【編集部が行く】大人も子どもも大興奮!キッズヨガの全貌に迫る!!

キッズヨガってご存じですか?6歳までに子供の運動神経は決まると言われていますが、運動神経のエッセンスともなる要素が詰まったキッズヨガは、幼稚園や小学校でも取り入れられるほどアメリカを中心に人気が高まっています。 今回は、そんなキッズヨガを編集部が初体験してきました!

キッズヨガ体験してきました!

小学校に上がる前の子どもから100歳の方まで、生涯楽しむことができるヨガ。それぞれの年齢に合ったアプローチがあり、年齢とともにヨガとの向き合い方も変わってきます。
そこで今回、体験取材させていただいたのが、「キッズヨガ」
シニアヨガは聞いたことがあるかと思いますが、キッズヨガは聞いたことはありますか?
シニアヨガがあるのだから当然キッズヨガもあります。子どもは体が柔軟だし、ヨガなんてまだ必要ないのでは?
最初はそう思っていたのですが、実は・・・。

さぁどんな体験取材になったのか、はじまりはじまり。 

キッズヨガってなぁに?

キッズヨガとは、子どもたちが健康に子どもらしく過ごしていけるように、楽しくコミュニケーションを取りながら、体を動かし、感受性、知覚、理解力、判断力、創造力などを強化させることができるものです。

さらに説明すると・・・

  • 呼吸と動き、リラクゼーションに意識を向け、心身にバランスの良い発育を促す
  • アメリカで研究開発されたプログラムを基にしているクラスが多い
  • 子供が分かりやすく体感できるよう、ポーズ名やレッスン構成なども普通のヨガとは異なる

キッズヨガのメリット

レッスン前に、
先生が「なぜキッズヨガが必要か」について「スキャモンの発達発育曲線」を使って親御さんに向け、説明してくれました。 

6歳までに9割が確率する子どもの運動神経

まず、人は生まれてから成人するまで、年齢に応じて体の器官が発達していきます。誕生から幼児期は特に神経系の発育が一気に9割まで到達します。
体の各器官がどの様に発達するのか、0歳から成人までの発達パターンを示したの以下の「スキャモンの発育曲線」です。

※横軸は年齢。縦軸は成長率。
※出典:https://kosodate-march.jp/scamon-curve25321/

見ていただけると分かると思いますが、4本のラインが全く違う曲線を描いています。小学校へ上がるまでに大きく発達するラインもありますね。
神経型の発達に関わる「脳、脊髄、視覚器、頭径」は、驚くことに6歳までに成人の90%も発育しています。そして12歳頃には、ほぼ100%に。
なので、10歳までに子どもたちは、”いろいろな動き”や、たくさんの運動をすることが大切なんです。
”いろいろな動き”とは4つの動きのことです。

  1. 走る
  2. 止まったままする動き(ひねったり、ジャンプしたり)
  3. バランス
  4. 道具を使う

これがまんべんなく入っていると良いのですが、キッズヨガはその条件をすべて満たします。この神経回路ができ上がると、その後はなかなか消えることはありません。

自転車に一旦乗れるようになれば長いあいだ乗らなくても、いつでも乗ることができるのがこれです。

身体の各器官に発達の順序があることを知っておくことはとても大切です。多少個人差があることも気にしながら子どもの潜在する力をしっかり引き出してあげたいですね。

キッズヨガがもたらす精神面の効果

まだまだ未熟な心の部分に手を焼いている親御さんもいるのではないでしょうか。
例えば、

  • すぐに癇癪を起し、暴力を振るう
  • 相手の気持ちを理解できない
  • 集中力が続かない

もちろん年齢と共に成長していくので、心配し過ぎは無用です。
自然と触れ合ったり、人と触れ合うことで、自分自身で「できた!」や「見つけた!」などを体感していき、自信を経て、自分自身の気持ちに気付き、相手の気持ちにも気付いていくことができるようになります。

「自分を知る」ことで相手を思いやれる

「自分を知る」きっかけを与えるのがキッズヨガです。「自分を知る」という気付きの力を得ると=他人の気持ちを知ることができるようなる=自分以外の人に共感できるようになっていきます。
大人になってヨガを始めるよりも、子ども時代にヨガを始めることが重要になってきます。

集中力向上と情緒の安定 

キッズヨガの特徴は動く時間(動の時間)と止まる時間(静の時間)を作り、メリハリを大切にしていること。そして、動と静のメリハリをつけることは子供のしつけにも繋がります。

「動の時間」
⇒元気にヨガのポーズなどでアグレッシブに動く。

「静の時間」
⇒絵本を読んだり、シャバアーサナ(寝んねのポーズ)で自分の内側を見つめ、内省をし、親子でお互いの呼吸を聞いたりして五感をフル活動するポーズがこれにあてはまります。

子供には、この切り替えが難しいのですが、キッズヨガを続けることで、オンとオフが上手になり、情緒の安定に繋がります。

今回キッズヨガを教えてくれた先生は?

キッズヨガのパイオニア!ミナクシミヨコ先生

・ヨガ歴18年。
・日本キッズヨガ協会代表理事
・日本幼児体育学会認定専門講師をされており、児童養護施設の子どもに対するメンタルケアも11年されているこの道のエキスパート!!
・一般社団法人日本キッズヨガ協会代表理事。 

お待たせしました!子どもたちの登場です!!

練馬に住む元気な子供たち7人が参加してくれました。もうみんな元気過ぎて、元気が止まらない。

いざ、レッスンスタート!

キッズヨガのレッスンは、子どもたちが学びやすいようにストーリー形式で進んでいきます。

どんなストーリーかというと・・・
冒険に出発した少年少女一行。グングングングン先へ進んで行きます。
そこに巻き起こる様々なドラマ。走ったり、飛び跳ねたり、時には動物に変身したり、植物に変身したりして、みんなで乗り越えていきます。
ようやく落ち着いたところで腹ごしらへ、
みんな大好きなあのメニューが登場!
歌を歌ったりして楽しく進んできた冒険も、まもなくゴール。
最後まで、みんなで力を合わせて冒険をクリアできるかな?

自分の好きなマットを選んで着席

マットは子供用に小さくカットしたものを使用。こんなに可愛いヨガマットがあるんですね。みんな上手に着席しています。 子供たちの横に1名、大きい人が混ざっております。久しぶりに体育の授業に参加したような気持ちに。

だいぶつさまのポーズでご挨拶

マットに座ってまずは、だいぶつさまのポーズからスタートです。心がドキドキしたときは、座っていつもだいぶつさまのポーズを取ろう!

な~~~むぅ~~~

みんなで大冒険に、しゅっぱぁ~つ!!

体を動かして、徐々に身体を温めます

大草原の中を、走って走って、1,2,1,2!

最初に待ち受けるのは大きな蜘蛛の巣、みんな気を付けて~ !

蜘蛛の巣をみんなでどうにかくぐったら、今度は大きな落とし穴だぁ!

せ~のでジャンプ!
1
人すごい跳躍力を見せている大きい子どもがいます。子供たちに負けじと張り切り方が異常です。よっぽど大きな落とし穴があったみたい。
人生、何があるか分からないですね。

いよいよポーズをとっていきます

木のポーズ

大きな森に着きました。
膝を横に向けて、木の根っこのように地面にしっかり生やして、足をあげて、木の枝をぐ~と伸ばしてみよう!

みんな目一杯おおきな木を作っています。
あれ、目の前に大きな川が流れてる。
きれいな水がキラキラしながらゆっくり流れています。さぁ、飛び込んでみよう~。
 
腕を動かして前屈

ぶくぶくぶく~。お水の中を懸命に泳ぎます。ようやく向こうの川岸に到着。
すると、茂みににょろにょろした生き物が・・・。 

蛇のポーズ

にょろにょろとした生き物は蛇でした。みんなで蛇に変身。
どんどんどんどん大きな蛇になっていきます。

今度は蛇から逃げる動物に変身だ!みんな犬に変身。走って、走って!もっと走って!!

犬のポーズ

両手をついて、お尻が一番高くなるように姿勢をとります。
可愛い子犬がたくさん集まりました。

チョットひと休み、片足上げて、おしっこシャー 

お分かりかと思いますが、このポーズは子ども達の大好物。みんなで大爆笑。
レッスン中、ずっと賑やかなのもキッズヨガの特徴です。そこに、向こうから「がおー」と鳴く声が、、、

ライオンのポーズ

目に前に急に現れたライオン、縄張りを荒らされたと勘違いされたみたい。
足をバタバタさせて威嚇します「うぅぅぅーーーー」
背伸びをして思いっきり「がぉぉぉぉー」 

子どもたちのテンションもマックスに! 

現場の臨場感を動画でもお届け。


よ~やくお家に戻ってきたけど、心臓はまだドキドキ、ドキドキ。
ドキドキを落ち着けるには深呼吸が必要。 

お花の香りをかいで、お~きく深呼吸

たくさん動いたから心臓がドキドキ、お花の匂いをかいで深呼吸。
みんな自分の好きなお花をたくさん集めていました。「みんな何のお花を集めてくれたのかなぁ~?」
両手に集めたお花を抱えて、思いっきり深呼吸~。

お花のポーズ

良い香りをいっぱいかいで深呼吸をしたら、ドキドキがおさまりました。

ドキドキがおさまったらお腹が空いてきた!

ぐぅ~ぐぅ~、たくさん動いたからお腹が鳴っています。
みんな大好き、カレーを作ろう!

具がいっぱい!じっくりコトコトカレー作り

にんじんのポーズ

まずはにんじん。にんじんのように先がとがらせて、つま先立ち、にんじんの顔せーの「にっ」

栄養満点のにんじんをたくさん鍋に入れましてですね。

玉ねぎのポーズ

次に登場は玉ねぎ。
足を広げて、股関節を引き込みます、おいしそうな玉ねぎがたくさん。
個人的には、少しシャキシャキ感残す感じでお願いします。

じゃがいものポーズ

先生からのこちょこちょ攻撃が!じゃがいものまま、じっとしてられるかな?
1人メークインいますね。じぃ~と静かにことこと煮込んでいきます。

みんな息をひそめて、静かな呼吸です。

ブタのポーズ

みんなカレーに入れるお肉は何派かな?きょうは豚肉にします。
四つん這いになり、片足上げて、片手で鼻を押さえて、バランスをキープ。
手を使ってブタの鼻を作ってみよう~、ブーブーブー♪

かわいい子ブタさんがいっぱい登場。

ここから先生の歌に合わせて、ポーズをつなげてカレーを完成させていきましょう。

カレーの歌

にんじん(にんじん)♪ 玉ねぎ(玉ねぎ)♪ じゃがいも(じゃがいも)♪ 豚肉(豚肉)♪
お鍋で(お鍋で)♪ 炒めて(炒めて)♪ ぐつぐつ煮ましょう~~♬

ここから味付けです!

こしょう(こしょう)♪ カレールー(カレールー)♪ 入れたら(入れたら)♪ 味見て(味見て)♪おしお(おしお)♪ 入れたら(入れたら)♪ はい出来上がり~♬

足をスプーンにしていただきまーす!パクパクパク

むしゃむしゃ(むしゃむしゃ)♪ もぐもぐ(もぐもぐ)♪ お水も(お水も)♪ ごくごく(ごくごく)♪なんだか(なんだか)♪ 力が(力が)♪ もりもり湧いてきた~♬

疲れたときに、この動画を見ると元気がでます。

 

ヨガのポーズで「だるまさんが転んだ」をやってみよう!

ここからは楽しく、きょう覚えたヨガのポーズを使って「だるまさんが転んだ」に挑戦。
まずはマットをみんなでお片付け。マットを小さく丸められるかな?自分たちできちんとお片付けできるかな?

みんな上手にお片付けできました。

”木” ”じゃがいも” ”犬” のポーズで「だるまさんが転んだ」
ルールは簡単。振り返った時にその場にストップ、習ったヨガポーズで止まる。動いちゃったらスタート地点に戻る。

木のポーズ

じゃがいものポーズ

あれまだ?僕動いちゃった?! 

犬のポーズ

おしっこシャーの子犬もいます。  

こんなに盛り上がった「ダルマさんがころんだ」は初めて。 

魔法の布をかけてうっとりタイム

もう1度マットを敷いて、仰向けで寝ましょう~。先生が魔法の布を目の上にかけていきます。

布をかけてもらったら、体が重くなって気持ちよ~くなっていきました。先生が優しく声を掛けてくれます。

「最初は、冷蔵子から出したバターのようにカチコチだった体。今は光る太陽に照らされて体が溶けて、きらきらの黄金の液体になっています。液体は床に沈んできえていきます、、」

ん~みんな脱力して心地よい時間。魔法の布のおかげです。
魔法の布を取ってもらって、最後はみんなでだいぶつさん座りに。 

ヨガをする前とした後でどんな気持ちになりましたか?
気持ちよくなったかな?元気になったかな?最後にチンシャを鳴らして、おしまいおしまい。
終わりのあいさつ「ありがとうございました!」 

お母さんにもあいさつ「お母さん、ありがとう!!」 

レッスン終わり

とにかく楽しいキッズヨガでした。

レッスンの前と、レッスンの後で、子どもたちの表情や態度が変化していることもすぐに分かるのもキッズヨガの特徴。

心の成長を目の前で見ることができました。大人も少しだけ成長しました。
レッスン後、改めてキッズヨガの効果を感じたので、まとめておきます。

  • 様々なポーズをとることで、普段よく使う筋肉も、そうでない筋肉も、隅々まで動かし、運動神経を養います。
  • ヨガのエッセンスを用い、過度なストレスを掛けることなく、効果的に運動ができます。
  • 柔軟性が高いと、ケガをしにくい身体づくりに繋がり、将来どのスポーツを行うにしてもプラスに働きます。
  • ヨガは集中力を要する運動です。心静かにポーズを取ったり、静止したりすることで、集中力が養えます。
  • ヨガは呼吸法を非常に大切にしていて、リラクゼーションとしての効果も期待できます。
  • ヨガには勝ち負けがありません。なので協調性や勝ち負けがなくとも一生懸命にがんばることを覚えます。

ミナクシ先生のキッズヨガ指導者養成講座もあります!

今回、教えていただいたミナクシミヨコ先生によるキッズヨガ指導者養成講座のご案内です。講座終盤には現場実習もあり、実地を伴ったティーチャートレーニングとなっています!

「次世代に伝えたい!生きる力を育む技術。ミナクシミヨコ講師による、少人数制の特別講座」

Studio+Lotus8×日本キッズヨガ協会『キッズヨガ指導者養成講座』

編集後記

キッズヨガ、子どもの頃にやっておきたかったなぁ~。編集部は再び、次の冒険に旅立ちます! 

To Be Continued...

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