もくじ
世界が注目する緑の島「スリランカ」
インド洋に浮かぶ涙型の島、スリランカ。
インド洋の真珠と呼ばれています。
海外旅行先として、今世界が注目するこの国には、たくさんの魅力があります。
スリランカグルメ・ライス&カリー、紅茶、仏教遺跡と寺院、サファリ、バワ建築……そしてやっぱり、アーユルヴェーダ!
心身ともにリラックス、そしてデトックス。
忙しい日々を送る日本人の間でも、スリランカ・アーユルヴェーダ旅は、今ちょっとしたブームになりつつあります。いったいどのような体験ができるのでしょうか?
今回、10日間のアーユルヴェーダ治療院への一人旅を通して、アーユルヴェーダの真髄に触れてきました。その様子をお伝えします!
滞在先はどうやって選べばいいの?
スリランカには、アーユルヴェーダ治療院がいっぱい。
「どの施設に滞在すればいいんだろう?」迷いますよね。本やネットで調べても、
「どこが自分の希望に合うのが、イマイチわからない……」というのが正直なところ。
わたしもそうでした。そこで、私が頼ったのがスリランカとアーユルヴェーダに詳しい旅行作家・岩瀬幸代さん。
↑岩瀬さんの著書(この本を読んでスリランカに行きたいと思う人も多い)
スリランカとアーユルヴェーダに精通されておられる岩瀬さんのホームページで、旅のアレンジなどをしていただけることを知り、さっそくメールにて問い合わせしました。
そこで紹介していただいたのが、今回の滞在先「シャンティランカ・アーユルヴェーダ・センター」です。右も左も分からない私にぴったりの滞在先を紹介していただき、助かりました!岩瀬さんのご対応はとても迅速かつ丁寧で、本当にありがたかったです。
岩瀬さんのHPはこちら
スリランカのアーユルヴェーダで、ほっ。
長期滞在か短期滞在か
アーユルヴェーダ治療院に明確な目的をもって入るなら、長期滞在(最低一週間以上)がお勧めです。しっかり休むなら、だいたい2週間くらいは必要といわれています。
施設にもよりますが、数日からの短期滞在や、ドロップイン(宿泊はなしで施術だけ受ける)OKの場所もありますので、滞在する施設の情報をよくチェックしておきましょう。
ツアーに参加するというのも一つの手です。
アーユルヴェーダ治療院の他に、サファリやシーギリヤロックなど、観光名所に立ち寄るツアーに参加するのも楽しいはず。
スリランカに滞在するのが初めてで、自分で計画を立てるのが不安な場合は、ツアーから初めてみるのも良いでしょう。
滞在に必要な費用
費用はざっくり以下の項目を合算して見積もるとよいでしょう。
- 航空券代
- ビザ
- 宿泊費(食費、アーユルヴェーダ施術代含む)
- チップ
- お土産代
航空券代は、だいたい9~12万円ですが、どの航空会社を選ぶかによって変わります。
宿泊費滞在も、当然ですがどの滞在施設を選ぶかによって変わります。
アーユルヴェーダの施術込みの1泊あたりの相場は1万~2万円、施設によりかなりばらつきがあることと思います。
宿泊費に食費やアーユルヴェーダの施術料が含まれているのか、含まれていないのかは、事前にチェックしておきましょう。
必要な持ち物
パスポート、スマホ、財布、着替えなど、一般的な旅の持ち物の他、スリランカアーユルヴェーダ治療院滞在ならではの、特筆すべき必要な物をまとめましたので、ご参考までにご覧ください。
観光ビザ証明書
スリランカの滞在にはビザ(ETA:スリランカ短期滞在のための許可)が必要です。
大使館で直接手に入れる方法もありますが、スリランカ出入国管理局の公式ウェブサイトから電子的に発行することが可能です。
サンダル
暑い国なので、サンダルを日常使いにしますが、アーユルヴェーダ治療院では、足の裏までオイルでべたべたになること必至なので、余分に持っていくと良いでしょう。
紙パンツ
使い捨ててもいいショーツをたくさん持っている人は別ですが、百均で売っている紙パンツを、滞在日数×1.2~1.5日ほど持っていきましょう。
施術の時にはこれを着用します。使ってその場で捨ててしまうのが楽ですよね。
ヨガウェア・マット
ヨガができる滞在施設ならば、ヨガウェアを持っていきましょう。
マットを持っていくべきかどうかは、事前に確認を取っておいた方が無難です。
共同のマットを使うのが嫌な場合は、折り畳みマットを持っていくとよいでしょう。
今回の滞在先「シャンティランカ・アーユルヴェーダ・センター」
今回、私が滞在したのは「シャンティランカ・アーユルヴェーダ・センター(以下シャンティランカ)」。首都コロンボからほど近いリゾート地、マウント・ラヴィニアに施設があります。
施設の特徴
この施設の特徴(それが、私の希望とこの施設がマッチングした点になります)は大きく次の3つ。
- 本格的な治療ができる
- アーユルヴェーダの勉強ができる
- 日本人専用施設で、通訳さんがいるので、英語がしゃべれない場合でも安心
シャンティランカは、本気で病気を治したいと望んでいる人が、一人で安心して滞在できる療養施設です。上の写真のとおり、趣のある外観をした施設です!
コロンボ大学現役ドクター達が、親身になり、治療を行ってくださいます。
この施設に滞在した、私の個人的な感想については、この記事の終わりで述べさせていただいています。
滞在先を決めるには、滞在日数、費用、食事形式、言語……などいろいろな条件があると思います。ひとまず、自分の希望を書き出してみることをおすすめします!
施設の予約方法
シャンティランカは日本人のオーナーさんで、日本にもサロンがあります。そのため、スタッフさんと直接メールでやり取りをして予約をしました。
滞在先によって、予約方法が異なりますので、要確認です。
お部屋の様子
今回滞在した施設のお部屋です。とっても清潔で快適なお部屋でした。
滞在者共同ではなく、個室です。友人や家族と相部屋にすることも可能です。
クローゼット、洗面台、トイレとバス付きです。
シャンティランカ・アーユルヴェーダ・センターでの1日の過ごし方
アーユルヴェーダ治療院での1日の過ごし方(アクティビティ)についてご紹介します。
※あくまでシャンティランカ・アーユルヴェーダ・センターでの体験内容のため、他のアーユルヴェーダ施設では異なる場合があります。また、同施設でも個人の滞在目的によっては、内容が異なる場合があります。
1日の流れ
施設では、アーユルヴェーダの理想的な一日の過ごし方(ディナチャリア)に沿った生活をします。実際のタイムスケジュールはおおよそ次の通りです。
- 5時半:起床・身支度
- 8時:朝ごはん
- 9時頃~:午前中のトリートメント
- 12時半:お昼ご飯
- 14時頃~:午後のトリートメント
- 16時頃~:自由時間
- 19時~:夕ご飯・リラックスタイム
- 22時:就寝
この起床時間や日課は、強制されるものではありません。しかし、生活スタイルも治療の一環とみなされることを考えれば、理想通りに過ごしてみるのが一番です。
それでは、各項詳しくみていきましょう。
朝の日課
アーユルヴェーダの朝の日課を行うことが施設から推奨されます。ただ、これは強要されるものではなく一人で行います。
起きたら、まず朝日を浴びて深呼吸します。
こんな素敵なお部屋のベランダで、外の景色を見ながら深呼吸!
次に、舌や排泄物の状態のチェックします。 舌や排泄物は、健康のバロメーター!その状態を見るだけで、健康状態が分かるといいます。
ふだん、なかなか気にかけることのない自分の身体の状態に、より意識的になれるのがいいところ。口腔ケアもしっかり!
このtooth powderで歯をこすると、歯が白くなるんですよ!
瞑想やヨガも。シャンティランカでは、毎日ではありませんでしたが、外部からヨガや気功の先生が来てくださり、滞在者と一緒にレッスンを受けることができました。
個人的に、レッスン以外でヨガやストレッチをしたい人は、屋上のスペースで自由にできます。
鳥のさえずり、波の音、風の音を聞いて行うヨガは気持ちいい!
施設でのヘルシーな食事
食事は、滞在者全員で摂ります。朝は8時、昼は12時半、夜は7時と時間が決まっています。
食事の時間を規則正しくすることは、健康でいるためのポイント。そして、食べる食事の内容も大切。
食事については、別の記事で詳しくご紹介します。
ドクターの問診・トリートメント
アーユルヴェーダ医の問診を受け、トリートメントが決まります。
シャンティランカでは毎日問診があり、私たちの心身の状態や変化を見て、軌道修正するか、継続するか決められます。
詳しいトリートメントの様子は、別の記事でご紹介します。また、私が実際に施術を受ける前と後での心身の変化についても、別の記事でご紹介しますね。
観光・ショッピング
施術の合間には、他の滞在者とのおしゃべりを楽しんだり、本を読んだり、自由に過ごせます。でも、たまには外に出て観光したい!
コロンボ市内まで行けば、お土産選び、ショッピングも楽しめます!スリランカといえば、紅茶!紅茶とともに楽しむハイティー(アフタヌーンティー)。
優雅なひと時です。
満月の日(ポヤデー)には近所の仏教のお寺に出かけます。
コロンボ市内では楽しいショッピング。 スリランカで買いたいお土産については、別の記事でご紹介します。
治療院のスタッフ・滞在者との交流
今回、私は一人でシャンティランカに滞在を決めました。10日間の間に、日本が恋しくなるのではないかなと、ちょっと不安に最初は思っていました。
けれど、治療院にはトリートメントを受けに来ている他の日本人もいるし、オーナーさんや他のスタッフも常駐しているので、全く寂しい思いをすることがありません!
みなさんと、施術の合間にお話をしたり、毎朝挨拶したり、すれ違うときにニコっとするだけで、あっという間に距離が縮まるように思いました。
また、スタッフやドクターが、滞在者の治療のために、ひたむきに、様々な気配りをしてくれます。
そして、いつも笑顔で微笑んでくれる!体の内側と外側、そして、心までもがすっかり洗われます。
そんな心の浄化が出来たことが、実は今回、一番よかったことかも……
リゾートの要素の入った、大きな施設で過ごすのもいいけれど、シャンティランカは一つの建物の中にみんながいて、お互いのことをよく話せるので、帰るときには、まるで家のように感じました。
献身さと純粋さに溢れる、シャンティランカのスタッフさんやドクターたちからエネルギーをもらい、帰国した後も、しばらく感動の余韻に浸っていました。
シャンティランカは、身体的、精神的な回復とともに、成長のヒント(機会)を与えてくれる。そんな素敵な治療院でした。
いかがでしたか?
みなさんも、スリランカでアーユルヴェーダ体験をしてみたくなったのではないでしょうか?
食事やトリートメントの詳細については、他の記事でご紹介しています。
そちらも合わせて読んでみてください!
つづく…