「ねじった三角のポーズ」ってどんなポーズ?
このポーズのサンスクリット語の名前は「パリヴリッタトリコナーサナ」。
パリヴリッタは「回転した」、トリは「3」、コナは「角」、アーサナは「ポーズ」を意味する。その名の通り、背筋を伸ばしたまま体をねじる立位のポーズで、形は三角のポーズと似ているが、ねじりの要素が加わる。少し強度が強いため、他のポーズなどを行って体をあたためた後行うとよい。
このポーズで得られる効果とは?
ねじりのポーズは、ヨガ哲学でいう「シャウチャ(清潔)」の効果を得やすい。
体を大きくねじるため、内臓の働きが高まり、便秘解消などのデトックス効果が期待できる。体から毒素を排出する(=清潔にする)ことは、健やかな心身を保つために大切だ。
また、お腹の引き締まり、美しいくびれをつくることを助けてくれる。さらに嬉しいことには、ねじるときに内腿が働き、ふくらはぎもストレッチされるため、脚全体の引き締めにも効果的。
ポーズの流れ
1.両足をそろえて立ち、両手を腰にそえ、右足を大きく(足の長さくらい)後ろへ一歩。両足のかかとが一直線上になるようにセットする。後ろ足のつまさきは45度外側に向けておく。右足の足の付け根を正面に押し出して、骨盤を正面に向かせる。
2.息を吸いながら右手を天井に伸ばし、頭頂と足で引っ張り合うようにして背筋を伸ばす。
3.息を吐きながら、脚の付け根から体を床と平行なところまで前屈させ、右手を床、あるいは左足の脛のあたりにおく。
4.息を吸いながら、お腹から体をねじり、左手を天井に引き上げる。目線は上げた手の先を見る。内腿に力を入れ、体を安定させる。
5.上げた手を腰に戻して、体を正面に、目線は床。右手も腰に戻したら、上半身を起こし、両膝をゆるめて、後ろ足を前足にそろえる。反対側も同様に行う。
より効果的にポーズを行うためのポイント
①【足】後ろ足の小指の付け根、かかとでもしっかりと床を押すことで、右の脚裏の伸びが深まる。また、土台がしっかりすることで、ポーズが安定する。
②【背筋】ポーズの間、前脚の付け根を後ろに引き、頭頂と引っ張りあうようにして背筋をまっすぐに保つことで、ねじりがより深まる。雑巾をイメージしよう。丸まった状態よりも、しっかりと伸ばしてからしぼった方が、より水を搾れる。そんながイメージで行おう。
③【肩・胸】胸を開くために、左側の肩先を後ろに引き、鎖骨を長くする意識をもとう。右側の脇腹を左の壁に見せるようにすると、よりねじりが深まる。
すこし「きつい」と感じる方のための軽減法
①【足の位置】1.の部分で、右足を後ろに引いてかかと同士を一直線上にした時、身体が安定しない場合は、前足を足ひとつ分外側に移動させる。
②【補助道具の活用】3.の部分で、右手を床や脛に置くと背中が丸まってしまう場合は、ブロックなど補助道具を必要な高さに調整して、その上に手を置こう。
③【上の手】4.の部分で、左手が上に上がりにくい場合は、腰にそえるだけでも大丈夫。
また、このポーズは少し強度があるため、生理中の方は練習を控えよう。また、膝に痛みが走ってしまう場合は、少し膝をゆるめて行うか、ポーズを控えよう。ねじりのポーズは、妊娠中の方は行わないように。
どうだっただろうか?最初は難しく感じるかもしれないが、練習を続けるうちに、少しずつ上達するはず。ねじった三角のポーズですっきりしたお腹・美脚を手に入れたら、この夏は楽しくなること間違いなし☆