日常着にも。おしゃれ野良着ブランドおすすめ5選!動きやすさと機能性バツグン

キャンプやガーデニングなどアウトドアブームで気になるのが、ファッションアイテムです。動きやすさや機能性はもちろん、タウンユースとしても楽しみたいという人におすすめしたいアイテムが「野良着」です。機能性だけじゃない、オシャレ野良着についてご紹介します。

空前のアウトドアブーム、何を着たらよいかわからない!?

なかなか手を出しにくかったアウトドアレジャーですが、手ぶらでも楽しめるキャンプ場であったり、アイテムが手に入れやすくなったりしたこともあって空前のブームとなっています。例えば、夏場に公園でのピクニックにテントを日除けとして日常使いする場面も多くみられるようになってアウトドアが身近になりました。YouTubeでもキャンプを楽しむ人が動画を配信するようになったことも、アウトドアの敷居が低くなった要因の一つではないでしょうか。

キャンプをはじめ、バーベキューやフェスなどアウトドアレジャーを思いっきり楽しみたいものの、悩ましいのがファッションアイテムです。いつも着ている服では、汚れが気になったり、動きにくかったりするのでアウトドアレジャーには不向きです。最近ではアウトドアブランドから機能性も兼ね備えたスタイリッシュなアイテムが発売されていますが、コーディネートも含めて何を着たらよいかわからない!という悩みを耳にします。

しかし、アウトドアを楽しむときだけのためにファッションアイテムを揃えるのはもったいないですよね?そこで今回は、日常着としてもコーディネートを楽しめるアイテムをご紹介します。

実は機能性バツグン?「野良着」とは? 

アウトドアブームにより、動きやすさや機能性だけでなく、日常着として街中でも着用できるファッションアイテムが注目されています。

今回ご紹介するのは、農作業用の作業服「野良着」です。

農作業では、立ったりしゃがんだりする動きがあるため動きやすさを重視した野良着が重宝します。野良着のズボンは、しゃがんだときに腰やお尻が見えないように腰が深くなっており、腰回りがゆったりとしていて、ウエストはゴムや紐で調整できるようになっています。また、裾は絞られており、長靴にインできるようになっているものもあります。屋外では日差しも気になりますので、日に焼けやすい腕や首元はしっかり覆うような形になっています。

使いやすさや動きやすさを重視した野良着ですが、農作業だけでなくアウトドアレジャーにも使えることで注目されています。最近では、街でも着られるオシャレな野良着も増えており、コーディネートを楽しむ人も増えています。

「野良着」について詳しく知りたい!

野良着と一言で言ってもアイテムの種類はさまざまです。

農作業の作業着として親しまれている、代表的な野良着についてご紹介します。

1. もんぺ・たつけ

袴の形をした農作業用のボトムスで、一般的には女性用衣類を「もんぺ」といいます。地方によって総称はさまざまで、「たつけ」とも呼ばれています。腰回りがゆったりとしていて、足首に向けて細くなっているのが特徴です。しゃがんでも腰が出ないようになっていたり、膝当てが付いていたりします。

2. 腰巻・前掛け

現代でいう「エプロン」です。しっかりと厚みのある生地を使用することが多く、腰回りの覆うことで下半身の汚れを避けるために着用します。汚したくない服を着ているときでも、腰巻があれば安心です。ポケットが付いているものもあり、てぬぐいなどの小物を入れておいて必要な時に取り出すこともできます。

3. 作務衣(さむえ)

もともと禅宗の僧侶が雑務を行なうときに着用していた作業着が「作務衣(さむえ)」です。当初は長めの上着だけでしたが、最近になってボトムスとセットになったものを作務衣と呼んでいます。前見頃はファスナーやボタンではなく、紐で結んで着るようになっています。腕を上げたり下げたりしても生地がつっぱることがなく、動きやすいのが特徴です。

4. 羽織

農作業用の上着が「羽織」です。着丈が長めのものや短めのものがあるなど、作業によって選べるようになっています。さっと脱ぎ着ができるようになっているのも特徴で、作業時にのみ着用することができます。袖は比較的ゆったりと作られており、腕まくりもしやすくなっています。

5. 脚絆(きゃはん)

現代でいうレッグウォーマーのようなものです。脛に着用することで、ボトムスの裾を押さえて引っ掛かりを防ぐためのアイテムです。今でもお祭りなどで身につけている人を見かけることもありますし、梯子を使って昇るような高所での作業では欠かせないものになっています。

街でも着られるオシャレ野良着ブランドおすすめ5選

1. うなぎの寝床 

https://unagino-nedoko.net/

福岡県八女市にある「うなぎの寝床」は、筑後地方を中心に地域文化をモノやヒトを通して伝えている地域文化商社です。うなぎの寝床の代表的な商品が、久留米絣を使ったオリジナルのもんぺです。福岡県の伝統的な織物である久留米絣は、今でも十数件の織元が存在し、昔はもんぺの生地として織られていました。うなぎの寝床のもんぺは、ゆったりとした腰回りのシルエットはそのままに、足首にかけて細身に作られているのですっきりと着られるのが特徴です。久留米絣だけでなく、ヴィンテージの生地やストレッチが効いたものなどカラーバリエーションも豊富で、シーンによって着こなしを楽しむことができます。

「うなぎの寝床」の詳細はこちら

2. 石徹白洋品店 

https://itoshiro.org/

岐阜県郡上市にある石徹白(いとしろ)という地域に伝わる衣服などを中心に作っているのが「石徹白洋品店」です。布の無駄が出ない直線裁ちという技法で作られた服は、石徹白で育った植物で染められており、ナチュラルな風合いが特徴です。この土地の人々から伝わり続けてきた衣服が「たつけ」です。農作業時には着用するボトムスであるたつけは、お尻まわりはゆったりとしていますが、足裾は絞られているので動きやすくなっています。他にも「はかま」や「かるさん」といった、より日常着に近いものも揃っています。

「石徹白洋品店」の詳細はこちら

3. Snow Peak(スノーピーク) 

https://ec.snowpeak.co.jp/

新潟県三条市にあるアウトドアブランドの「Snow Peak」でも、野良着にインスパイアを受けたファッションアイテムを取り扱っています。Snow Peakといえば、シンプルでスタイリッシュにもかかわらず機能的なアウトドアアイテムが有名ですが、アパレルも豊富です。中でも、日本のアウトドアの原点ともいえる野良着をベースにしたジャケットが人気です。日本の文化や産業を知ってもらうきっかけとなっているノラギシリーズは、アウトドアだけでなくタウンユースとしてもおすすめ。エイジングを楽しみながら長く着用することができます。

「Snow Peak」の詳細はこちら

4. MONKUWA(モンクワ)

https://monkuwa.com/

「どんなときでも自分らしくいたい」と願う女性に向けてつくられた農作業用ウェアを販売するのが「MONKUWA(モンクワ)」です。畑や農作業をしているときでも動きやすいだけでなく、おしゃれも楽しむことができるウェアが揃っています。デニム生地を使ったサロペットやもんぺは、キャンプやフェスの時にコーディネートに取り入れるのもおすすめ。日焼けが気になるときにも、日差しから頭や首を守るワークハットも注目です。

「MONKUWA(モンクワ)」の詳細はこちら

5. SAGYO(サギョウ) 

https://shop.sagyo.jp/

「風景をつくっていく野良着」をコンセプトに、民俗資料をもとに現代の野良着を考案し、主に岡山県で製造している「SAGYO(サギョウ)」。あくまで作業着を定番としているため、トレンドを取り入れた新商品ではなく、作業がしやすく着やすくなるように現場の声を聞きながら随時アップデートしているのが特徴です。作業もんぺはサルエルパンツやジョパーズのようなシルエットで、日常着としても十分活躍するアイテムです。腰巻は農作業に限らず、酒屋さんなど重たいものを持ち運びする職業の人にもおすすめ。

「SAGYO(サギョウ)」の詳細はこちら

おしゃれな野良着を日常着でも取り入れよう!

 昔から伝わる野良着の特徴は、動きやすさと機能性にあります。今回ご紹介したブランドでは、機能性をそのままに現代風にデザインされたスタイリッシュなものばかりです。キャンプやフェスでは機能性を、タウンユースではデザイン性を重視したいものですよね?是非ご紹介したブランドから、自分好みの野良着をチョイスして日常着としても取り入れてみてください。

フリープランナー兼エディター。
2020年3月にインド政府公認校認定ヨガ指導者養成講座ヨガ哲学コース修了。ヨガ哲学に魅せられて、日々カルマヨガに専念しています。
「ヨーガ・スートラ」や「バガヴァッド・ギーター」を参考に、哲学や瞑想の視点から毎日の生活が楽しくなるヒントを伝えていきます。
マイブームはスパイスカレー作りとジャパ瞑想。
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