長い歴史と伝統を持ち、脈々と受け継がれてきたヨガ。その効果は肉体面の変化だけでなく精神面へもアプローチされることはよく知られた事実です。
そんなヨガには具体的にどんな魅力があるのでしょう。そしてその魅力を最大限感じるために取り入れたい呼吸法や瞑想とは。
今回はヨガの魅力を掘り下げ、効果的な呼吸法や瞑想のやり方を解説します。
もくじ
ヨガの魅力とはどんなもの?
ヨガの魅力とはどんなものでしょう。まずはヨガで期待できる効果やメリットについてまとめてみました。
- 体幹やインナーマッスルが鍛えられる
- しなやかで女性らしいボディラインが整えられる
- 血流が良くなる
- 背骨や骨盤の歪みが矯正される
- 基礎代謝が上がり痩せやすい身体が造られる
- 身体を動かすことでリフレッシュし、リラックスも得られる
- 自律神経のバランスが整えられて精神的に深い落ち着きを得られる
このようなことが挙げられます。他のエクササイズと異なるのは、やはり肉体のみに働きかけるものではなく、肉体と精神を同等に捉え、呼吸によって繋げるという思想がベースにあることでしょう。
これらの思想を追求していくと真我とは何か・悟りとは何かという話へと繋がりますが、事実ヨガで意識が開眼した人はやはりこのようなことに目を向け、より深いヨガの世界へと入ります。
ヨガでは人間の幸せは外側にはなく、自分の内側にあると考えます。
ヨガの最大の魅力は、「心身はそれぞれ別物ではなく、繋がっている」というベースをもとに深い呼吸・瞑想・ポーズという三位一体が揃うことで意識が高まり、身体をより健康にし、自分自身というものにブレがなくなること、といえるでしょう。
始めること、そして継続して日常に取り入れることで様々な気づきを得て、さらに奥深く探求ができることも魅力ですね。
ヨガを継続すると自分の身体と対話できる
ヨガのアーサナ(ポーズ)を行うことの目的を肉体面へとアプローチとして捉え、行っているケースは多いと思われますが、本来ヨガではこのアーサナも瞑想状態を維持するものとして行われます。
では瞑想状態を維持するのはなぜかというと、やはり本来のヨガの目的である「肉体と精神を繋げる」ということが理由となります。
アーサナや呼吸を行いながら自己を内観し続ける、そして瞑想によってもその内観を行う。そうすることで外界の世界へ焦点を当てるのではなく、本来の自分自身へより近づくことができます。
そのようなことに意識をシフトしてヨガを継続すると、やがて自分自身に本当に必要なもの・不必要なものが理解できるようになってきます。これが自分の身体と対話するということです。
本来の自分自身、すなわち自分でも気づいていなかった意識に気づき、それをより深めていくことができます。その結果自分自身に深い落ち着きが得られ、快適で心地よくなるのです。
心身の調子を整えてくれるヨガ
他の世界に振り回されず自分自身の中に確固とした安定した世界があることに気づくと、その心地良さが本来の自分なのだという認識が高まり、深く落ち着いた気持ちを得ることができます。
本来不必要であったものに振り回されることはなくなり、その結果必要以上に摂取していた物質を求めることが減り、肉体が心地よく、快適になっていきます。
また精神的には本来の自分自身を脅かすものが減っていくため、自動的に不安定な得体の知れない何かに惑わされることがなくなっていきます。
魂は本能的に善くなろうという方向へ進むものなので、自分を脅かすものには敏感になり、その結果避けることができます。
ひとことで言うと自分自身の心身に対して意識が高まり、深まるのですね。心身が深くから落ち着きを得た状態を経験した人は、さらにそれを求めるため、自動的にその方向へ進んでいくのです。
意識を高めよう、ということを第1の目的としてヨガを始める人はそれほどいないかと思われますが、きちんと取り組めば必然的に善い方向へと進む、これはとても大きなヨガの魅力といえるでしょう。
ヨガは本当に健康になる?
健康だけではないヨガのものすごい10の効果!
気分をリラックスさせ、柔軟性を高めるヨガ
もちろん上に述べたようなことを経験するためにはヨガのアーサナ・深い呼吸・瞑想に継続して取り組む必要があります。
アーサナにしても呼吸にしてもまずは正しいやり方をマスターすることが必要です。しかしこれらの魅力を得ることに懐疑的である場合、まずはアーサナだけでも呼吸を止めることなく、一定期間続けてみましょう。
ヨガのアーサナを行ったあとに心地良いリフレッシュやリラックスを感じたり、継続したら何となく気持ち良い・身体が柔軟になったと感じるようになります。
実際にヨガのアーサナは関節の可動域を広げ固い肉体を柔軟にしていく効果があります。ヨガ初心者や身体が硬い人ほど効果を実感しやすいもの。意識のことはよく分からない、そんな人も肉体の変化を感じることが継続の秘訣の1つとなります。
劇的に変わる!?ヨガが心と体に作用する
スピリチュアルな効果と変化
腹式呼吸は深く正しく行おう!
せっかくヨガを行うのであれば、正しい腹式呼吸のやり方をマスターしましょう。そしてちょっとキツいと感じるポーズの時もこの呼吸は止めないよう心がけましょう。
やり方を解説します。
- 鼻からゆっくりと息を吸い、お腹が同時に膨れてくることを意識します。もうこれ以上吸えないというところまで吸います。その状態で数秒キープします。
- 次に鼻からゆっくりと息を吐き出します。お腹に手を当て、凹んでいくのを確かめながら息を吐ききります。
- この繰り返しを数回行います。
上手に行うコツは、まず寝転んでお腹に手を当て、膨らみと凹みをしっかりと感じとること。そして吸う時と吐く時の秒数が同じくらいになるようにします。また、素早く行うのではなくゆっくりと細く呼吸します。
腹式呼吸が板に付いてきたらアーサナ(ポーズ)と合わせて行ってみましょう。
腹式呼吸をすることで全身の隅々まで新鮮な酸素が行き渡り、血流が良くなります。
ポーズ・腹式呼吸とともに瞑想を行い、ヨガの魅力を取り入れよう!
最後に瞑想のやり方を解説します。この瞑想は先に述べたとおりの三本柱の大事な1つです。呼吸とアーサナは分かるけど瞑想は分からないという人も、少しずつ取り入れると自律神経が整い、精神が落ち着きます。
やり方は以下のとおりです。
- 大きな音や強い光・テレビの音など外界の刺激をなるべくシャットダウンします。
- ヨガの座法を取り、呼吸に意識を置きます。深呼吸を数回行い、意識を集中します。
- 雑念が浮かんできたらまた呼吸に集中します。リラックスできるまで行います。
雑念はどうしても浮かんでしまうのですが、それに気づいた時に呼吸に意識を戻すこと、また数字を数えながら行ったり時計の秒針を見ながら行うなど自分の方法を決めておくと意識を戻しやすいです。
ヨガの魅力は肉体的なことだけではありません。心身のバランスが整えられることはとても良い効果を自分自身にもたらします。ぜひ呼吸・瞑想も取り入れ、その魅力を余すことなく実感してみてください。
・ヨガの瞑想はどうやるの?頭を空っぽにして、心も体もリラックスしよう