もくじ
生活の中にちょっとした運動+リラックスを得たい時に取り組みやすい「ヨガ」と「ストレッチ」。
心身ともに気持ち良く生活するためにヨガやストレッチをしている人、これからやってみたいと興味を持っている人は多くいるでしょう。
心身への効果が高いのはヨガとストレッチ、どちらなのでしょう。そもそもどんな違いがあり、どんな特徴やメリットを持っているの?
ここではそんな「ヨガ」と「ストレッチ」について詳しく解説します。それぞれがどんなものなのかを把握し、自分に合うものを取り入れてみましょう。
ヨガとストレッチの違いとは?呼吸や目的・効果やマインドはどう違う?
では早速、ヨガとストレッチの違いを「呼吸・目的・効果・マインド」という4つの項目ごとにご紹介します。
・呼吸
ヨガとストレッチ、似ているようなポーズを取ることもありますが、同じ動きをしていてもまったく違うのが「呼吸」です。
深い一定リズムの呼吸で行うヨガ
呼吸はヨガの基本。お腹の中の空気を出し切るまで吐き、お腹の中がパンパンに膨れるまで吸うというヨガ独特の、ゆっくりした一定リズムにのっとった呼吸をして行うことがベースにあります。
それに対しストレッチは、やはりこちらも深い呼吸を意識して行うものが多数ありますが、あくまでストレッチの効果=肉体への効果を高めるものとして行う呼吸です。
・目的
精神と肉体を繋げるヨガ
ヨガはもともと美容・健康が目的ではなく、自我を手放すという意識の悟り・肉体と精神の繋がりが目的のため、自己内観するための瞑想や深い呼吸は常に必要なものとされているのです。「ヨガ」とはサンスクリット語で「繋がり」を意味します。
深い呼吸とともに身体を伸ばし、様々なポーズを取ることで結果として美容・健康に役立った、ということはあるのでしょうが、それは本来のヨガの目的とは異なります。
肉体へとアプローチするストレッチ
ストレッチの目的はヨガのような精神的なものとはまた異なり、身体にダイレクトにアプローチするもの。
筋肉の緊張→弛緩を行うことで身体をほぐし温め、心地よい肉体を維持することが目的とされます。
・効果
身体の柔軟性を高める
ヨガ・ストレッチともに、比較的穏やかなペースで身体を動かすことで血行が良くなり、肉体へのアプローチはもちろん、精神的にもリラックスを得られるという効果があります。
また、身体を伸ばしたり捻ったりすることで肉体の柔軟性が高まります。特にストレッチは筋肉をほぐす・それぞれの身体の部位を快適な状態へと保つことが目的のため、続けるほどダイレクトに肉体の柔軟性は高まるでしょう。
精神に落ち着きをもたらすヨガ
ヨガは前述のとおり深い呼吸がベースとなるので、精神面へのアプローチがより高くなります。深い一定リズムの呼吸が精神を安定させることはよく知られた事実。セロトニンが出やすくなるのですね。
また、ヨガの動きは一定方向への働きかけではなく、関節を多方向へと動かすので、柔軟性が高まるだけでなく、インナーマッスルの強化・骨盤や背骨の歪みの改善・姿勢が良くなるなどの効果も見られます。
・マインド
身体を動かしてリフレッシュ
マインド=精神・意識。身体が快適であれば精神の安定は保ちやすいものです。ストレッチにせよヨガにせよ、身体を動かすものなので結果的に肉体バランスが整ってくることでマインドに良い効果をもたらすでしょう。
しかし、ヨガとストレッチの働きかけの大きな違いはやはり精神面へアプローチするか否かです。
ヨガの深い瞑想で心身バランスを整えよう
肉体1つ、しかし瞑想し続けることで大きな気づきを得た人は真理を追求し、人生そのものをガラッと変えてしまうことも度々あるヨガは大変奥の深い世界です。
肉体と精神のバランス・在り方を追求し、自分というものを内観し、気づきを得る。ヨガは常に身体とマインドが同じペースで「正しい在り方」へと進んでいくのです。興味深いですね。
ヨガとストレッチ、それぞれの一番の効果は?
ヨガを行うことで効果が出るのは柔軟性が高まることで得られる身体のしなやかさ。また、深い呼吸によって精神が安定することがもっとも効果を感じられる部分でしょう。
新陳代謝が促されることで、循環が良く痩せやすい身体を作ること、体幹が鍛えられることで前述のとおり歪みの矯正・姿勢の改善という効果も見られます。
ストレッチでもっとも効果を感じられる部分は、やはり「身体が柔らかくなった」というものでしょう。はじめは硬い身体もストレッチを続けることで柔らかくなり、関節の可動域が広がります。
そしてやはりストレッチも、適度に身体を動かすことでリラックスでき、良質の睡眠が得られます。
ヨガとストレッチ、どっちをやればいい?
ヨガもストレッチも様々な効果が得られることが分かりましたね。あとは自分に合うものを生活に取り入れましょう。どちらも続けることが重要!
スピリチュアルなものや精神的な事柄に興味がある人はヨガを行うと良いでしょう。肉体の部位に関して明確な希望がある場合はストレッチを行うのが良いですね。
身体を伸ばしたい時に行うストレッチは、通勤電車の中やオフィスの中などで行えるものも多数あり、まとまった時間を取る必要がないのでヨガより取り入れやすいといえます。
ただ、初心者は強めに伸ばしてしまいがち。身体が硬い内にあまり強い刺激が加わると返って傷めてしまいます。まずはお風呂上がりなど、身体が充分に温まったところで始めてみましょう。
ヨガの動きも本や動画などから確認できますが、ある一連の流れに沿った動きをするものなので、慣れるまではプロに動きを確認してもらう方が無駄がなく、より確実に習得できるでしょう。
ヨガやストレッチを使い分けて、それぞれのメリットを活用しよう
ここまで読んだあなたは、ヨガとストレッチどちらにも魅力を感じたのではないでしょうか。
まずはそれほど難しいことを考えず身体をほぐすことを習慣にしたいですよね。ヨガとストレッチにはそれぞれメリットがあることも分かりました。
それを踏まえ、自分に合うものをまずは取り入れてみましょう。やってみると気持ち良く感じられるポーズから始めてみても良いですね。
時間に余裕がある時などは、静かに瞑想したり、いつもより深い呼吸で好きなポーズを行ったりすることも、身体が伸びて血行が良くなり、精神的にもリフレッシュできますよ!