メリットが多くある銅製品に魅力を感じる人が増えています。今回は日常で使いやすい銅器などを紹介します。
銅製品の魅力
銅の奥深くもシンプルな茶色や、見た目がおしゃれというだけでなく、抗菌効果が高い銅の特徴を生かし、調理器具や器などに使われています。
さらに銅はアルミニウムやステンレスに比べ、その熱伝導性の高さから温める調理器具では満遍なく火が通って料理上手にもさせてくれます。
さらに銅製品の魅力にはまった方は銅の錆の特徴でもある青銅器などにも手を出しているようですよ。
おススメの銅製品メーカー
銅製品が気になるけどどんなところで使えるのかという初心者の人も、新しい銅製品を探しているというマニアな方にもおすすめな商品を紹介します。
・高岡銅器
富山県高岡市が生んだ銅専門のブランド。
本格派の銅製品を作る高岡銅器は1611年(慶長16年)より400年以上の歴史を持ちます。十円玉のような茶色だけでなく、歴史の教科書に出てくるような青銅器の見た目の器もあり、美術品も海外に多く輸出されています。ワインクーラーなども高級感とかなりのインパクトがあります。
藤子・F・不二雄先生は富山県高岡市出身なので、銅でできたドラえもんなども有名ですね。ぜひ本場の富山県に行って工房などを覗いてみたいですね!
・玉川堂
新潟県燕三条は銅製品の穴場。
新潟の燕市は高級ステンレス研磨で有名ですが、1枚の銅板を鎚で叩き起こして銅器を製作する「鎚起製法」を使う銅製品も昔から作られています。玉川堂は新潟県より「新潟県無形文化財」、文化庁より「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」、経済産業大臣(旧通商産業大臣)より「伝統的工芸品」に指定されるなど国内唯一の鎚起銅器産地の発展に努力しています。
都内には銀座や青山などにもお店を構えていますが、ぜひ新潟の玉川堂本店にお越しの方は、燕市産業史料館などに立ち寄って、明治から始まる燕の金属洋食器の歴史を見てみるのもおススメします。鎚起体験でオリジナルカップができますよ。
・鎌倉清雅堂
銅のアイスクリームスプーンも大人気。
熱伝導性が高い金属で作られるアイスクリーム専用のスプーンが、カチカチのアイスでも簡単に掬えると大人気ですよね。銅板を匙の形に切り取り複数の金鎚と木槌を使い分け叩いて成形しています。表面は錫びきを施しているので銅色はしていませんが、基盤になっている銅の伝導性を利用しています。
鎌倉清雅堂では銅製品のサイズの変更や、フルオーダーの商品の受注もしているのでぜひ今持っている銅製品を変身させてみませんか?
・中村銅器製作所
銅製の卵焼き器が大ブームに。
熱が均等に伝わるのでムラなく綺麗な卵焼きができると評判になりました。お酢と塩で磨くとコンロなどの焦げ跡がとれるメンテナンスができますよ。関西型・関東型と2つの異なる形があるので使いやすい方を選んでみてください。
創業80年を迎える老舗の工房「中村銅器製作所」は、人気の玉子焼鍋の他、親子鍋、行平鍋、段付鍋、寸胴鍋、半寸胴鍋、シチュー鍋、寄鍋、天ぷら鍋、フライパンなども作っていますよ。
・食楽工房
コーヒーを銅製品でわかすという粋を楽しむ。
憧れのイギリスSimplex社の銅製ケトルだけでなく、国内でも銅のコーヒーサーバーケトルなどが作られています。木製のハンドルも可愛らしいですよね。
食楽工房では綺麗な箱に入れた商品もあるので引き出物やプレゼントにぴったりです。これでビールや冷酒などを飲んだら格別ですね。銅のマグカップ型はコーヒーやカクテルなどにも相性抜群です。抗菌性の高いお茶葉を保存する茶壺などの商品もありますよ。
・東屋
1000年使える薬缶を一つ使いはじめませんか。
東屋というと「銅之薬缶」という銅性のケトルがその素朴なデザインから長年愛されています。東京・南青山に「東青山」という店舗をかまえているので実際に商品を手に取って見ることもできますよ。
・COPPER100
グッドデザイン賞などに入選する銅食器のメーカーのネット直販店。
コメダコーヒーなどの銅製タンブラーなども手掛ける新光金属または新光堂さんによるブランドCOPPER100では、銅の熱伝導性を生かして湯たんぽなども作っています。12時間経っても温かさを保ってくれるという優秀さですよ!
銅製品の手入れについて
1.使い始めは火にかける調理器具などは、アクを抜くために一度お湯で煮立ててからお使いください。野菜のクズなどを一緒に煮立てるとなじみやすいです。
2.使ったらできるだけ温かいうちに台所用中性洗剤をつけた柔らかいスポンジで洗い、しっかり乾燥させてください。酸性やアルカリ性の強い食べ物をずっと入れたままにしておかず、すぐにお皿などに移すことをおススメします。
3.人体には無害と言われていますが、銅の錆である緑青が出てきた場合、お酢と塩をスポンジにつけてこすると落とせます。それでも落ちない場合は表面が傷つかないように爪楊枝などでこすってください。
国内のブランドを紹介しましたが、中国などでも銅製品は大人気で買い付けに行く方もいらっしゃいますね。魅力的な銅製品や伝統製法を普段から感じてみてはいかがですか。