もくじ
ヨガレッスンでヨガミュージックを選ぶときのポイントは?
クラスで使われるヨガミュージック。先生によっては無音の場合もありますが(わたしが行ったインドのアシュラムなどでは音楽はありませんでした)一般的なスタジオでは流れていることが多いですよね。
音楽を流すことの是非は今回は置いておいて、ヨガ音楽について考えてみたいと思います。
ヨガミュージックを選ぶ基準は、様々だと思いますが、ヨガの種類(リラックス系、パワー系など)やシチュエーション(公園などのパークヨガなどの自然系、プラネタリウムなどの星空系)によってヒーリング、インド音楽、ポップス、アンビエントなどジャンルやテンポを変えるのがヨガのBGM選びのポイントかと思います。
リラックス系のヨガレッスンで一度は耳にしたことのある曲を紹介
今回は、リラックス系のヨガレッスンで一度は耳にしたことのある曲を、若干わたくしめがヨガインストラクターでもあることから独断と偏見ではありますがセレクトしました。一般的に、「リラックス」というと「くつろぐこと、ゆったりした気分になること」を指します。
選ぶアーティストや曲の傾向は、一番は「聴いて心地よいかどうか」にありますが、テンポは呼吸がしやすいようにゆっくりとしたもので、かつ優しい歌声やギターやストリングスなど心地よさを感じられるものを選んでいます。 70分、90分などそれぞれのクラスではピークタイム(レッスンのテーマとなるポーズやリラックスながらも少し動く山場となる部分)を作る場合もあるので、その際には、後半の数曲は山場となるようなメロディやすこしテンポのある曲入れ(元々そのような構成になっている一枚のアルバムをかけることもありますが)最後のシャバアーサナでは再びゆったりとした曲やオルゴール系にするなど、先生によりそれぞれ工夫があるようです。
1、声もギターも癒されるヨガの歌姫「ダフネ・ツェ」
アーティスト名:Daphne Tse (ダフネ・ツェ)
曲名:Saraswati Mata (サラスワティ・マータ)
”世界を旅するヨガの歌姫”のキャッチコピーで知られるダフネ・ツェさん。どこかで聴いたことがある方も多いのでは?聴いているだけで瞑想的な癒しを感じるメロディです。
アーティスト名:Daphne Tse (ダフネ・ツェ)
曲名:Magnificence(マグニフィセンス)
ギターのメロディも美しいです。のんびりしたテンポなので、通常のヨガはもちろん、一つのポーズが長めの陰ヨガのクラスで使われることもあるかもしれません。
Daphne Tseは、テキサス出身。20年ほど前からシンガーソングライターのスタイルでスピリチュアルプラクティスを行う独自のスタイルを開始し、ヨーロッパやアメリカ、中央アメリカやアジアなど様々な国を旅しながら、広める活動を始めたそう。(HP:https://www.daphne-tse.com/ より)
ヨガのプラクティスからインスピレーションを受けて、様々なジャンルの音楽を組み合わせ世界中の人々に届けているそうです。
2、歌うヨガキールタンを世界中に広め、芸術にまで昇華した低音ボイスが魅力の「クリシュナ・ダス」
アーティスト名:Krishuna Das(クリシュナ・ダス)
曲名:Om Namoh Shivaya(オーム ナモ シヴァーヤ)
アーティスト名:Krishna Das(クリシュナ・ダス)
曲名:Mahamantra Meltdown (マハマントラ メルトダウン)
世界でキールタン(インドでは伝統的に行われているマントラなどを唱えるプラクティスの一つ。日本でもワークショップなどが行われています)を広めた先駆者とも言われるのがクリシュナ・ダス。なんとグラミー賞にもノミネートされたことがあり、ヨガの枠を超えて世界中の人に愛されています。2018年に日本に来日しましたが、世界中のヨギーニに人気のミュージシャンです。雄大なメロディと低音の歌声が体の内側にまで響く感覚があります。この曲をかけて瞑想をしたり、ゆったりとしたフローを行うのもよいかもしれません。
(HP:https://www.heart-gathering.com/ )
クリシュナ・ダスの歌声は大地を思わせるような低音が魅力です。第一チャクラに働きかけてくれるような圧倒的な安定感があります。一度きいたら忘れられない声はまさにヨガ界のロックスターそのものと言えるでしょう。
3、インド古典音楽とエレクトロニカが融合した進化系ヨガミュージック「Light on Yoga Nada ~Oneness~」
アーティスト名:VARIOUS ARTIST (ヴェリオス アーティスト)
アルバム名:Light on Yoga Nada~Oneness~ (ライト オン ヨガ ナーダ〜ワンネス)
この音楽をかけると、いつのまにか空間に癒しが流れ、ヨガのアサナに生徒さんが集中するのがわかる。それほどにまで音の力を感じる一曲です。Light on Yoga Nadaは、第一弾CDと第二弾CDがあります。第一弾は「ハッピーとシャンティな心持ちに包まれる」というイメージで、チャクラを浄化するソルフェジオ周波数を用いて作られています。このアルバムは第二弾で、このアルバムのタイトルは「ひとつになること」。梵我一如(大宇宙と自己は同じもの)というヨガの思想をテーマに作られ、自然と生きとし生けるものは一つである、
というイメージから自然や生き物などからインスパイアされて作られた75分のアルバムです。はじめはゆったりとしたメロディで浄化された感覚になりますが、徐々にゆったりとしたフローの流れも感じます。
ストーリーを感じさせる構成になっているので、通しでかけてもちょうど75分なので同じくらいの長さのクラスにぴったりになっています。
Light on Yoga Nada ~Oneness~ CD (amazon)
4、プラネタリウムや夜のクラスでも使いたい癒しのエレクトロニカ系ミュージック「no.9 usual revolution and Nine」
アーティスト名:No.9 (ナンバーナイン)
アルバム名:usual revolution and Nine(ユージュアル レボリューション アンド ナイン)
暗闇や星空を眺めるプラネタリウム、あるいは野外で夜などイベント系で流せる曲はないだろうか?と探していた時に、友人のDJの方から教えていただいたのがこの曲。
エレクトロニカにいろいろな要素を取り込み、日常のシーンを表現している感じがとても優しく、癒されます。テンポは早めなので、呼吸のカウントを長めにしたり、フローのクラスを構成する時にもオススメです。流れを作りながら、アサナに集中したもらいたい時にもオススメの一曲です。
usual revolution and nine~CD(amazon)
ヨガのレッスンで気になる曲があったときには?
レッスン中は集中していて、いいメロディだったけれどよく覚えていないなーというときもあるかもしれませんが、今はCDだけでなく、Applemusicなどで流している先生も多いのであとから曲のタイトルなどを調べるのも簡単になっていると思います。
曲のことを質問するのは、ヨガとは関係ないかな?と思わずにインストラクターに気軽に質問してみるのもいいと思います。音楽を知るとご自身が眠る前の瞑想に使えたり、自分の練習でも流すことができたり、よりよいヨガライフへの広がりを助けてくれることでしょう。
最後に
今回の曲紹介は、ほんのごく一部ですが、長く定番で使われる曲もあれば、新しいヨガミュージックとして使われる曲もあるかもしれません。人間の体の中でも五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)は、繋がっているため、特に聴覚からの感覚を感じやすい人はよりリラックス、あるいは集中して楽しくヨガクラスが行えるきっかけになるかもしれません。音楽を通して、先生とのコミュニケーションが深まったり、音のヨガについて知るきっかけにしたりと、どうぞこれからのヨガライフ(そして日々の生活)がさらに豊かでシャンティなものでありますように。
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