寒い季節にヨガする際の注意点8つ!手足の冷えは怪我のもと!体を冷やさずにヨガを楽しもう!

ヨガをするときは動きやすくするため、薄着になりがちです。動き始めは体も動かしにくいのでウォーミングアップをしないと怪我のもとになります。ヨガレッスン後も体を冷やさないために工夫が必要です。寒い冬こそしっかり準備をして、ヨガを楽しめる工夫やコツについてご紹介します。

寒い季節のヨガ、どうしている?

ヨガウェアは、タンクトップやピッタリしたレギンスなど動きやすいことと体の可動域などそれぞれのパーツがどのように動いているかを確認するために薄着であることが多いです。ヨガマットの上でしっかり足を踏み込めるように、裸足で行なうことを推奨しています。

しかし、秋冬の季節は朝晩の日が出ていない時間帯はもちろん日中も肌寒く、体も冷えて十分に温まっていないままにヨガをすることがあります。スタジオの換気のために窓が空いていたり、エアコンや加湿器などの設備が整っていない場合もあったりと、必ずしも万全の環境でヨガができるとは限りません。夏場でも冷房で体が冷えてしまうことがしばしばあります。

体が冷えたままヨガをすると、いつもできているポーズができない、体が固いと感じることはありませんか?特に冷え性を自覚している人は、手足の末端が冷えたままポーズを取ると、足がつってしまうこともあり、怪我につながる恐れがあります。

どの流派のヨガでも、段階を経て徐々に体をほぐしていくシークエンスの流れになっていますが、まだ体が固い朝の時間帯や肌寒い季節にヨガを行なう場合は注意が必要です。ヨガをするための準備として簡単にできる環境づくりやウォーミングアップの方法についてご紹介します。

ヨガを始める前に環境を整える

1. ホットヨガや岩盤浴ヨガなどスタジオ内がすで温かい場所を選ぶ

しっかり汗をかきたい、冷え性の自覚がある人は、ホットヨガなどスタジオ内の温度が高い環境を選ぶことをおすすめします。

暖房や加湿器で程よく室温と湿度が管理されているので、冷えている体も少し動くだけですぐに温まるのが特徴です。常温のスタジオでは体が固くて取りにくいポーズも、ホットヨガではできるという人もいます。

ホットヨガスタジオでは、シャワールームを常設しているところがほとんどなので、クラス後は汗を流すこともできて、体を冷やさずに帰宅することができます。

2. 体を冷やさないヨガウェアを選ぶ

タンクトップやハーフトップのヨガウェアは動きやすいですが、肌の露出が多い分体は冷えやすくなります。体が十分に温まるまでは、クラス中に着脱できる長袖のウェアを準備しておくとよいでしょう。長袖のウェアでも、速乾性の素材のものであれば汗をかいても肌に張り付いたりせず、不快感なくヨガに集中できます。

ヨガはマットをしっかり踏み込めるように裸足で行なうことを推奨していますが、薄手のものや5本指のものなどヨガ用の靴下もありますので、足先の冷えが気になるときにおすすめです。レッグウォーマーも簡単に着脱でき、ヨガウェアのワンポイントにもなるのでコーディネートも楽しめます。

3. 白湯を飲んで水分補給する

水分補給をする際、冷たい飲み物ではなく、白湯または常温の飲み物がおすすめです。喉の渇きを感じる前にこまめに少量ずつ補給するのがポイントです。温かい飲み物を飲むだけでも、お腹のあたりがポカポカと温まるのを感じられるでしょう。

冷たい飲み物を一度に飲むと、後からお腹が冷えてしまうこともあるので避けるようにします。

ヨガの前にウォーミングアップをする

1. 足先をストレッチ、マッサージする

クラスが始まる前や自主練習する前に、まずは足先が冷えていないかをチェックしましょう。足指の曲げ伸ばしがしにくいほどに冷えてしまっていたら要注意です。そのままポーズに入ってしまうと、足裏でしっかりマットを踏み込めずに足首を痛めてしまうなど怪我のもとです。

特に片足で立つといったバランスポーズは、足裏でマットを踏み込んでいないとバランスが取りにくく、ふらついてしまいます。足先が冷えていると、足裏の感覚がないために、うまくバランスを取ることができません。バランスポーズ以外でも、立位のポーズを行なうときは足先の冷えを解消しておくとよいでしょう。

足指を一本ずつ回したり、足の指と手の指を組み合わせて握手のような形にして足首を回したりするなど、十分に足先のストレッチをします。足先をグーやパーの形にして力を入れたり、抜いたりするのもおすすめです。 手のひらで足先を包み込むようにしたり、さすったりすることでじっくり温めるのも効果的です。

2. 体を伸ばしたり、ゆるめたりする

両手を上に挙げて伸びをする、手を下ろして力を抜くといったストレッチもおすすめです。力を入れすぎず、程よく伸ばすのがポイントです。勢いよく伸ばして無理をすると、脇腹がつってしまうこともあるので注意が必要です。あくまでヨガ前のストレッチとして行ない、無理は禁物です。ヨガマットに座ったままでもいいですし、寝転んで伸びをするのもよいでしょう。

体を伸ばしたり。ゆるめたりすることで、滞っていた血流が流れるようになって体が温まります。

ヨガの後も体を冷やさない

1. シャバアーサナ中はブランケットを体に掛ける

ひと通りヨガのポーズを行なったあとは、仰向けになって体を休めるシャバアーサナ(屍のポーズ)に入ります。体がリラックスしてくるほどに、体温が低くなって平常時に戻りますので、少し肌寒く感じることがあります。シャバアーサナに入る時は、ブランケットや毛布を体に掛けて冷やさないようにしましょう。ヨガを始める前にブランケットをヨガマットのそばに準備しておくと、すぐに体を休める体勢に入ることができます。

ボルスターやブロックなどのプロップス(補助道具)をふんだんに使って体をリラックスさせるリストラティブヨガでも、ブランケットは欠かせない道具の一つです。体に掛けることで冷えを防ぐだけでなく、体に安心感を与えてリラックスさせる効果もあります。お気に入りのブランケットや毛布を一つ持っておくのもよいでしょう。

2. 汗を拭く、シャワーを浴びる

先述したように、ホットヨガスタジオではシャワールームが常設されています。常温ヨガと異なり、しっかり汗をかくホットヨガを行なったあとは、シャワーで汗を流しましょう。汗をそのままにしておくと、服に付いた汗が外気に触れて冷たくなり、体を冷やす原因になります。シャワーを浴びる時間がないときも、市販の汗拭きシートを活用してしっかり汗を拭き取るようにします。常温ヨガでも同様で、汗を拭き取ってから着替えるようにしましょう。

3. 手首・足首・首の3首を冷やさない

ヨガのあとは体が温まっているので、上着を羽織らずにいたり、腕まくりをしたりすることがあります。肌寒く感じたときには、すでに体が冷え切っていることもありますのでなるべく薄着でいない、肌を露出しないようにしたいものです。体を冷やさないポイントとして、手首・足首・首の3首といわれる箇所を冷やさないようにしましょう。

3首といわれる箇所は、皮膚が薄いので露出をしていると冷えやすい部分です。中でも首は外気が触れやすい部分でもありますので、マフラーやストールを巻くようにするとよいでしょう。コンパクトなリストウォーマーやレッグウォーマー、ネックウォーマーはバッグに入れても邪魔にならず持ち運びにも便利な上に着脱も簡単なので、気づいたときに付けることができるアイテムです。シルクやコットン、ウールなど自分の肌に合った素材を選んでおくのもよいでしょう。

体を冷やさないようにして、ヨガの効果を高めよう!

ヨガは継続することで代謝が良くなり、冷え性を防ぐことができます。寒い季節のときほど、体の冷えを感じやすいのでヨガの効果を高めるためにも、日頃から体を冷やさないように対策をしましょう。

フリープランナー兼エディター。
2020年3月にインド政府公認校認定ヨガ指導者養成講座ヨガ哲学コース修了。ヨガ哲学に魅せられて、日々カルマヨガに専念しています。
「ヨーガ・スートラ」や「バガヴァッド・ギーター」を参考に、哲学や瞑想の視点から毎日の生活が楽しくなるヒントを伝えていきます。
マイブームはスパイスカレー作りとジャパ瞑想。
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