もくじ
近年ではチーズのおいしさや魅力が浸透し、さまざまな種類の商品を楽しむことができるようになりました。
スーパーで購入できる手軽なものを日常的に楽しむ人もいれば、専門店でお取り寄せして食べ比べをする人もいます。
栄養のためというよりは嗜好品・高級なものと捉える人も多く、その中で「ブルーチーズ」は他の種類と比較して通好みの味といえるでしょう。
今回はブルーチーズに期待できる健康・美容効果とおすすめの商品、食べ方をご紹介します。
ブルーチーズ、食べていますか?
一言でチーズといっても、本当にさまざまな種類があります。
チーズの主な種類
- フレッシュタイプ…モッツァレラやクリームチーズ・フェタ・マスカルポーネなど
- 白かびタイプ …カマンベール・ブリーなど
- 青かびタイプ …ロックフォール・ゴルゴンゾーラなど
- ウォッシュタイプ…エポワス・モンドールなど
- シェーヴルタイプ…山羊のミルク、ヴァランセ・サントモールドゥドゥーレーヌなど
- セミハード・ハードタイプ…ゴーダ・パルミジャーノレッジャーノ・エメンタールなど
チーズが特別に好き!という人はさまざまな種類のものを食べ比べ、その時々のワインや気分に合うものをチョイスしているでしょう。
そこまで銘柄に詳しくなくても、近年の食卓ではモッツァレラやマスカルポーネ・カマンベール・ブルーチーズ・パルミジャーノレッジャーノ辺りは浸透しています。
また、チーズフォンデュのためグリュイエールとエメンタールを用意したり、パスタやピザ用にブルーチーズやモッツァレラを用意したりとそれぞれ用途によって楽しめますね。
ブルーチーズは好き?
料理に使うだけでなく、少しずつ切り分けてさまざまな種類を楽しむことができるのもチーズの魅力。
チーズ好きの度合いが深くなると、クセが強くて香り高いものを好むようになる人は少なくありません。
モッツァレラやパルメザンなどは食べる機会が多いものですが、青かび・シェーブルタイプになるとクセが強いため、好きな人は大好き・苦手な人は無理、と分かれやすいですね。
ブルーチーズなどは特に青かび部分の食感・独特な香り・そして見た目のインパクトが特徴的です。
筆者は特にブルーチーズが好きなため、そういえば栄養はどうなのか…と調べてみました。すると嬉しい情報が…!
ブルーチーズを食べることで期待できる健康効果とは?
ブルーチーズは青かびのはえたチーズです。他の食品では、かびのはえたものなど避けるべきですが、ブルーチーズは例外で、毒素を出しません。
ブルーチーズは具体的にどういいのか?
ブルーチーズに期待できる健康効果には以下のようなことがあります。
- 血管のアンチエイジング
- 脂肪の分解力が高い
- コレステロールを低下させる
- 炎症を抑える
- 血圧を上がりにくくさせる
- 認知症の予防
血管のアンチエイジング・高血圧予防
ブルーチーズの中に含まれる「LTP(ラクトトリペプチド)」という成分には、血管の収縮を防ぐ効果があるとされます。
それによって、高血圧を防ぐ・下げる効果が期待されます。
ACEという酵素によって高血圧の原因となる血管収縮が起こるのですが、LTPはそのACEの働きを防ぎます。
適量のブルーチーズは、血管年齢を若返らせる効果が期待できます。
参考:https://rhinoos.xyz/archives/24560.html
脂肪の分解力・コレステロール低下
ブルーチーズに含まれるリパーゼには、乳脂肪を分解させ、 脂肪を身体に貯めず、栄養素を吸収しやすくする効果があるとされます。
脂肪酸量が他のチーズに比べて圧倒的に多く、適量を日々摂取することでコレステロール低下へと繋がるといわれています。
認知症予防
チーズに含まれる白かび・青かびには、脳内の老廃物を流す「βラクトリン」が含まれます。
脳内の老廃物が溜まることで認知症が起きやすくなるとされますが、βラクトリンには、この老廃物を除去する「ミクログリア」を活性化させるはたらきがあるとされます。
ブルーチーズを食べることで期待できる美容効果とは?
ブルーチーズを食べることで期待できる美容効果には以下のことがあります。
- 血管のアンチエイジングによる健康効果で体内がキレイになる
- 美肌効果
活性酸素が増えると体内を酸化させ、老化現象を引き起こすことはよく知られています。
つまり、抗酸化は日々の食事で気をつけたいことですが、ブルーチーズには抗酸化作用のある「パルミチン酸」が他のチーズより多く含まれます。
ブルーチーズには「ビタミンA」が多く含まれますが、このビタミンAは肌トラブル(ニキビ・シワ・シミ・乾燥)を防ぐ効果があるとされます。
肌をキレイに保つためのビタミンAを安定させるのが「パルミチン酸」。
適量を摂取することで美肌への効果が期待でき、身体の見た目を美しくするための体内をキレイにする効果も期待できるのです。
1日の適量と気をつけること
それでは、ブルーチーズをやみくもに食べればいいのかというとそんなことはありません。
大量に食べるとなれば、塩分もカロリーも高く気になり、特に健康効果を期待する場合は逆効果となり得るでしょう。
ブルーチーズを1日に摂取する適量は30gから40gほどといわれます。塩分控えめを心がけている人は、30gにおさえておくのがいいでしょう。
明治の十勝・切れてるカマンベールチーズは6ピースで全体量が100gなので、一切れが16.5g強。2切れ程度が適量となるので、食べたことのある人は目分量としてみてください。
気をつけることは食べ過ぎ以外は特にありませんが、果物や野菜などのビタミンCを含む商品と食べる・赤ワインとともに食べることを意識することで、相乗効果が生まれ、より健康・美容への効果が期待できるといえるでしょう。
ロックフォールにしかない効果がある
世界三大ブルーチーズといえば、ゴルゴンゾーラ・ロックフォール・スティルトンといわれます。
他にもさまざまなブルーチーズがありますが、有名なロックフォールには、特有の青かび成分があります。
それは心臓の血管の健康維持への働きかけが大きいというもの。
狭心症や心筋梗塞など、恐れるべき病気に対して予防できるならばしたいですね。
ブルーチーズは他のチーズと比べて栄養や期待できる健康・美容効果が高いとされていますが、その中でも特殊な青かび成分を持つロックフォールを選ぶと、より良いかもしれません。
おすすめのブルーチーズ
健康・美容への高い効果が期待できるブルーチーズですが、できれば日々適量を摂取したいもの。
それにはやはり、おいしいお気に入りを見つけるのが一番です。 嗜好品としてもおすすめのブルーチーズをご紹介します。
セザール・レガリス(チーズ王国)
「チーズ王国」というのは、大手デパートの地下にあるショップなのですが、ブルーチーズだけでもさまざまな種類があり、どれも本当に美味。
現在はコロナ禍で試食できませんが、通常は興味のあるものを試食でき、チーズに詳しい店員さんと相談しながら選ぶことができます。
そのチーズ王国にあるブルーチーズの中で特におすすめなのが「セザール・レガリス」というブルーチーズ。
まろやかでコクがたっぷり。でもくどさや重さはなくて、新鮮・フレッシュです。塩味や香りは穏やかで、羊のミルクから作られたチーズです。
M.O.F.受賞のドミニク・ブッシュ氏が手がけており、なめらかでクリーミーです。
ブルー'61(チーズ王国)
こちらもチーズ王国でおすすめのブルーチーズ。イタリアのヴェネト州で「熟成チーズ」を手がけるカルペネドー家のチーズです。
甘口のワインに漬け、クランベリーを添えて熟成されており、ブルーチーズが苦手な人にもクランベリーの酸味・チーズのまろやかさがデザートのようでおすすめです。
料理やワインのお供としてもいいですが、バニラアイスやジェラートともよく合います。
ゴルゴンゾーラ・ピカンテ/ドルチェ
三大ブルーチーズのひとつ、ゴルゴンゾーラ。ゴルゴンゾーラにはドライな味わい・青かびの強さや辛みを感じるピカンテと甘さを感じるドルチェがあります。
どちらを選ぶかは本当に好みですが、初心者はドルチェを、ブルーチーズ好きにはピカンテをおすすめします。
トーストにのせたり、料理に使ったり、そのまま火にかけずに食べたり楽しめますが、取り寄せやデパートに行くなどが手間だったり、日常的にブルーチーズを取り入れたい人には、スーパーで手軽に購入できるのでおすすめです。
おまけ!おすすめクラッカー
チーズといえばクラッカー!おまけで、おすすめのクラッカーをご紹介します。
「FINE WAFER CRACKERS(ファインウェファークラッカー)」はオーストラリアのクラッカー。チーズ王国でも購入できますよ。
ちょうどいい軽い噛みごたえで塩味も強くなく、さまざまなチーズをのせて食べる時にピッタリ!
ブルーチーズの食べ方のおすすめ
ブルーチーズのおすすめの食べ方をご紹介します。
ロケットサラダ
「ロケット」とはルッコラのこと。適度な辛みとフレッシュさ、香り高さが魅力の野菜です。
作り方
ルッコラをお皿に敷き、1cm角に切ったブルーチーズを適当に置き、クルミや松の実などのナッツも置き、レモン汁・オリーブオイル・バルサミコ酢・塩コショウをふる。
シンプルで素材の味がそれぞれ引き立つサラダです。ルッコラもブルーチーズもナッツもオイルもそれぞれ香りが高く、おいしいです。
+蜂蜜+黒胡椒・オリーブ
ワインとともに楽しみたいシンプルな食べ方です。
ブルーチーズの塩味・蜂蜜の甘み・黒胡椒のピリッと感がマッチ。
上におすすめしたクラッカーに載せて食べると甘み・塩味・刺激が同時に楽しめ、赤ワインにもぴったりです。
おいしいオリーブがあればより良いワインタイムになるでしょう。
野菜スープに溶かす
ミネストローネやボルシチ、無添加野菜出汁パックなどで作った野菜スープなどにちょっと落として食べるのもおすすめです。
市販のコンソメスープなどもいいですが、基本的には塩分の含まれていないスープ出汁などと合わせると、優しい甘みのスープに塩味とブルーチーズ独特の味わいがマッチします。
ボルシチやミネストローネでも、市販コンソメなどを使う場合は塩自体を控えめにするのがポイントです。
パスタ・ピザ・トーストなどなんでも
ゴルゴンゾーラのクリームパスタやピザというのはイタリアンでよく見るメニューですね。
自宅で簡単に作れるメニューでもあります。生クリームに適量のブルーチーズを落として火にかけ、溶かしたソースをピザ生地や食パンに載せて焼いたり、パスタと和えたりアレンジできます。
甘めのシャンパンやスパークリングワイン(こちらも甘め)を火にかけ、ブルーチーズを溶かしたソースにボイルした野菜を絡めて食べるのもおすすめです。
コクとまろやかさにはまりますよ。夏場の白桃と甘めワイン+ブルーチーズのソース合わせるのもいいでしょう。
おいしいブルーチーズで気分も身体もHappyに♡
嗜好品としても最高なブルーチーズですが、量さえ守れば日常的に摂取することは健康や美容への効果が期待できることが分かりました。
食べ方の可能性は無限大であり、日常使い・とっておきブルーチーズそれぞれを用意して、日々楽しみたいものです。
おいしい上に健康や美容への効果まで期待できるなんて本当に最高ですよね。
ぜひ自分にとって最高のお気に入りブルーチーズを見つけ、食べ方のアレンジなど好きなものを見つけ、どんどん楽しんでください。