「ダウンサイジング」って何?
「ダウンサイジング」とは、簡単に言うとサイズを小さくすること。
端的にはモノのサイズを小さくすることや、コストの削減や効率化を目的としてより小型のものを用いる際に使われることが多い用語です。
暮らしの「ダウンサイジング」とは、抱え込みすぎず、持ちすぎず、身軽に暮らすためのテクニックです。
今年はコロナ禍の影響もあり、余計な思考や不安を抱えたり、使いもしないものを購入し持ちすぎてしまうなんてことを経験した方も少なくないのでは。
2021年は暮らしのダウンサイジングをして、心身ともに身軽に生活できるように準備を始めましょう!
暮らしのダウンサイジングの方法
モノのダウンサイジング
暮らしのダウンサイジングの方法で一番シンプルかつ最初に着手したいのが、「モノのダウンサイジング」。
今の所有しているもので、使っているモノはどれくらいありますか?「いつか使うかもしれないから」と、使っていないモノを持ち続けることはそれなりの管理と責任を持ち続けることに繋がります。
時間をかけてでも良いので今の自分には必要のないモノと判断したら、他に必要な人に譲るなどしてモノを活用方法を考えましょう。
モノをダウンサイジングするポイント
- 要るモノを選ぶ
モノをダウンサイジングする際のポイントは、「要らないモノを選ぶのではなく、要るモノを選ぶ」ようにしましょう。
「要らないモノ」を選ぶことを続けていると、自分が要らないモノばかりに囲まれ、要らないモノばかりを集めて暮らしているようなネガティブな気持ちになってしまいます。
- 要らないモノへの感謝を忘れずに
要らないモノだからと言って、決してそのモノには落ち度はありません。
「今の自分」には必要のないモノでも、過去の自分には要るなモノだったのかもしれないし、また他の誰かには必要なモノかもしれません。
要らないモノだからと「ポイっ」と捨てるのではなく、1つ1つに感謝を込めて「ありがとう」と言いながら手放していきましょう。
- 手放す先を考える
モノを手放せない理由の1つとして「罪悪感」があります。特に日本人は、「もったいない」の精神を持つ人種です。
「まだ使えるのに捨てるなんてもったいない…」
「〇〇さんがせっかくプレゼントしてくれたモノ。捨てるなんてもったいないし申し訳ない…」
けれど、モノを手放す方法は「捨てる」だけではありません。
リサイクルショップに出す、フリマアプリを活用する、必要な人へ譲るなど、いくらでも手放す方法はあります。
そして、使わわないのに持ち続けていることの方が「もったいない」です。
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行動のダウンサイジング
行動のダウンサイジングとは、余計な行動をやめること。完璧を目指し、自分の首を絞めていることはありませんか?大切なのは、自分が「快適に暮らす」ことです。
行動のダウンサイジングのポイント
- 優先順位を決める
仕事や家事、育児など、現代の人は否応無しにマルチタスクが要求されます。
そんな忙しい毎日の中でも、自分が快適に暮らすために、必要なことを書き出し優先順位を付けてみて下さい。
以外と「これって要らないな」ということに気づくかもしれません。
- オン・オフの時間を分ける
コロナ禍によりテレワークが続いている方はオン・オフの切り替えが難しい方もいるかもしれません。
けれど、思い出して下さい。仕事は、あなたの暮らしを快適なものにしてくれるためのモノ。仕事を通して社会に貢献し、その対価としてお給料を受け取ります。お金を使って、食べたいモノを食べたり、趣味や教養を広げていきます。
オン・オフを分けることは、仕事をより頑張れるためにも必要なこと。
時間通りに仕事は終えるようにしましょう。仕事後すぐにオフモードにならない場合は、スマホを持たずに少し散歩に出かけるなどオフモードスイッチをオンでできる儀式を作ってみるのもおすすめです。
- 比べない
現代ではSNSなどを通して、たくさんの人と繋がれる便利な時代です。SNSでは有益な情報が手に入り、参考になることもたくさんありますよね。けれど、それが行き過ぎてしまうことで時に他人と自分を比べ、余計な行動を生んでしまうことに繋がります。
もし自分が誰かと「比較しているな」と感じたら、SNSを見ることやめて、その時間をもっと自分が快適に過ごせることに費やしてみてはいかがでしょうか。
思考のダウンサイジング
最後は「思考のダウンサイジング」です。混沌とする世の中で、たくさんの思考が日々私たちを取り巻いています。
「無になろう」と言葉で言えばとても簡単ですが、それはとてつもなく難しいことですよね。ここではヨガスートラで説かれている考え方をベースに思考の手放し方のコツを簡単にお伝えします。
思考のダウンサイジングのポイント
- 苦痛を与える思考と苦痛を与えない思考
ヨガスートラの中には、思考は大きく2つに分けることができると書かれています。それが「苦痛を与える思考」と「苦痛を与えない思考」。その意味をもっと深くみると、「利己的な思考」が苦痛を与える思考で、「無私な思考」が苦痛を与えない思考を説かれています。
ヨガは、自分の内面を見つめることに重きを置きます。自分の内側を見つめ変わることで、外側も自然と変わってくると信じられているから。
今世の中で起こっていることに不安や心配、怒りなど様々な思いが出てきている人も多いとは思いますが、まずは自分の内側に目を向けて、1つ1つが利己的か無私なのか判断しましょう。
シンプルライフで心地よい暮らし
これだけ便利で、何でも手に入り、人と簡単に繋がれる時代です。自分が必要としている以上のモノや事、思考が簡単に溢れてしまいます。けれど、そんな自分に気づくことでいくらでも変わることができます。2021年は、快適で心地の良い暮らしを送れる人が増えますように。