もくじ
モチベーションとは?
モチベーションという言葉はさまざまな場面で使われますが、ビジネス領域におけるモチベーションとは、「業務に対する意欲」を指します。
モチベーションは「外発的動機」と「内発的動機」に分けることができます。外発的動機とは、報酬やステータスなどが意欲となるものです。一方で、内発的動機とは、成長意欲や好奇心、自己実現欲求などが意欲となるもの。モチベーションを長い間維持させるためには、内発的動機が重要だと言われています。
モチベーションが高い人は、生産性が高く、能動的に業務に取り組むことができる特徴があります。一方、モチベーションが低いと、仕事の質が落ちたり生産性が低かったりします。このようにモチベーションが高い人と低い人の間には、業務に対する姿勢に大きな違いがあり、また生み出す結果も大きく異なってきます。
仕事でのモチベーションが下がる理由
モチベーションが低下する理由は、人によって異なるうえ、1つに限定できるものでもありません。モチベーションが低下する代表的な原因の例によくあがるのは、将来の目標が描けなかったり、忙しいがために目の前の仕事をこなすばかりでつまらなく感じてしまったり、成果に対して正当な評価が得られなかったりと、さまざま。
・将来の目標が描けない環境にいる
・忙しく、目の前の仕事をこなすばかりでつまらない
・成果に対して正当な評価が得られない
・人間関係が悪い
・業務がつまらない
・自由度が少ない
自分の力で対処できない場合、転職などを視野に入れることになってくるでしょう。一方、現在の職場で工夫を凝らし、モチベーションを保つことで、改めて仕事を楽しめるようになるパターンもあります。
仕事でのモチベーションを保つ方法
モチベーションを保つために、自分でコントロールできることがあります。そのいくつかを以下でご紹介します。
1. しっかりと休息をとる
まずは何よりも、しっかりと休息を取ることが大切です。身も心も疲れてしまっていては、職場でもプライベートでも正常な判断を下すことができません。休日や仕事終わりには、しっかりと睡眠をとったり、趣味をおこなったりするなど、体と心の両方の健康に気をつけるようにしましょう。
ある研究では、仕事とプライベートの時間に偏りが出ると、倦怠感や挫折を感じやすくなることや、心臓病、高血圧、うつ病など、さまざまなストレス要因を引き起こす可能性があると示しています。
仕事でも私生活でも自分らしく過ごすためには、できる限り仕事終わりと休日には、しっかりと休息を取るようにしましょう。
2. 過去の自分と今の自分を比べる
周りと比べて自分を評価するのではなく、過去の自分と今の自分を比べることが、モチベーションを維持するためには重要です。
たまに、憧れる相手と自分を比べて目標を立てる程度であれば問題ないのですが、コンスタントに自分と誰かを比較してしまっては、自分ができることを軽視するのに繋がります。いくら自分が成長していたとしても、自信を喪失したりモチベーションが低下したりしてしまうのです。
そもそも、人それぞれ得意なこと・不得意なことが異なっており、成長のスピードも違います。他人と比較した目標よりも、過去の自分を超える目標のほうが、自分らしく成長できるのではないでしょうか。
「以前の自分にはできなかった、〇〇ができるようになった!次はあの方法に挑戦してみよう」というようなフィードバックを自分自身で与えてみることで、モチベーションを高めることができるでしょう。
3. できないことを見極める
仕事で「やればできる」と自分に声をかけたことがあるのではないでしょうか。一見ポジティブな言葉ですが、その言葉があなたのモチベーションを下げている原因のひとつかもしれません。
「やればできる」と自分を励ますうちに、ストレスが溜まっていき、仕事も生活もうまくいかなくなることがあります。これを防ぐには、できないことを見極めること!
「できないこと」が明確になれば、同時に「できること」が見えてきます。できないことを、どうやって埋め合わせるかを考えて、できることにエネルギーを注げるようになります。
できない自分を認めることは、少し辛いですが、モチベーションを維持させるために「できないこと」を見極めるのだと思って、前向きに取り組んでいきましょう。
4. 目標を立てる
目標を持つことはモチベーションを維持するのに大切です。目標を持たずして進むことは、目的地を持たずにただ歩き続けるようなもので、ゴールに辿り着くことができません。
目標がないと、何をすべきなのかが見えないため、他人に自分の行動を委ねます。他人の指示で動く場合「やらされている」感が高まり、モチベーションは下がる一方。
自分で目標を設定し、目標達成のために自ら判断し選択していくことで、モチベーションを維持することが可能となります。
効果的な目標を立てるには?
効果的な目標を設定するためには、ノートや手帳などに目標やそれに伴う意見などを書き出すのをおすすめします。頭だけで考えるのではなく手書きをすることで、思考を整理することができるためです。
目標や計画を手帳に書いたあとは、その通りに進んでいるのかを毎回確認するようにして、モチベーションの低下を防ぎましょう。
目標を立てるときのポイントは、達成したい大きな目標を立てるだけでなく、小さな目標も忘れずに立てること。大きな成果をあげるには、小さな目標に向かって歩み、目標達成を繰り返すことが大事です。
5. ロールモデルを持つ
「ロールモデル」を持つことは、モチベーションの維持と向上につながります。
ロールモデルとは、自分の行動や考え方などのお手本となる人物のこと。真似したいと思える性格の持ち主や、目指したいと思える振る舞いをおこなう人物こそが、あなたのロールモデルです。
ロールモデルを持つことで、自分が望むキャリアプランを立てやすくなり、仕事へのモチベーションが高まることが考えられます。ロールモデルがいることで、その人に近づくためにはどう行動すればいいのかを、具体的に頭の中で思い浮かべることができるためです。
また、ロールモデルを持つことで目標が明確になるため、成長のスピードを上げることもできます。ロールモデルと自分の現状を比べることで、足りないものや身につけていきたいスキルを具体的に思い浮かべることができるためです。
以下の記事では、ロールモデルの探し方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
6. 仕事以外のことで楽しみを見つける
例えば趣味を楽しんだり、友人との時間を楽しんだりするなど、仕事以外のことで楽しみを見つけることが、仕事に対する幸福度にもよい影響を与えます。
マイナビの調査によると、趣味があると答えた人のほうが、趣味がないと答えた人よりも、仕事に対する充実感が高いことが明らかになりました。
自由な時間が充実すると、気持ちがリフレッシュされ、仕事にも精を出せるようになります。趣味を通して達成感を感じたり、ありのままの自分を表現することができます。趣味を介して人脈が広がることも期待できます。「この楽しみのために仕事を頑張ろう」と思えるかもしれません。
仕事以外のことで楽しみを持ち、ワークライフバランスを保つことがモチベーションを高める鍵となるのです。
7. いつもの仕事に工夫を加える
「入社当初は初めてのことばかりで楽しかったけど、今は作業がマンネリ化してしまいモチベーションが上がらない」ということもあるでしょう。
こういった場合、いつもの仕事に少しの工夫を加えることで、より作業を楽しむことができ仕事への意欲も向上します。
「この時間までに仕事を終えよう」「これまで、ルール通りに資料を作成してきたけど、今回は自分なりにアレンジを加えてみよう」などといったように工夫を加えることでドーパミンが増え、モチベーションが高まります。
モチベーションを維持する工夫をしてみよう
今回は、モチベーションを維持する方法7つをご紹介しました。1日の半分を費やす仕事を楽しむことができると、1日がより豊かになるのではないでしょうか。仕事を楽しむためには、自分を前向きにし、能動的に行動するのを促してくれるモチベーションが欠かせません。
毎日をより充実させるためにも、ぜひ今回ご紹介したモチベーションを維持するコツを実践してみてくださいね!