もくじ
デスクワークで身体が凝る理由とは
凝りは、筋肉が緊張して固まると起こります。長時間のパソコン作業は、うつむいた姿勢で緊張が続く原因になります。うつむいた状態が長時間続くと、本当なら伸縮するはずの筋肉が縮んだままこわばってしまうのです。
筋肉が緊張して硬くなると、血管を圧迫して血流が悪くなります。血流が悪くなると、筋肉に必要な栄養や酵素を届けることができなくなり、どんどん疲労物質がたまりやすくなります。筋肉にたまった疲労物質が、凝りの原因とも言われています。
そのため、身体が凝らないようにするには同じ姿勢を保ち続けないことが大切です。１時間ごとに背伸びをしたり、少し歩き回るなどしてみましょう。ただ忙しいデスクワーカーの中には、集中して作業に没頭してしまうこともあります。「気がつけば１時間以上過ぎていた」なんてこともあるでしょう。
手には、凝りに効くつぼがあります。デスクワークの合間に簡単に押すだけで凝りを解消できるので、忙しい人ほど手のつぼマッサージはおすすめです。
背中の痛み、痔、眼帯疲労に効果のある合谷（ごうこく）
合谷（ごうこく）は、背中の痛み、痔、眼帯疲労、ストレス解消や肩こりなどに効果があると言われているつぼです。イライラが溜まっている人も、合谷のつぼをおすことで気持ちが落ち着いて平常心を取り戻す効果があると言われています。ただ、合谷には子宮を刺激する効果もあるので妊活中、妊婦の女性は押さないように気をつけて下さい。
合谷は、親指と人差し指の骨が交わるところにあります。
反対側の手の親指と人差し指で手を挟み、親指をつぼにあてて５～８秒を１０回ほど押してみて下さい。
首、肩こりに効果のある曲池（きょくち）
凝りの原因は、血流の滞りが原因ともいわれています。とくに女性の場合は、血流が滞ることによってむくみや生理痛につながることもあります。血流が悪い時は、首や肩こり、むくみや生理痛を引き起こします。
デスクワークは、どんなによい姿勢でも長時間続けると血流が悪くなります。できれば、こまめにストレッチや背伸びをして血の巡りを良くするように心がけましょう。忙しくて背伸びやストレッチをする暇がないという方は、血流を良くする手のつぼ「曲池（きょくち）」を押しましょう。
曲池には、血流の滞りを解消する効果があります。
↑図の「Shao Hai C3」の箇所になります。
肘を曲げた時にくぼんだ場所を、ひじをつかんで親指でつぼを押します。５～８秒を１０回ほどゆっくり押します。
腰痛に効果のある、腰腿点（ようたいてん）
腰痛は、冷えが原因といわれています。もし腰が痛くて悩んでいるのであれば、温かい飲み物などを飲むようにして体をあたためることが大切です。身体を温めるのにおすすめは、ショウガ紅茶。ショウガの効果で、身体がぽかぽかと温まります。
また、長時間の座り仕事で腰に負担のかかる姿勢を続けた場合も腰痛を引き起こしやすくなります。足元が冷えるところで長時間作業を続ける人も、冷えから腰を痛めてしまうこともあります。腰痛を解消するには、冷えを取る手のつぼといわれている腰腿点（ようたいてん）を押しましょう。
腰腿点は、人差し指と中指、薬指と小指の間にそれぞれ１ケ所ずつあります。
↑こちらの図は人にやってもらっているので両手を使用していますが、自分で行う場合は人差し指と中指を使いましょう。
人差し指と中指を立て、同時に２ヶ所を強めに５～８秒、１０回ほど押してみましょう。
まとめ
在宅ワークをする人、事務職などのOLやプログラマーなどといった内勤作業の方など長時間のデスクワークが多く腰や肩を痛めていることが多いようです。仕事が忙しいと、ついつい時がたつのも忘れて作業に没頭してしまいます。
「気がつけば、肩が回らなくなってしまった」なんてことのないように、常日頃から身体のケアは怠らないようにしておきたいものです。
手のつぼマッサージは、忙しい人でもスキマ時間に簡単に押すだけで身体のケアができます。ただ、あまり強く押しすぎないように気をつけましょう。内出血の原因になってしまうこともあります。
みなさんも、もし身体に不調を感じたら是非手のつぼマッサージを行ってみて下さいね。手のつぼマッサージで、身体の不調を解消しましょう！
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