシュハーブのフレッシュとは「生の状態」を指し、新鮮な香りや季節感が充分に楽しめることが魅力。
引用: https://www.enherb.jp/herb/basic
自宅で育てやすいハーブと効能・おすすめの使い方
それでは早速自宅で育てやすいハーブをご紹介します。
1位 苗から簡単!清涼感たっぷりな「ミント」
ミントと聞いて思い浮かべるのはペパーミントやスペアミントなどでしょう。実はミントには600以上の種類があります。柔らかい香りのアップルミントやバナナミント・パイナップルミントなんていうのもあり、葉を擦るとフルーツの香りがほのかに感じられます。
種から植えても丈夫に育ちますが、苗を園芸ショップなどで購入するのが一般的。日差しが強すぎると葉が焼けるので、半日陰の風通しがよい場所が栽培には1番適しています。また、地植えでもプランターでも育ちますが繁殖力が大変強いため、広がりすぎるのは嫌、という場合はプランターで育てましょう。
ミントには
- 疲労回復・沈静作用
- アレルギー症状や花粉症の軽減
- 整調・利尿作用(デトックス)
- 美白作用
- 虫除け
- 解熱作用
などの効能があるとされます。しかし、乳児や妊婦さんなどは使用を控えた方が良いでしょう。
引用:https://kurashi-no.jp/I0021161
ミントのおすすめの使い方
新鮮なミントの葉を摘んで(片手1杯分ほど)よく洗い、熱湯を注げばミントティーのできあがりです。フレッシュなミントの香りに癒されますよ。
また葉をサラダにして加えたり、お風呂に茎ごと摘んだミントを数本入れるミントバスも清涼感たっぷりでこれからの季節には気持ち良いものです。
また、ミントの葉をよく洗い、乾燥させてサシェに入れ、防虫剤としてクローゼットなどに掛けておくのもおすすめです。
乾燥させた葉を使ったミントティーは成分がより凝縮されるので、フレッシュ・ドライともにミントティーを楽しみましょう。
2位 簡単栽培 女性に嬉しいローズマリー
あると料理に便利なローズマリー。良い香りがクセになります。ローズマリーもミント同様、苗を植えておいたら気づいた時にはグングンと伸びて増えていた、というほど放っておいても育ちます。
よく使いたい!という人には成長の早いトスカナブルーやマリンブルーというものがおすすめ。屋内であれば鉢植えし、日当たりの良い場所に起き、土が乾燥して数日したらたっぷりの水をあげます。
ローズマリーには
- 抗酸化作用
- 憂鬱な気分の軽減
- 血行促進・新陳代謝アップ
- 集中力・記憶力を高める
- むくみ軽減
- 美しく髪を保つ
などの効能があるとされます。しかしこちらも妊娠中の方や乳児には控えた方が良いでしょう。
引用:https://an-herb.com/rosemary.html
ローズマリーのおすすめの使い方
ローズマリーの独特の強い香りは肉や魚の臭みを消してくれるので、グリルやオーブン料理によく使われます。チキンの洋風ダシを取る時などのブーケガルニにも使えます。
また、ローズマリーはむくみや生理痛の緩和・うつ症状の緩和など女性に嬉しい効果も期待できるハーブ。
お風呂に入れてローズマリーバスや、お水に漬けてローズマリーウォーターを作って飲んだり、オリーブオイルに漬けてマッサージオイルにしたり、リースにして防虫剤としてクローゼットに掛けたりと使用用途もさまざまに楽しめます。
3位 屋内でも栽培可能 爽やかなレモンバーム
地植えの場合は放置しておいても勝手に育ってくれるレモンバーム。柑橘系の爽やかな香りが特徴のハーブです。日の当たり過ぎない明るめの日陰で育てるのをおすすめします。
プランターの場合でも元気に育ってくれますが、複数苗を植える時は20センチ以上離し、土の表面が乾燥したら水やりをしましょう。
レモンバームには
- 憂鬱な気分やパニックなどを軽減し、気持ちをリラックス
- アンチエイジング
- 自律神経を整える
- 冷え性やPMSの軽減
- 消化促進
などの効能があるとされます。レモンバームはつわりを軽減するという効果も見られるようですが、妊婦さんはあくまで少量を摂取するように心がけましょう。
引用:https://an-herb.com/lemonbalm.html
レモンバームのおすすめの使い方
消化促進が期待できるハーブなので、サラダに葉をちぎって加えたり、肉料理に添えたりと楽しめます。また、炒め物などに加える時は火を止める前に入れましょう。
レモンバームの葉を蜂蜜に漬けておくと、料理に使ったりヨーグルトに添えたり、ドリンクに使用したりと用途が広がります。
ハーブティーも爽やかな香りがたのしめておすすめです。またお風呂に浮かべて入浴するのも良いでしょう。
4位 種からの栽培も簡単 柔らかい香りのカモミール
リラックスできるハーブティーとしてよく飲まれるカモミール。小さな白と黄色の花は見ているだけでも癒されます。
カモミールも地植え・プランターともに栽培が可能です。日当たりのよい場所で育てますが、夏場の直射日光は良くないので明るい日陰に植えるようにします。
苗床という、種から苗ができるまでの場所で育ててからプランターや庭に植える方が元気に育ちます。
カモミールには
- 消化機能を正常に整える
- 生理痛・胃痙攣の軽減
- 心身のリラックス・不眠症の軽減
- 花粉症や鼻づまりの緩和(カモミールティーの湯気を吸い込む)
- 冷え性や貧血の軽減
- 皮膚を守る
などの効能があるとされます。
しかし、キク科の一種なので、同じキク科の「ブタクサ」などのアレルギーがある方は控えた方が良いでしょう。
引用:https://an-herb.com/chamomile.html
カモミールのおすすめの使い方
カモミールの花を5~10個ほど摘み、ポットに入れて熱湯を注ぐと、透明から黄色に変わり香り豊かなカモミールティーができあがります。少しミルクを注いでカモミール・ミルクティーにするのもおすすめ。
しかしフレッシュなカモミールの花は6月頃にしか収穫できないため、余った分はお風呂に入れてカモミールバスにしたり、乾燥させてカモミールティーにするとよいでしょう。
フレッシュのカモミールティーとドライのカモミールティーでの味の違いを楽しみたいですね。
5位 香りのアクセントが魅力なバジル
バジルも苗・種からでも育てられ、水はけ・日当たりの良い(強い日差しの当たらない)、風通しの良い場所で元気に育ちます。地植えの場合、乾燥が続く時以外に水やりの必要はありません。
バジルには
- 心身の強壮作用
- 胃痙攣・腹痛の鎮静作用
- イライラを軽減
- 偏頭痛の軽減
- 身体を温める
- 便秘の改善
などの効能があるとされます。バジルには子宮収縮を促す作用が見られるため、妊娠中の方はごく微力の摂取に留めましょう。
出典:https://an-herb.com/basil.html
バジルのおすすめの使い方
バジルはとてもおいしいです。サラダや炒め物・パスタソースなどさまざまに楽しめますが、特にジェノベーゼがおすすめです。緑野菜(ほうれん草や菜花・ブロッコリー・小松菜・枝豆などどれでも楽しめる)を柔らかく茹で、ミキサーにオリーブオイルと摘みたてバジル・パルメザンチーズ・松の実などとかけると、濃厚なジェノベーゼペーストができあがります。
バジルバスやバジルティーなどもおすすめですよ。
フレッシュハーブで楽しむ暮らし
ハーブにはさまざまな効能があり、自分の症状に合わせて使用できることや、フレッシュな香りの良さなどが魅力です。
料理やドリンクだけでなく、美容アイテムとして・そして健康を保持するためとして生活に幅広く使えるのです。
今回は、ほとんど放っておいてもよく育ってくれるハーブを5つご紹介しました。ぜひこの記事を参考に、楽しいフレッシュハーブ生活を始めてみてください。