もくじ
味噌汁ファスティングとは?
味噌汁ファスティングとは、普段の食事を具の無い味噌汁に置き換えるファスティング方法です。普段から飲み慣れている味噌汁のため、手軽に作れて続けやすい、とても手軽なファスティングといわれています。また、味噌汁の味噌は発酵食品、かつ身体を温める飲み物なので、基礎代謝を上げる効果も期待できることでも注目されています。
味噌汁ファスティングの効果
味噌は、人にとって有益な酵母や麹菌などの微生物、大豆などで生成された発酵食品です。それらのパワーにより、身体に良いことがたくさんあるといわれています。
ここからは味噌汁ファスティングで期待できる効果について見ていきましょう。
ダイエット効果が期待できる
味噌汁ファスティングを3日以上続けると、体内で「ケトン体」という物質が増加するといわれています。ケトン体は、糖質の摂取を制限した際に多く発生し、脂肪をエネルギーとして燃焼してくれる働きがあります。ケトン体が発生することで、脂肪燃焼作用、ダイエット効果が期待できるのだとか。
体内のデトックス効果が期待できる
味噌汁ファスティングを続けることで、体内のデトックス効果も期待できます。普段食べている料理の中には、知らぬうちに添加物や毒素となるもの(水銀など)が含まれている可能性があります。しかし、ファスティングで食事しないことにより、体内で蓄積された有害物質を抜くことができるそうです。
腸内環境を整える効果が期待できる
味噌汁ファスティングをすることで、腸内環境の改善にも役立つといわれています。なぜなら、味噌に含まれる乳酸菌や酵母菌は、便秘予防などにも効果があるためです。味噌汁ファスティングを始めると腸の消化機能が回復し、腸内環境を整える効果が期待できるそうですよ。
美肌効果が期待できる
前述した通り、腸内環境が整うことで、むくみ・肌荒れの改善が見込まれるともいわれています。つまり、美肌効果が期待できるということです。また、味噌の発酵食品の麹菌には、肌荒れ防止やしみ予防などの効果があるのだとか。飲むだけで美肌になれるとは、女性にとってはとても嬉しい効果ですね。
免疫力の改善や血糖値上昇を抑える効果が期待できる
味噌汁ファスティングでは、発酵食品の酵母菌の効果により、血糖値の上昇を抑制するとも考えられています。また、味噌の麹菌より、エネルギー代謝機能も良くなり、免疫力アップにもつながるとか。健康維持のためにも、味噌汁ファスティングはおすすめです!
どんな味噌汁を作ればいいの?
では、味噌汁ファスティングでは、どのような味噌汁を用意すれば良いのでしょうか。
味噌汁ファスティング用の味噌汁は、普段と同じ味噌汁ではありません。いくつかのポイントを押さえて調理していきましょう。
ポイント1:味噌の種類
まずは、赤味噌もしくは豆味噌を使うこと理想的です。
豆味噌とは、大豆や麹を原料とした味噌のこと。
なぜ豆味噌や赤味噌を使用すると良いかというと、味がしっかりしていてコクがあり、食事の満足感が得られやすいためです。また、それ以外の白味噌や甘味噌は糖質が多いともいわれていますので、注意しておきたいですね。
ポイント2:出汁の種類
次に、出汁は昆布を使った出汁が良いでしょう。
鰹に含まれている動物性たんぱく質は、消化器に負担を与えるといわれています。消化機能を考慮し、胃腸などに負担がかかりにくい、植物性の昆布出汁がおすすめです。
味噌汁ファスティングの詳しいやり方をチェック!
ここからは、具体的に味噌汁ファスティングのやり方を見ていきましょう。初心者におすすめのやり方、デトックス目的などの本格的に3日間かけて行うやり方、両方を紹介します。
初心者におすすめの味噌汁ファスティングのやり方
初心者でもおすすめのファスティング方法をご紹介します。
まずは、準備期間としてファスティングを始める前から、カフェインや小麦などは極力抜くようにしましょう。また、動物性たんぱく質や白砂糖の摂取は、前日より控えてください。
ファスティング期間中に食べるのは、具無しの味噌汁のみです。ただし、脱水を予防するために、それ以外に水分は摂取するようにしてください。
味噌汁ファスティングには、1日3食を具無し味噌汁にする方法と、1食のみを置き換える方法と両方あります。はじめてファスティングに取り組む方で、「1日中何も食べずに我慢するのは辛い」という場合は、まずは1日3食のうちのどれか1食を味噌汁に置き換えるファスティングからはじめてみるのも良いでしょう。
3日間かけて行う味噌汁ファスティングのやり方
デトックス効果やダイエット効果を期待する方には、3食全て具無し味噌汁に置き換え、ファスティングを1日しっかりと行い、3日間かけて本格的に行うファスティングがおすすめです。やり方は、基本的には具無し味噌汁の置き換えと変わりはありません。しかし、必ず準備期と回復期をそれぞれ1日ずつ設けましょう。
【1日目】
準備期には、アルコールやカフェインを控えて、和食中心の食事を心がけてください。準備食として、胃に負担のかからない野菜や肉類などを摂取、腹八分目程度にして、前日20時までに食事を済ませましょう。
【2日目】
ファスティング期間は固形物を摂らないようにして、身体をリセットさせます。脱水予防のため、水分はきちんと摂りましょう。
【3日目】
ファスティング期間により、身体の吸収率が最大限に高まっているので、はじめに口にする回復食の内容は大切です。お粥や野菜スープなど、消化の良い食材を取り入れましょう。昼夜と、少しずつ量を増やしても大丈夫です。
味噌汁ファスティングを行う際の注意点
最後に、味噌汁ファスティングを行う際の注意点を解説していきます。健康目的のためのファスティングで、体調を崩してしまうことがないように。ファスティング開始前によくチェックしてくださいね!
カフェインとアルコールの摂取は避ける
ファスティング期間中はもちろんのこと、前日や準備期には、カフェインやアルコールの摂取は避けるようにしましょう。カフェインやアルコールなどは、胃や肝臓など消化器に刺激を与え、負担をかけてしまう心配があるためです。
味噌汁ファスティングを過剰に行うのはタブー
味噌汁ファスティングは、手軽にスタートできる点が魅力ですが、いきなり3食全て具無しの味噌汁に置き換えたり、何日も長期的に渡りファスティングを続けたりするのは、身体に良くありません。味噌汁ファスティングを行う際には、必ず準備と回復期間を用意し、身体や胃腸を慣らしてからスタートするのが大切です。急なファスティングは、リバウンドの原因になってしまう場合もあるので、しっかりと準備をして取り組むようにしましょう。
塩分の摂りすぎにも注意
味噌汁の味噌は、さまざまな効果が期待できる反面、多く入れてしまうと、塩分過多になる可能性があります。ファスティング用の味噌汁を1日分まとめて作る場合、700mlの水に対して、大さじ2杯の味噌を溶かすのが目安です。くれぐれも味噌の入れすぎには気をつけてくださいね。
まとめ
今回は、手軽に始められる味噌汁ファスティングのやり方、そして、メリットや注意点などを紹介してきました。日本人の私たちには親しみやすい、味噌汁を使ったファスティング。準備も簡単で、気軽に始められそうですね。具体的な方法や注意事項を確認した上で、ぜひ、味噌汁ファスティングに取り組んでみてくださいね。