もくじ
PCやスマホの普及した現在、直筆で字を書く機会は随分と減っています。
しかしまったくないわけではなく、そんな時に字がもう少し綺麗に書ければなぁ…と思う人もいるのではないでしょうか。
美しい字は芸術的で気持ちの良いもの。
少しでも美しい字を書けるよう、ステイホーム期間である今、ペン字の練習を始めてみませんか。
ペン字練習を始めるにあたって用意するもの、おすすめのペンの種類や太さ、教材となる練習帳についてご紹介します。
美しい字を書きたい!何を用意すればいい?
ペン字の練習をはじめるにあたって必要なものは、
- お手本となる練習帳
- ノート
- ペン
の3つだけです。
子供の頃、学校での文字の練習の時と同じですね。お手本の字を見て、何度もノートに練習します。
その頃は鉛筆でしたが、大人になった今は字を書く時ペンを使うことの方が多いでしょう。
お知り合いや友人の字を日常的に見る機会はそれほどなく、どんな字を書くか意識することはないでしょうが、時折びっくりするような美しい文字を見ることがありますね。
ハガキの短い文章や宛名くらいのものでも、整った美しい文字は気持ちの良いものです。
練習帳・ノート・ペンの選び方
画像:https://oune.info/contents/education/how-to-have-beautiful-handwriting-practice.html
練習帳・ペン・ノートはいずれもさまざまな種類があります。
お手本の練習帳もペンも、好みのものを選ぶのがおすすめです。どの本のお手本文字も美しいですが、せっかくなら好みの字体を練習して習得したいですね。
ペン字練習におすすめのペン・選び方については後述しますが、書き味やインクの感じが好きなものを選びましょう。
ペン字練習はお手本を見て、綺麗に書けるようになるまで練習しますが、その時にガイドとなるのはノートのマス目や線です。
四角のマスの中に十字の補助線があるタイプのものでまずは練習するのがおすすめです。
小学生の頃漢字の練習で使ったノートといえば、ジャポニカ学習帳は多くの人に馴染みがあるでしょう。
ジャポニカの漢字練習ノートだと、右側にふりがなを綴る細枠があるので、ジャポニカ学習帳の場合は「こくご」ノートがおすすめです。
ジャポニカ学習帳こくご12マス(税込¥136)の商品ページはこちら
ある程度習得したら縦書きで線だけのものを用意し、線と線の間に文字を書くのではなく、線が文字の真ん中に来るように練習をします。そうすると線がガイドとなります。
横書きの機会も多いので、オンラインで練習ノートをダウンロードしてコピーして使用するのもおすすめです。
おすすめの練習帳
それではペン字練習におすすめの練習帳を3つご紹介します。
1…知道出版 早矢仕郁春著 本気で綺麗な字になるための美文字練習帳(税込¥1,100)
画像:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784886643278
Amazonのペン字練習帳ベストセラーに選ばれている本で、レビューの声も高い評価を得ています。
字を美しく書くにはポイントがあり、そのポイントを意識せず何度も書いて練習しても上達はしないとのこと。
美しい字を脳にインプットさせ、ポイントをおさえた上で練習する・ポイントを思い出して練習する、というように段階的に習得できるよう作られています。
楷書・行書・カタカナ・平仮名・英数字・横書き・ハガキなどの実用編など広く美しい文字のコツが学べ、行書など特にとても美しく見飽きません。
2…新星出版社 和田康子著 美しく正しい字が書けるペン字練習帳(税込¥550)
画像:http://www.shin-sei.co.jp/sp/isbn/978-4-405-05571-1/
低価格で実用性にもこだわった練習帳。癖のない美しい文字がお手本です。
平仮名・カタカナ・漢字・英数字・ハガキや手紙の宛名の書き方・履歴書の書き方・暑中見舞いや年賀状など、実際に綺麗な字を書く必要のあるシチュエーションの文字を練習できるようになっています。
基礎から応用と構成されており、低価格ながら内容の濃さ、実用性の高さへの評価が高い練習帳です。
ワンコイン+税なので、まずは気軽に字の練習をしたい人へおすすめ。
3…KADOKAWA 丸山曄涯著 書くと心が洗われる美文字レッスン帳(税込¥1,210)
画像:https://www.kadokawa.co.jp/product/321907000395/
平仮名→カタカナと練習していくのですが、似ている文字の並びで練習していくため、ポイントを押さえやすいことが魅力です。
たとえば「あ→め→ぬ」 という並びで練習するのですが、ポイントを押さえることで、違う部分の認識も理解しやすいですね。
後半は美しい短めの文章を練習するのですが、美しい文字とともに、前向きになれるような美しい文章にも触れられるのが他の練習帳にはないポイントといえます。
美しい文字・実用性のある文字の羅列は習得したいものですが、美しい言葉や文章を美文字で書けるという喜びが多い一冊で、レビューにも練習がより楽しいと書かれています。
ペン字練習におすすめのペンの種類とは?
画像:https://search.yahoo.co.jp/amp/s/president.jp/articles/amp/16471%3Fpage%3D1%26usqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D
ペン字練習というとボールペンや万年筆が思い浮かびます。
ボールペンにも油性と水性があり、それぞれ持ち味がありますが、ペン字練習におすすめなのは水性ボールペンといえます。
理由は、油性ボールペンの場合、インクの出方が安定しておらずペン先にインクが溜まったりすることがあるため。
水性ボールペンは乾く前にこすると滲むというデメリットがありますが、安定してインクが出るため、ペンの機能によるストレスを感じることが少ないのです。
練習して上手に書けるようになったか確認する際にも、ここはペンのインクがドバっと出たとか、反対に掠れてしまったということで美しい文字とは関係ない部分で意識を取られるのは避けたいもの。
筆圧や握る時のクセなど、個人ごとで書きやすいペンは異なります。また、インクの出方や書き上がった時の感じの好き嫌いもありますね。
文房具店などで試し書きし、好みのものをいくつか見つけておくといいでしょう。
ペン字練習におすすめのペン先の太さ
画像:https://oune.info/contents/education/how-to-have-beautiful-handwriting-practice.html
お好みの水性ボールペンでいいのですが、ペン先の太さには注意しましょう。
ペン字練習はある程度大きさのある文字を練習するため、あまり細すぎるペン先は向いていません。
0.5~0.7〜1.0あたりの太さがペン字練習には適しています。
書き上がりも美しく、文字の大きさとのバランスも良く、「はらい」や「はね」などの注意ポイントがしっかりできているかが細い文字よりも分かりやすいのです。
鉛筆
ボールペンよりも圧の加わり方が顕著に分かるのが鉛筆。
ペン字練習の基本はペンですが、「はらい」など筆圧の変化で美しさがより表現される文字は、時に鉛筆を使って練習すると字の上達に役立つといえます。
長く続けるコツとは?
日々コツコツと練習することが大事なのは、ペン字だけでなくさまざまな習い事でも同じことです。
大人の趣味となると強制ではないので、気がのらないとやめたり、そのまま忘れたりしてしまうこともよくある経験のひとつでしょう。
まずは短時間の練習を毎日行うことを習慣にしていきましょう。1回の練習では2文字・練習は何回までと決めておくと負担になりにくいかもしれません。
集中して練習すると、たった一文字二文字でもコツやポイントが吸収できて目に見えて字が美しくなります。
その変化はとても嬉しいものですし、小さなことですがコツコツ達成感を得られます。
字の練習は、子供の頃以来久々に始めてみる、という人が多いと思われます。
大きなマス目の練習ノートで簡単な字を何度も練習していると、子供の頃の宿題などを思い出したりして懐かしいものです。
緩い感じでやる
短時間でも毎日!というのは理想ですが、それでもちょっと継続できない時はゆるゆるで続けてみてください。
2日やって3日やらなくても、4日目にやるかもしれません。
字の練習は同じ文字を毎日毎日するのではなく、新しい字を練習していくものですね。
久しぶりに練習する文字でも、前回の練習でポイントを押さえておけば比較的思い出しやすいものです。
お手本をなぞるばかりの練習を何度も行うことや、ポイントを意識せずただ回数を重ねることは時間のムダになってしまいます。
集中できそうな時に、短時間の練習をする、くらいの方が性格的に続けられるという人もいるでしょう。
SNSで美しい文字を見るのもおすすめ!
インスタグラムなどのSNSで「#ペン字練習」などのタグで検索してみると、美しいペン字を書く動画などが多数上がっています。
これだけ綺麗でバランスも良い字が書けるなんていいなぁと思うものですし、見てて本当に気持ちが良いので定期的に見ることはモチベーションの継続になるでしょう。
美文字を自分のものにしよう!
画像:https://www.walkerplus.com/article/1037904/image10345277.html
お手本の文字とペンとノートがあればすぐに始められるペン字の練習。
上達するごとにお金がかかるものでもなく、シンプルな道具で静かに字に向かうことを続けていけば、自分でもとても気に入るような美しい文字が書けるようになります。
練習する文字は膨大にありますが、習得するごとに喜びも大きくなり、確実に自分のものとなります。
ぜひこの記事を参考に、ステイホーム期間である今からペン字の練習を始めてみてください。