リトリートって何?効果は?どこに行って何をする?やさしい非日常の時間の旅へ。

いつもの旅行。あそこに行って、これを食べて、予定パンパン!たくさん刺激のある旅は、ストレス発散にもってこいですよね。でもなんだか疲れちゃったし、太ったみたい。しかもまた同じような悩みが頭の中をぐるぐるしてしまう。誰しもがそんな経験あるはず。ぜひリトリートの旅を提案させてください。自分にとことん癒しをプレゼントする安らぎの旅です。今度の旅行はリトリートをベースにプランしてみてはいかがでしょうか?効果や選び方などをご紹介していきますね!

リトリートって何?

リトリートは、英語のretreatmentから来ています。退避する、避難する、と言う意味があるため日本語の転地療法と同じと考えられています。

ストレスや疲れをパーっと発散させる方は多いように思います。しかし、その一瞬はすっきりしても、またもやもやが生じてしまう、そんな経験はありませんか?
短期的にリフレッシュする方法とは違い、リトリートは長期的なトリート、まさに治療のように私たちを癒します。

普段の慣れた場所から離れ、人間関係やタスクから物理的に距離を取る。そうすると、感じていた疲れやストレスを改めて認識することができます。

「ずっとしんどい」「何をやっても戻らない」そんな、どうして?の原因を見つけ出せるきっかけを与えてくれるかもしれません。それと同時に、「あー、私こういう遊び好きだったなぁ」と、忙しくて忘れてしまっていた自分の小さな喜びを再発見することも。

いつもの居場所から少し離れた場所にいるあなたは、どんなでしょうか?そして、何に感動し、どう自分を癒していくのでしょうか?

効果は?

転地療養、いわゆるリトリートは最近できたものではありません。古くは軍人の治療や療養として、軽井沢が選ばれたこともあります。実際に療養の効果として、気候や温度、食生活により健康を取り戻していました。

現代に生きる私たちは栄養不足や衛生面の心配こそありませんが、ストレスフルな日常で心身ともにお疲れ気味。リトリートは脳や心、体にはどのように効果があるのでしょうか。

朝起きてすぐスマホでニュースをチェック。職場につけばメールの山。仕事も押し寄せてきます。これなんだっけ、と考えるそばから新しい情報はすぐに入り、そのまま関連した情報を無意識にどんどん頭の中へ。

そうです、社会って情報に溢れすぎているのですよね。集中して脳を使い、作業をこなす。脳は疲れて回復する間もなく、働き続けているかもしれません。

リトリートでは、自然をゆっくり眺めましょう。ぼーっと移っていく景色をただ感じる。ゆらぎは脳の癒しに必要です。例えば川の流れや、葉っぱが落ちるとき。炎が揺れる動きもリラックスに導く効果があります。そして、脳を休める究極と言えばやはり睡眠です。日頃の忙しさや悩みを手放し、ゆっくり眠る時間をあえて作りましょう。脳を休めて、スッキリ感を味わってみてください。

心のケアにも目を向ける機会にしましょう。もしかすると1番効果を感じるのは、メンタルケアかもしれませんよ。気づかないうちにあなたのハートはお疲れ気味…なんてことも。例えばささいなことでイライラしてしまいやすくなったり、好きだったものへの興味が薄れてしまったり。どちらもストレスチェックで頻出のチェック項目です。

最も大切なことは、ストレスの原因に気づき、離れること。リトリートで物理的に距離をおくと、不安や恐れから解放されますね

体調面での不調がある方は、下痢や頭痛などストレスが起因となることもしばしばあります。問題と離れると、体調不良が落ち着く場合もあるそうですよ。

ストレスと自分を強く結びつけて考えるあまり、視野も狭くなってしまいます。自分をきちんと”ありのままの自分”として考えてみれば、頑張りすぎていた自分にも気づけるかもしれません。「あぁ、よく頑張ってくれてたね。ありがとうね」旅のあいだ中、何度も自分へ感謝してみましょう。

実はリトリートは食生活を見直せる良いタイミング。旅行だからといって、あれもこれもと食べすぎてはいませんか?名物や、有名店のグルメに舌鼓を打つのも楽しいですが、ぜひ数日間で、体や内臓をいたわる時間にしてみましょう。最近では、一日一食の健康法や、ファスティングも注目されていますね。実際に、消化吸収で私たちの胃腸は働きすぎかもしれません。実は私、ファスティングを体験したことがあります。慣れると体が軽くなり、スッキリする感覚を味わえますよ。ファスティング以外でも、体へ気遣ったレストランを選んだり、精進料理を味わってみたり。はたまた地元の料理教室へ行ってみる、なんてのはいかがですか?想像するだけでワクワクします。

さらに、内臓だけでなく筋肉やリンパを流れるようにマッサージするのもオススメ。難しく考える必要はありません。のんびりストレッチをしたり散歩をしたり、優しく体中をさすってみるだけでも効果アリです。ヨガマットを持っていく?いいですね!ただし無理な練習はほどほどに。たった1つの自分の体です。時にはじっくり休み、大切だよと自分で自分に伝えること、ぜひやってみましょう。

どこへ行こう

一番自分が癒される場所はどこですか?
行ったことのある場所、行った事は無いけれど憧れの場所など、どこでもOK。

自分の心に問いかけてみましょう。深く呼吸を繰り返し、体の力が抜けていくのを感じたら、目を閉じたまま周りの情景をイメージしてみます。

暖かい空気、花が咲く場所、歴史を感じる建物の近く。癒されているあなたには、どんな場所が似合うでしょうか。

自然

自然が触れるスポットはとてもオススメ。不規則に動く自然の美しさを縛ることなどできません。自然と一体化してみましょう。

ちなみに私のオススメは湖畔で過ごすこと。毎年夏は必ず湖へ旅行をします。海のように波もなく穏やかで、海水でないのでシャワーをすぐに浴びる必要もありません。広い空と湖を見て空に吹かれているだけで、すーっと肩の力が抜けていくようです。他にも山や海、川など自然の中で過ごせる場所をチョイスしてみて。

歴史建築・文化

古くからある旅館や、伝統的なホテルに宿泊するのもいいですね。街並みなどを巡れば、古き良き時代に生きた人々とも繋がれるような気になります。文明がなかった時代にも、人は一生懸命生きていました。今の私たちと同じですね。

人々が守ってきた、その壮大な文化や歴史をぜひ振り返る機会にしてみてください。もしかすると今の悩みの解決の糸口が見つかったりして。

あてもなく

ただあてもなく旅に出るのも、いいかもしれません。ひたすら東へ向かう、金額設定をしてみて一番遠い場所へ行ってみる、などどうでしょうか。何が起こるかわからない。もしかしたら準備不足かもしれない。と不安に思ってしまう気持ち、わかります。でもきっと大丈夫。人生だって準備万端なことの方が少ないはずです。何が起きても「まぁいっか」と笑って受け入れらる自分になる練習、してみませんか?

何をする?

行き先が決まれば、何をするか大体決めておくと手持ち無沙汰になる心配はありません。行き先が決めづらい方は、何をしたいかをベースで考え始めるのがオススメです。

いつもの旅行では、予定をパンパンに詰めておきたい方もいると思います。気の向くまま、心が喜ぶまま、大体のプランだけを決めてのんびりリトリート旅してみましょう。「何してもいいよ」って、最高です!

アクティブにしたい派は

ヨガ

ぜひリトリートでも、ヨガや瞑想する時間を作ってみてはいかがですか?朝目を覚まして窓を開け、澄んだ風を取り込む。自然を感じるロケーションでするアーサナや瞑想ってきっと格別です。気持ちよくなって、気づいたらハードに練習してしまった!なんてことにもなりそうです(笑)

瞑想はいろいろな場所で行うと、また違った発見がありそう。ぜひいろいろな場所で行ってみて。

キャンプ

近頃流行中のキャンプも、アクティブ派の方にはぴったり。テントの設営や食事の準備など、することが結構ありますが無心になれるのです。本格的なのも魅力ですが、今は簡易的にスタートできるものもあります。食事だって作らなくても、持っていけばいいですしね。グッズをレンタルすることもできますし、既に設営されているもので気分だけ味わうのもあり。
空の下でぼんやり過ごす贅沢な時間を体験してみては?

ゆっくりしたい派は

温泉・スパ・マッサージ

日本では古くから湯治と言う考え方があるように、温泉は身も心も癒してくれる存在です。体の芯からあたたまれば、自律神経も整い穏やかに過ごせますよね。さらに、スパやマッサージで日頃の疲れを集中的にケアするのもオススメ。血流が良くなると、体中がポカポカします。ぜひ温泉やスパの力を借りて、トリートメントをしてみましょう。

散歩

お部屋でまったり過ごされたい方も、ふらっと散歩へ出かければ気分転換になります。ウォーキングでもなく、観光でもない。ご近所のように街をぶらりと歩くのもまた、リトリートの醍醐味ではないでしょうか。”映え”てもいないただのベンチに腰掛けて一休み。部活帰りの学生かな?あちらは奥様の井戸端会議かも。など、その街で暮らす人たちの生活がうかがえるのも面白いですよ。

誰と行こう

リトリート、あなたは誰と行くことを想像しますか?
一人で?それとも心を許せる友人や恋人、大切な家族? 一人で行けば確かに楽ですが、誰かと一緒に安らぎや感動を伝え合うのも良いかもしれません。

一人で

私は一人旅が大好きです。自由気ままに歩いて、気になった場所でぼーっとしたり読書をしたり。もちろん長期間ひとりでいると寂しくなってくることもあるのですが、そういう時こそ人への感謝や大切にしていた気持ちを改めて思いが思い起こされるものです。
再会したときの感動もひとしお。

誰かと

友人や恋人と行くのもいいかもしれません。誰かと旅行となると、テンションは上がってしまいがち。リトリートとしていつもと違った旅を共有してみてはいかがでしょうか。
お互いに、良いところも悪いところも見えてきそうですが(笑)それでも、人として癒しの過程を共有すれば、絆もより一層強くなるはず。

ペットと

大切な家族の一員と旅をするのはいかがですか?ワンちゃんなら、そこそこ自由な旅のプランが作れそうです。彼らはいつも”ただ生きる”を教えてくれる愛しい存在ですよね。リトリートで密に過ごせば、より深く今を生きるを感じられるかもしれません。
愛犬と旅行なんて素敵!憧れです。

リトリートで自分を大切にする時間を

 旅行は刺激的でワクワクしますよね。せっかく来たのだから、とついついはしゃぎすぎてしまいます。リトリート旅をプランして身も心も癒せる機会にしてみると、日頃のストレスや疲れをリセットできるかもしれませんよ。普段はケアを怠ってしまいがちな自分自身。大切な自分と素敵な時間を過ごしてみてくださいね。

ヨガの瞑想中に寝てしまったものの、先生から「すごくセンスある。」といわれたのを真に受けて、ヨガを始めた元ヨガの先生。自身のレッスン中に股関節じん帯を断裂、足がぶらぶらしたまま生徒さんに抱えられて無念の退出。
この経験をもとに、突き詰めることにこだわらない、ヨガと長く付き合える心構えや学びを関西から発信している。
ケンハラクマ先生のアシュタンガ講座修了。先生のフンドシを借りて、ヨガライターとしても精力的に活動中。
なんでもぬか漬けにするのが趣味。おすすめはアボカド。
https://note.com/yoga_onoffthemat