もくじ
オーガニックコスメとは？
雑誌やネットでもよく取り上げられるようになった「オーガニックコスメ」。オーガニックコスメについてはなんとなく聞いたことはあるけれど、あまり詳しくは知らない、という方も多いのではないでしょうか。
「オーガニック」とは日本語にすると「有機」を意味します。化学肥料や農薬に頼らず、また遺伝子組み換えなどもおこなわずに、自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法を指します。このオーガニック原料を使用している化粧品をオーガニックコスメと呼びます。
オーガニックコスメのメリット
オーガニックコスメのメリットは、化学薬品を使わずに作られているため、化学合成物質による肌トラブルを防ぐ効果が期待できるところ。
また、自然が持つパワーで、肌本来のバリア機能や治療力を高めることが期待できる点もメリットのひとつに挙げられます。
筆者は敏感肌で肌荒れによく悩んでいたのですが、オーガニックコスメに変えてからというもの、肌への負担が減ったのか肌荒れが治まったように感じました。化学薬品を使用しているコスメが、肌に大きなダメージを与えていたのかもしれません。
その他のメリットとしては、地球に優しい方法で作られていることから、環境に負担をかけない点。近年、地球環境への配慮が重視されるようになった中で、オーガニックコスメの需要と供給は伸びているといえます。今後もさらに多くのオーガニックコスメブランドが広がっていくのではないでしょうか。
オーガニックコスメを使用する際の注意点
上記で「自然が持つパワーで、肌本来のバリア機能や治療力を高めることが期待できる」とお伝えしましたが、注意点としては、植物が持つ力が直接肌に浸透することで、刺激を感じたり、アレルギーを引き起こす可能性も考えられることが挙げられます。心配な方は病院などでパッチテストをおこなってから使用するのをおすすめします。
またオーガニックコスメは、化学薬品である防腐剤や酸化防止剤が一切入っていないことから、従来のコスメと比較すると使用期限が短いです。期限がくる前に使い切らないといけないのに、コスメによってはそれが難しいこともありますよね。
そのため、オーガニックコスメを選ぶ際には、「使い切れるかどうか」を考慮するのもおすすめします。
さらに、従来のコスメと比べオーガニックコスメは値段が高いのもデメリットです。オーガニックコスメの原材料である植物は有機栽培や無農薬栽培で手間がかかっており、その手間が価格に反映されていることから高いと言われています。
しかし、国によっては、従来のコスメと値段があまり変わらないものも。オーストラリア在住者である筆者の肌間からではありますが、従来のコスメもオーガニックコスメも値段はあまり変わらない印象です（※ブランドにもよります）。
オーガニック大国オーストラリアのおすすめブランド3つ
オーガニック大国とも呼ばれているオーストラリア。スーパーでも簡単にオーガニックの化粧品を見つけることができるほど、オーガニック商品がたくさんあります。
今回は、オーストラリア在住者が厳選しておすすめする日本でも買えるオーストラリアのオーガニックコスメをご紹介します。オーガニック大国オーストラリアの、肌にも地球環境にもやさしいコスメをお探しの方は必見ですよ！
1. AESOP（イソップ）
出典：Aesop
オーストラリアを代表するオーガニックコスメとも言える「AESOP（イソップ）」。オーガニック製品に関心のある方の中で、知らない人はいないと言っても過言ではないブランドなのではないでしょうか。
イソップは1987年にオーストラリア・メルボルンで誕生したコスメブランドで、最高品質の植物由来成分・非植物由来成分を使用したスキンケア、ヘアケア、ボディケアを展開しています。日本にもおよそ40店舗を構えているほど人気で、通販も利用できます。
パッケージも無駄がなく、シンプルなのが魅力。品質にも優れているので、プレゼントで貰っても嬉しいブランドなのではないでしょうか。ユニセックスなので、カップルでのシェアもおすすめ！メイクアップ用品というよりは、洗顔料や化粧水などの基礎化粧品がそろっています。
2. INIKA Organic（イニカオーガニック）
2006年シドニーで設立したオーガニックコスメブランド「INIKA Organic（イニカオーガニック）」。数々の厳しい審査をクリアしたコスメブランドで、オーガニック認証、ハラール認証、ヴィーガン認証などを取得しています。
これまでに40もの賞を受賞している実績があり、2020年にはOrganic Beauty Awards' Best Skincare Brandを受賞。また、世界的なファッションショーでも使用されているなど評価の高いコスメです。
イニカオーガニックのコスメも、合成化学物質を含まない天然由来成分100%でできていてクルエルティフリー。原料も倫理的に調達してつくられています。さらにパッケージの90％は、再利用可能な素材で作られていて、プラスチックの使用量を8.1トンから1.3トンに、84％抑えた実績も。
ヴィーガン認証やオーガニック認証を取得しているインクルーシブなコスメブランドであるとともに、環境に配慮し肌にも優しいオーガニックコスメブランド「イニカオーガニック」。日本に直営店はなくオンラインのみでの販売とはなりますが、数々の賞を受賞したブランドのコスメをぜひ試してみてくださいね！
3. ADORN Cosmetics（アドーンコスメティック）
プロのメイクアップアーティストであるBriony Kennedyにより設立された「ADORN Cosmetics（アドーンコスメティック）」。化粧品から、スキンケア&ボディまで、幅広く展開しています。
アドーンの化粧品も100%天然成分でできています。
以下のリストに並ぶ成分は配合されておらず、公式サイトによると敏感肌でも安心して使用できるということです。
| ・塩化ベンザルコニウム ・オキシ塩化ビスマス ・エチレンジアミン四酢酸（EDTA） ・エタノールアミン（MEA / DEA / TEA） ・ホルムアルデヒド ・ハイドロキノン ・パラベン（メチル-、イソブチル-、プロピル-など） ・石油化学製品（鉱油、パラフィンなど） ・フタル酸エステル（DBP、DEHP、DEPなど） ・ポリエチレングリコール（PEG化合物） ・合成香料 ・タルク |
「Safe Cosmetics Australia」に認定されている美容ブランドで、コスメはアルゲンフリー、トキシンフリーなのもポイント。ほとんどのアドーン製品には、グルテンは含まれていません。
また、アドーンは「動物実験なし」「動物由来の成分を含まない」を宣言するクルエルティフリーなコスメブランドでもあります。
スローメイドなものづくりにもこだわっていて、少量生産によりごみの量を最小限に抑える取り組みもおこなっています。スローメイドを心がけることで、売り場で売れ残った商品を減らし、ごみ削減に貢献しています。
オーガニック大国のコスメを日々のメイクに取り入れよう！
今回は、オーストラリア在住者が厳選しておすすめするオーストラリアのオーガニックコスメをご紹介しました。
お届けした3つのブランドは、賞を受賞していたり、日本でもすでに人気であったりと評価の高いブランドです。今はオンラインで気軽に海外のコスメを購入できる時代。ぜひ、オーガニック大国オーストラリアの、肌にも地球環境にもやさしいコスメを試してみてくださいね。
※アレルギーをお持ちの方は、製品を購入する前に医師または皮膚科医に相談し、パッチテストを実施することをおすすめします。
