使える相槌テクニック5選!相槌の効果やスキルを知ってコミュニケーション能力をUPさせよう!

コミュニケーション上手と言われる人は、「相槌」を意識して会話を進めています。上手な相槌は、相手の話を引き出す効果があるため、話し手を満足させることができます。対話する相手との良好な関係を築くためにも、相槌のテクニックを覚えましょう!ビジネスシーンから恋愛シーンまで使える相槌のコツ5つをご紹介します。

コミュニケーション上手とは?

「コミュニケーション上手」の定義は、1つに定めることが難しいです。相手の話を聴くことが上手な人、誰とでも分け隔てなく対話できる人など、さまざまに定義することができます。

ここでの定義は、会話によって、自分と相手の両方が主役になって向かい合える場所をつくり、互いの性格や価値観を認め合い、問題を解決したり結論を出していくことができる人を指すことにします。

コミュニケーション上手な人は、独りよがりではなく、会話のキャッチボールを常に意識しています。互いが主役の会話シーンをつくりだすのが得意なのです。会話のキャッチボールを通して、感情に寄り添いながら、相手を解決策に近づけることができます

上手なコミュニケーションを取るために、意識しておきたい重要なポイントは「相槌」です。

相槌がもたらす効果

会話中に挿入される「相槌」は、上手に入れることで、円滑なコミュニケーションを促してくれます。リラックスできる環境や健康的な人間関係を築くことができます。

相槌がもたらす効果は、大きく分けて2つあります。

まず1つ目は、相手の会話を引き出せるところ。「うんうん、その次は何が起こったの?」「それはよかったね!嬉しかったでしょ?」と相槌を打つことで、話を引き出すことができて、話し手は聴き手に好印象を持ちます。話が弾み、その場の雰囲気も明るくできるでしょう。

2つ目に挙げられる効果は、相手の話を聞いていますよ!というサインを与えられるところ。「へえー、そうなんだ。知らなかったよ」「それは大変でしたね」などの相槌を打つことで、相手は自分の話をしっかりと聞いてくれていると判断します。

上手な相槌を打つには、積極的に話をしようという態度を相手に示すだけでなく、理解力・判断力・注意力を含むさまざまなスキルが必要です。

相槌を打つために必要なスキル

相槌は、フレーズのレパートリーを暗記して、タイミングを覚えて返すだけでは足りません。その場を乗り切るだけの会話ならばこれでも良いのですが、今後も関わっていくであろう人との会話ではうまくいきません。

具体的な相槌のテクニックを覚える前に、上手な相槌を打つために大切な「基本の姿勢」をご紹介します。

違いを尊重する

良好なコミュニケーションを取れている人の特徴として、「どんな相手であっても、生まれた場所・育った環境は違うため、考えが異なるのはあたりまえだ」という基本の姿勢を持っていることが挙げられます。

自分とは異なった価値観や考え方を持った人を、かたくなに拒絶するのではなく、とりあえず相手の話を聞いてから、相手の話を受け入れるかどうかを決めようとします

違いを受け入れる姿勢を持って、会話に参加するのを大切にしましょう。

予習をする

初めて触れる内容について聞くときは、聞く姿勢に入るのに少し時間がかかります。相手が話しているときに、頭の中で考えを巡らせて、ぼーっとしてしまうことが考えられます。

対話をする前に、ちょっとした予習をしておくことで、相手が話す内容が頭に入りやすくなり、相槌を効果的に打つことができます

資料に目を通しておくことや、返ってくるであろう答えを予測し事前に質問を準備するなどして、すぐに対応できるようにしましょう。

予習をしておくことで得られる他のメリットとして、対話に参加したときに得られる情報・知識が増えることが挙げられます。相手の趣味を知っておくことや、会議で出されるトピックを事前にネットで調べておくことで、会話から得られる収穫が大きくなります。 

相手の視点に立って考える

良好なコミュニケーションを促す相槌を打つためには、相手が何を言っているのか・何を伝えたいのかをしっかりと理解することが大切です。相手の視点に立って考えることで、相手の立場を理解でき、相槌が打ちやすくなります

相手の視点に立って考えることは、想像力が必要です。「自分があの人の立場だったら、どうするのか」といったことを想像することで、解決策を見つけていきます。

しかし、状況によっては、相手の視点に立って考えることは簡単ではありません。友人や家族など気心の知れた相手や、自分と考え方や性格が似ている相手などであれば、相手の立場を想像しやすいです。一方で、初対面の人は情報量が少ないため、相手の立場になって想像するのが難しいです。

そういった場合の解決策の1つとしては、本を読んだり映画を観たりするときに、キャラクターの心情に注目することをおすすめしますキャラクターの心情について書かれているストーリーに触れることで、全く異なる相手・自分以外の人の気持ちについて学ぶことができますよ!

あなたはコミュニケーション上手?能力診断ツール

あなたは、コミュニケーションスキルに自信がありますか?コミュニケーション能力を高めるためには、自分の今の状態を知ることが大切です。能力診断ツールを利用して、現状を認識しスキルに磨きをかけていきましょう!

次では、おすすめのツール2つを紹介します。

① Direct Communication「コミュニケーション総合能力診断

出典:Direct Communication

無料で診断できる、総合能力診断ツールです。「大人不安の無さ」「傾聴」「発話」など11の能力をレーダーチャートで診断してくれます。
 

診断する 

② 日本コミュニケーション能力認定協会「コミュニケーション能力診断

出典:日本コミュニケーション能力協定協会

日常でのコミュニケーション力を、12個の質問から診断します。「聴く力」「質問力」「説明する力」「協調性」の4つの要素をレーダーチャートで表示してくれます。

診断する

コミュニケーション能力の定義はあいまいです。コミュニケーション能力診断ツールだけを使って、自分のスキルを総合判断するのは難しいということを覚えておきましょう。

使える相槌テクニック5つ!

相槌を打つときに使えるテクニックをご紹介します。ご紹介するテクニックを使って、円滑なコミュニケーションを取ることや、良好な関係を築きましょう。

1. 相手の言葉をリピートする(オウム返し)

「オウム返し」の相づちは、会話で相手をサポートするのに効果的です。

例えば、相手が「昨日、あの人気のお店〇〇のカレーを食べたの」と語り始めたとします。その返しとして、あなたは「へえ、あのお店のカレー?」と相手の言葉をリピートしてみましょう。そうすることで、相手は話を進めることができます。

オウム返しの相槌の効果は、相手の言葉をリピートすることで、相手が気持ちよく話し始められるところ。オウム返しの相槌によって、話の流れを上手につくることができるのです。

さらに、相手の言葉を復唱することで、相手の話を真剣に聴こうとする姿勢を示すこともできます。オウム返しをすることで、相手はもっと深く語り始めてくれるようになるのです。

コツは、短くシンプルに返すこと。相手が述べた全ての文にオウム返しをすると違和感を与えてしまいます。あまりやり過ぎてしまうと、相手は本当に話を聴いているのかを疑ってしまうので、程よい程度にオウム返しをしてあげましょう

また、オウム返しをするときは、タイミングにも気をつけましょう。相手が気持ちよく話しているときに、オウム返しをすると、話を遮るような形になってしまうことが考えられます。タイミングを狙っておこないましょう。

2. 相づちを打つタイミング

先ほどの内容に重複しますが、相槌を打つタイミングには気をつけましょう。相手の言葉すべてに相槌を打つと、話を聞いているのか不安になります。また、相槌をたくさん打ちすぎると、話のリズムを崩す恐れがあります。相手は話しにくさを感じるでしょう。

無意識に働きかけることができるのが相槌です。相手がこちらの相槌に意識が向いてしまっては、良好なコミュニケーションが取れているとは言えません。

相槌を打つベストなタイミングは、句読点がつくときです。相槌のタイミングがなかなか掴めない人は、慣れるまでは、声に出して相槌をするよりも、頭で頷くなどして共感や理解を示していきましょう

3. 興味を示す相槌を打つ

人は、相手が興味を持ってくれていると感じると話しやすくなる傾向にあります。「興味を示す相槌」を打つことで、話しやすい雰囲気をつくりましょう。

  • それで、どうだったの?
  • 楽しかった?
  • 美味しかった?
  • もっと詳しく教えて!
  • どうやったの?
  • 知りたい!

このような相槌を打つことで、興味を示すことができ相手は気持ちよく会話を進めることができます

相手との会話に興味を示す姿勢をつくるには、気持ちを整えてから会話を始めましょう。一般的に人は、忙しかったり心配事があるときは、人の会話に興味を持ちづらくなります。人の話を聞いてあげられる余裕がないと感じたら、少し落ち着いて機会を改めるようにしましょう

4. 自分の気持ちを伝える相槌

少し難易度が高い相槌が、「自分の気持ちを伝える相槌」です。コミュニケーション能力が高い人は、自分がどのような気持ちで話を聞いているのかを、相槌で示すことができます

この種の相槌を打つことができると、会話を盛り上げるだけでなく、話を理解している姿勢を示すことができます。相手の心に寄り添っている姿勢を示すことにもなるため、相手が安心して会話を進められるようになります。

  • その話を聞いて、自分のことのように嬉しい!
  • 悲しくなってきた
  • その話を聞いて、びっくりしました

というような相槌を打って、話し手に寄り添う形の会話シーンをつくりましょう。

自分の感情に寄り添って共感してくれていると感じると、話し手は安心して話し続けられます。また、自分の話が相手に影響を与えていると感じると、人は相手に対して一体感を感じます

気持ちを伝える相槌を打って、共感や寄り添う態度を示すことで、安心しながら会話ができる雰囲気をつくりましょう。

5. 話を要約する

話しているときは、次から次へと話しの流れが移り変わることがあります。人は言葉にすることで考えが生まれたり、頭が整理されることがあるため、次から次へと思い浮かんだことを声に出すことがあります。そんなときに、話をまとめることは、話し手にとって難しい作業です。

相手の話を要約できる相槌のスキルを持っていると、話し手は話おわったあとに考えをまとめることができますさらなるアイデアを生み出すことが可能になります。聞き手が話し手を相槌でサポートして、話の整理をおこなうのです。

話を要約するときのポイントは、「相手の話を1つにまとめるとどうなるだろう」と考えながら話を聞くこと。要約が苦手という方におすすめなのが、四字熟語やことわざを覚えること。話を1つにまとめやすくなりますよ!

効果的な相づちを打って、会話上手を目指そう!

いかがでしたか。相槌のテクニック5つをご紹介しました。相槌のテクニックを身につけると、初めて会う人との会話でもスムーズに進めることができます。

上手な相槌は、相手の話を引き出します。ただ相槌をするだけでは、会話を引き出すどころか、相手に不快な印象を与えることも。ご紹介したテクニックを参考にして、効果的な相槌を身につけていってくださいね!

コミュニケーション能力をつけるには、積み重ねが必要です。慣れるまでは、ゆっくりと前進していきましょうね。

Z世代、ハワイアンダンス、ヨガ、国際コミュニケーション学部専攻(卒)元オーストラリア留学生。「誰もが生きやすい世界」をコンセプトに世界各地のカルチャー、社会問題×ライフスタイル、メンタルヘルス×ヨガなどを中心にお届けします!
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