もくじ
人々を苦しめる便秘
便秘とは一般的に排便がない、もしくは少ない状態のことを指します。毎日排便があるとはいっても、量が少なかったり、残便感があってすっきりしなかったり、硬い場合も便秘と言えます。便秘になると体が重くなり、やる気が出なくなったり吹き出物が出たりしてしまい、いいことがありません。しかし、現代では便秘に悩まされる方が多くいます。
原因と対処法
便秘になってしまう原因は人により異なります。
-
栄養バランスの偏り・小食
便秘に直結する問題は、食事です。さらに第一の原因として考えられるものは食物繊維の不足です。不溶性食物繊維は便を柔らかくして、腸の通過を促す働きがあります。水溶性食物繊維は善玉菌を増やし腸内環境をよくする働きがあります。このように排便に欠かせない食物繊維を摂らないと便秘になってしまう事は当然です。また、ダイエットなどにより食事の量が減ると、腸への刺激が弱まってしまいます。それにより蠕動運動が悪くなり、便秘を招いてしまいます。さらに小食であることは、必然的に食物繊維の量も少ないという事になります。
-
水分不足
排便に水分は欠かせません。人が摂取した食べ物の水分は80%が小腸で吸収されます。という事は大腸で吸収される水分は残りの20%のみという事になります。もともと摂取する水分が少ないと、大腸で吸収される水分はごくわずかになってしまい、便秘になってしまいます。水分をたくさん取ると便にも水分が多くなり、便秘を防ぐ事ができます。水分は、1日に1.5~2L取るのがよいといわれています。便秘の方はこの値を目安に水分をとってみてください。
-
運動不足
運動不足による便秘の原因は、筋力の低下によるものです。人は排便行う際に腹筋を使っています。腹筋を使っていきみ腹圧が上がり、大腸が刺激されます。その後、腸内の蠕動運動が促され、便が肛門へ押し出されます。腸内ではこのような排便メカニズムが起きているのです。そのため、腹筋がないと排便がうまく行われません。また、運動をすることでストレス解消になったり自律神経のバランスがとれたりもします。日ごろから運動をするように心がけましょう。
-
薬の作用
薬の副作用として、便秘になってしまう事もよくあります。その際は医師と相談して、下剤を処方してもらうなどして対処しましょう。
-
病気
便秘の原因として「病気」も挙げられます。大腸がんや手術後の腸の癒着などがあります。かかりつけの医師に相談することが第一です。
便秘がもたらす悪影響
日頃便秘に悩んでいる方、便秘は厄介で、私たちにマイナスなことばかりです。美容、健康、そしてダイエットに悪影響をたくさん及ぼしてしまいます。
-
ダイエットを阻害
まず気になるのが、ダイエット効果ですよね。便秘であるということは、人が食べ物を食べてから便になるまでの時間が長い、ということです。従って、それだけ体内に余計な脂肪を溜め込んでいるということになり、太りやすくなってしまいます。また、便秘ということは腸が動いていないことになります。これはエネルギーが消費されていないことになります。せっかく運動や食事制限をしていても体内で消費されていないともったいないですよね。上記のように、便秘はダイエットを阻害する原因であるといえます。
-
むくみ、にきび、口臭
便秘になると、腸内で悪玉菌が有毒ガスを発生させます。これにより、にきびや吹き出物などの肌トラブルが発生してしまいます。また、余分な水分や老廃物がため込まれ、顔がむくむ原因にもなります。さらに、有毒ガスのせいで、口臭やゲップがたくさんに出るようになってしまいます。これらのように、便秘は美容面で恐ろしいことばかりを引き起こしてしまいます。
-
その他の健康面(腰痛、肩こり、精神面の不健康)
便秘は健康にも害を及ぼします。腸内に溜まった便やガスにより、腸が膨れ上がってしまいます。すると、腰の骨や筋肉を圧迫してしまいます。これが原因となり、腰痛が起こりやすくなります。また、便秘になると自律神経のバランスが崩れる場合があります。そのため、ホルモンバランスが乱れ、頭痛や肩こりが引き起こされてしまいます。さらに、精神的な健康も損なわれます。便が出ないとそのことが気になり、落ち着かなくなってしまう場合もあります。これにより、イライラや不安感が生まれてしまい、精神的に不健康に陥ります。
便秘の解消法
便秘を解消するには、様々な面からアプロ―チができます。食事・運動・薬・ツボ押しなどが挙げられます。今回は代表的な食事的解消法と運動的解消法を少し紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
-
食事
なんと言っても第一に大切なのは食物繊維ですよね。食物繊維は、1日に最低25g程度は摂取する事が大切だといわれています。食材で言えば、わかめやこんにゃく、昆布などです。また、きのこ類やイモ類、豆類、果実、野菜などにも多く含まれます。食物繊維には二種類あります。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維です。前者は善玉菌を増やし腸内環境をよくする働きがあります。後者は便を柔らかくして、腸の通過を促す働きがあります。
乳酸菌にも腸内環境を整える作用があります。というのは、乳酸菌は腸内の悪玉菌を減らし、消化吸収を促進させる善玉菌を増やす作用があるためです。乳酸菌はヨーグルトやチーズの乳製品、また、漬物や味噌にも含まれています。積極的に取り入れましょう。
-
運動
スムーズな排便を促すためには、有酸素運動を行い腸の動きを活発にさせることが大切です。自分のペースで有酸素運動をすると、体も副交感神経が優位なリラックスした状態になります。これにより、腸の働きも良くなるので、便秘解消が期待できるのです。簡単なウォーキングやサイクリングを定期的に取り入れてみるのがいいでしょう。また、いきむ際には腹筋が必要不可欠になってきます。そのため、腹筋を鍛えることも重要です。
一気に腸デトックスで痩せ体質へ!おすすめ野菜スープレシピ
多くの野菜がいっぱい食べれて、さらに有害物質の排出効果が高い玉ねぎや長ネギが入った美味しいデトックススープレシピです。むくみ防止効果の高いセロリも入っている点もオススメです。セロリは昔から整腸剤や強壮剤としても使われていた万能薬です。
ネットでも最強の脂肪燃焼スープレシピとして一時期大変話題になりました。
【食材】
・オリーブオイル50g
・塩少々
・黒コショウ少々
・水
・トマト缶
・ローリエやローズマリーなどお好きなハーブ
・人参80g
・ジャガイモ330g
・セロリ60g
・かぼちゃ200g
・カリフラワー300g
・赤玉ねぎ80g
・長ネギ150g
・トマト350g
・ズッキーニ150g
・豆200g(だいず水煮やミックスビーンズなど)
【調理方法】
- 野菜を洗い小さく切ります。
- 鍋にオリーブオイルを入れます。
- セロリ、人参、赤玉ねぎ、長ネギを入れ弱火で10分ほど炒めます。
- ローリエとローズマリーなど好きなハーブを紐で一まとめにしたものと豆を入れます。トマト缶と水を入れます。
- かぼちゃとジャガイモとカリフラワーも加えます。
- 25分ほど茹でたら、ズッキーニ、トマトを加えてまぜます。
- 塩と胡椒(や必要に応じてコンソメなど)で味を整えます。
- 最後に、ローリエとローズマリーを取り出し2〜3分ほど茹でたら完成です。お皿に移し終えたらお好みでオリーブオイルと胡椒をかけてみてください。
いかがでしたか?
便秘で悩んでいる方は現代には多くいます。しかし、便秘で悩んでしまうことは大きな損です。自分にあった解消法を見つけて、毎日の排便を目指しましょう。