もくじ
夏の大定番料理といえば「素麺」。毎週末のお昼といえば素麺ばっかり…という家庭は少なくないでしょう。
冷たくて喉越し良く、食欲が落ちる真夏でも食べやすく、しかも簡単ですぐできます。
今回は素麺の簡単にできるアレンジをご紹介します。
素麺はおいしいけど出しすぎると飽きられやすい
夏場に冷たい麺類は、温かくでどっしりした白米よりも食べやすいもの。作る方としても、どんな料理よりも時短で完成するので楽です。
しかし、「また素麺か…」という子供の頃の思い出がある人や、家族に出しすぎてそう言われた経験のある人は少なくないでしょう。
はじめの頃はまだいいのですが、素麺は大概麺つゆ&薬味のセットで出てくるので、シンプルな同じ味に飽き飽きしてしまうのです。
家族分の料理をする人にとって、夏場にキッチンでコンロを長時間使うのは暑く、調理と暑さで食欲が減退してしまう人も。
手軽で早くてメインメニューとして一品完成なんて、本当に大助かり。家族に飽きられたとしても「我慢して!」と言いたくなりますね。
しかし、簡単なアレンジをすることで、飽きられることもなく、味のバリエーションを楽しむことができ、さらに夏場でも食べやすいというメリットは充分。
おすすめの素麺アレンジレシピ
それでは早速、おいしくて楽しい、簡単な素麺アレンジレシピをご紹介します。
1・オリーブオイル+パルメザンチーズ
画像: https://cookpad.com/recipe/3966356
最初にご紹介するのは、冷製パスタのようにいただけるオリーブオイルとパルメザンチーズの組み合わせ。
素麺はもちろん、蕎麦で作るのもおすすめ。薬味を用意する必要がないので、普通の素麺よりも時短かもしれません。
味のベースがオイル・塩・チーズのみで一番シンプルな食べ方は材料がこれだけですが、家庭にトマトやしらす、ルッコラ、バジルの葉などあれば好きなものを加えてバリエーションが楽しめます。
他にオリーブの実やケイパー、生ハムやスモークサーモン・ツナなどもおすすめ。塩気が強めの食材とオイルは相性ぴったりです。
用意するもの
- 素麺
- オリーブオイル(エキストラバージン)
- 塩
- パルメザンチーズ
- 好きな食材(あれば)
作り方
- 素麺を茹でてザルにあげて氷水で冷やす
- 冷えた素麺の水気をキッチンペーパーでしっかり拭きとる
- たっぷりめのオリーブオイルと塩で和え、お皿に盛ったらパルメザンチーズを好みの量ふる
イタリアンの冷製パスタと同じなのですが、ポイントは2の水気をしっかり拭きとるところ。
水気が残っていると塩味がぼやけ、薄くなってあまりおいしくないので、水気はしっかり拭きとりましょう。
トマトやオリーブの実は好みの大きさに切って一緒に和えるといいです。生ハムやスモークサーモンは上にのせると見た目にも華やかできれいです。
2・ごま油+ネバネバ食材
画像:https://www.handamen.com/recipe/c30/
次にご紹介するのはごま油とたっぷりのネバネバ食材の素麺アレンジです。
食材を切っておき、茹でた素麺の上にたっぷりのせてごま油とポン酢か麺つゆでいただくのですが、暑さで体力を奪われる夏にとてもおすすめ。
ネバネバの食材をたくさん食べると、しっかり栄養がとれた感じがして気持ち的にも大満足ですね。
食感が違うさまざまなネバネバ食材が入るので、食感も楽しめます。
用意するもの
- 素麺
- オクラ
- 納豆
- 長芋
- きゅうり
- みょうが
- シソ
- しょうゆ
- ごま油
- ポン酢または麺つゆ(好みで)
作り方
- 具材を切る。オクラは生のまま塩で揉んで水洗いし、薄切りに。長芋やきゅうりは好みの大きさの角切りに。みょうがとシソは適当に
- 具材にしょうゆ(またはポン酢)を加えて混ぜる
- 茹でた素麺をザルにあげて氷水で冷やし、水分をある程度拭きとる
- 素麺にごま油を垂らしてまぜ、2の具材をのせる
- 好みで麺つゆかポン酢を適量ふって完成
このアレンジレシピも自由度が高く、好きな食材を足したり、ないものはなしでもごま油とポン酢か麺つゆがあれば好きに楽しめます。
野菜をみじん切りにする調理器具がありますが、あっという間に面倒なみじん切りができるので、家にあればきゅうりや長芋などはそれを使って大きめのみじんにすると時短になります。
梅干しや海苔をのせるのもおすすめ。好みで細かく切ったたくあんやかいわれ大根など入れても食感がよくておいしいです。
3・キムチ+コチュジャン+ごま油でビビン冷麺風
画像:https://cookpeco.com/bibinmen-recipe/4984.html
夏場にはちょっと辛みがきいたものも食べたくなりますね。韓国のビビン冷麺風の辛さとコチュジャンのコクがおいしいアレンジをご紹介します。
韓国のビビン冷麺はコチュジャンのコクがよく効いており、辛さと旨みとコクのバランスが絶妙。
辛いのが苦手でもついつい食べ進めてしまうおいしさで、活力が必要な夏にぴったりです。
用意するもの
- 素麺
- ハム
- キムチ
- コチュジャン
- ごま油
- しょうゆ
- お酢
- 砂糖(好みで)
- ゆで玉子か温泉玉子
コチュジャン・ごま油・しょうゆ・お酢は先に混ぜておきます。味付けは好みですが、大体コチュジャンとごま油が大2であればお酢としょうゆは大1の割合をベースとして、そこから好みで調節してください。
砂糖は好みで入れてください。ハムとキムチの量は好みです。
作り方
- キムチは好みのサイズに食べやすく切る
- ハムは細切りする
- コチュジャン・ごま油・しょうゆ・お酢・砂糖は味を見ながら調節して混ぜておく
- 素麺を茹でてザルにあげて氷水で冷やし、キッチンペーパーで水気をしっかり拭きとる
- 3のソースと素麺をよく和える
- ハムとキムチは一緒に和えても上にのせても好みで
- ゆで玉子か温泉玉子をのせて完成
コクが欲しければコチュジャンとごま油を足し、塩気が少なければしょうゆか塩を足して食べてください。
好みで塩もみしたきゅうりをのせても、食感があって楽しくおいしいです。海苔もよく合います。
4・なめこ+ダシ+梅干し
素麺アレンジとしても、ごはんの上にのせて食べるにもとてもおすすめなのが、なめこをダシ汁につけて冷やしたもの。
ちょっと想像しづらいかもしれませんが、とても簡単でなめこの風味豊かで暑い夏に食べやすくおいしいので、試してみてください。
生のなめこがあればとてもいいですが、袋入りのものでもおいしくできあがります。
ポイントはなめこを漬けたダシ汁をよく冷やしておくこと・ダシを強めにとることだけです。
素麺アレンジや、白米にのせるいがいにも、素揚げした夏野菜を浸してもおいしいです。
用意するもの
- 素麺
- ダシ汁(味を濃いめにとる)
- しょうゆ(白しょうゆでも)
- 酒
- なめこ
- おろししょうが
- 梅干し
作り方
- ダシを取り、すまし汁を作る要領で酒少々としょうゆで味つけをしておく
- 適量のおろししょうがを1のダシ汁に入れ、冷蔵庫で冷やす
- なめこは茹でて火を通し、ザルにあげて水気を簡単に拭きとる。2のダシ汁に入れて冷たくなるまで冷やす
- 素麺を茹でてザルにあげて氷水で冷やし、水気をキッチンペーパーで拭きとる
- 素麺をお皿に盛り、なめこ入りの冷えたダシ汁をかけ、梅干しを添えて完成
なめこはちゅるちゅるして食べやすいですね。冷たいダシ汁に漬けたなめこは風味もよくダシの香りもよく、温かい白米にかけても、どんどんすすむ感じで食べられます。
オイル系や辛みも素麺にはぴったりですが、麺つゆより優しい味わいの素麺アレンジもとてもおすすめです。
5・ジェノバソース+アボカド+チキン
ジェノバソースとはバジルと松の実とオリーブオイル、ニンニク、塩がペースト状になったもので、イタリアンのパスタソースのひとつです。
香りの良いオリーブオイルとたっぷりのバジル、松の実・ニンニクのコクがマッチし、パンに塗ったりパスタソースとして使ったり、温野菜やゆで玉子に添えたり何かと便利。
もちろん素麺アレンジにもぴったりです。
ジェノバソースはすり鉢かミキサーがあれば自宅で簡単に作ることができ、冷凍しておけばいつでもフレッシュなおいしさが楽しめて便利ですが、市販のものもおいしいので楽したい人は市販のものがおすすめです。
このジェノバソースだけでもとてもおいしいですが、濃厚なアボカドを足すとクリーミーさがプラスされておいしいです。
用意するもの
- 素麺
- ジェノバソース
- アボカド
- レモン汁(好み)
- 塩 こしょう
- サラダチキンや鶏ハム・チキンソテーなど
チキンは何でも好みのものでいいです。サラダチキンは切るだけで簡単ですし、自家製の鶏ハムなどがあればそれもおいしいですし、がっつり満足したければチキンソテーにしましょう。
作り方
- ボウルにジェノバソースと軽く潰したアボカド・塩を入れ、よく混ぜる。好みでレモン汁を入れる
- 素麺を茹でてザルにあげて氷水で冷やし、水気をキッチンペーパーでしっかり拭きとる
- ジェノバ・アボカドソースと素麺をよく和える。塩気はしっかりめに付ける
- 好みのチキンをカットしてのせる。ソテーの場合は添えても。全体にこしょうをふって完成
このジェノバ・アボカドソースもさまざまに応用が可能で便利です。
好みでレモン汁、酸味とクリーミーさを足したければ水切りヨーグルト、ハーブが好きであればディル、スパイスが好きであれば粉状のクミンやコリアンダーを足し、お肉料理のソースなどにもおすすめ。
出番の多い素麺はさまざまなアレンジで楽しんで
素麺と聞くと、だいたい麺つゆ+薬味パターンが頭に浮かび、食べる機会も実際ノーマルなものが一番多いでしょう。
しかし、合わせる素材によってずいぶんと色々な楽しみ方ができ、色合いもさまざまで華やかになります。
ゆで時間は変わらず短いので便利なことに変わりありません。
いくつかアレンジレシピを自分のものにしておくと、考える手間もはぶけて手軽で便利です。
ご紹介したアレンジレシピはおいしくてちょっと特別感もあり、手間もそれほどかからず簡単なので、ぜひ一度試してみてください。