はじめに
ヨガを本格的に学び始めると、サンスクリット語に出会います。
通常、アーサナ(ポーズ・坐法)の名前は日本語・英語・サンスクリット語で表されることが多く、英語はともかくも、サンスクリット語は初めてという方がほとんどではないでしょうか?
サンスクリット語は古代インドの文学語です。
アーサナはサンスクリット語の単語の組み合わせになっているので、基本的な単語を覚えると、そのポーズの理解にもつながります。レッスンの習熟度もUP!さらにヨガを楽しめます!!
これを知っていれば間違いなし!という単語をいくつかピックアップしました。大まかに分類しています。単語なので難しさはありません。軽い気持ちで読んでみてくださいね☆
まずはじめに… 「ナマステ」って?
ヨガのレッスンを始める前や終わった後に必ず聞く言葉、「ナマステ」。
ナマステは「サンスクリット語」ですが、もちろんYOGAもサンスクリット語です。
ナマステの意味は「感謝する」という意味ですが、実は、NAMAS(ナマス)TE(テ)の二つの言葉から成り立っています。
ナマス…礼拝する、敬う、大いなる流に従う、身をまかせる
テ…あなた、あなたに存在する内なる光
※内なる光とは、「人間一人ひとりがみんな持っている本来の輝き」「内側からにじみ出る美しさ」
つまりナマステとは、「あなたの内側からにじみ出る美しさを見せていただいたことで、私自身にもあなたと同じように、内側からにじみ出る美しさがあるのだということに気づくことができました。このことを教えてくれて感謝します。ありがとう。」
「お互いが幸せに繋がる、繋がって分かち合う=ヨガ」の醍醐味なのです。
①からだの部位を表すことば
サンスクリット語 | 日本語 | アーサナ | 日本語名 |
アンガ | 手足 | チャトランガ・ダンダーサナ | 四肢を支える杖のポーズ |
シールシャ/シルシャ | 頭 | ジャーヌ・シルシャーサナ | 頭をひざに付けるポーズ |
ジャーヌ/ジャヌ | 膝 | ジャーヌ・シルシャーサナ | 同上 |
ジャタラ | 腹部 | ジャタラ・パリヴァルターサナ | ワニのポーズ |
ハスタ | 手 | ウッティタ・ハスターサナ | 両手を強く上に上げるポーズ |
ムカ | 口・顔 | アドムカ・シュバナーサナ | 下向きの犬のポーズ |
パールシュヴァ | 体側(たいそく)・横 | パールシュヴァコナーサナ | 体側を伸ばすポーズ |
ウパヴィシュタ | 座位 | ウパヴィシュタ・コーナ・アーサナ | 座位の開脚前屈 |
サーランバ | 倒立 | サーランバ・シールシャ・アーサナ | 三点倒立 |
②方向・方角を表すことば
アド | 下向きの | アド・ムカ・シュヴァナーサナ | 下向きの犬のポーズ |
アルダ | 半分 | アルダ・ウッタナーサナ | 半分の前屈のポーズ |
ウッターナ | まっすぐ伸ばす | ウッタナーサナ | 前屈のポーズ |
ウッティタ | 上に伸ばした | ウッティタ・ハスターサナ | 両手を強く上に上げるポーズ |
ウールドヴァ | 上に向けた、 上の方に |
ウールドヴァ・ムカ・シュヴァナーサナ | 上向きの犬のポーズ |
バッダ | 合わせる、 ジョイントする |
バッダコーナーサナ | 合せきのポーズ |
パリヴリッタ | ねじる、 ターンする |
パリヴリッタ・パールシュヴァコナーサナ | ねじった体側を伸ばすポーズ |
プラサリータ | 広げる、伸ばす | プラサリータ・パドッタナーサナ | 立位の開脚前屈のポーズ |
スプタ | 横たわる、 背をもたせる |
スプタ・パタングシュターサナ | 仰向けの親指をつかむポーズ |
パシュチマ | 後ろ側、西側 | パスチモッタナーサナ | 背中を伸ばすポーズ |
プールヴァ | 前側、東側 | プールヴォッタナーサナ | 上向きの板のポーズ |
③動物・自然を表すことば
ウシュトラ | らくだ | ウシュトラーサナ | らくだのポーズ |
スーリヤ | 太陽・太陽神 | スーリヤ・ナマスカーラ | 太陽礼拝 |
ターダ | 山 | タダアーサナ | 山のポーズ |
チャンドラ | 月 | アルダ・チャンドラーサナ | 半月のポーズ |
ブジャンガ | へび | ブジャンガーサナ | コブラのポーズ |
④ものの名前
セツ・バンダ | 橋をかける | セツバンダーサナ | 橋のポーズ |
マーラー | 花輪 | マーラーサナ | 花輪のポーズ |
ナーヴァ | 船 | ナヴァーサナ | 船のポーズ |
ダンダ | 杖 | ダンダーサナ | 杖のポーズ(長座) |
⑤その他
ヴィーラ | 英雄 | ヴィラバドラーサナ | 英雄のポーズ |
コーナ | 角・角度 | トリコナーサナ | 三角のポーズ |
サーランバ | 支えのある | サーランバ・シルシャーサナ | 三点倒立のポーズ |
トリ | 3つの | トリコナーサナ | 三角のポーズ |
シャヴァ | 屍 | シャヴァーサナ | 屍のポーズ |
アーサナを解読してみましょう!
では、実際にポーズ名を解読してみましょう。
ルールとしては、
・<ものの名前>+<「アーサナ」>
・<どんな風に>+<身体の部位>+<プラスα>+<「アーサナ」>
・<最も大事なこと>+<次に大事なこと>+<「アーサナ」>
というように名前がつけられています。
例1)ウシュトラ+「アーサナ」=ウシュトラーサナ
(らくだ)+「アーサナ」=らくだのポーズ
例2)ウッティタ+パールシュヴァ+コーナ+「アーサナ」
=ウッティタ・パールシュヴァコナーサナ
(上のほうへ)+(サイド・体側)+(角)+「アーサナ」
=体側をのばすポーズ
例3)アド+ムカ+シュヴァーナ+「アーサナ」=アドムカ・シュヴァナーサナ
(下向きの)+(顔)+(犬)+「アーサナ」=下向きの犬のポーズ
例4)アルダ+ウッターナ+「アーサナ」=アルダ・ウッタナーサナ
(半分)+(まっすぐ伸ばす)+「アーサナ」=半分の前屈のポーズ
何となくご理解いただけたでしょうか。単語をつなげただけなので、比較的簡単かと思います。
また、アーサナ名もどこで切れるか分かるようになりますよね。
まとめ
サンスクリット語の単語が分かると、ポーズ名も身近に感じられるようになると思います。なかなか面白いですよ♪
是非参考にしてみてくださいね。