今すぐ誰かに使いたいポジティブワード15選。メンタルヘルスへの効果や影響とは?

身近な人からもらう/身近な人にかけてあげるポジティブワードが精神的に良い効果があると注目されています。今回は、研究でも証明されているポジティブな言葉が持つパワーについて、今すぐ使えるポジティブフレーズと共にご紹介します!

瞑想やヨガの人気が高まり、心と体の健康がトレンドとなっています。「優しさ」も、心に健康をもたらすための重要な鍵となることをご存知ですか。

優しさを与える側もポジティブに!

人は優しさを受け取るだけではなく、与えることでも幸せを感じられると言われています。Sewanee大学の研究では、何らかの形で優しさを表現した被験者の多くが幸せを感じ、気分が上昇する結果を出したそうです。親切な行為は、喜びと感情をコントロールする神経伝達物質であるドーパミンを刺激します。優しさを与える側にもポジティブな影響があることが、研究結果から明らかになりました。

別の例では、人はストレスを感じる時こそ、いたわりや思いやりを強める傾向があると、心理学者のシェリー・テイラーの研究で発見されました。周りの人をいたわることによって、「恐怖心」が「希望」へと切り替わることが証明されています。

この研究結果から言えることは、身近な人がストレスを抱えたり苦しんでいるときに、どこに意識を向けるかによって、私たちに起こるストレス反応が異なってくるということです。自分自身のストレスで悩んでいる場合も、身近な相手が苦しんでいる場合も、その状況から逃げるのではなく、いたわりと思いやりを持って接することで、両方がポジティブな影響を受け取ることができます。

このように、いたわりや思いやりには思いも寄らない効果があり、周りの人のための行為はストレスをパワーに変えるための方法なのです。

肯定的な言葉が与える「ポジティブ」な効果・影響とは?

認知神経科学の専門家である Luis Castellanosは「ポジティブな言葉は、幸せをもたらし、生産性を高めるための効率的なツールでもある」と主張しました。Castellanosが取り組んだすべてのケースで、肯定的な言葉を与えることで、人々の注意力の範囲が広がり生産性が向上しました。

人間は、「嫌い、つまらない、悲しい」などのようなマイナスな言葉を言ったり、受けたりしていると、ストレスで精神的に落ち込んでしまいます。

一方で、「愛している、楽しい、嬉しい」などのポジティブな言葉を言ったり受け取ることで、脳の反応が高まり、言う人・聞く人の両方が元気になります。明るい気持ちを持ちながら行動することで集中力も増して生産性が向上するのです。

肯定的な言葉には、人をより創造的にさせ、あらゆる種類のタスクに対してより高い忍耐力を持つことを手助けするパワーがあるのです。

使える!ポジティブワードをご紹介

先ほどご紹介したように、優しさは浴びるだけではなく与えることでも幸せを感じることができます。あなたの周りの人に感謝を伝えてあげることで、目には見えない幸せの感情を手に入れましょう。以下では、家族・恋人・友だちに使えるポジティブワードをご紹介します。

自分にかけてあげたいポジティブワード

まずは、あなた自身に肯定的な言葉をかけてあげましょう。深い深呼吸を3回し、ゆっくりと微笑みながら、自分自身に言葉をかけてあげましょう。

  • 「あなたなら絶対にできる」

この言葉には、自分が達成したいことを実行する準備が整っていることを思い出させてくれます。あとはやるのみ!

  • 「物事は起こるべきして起こった」

責任感が強く、失敗してしまったことをなかなか許すことができないあなた。起こったこと全てに理由を見つられるようになると、ネガティブな出来事もポジティブになります。この言葉をかけてあげることで、多くのことに感謝の気持ちを持つことができるでしょう。

  • あなたは賢くて力強い女性です」

私も緊張するシーンの前には鏡で自分をまっすぐに見て、このポジティブワードを何度か繰り返します。この言葉を繰り返すことで、前よりも自信を持って行動することができるようになりました。 

  • 「(健康な体に)ありがとう」

 自身の体に感謝をすることでドーパミンが放出され、痛みを和らげてくれる機能が発揮されます。感謝の言葉を唱えるのでも良いですし、体の部分を撫でてあげるのでも効果的です。

ポジティブな言葉を使用して、自分にラブレターを書くのもありです!自分に感謝の手紙を書くことで、「自分だけは自分を認めてあげている」「自分だけは自分を好きでいる」といった考えを持つことができます。

この考え方は非常に重要で「自分が1番自分を理解してあげている」と認識することで、安堵感や落ち着きを感じることができます。ものすごいスピードで変化する周囲に対し、自分の心は常にあなたとともに生きています。あなたは、常にあなた自身の1番の味方として一緒にいてあげましょう。

家族にかけてあげたいポジティブワード

家族は無償の愛を提供してくれます。そして、家族はあなたの生活に大きく関わっています。そんな家族に、感謝を言葉で表すことは重要です。家族に優しさを与えることが、自分自身の生活にもポジティブに影響するのは言うまでもありませんね!

  • 「...をしてくれて感謝しているよ」

家族があなたのために手助けをしてくれたり、優しさを与えてもらったときは感謝を述べましょう。優しさを与えてもらったり、手助けしてもらうことがあたりまえになっており、感謝はしているものの言葉で表現していないことはありませんか。料理が美味しい・お洗濯をしてくれてありがとう・いつも笑顔でいてくれてありがとうなど、普段見慣れている部分にこそ感謝を示してあげましょう。

  • 「一生懸命な姿を尊敬しているよ」

子どもが何かに一生懸命になっている姿や、パートナーが仕事を頑張っている姿を目撃したら、この言葉をかけてあげましょう。特に子どもが自分の夢中になれるものを見つけられた時は大きな発展です。この興味が自分の選択のベースとなることもあるので、大いに褒めてあげましょう。

  • 「どんなときもそばにいるよ/いつでも頼ってね」

この言葉をかけてあげるだけで、家族のメンバーが何かに挑戦しているときや困難に直面した際に「1人じゃない」と思うことができます。

恋人にかけてあげたいポジティブワード

恋人があなたにしてくれた行動や、温かい思い出として残っている共通の体験を振り返り、思いを相手に伝えることで心が幸せになります。また、感謝を述べたり優しい言葉をかけることで、あなた自身がどれほど恵まれているのかに気づくこともできます。「愛している」という言葉は、別の表現でもあらわすことができます。その例の一部をご紹介します!

  • 「あなたと過ごす時間が好き」

相手といることで落ち着ける・自分らしくいられるというのは、相手に心を許している証拠です。誰かに心を許すということは簡単なことではありません。心を許せる環境があることに感謝をする気持ちで、相手にもありがとうの気持ちを伝えてあげましょう。

  • 「ありのままのあなたが好き」

ありのままを受け入れてくれると、安心感が生まれ、自己肯定感も高まります。個性を見せたときや、メイクを落とした後などの素になった瞬間に、この一言をかけてもらうと嬉しいと思ったあなた!相手にも同じ幸せな気持ちを与えてあげましょう。

  • 「…のときに、あなたを思い出した!」

この一言を聞くだけで、相手は「自分のことを思っていてくれている」と考えます。愛している相手が自分のことを日常的に考えていたら嬉しいですよね!

  • 「落ち込んでいるとき、あなたを思いだすと気が楽になる」

この言葉を聞いた相手は、自分が相手の役に立っている実感を持つことができます。また、お互いのつながりを感じることで、信頼感や尊敬心が深まります。

友だちにかけてあげたいポジティブワード

周囲の人たちに、温かい言葉を投げかけることで、あなたは発した言葉そのものに囲まれます。普段一緒にいる友だちたちに温かい言葉をかけてあげると、友だちからポジティブなオーラを感じることができて、あなたの生活も輝きを増すかもしれません。

  • 「いつでも相談に乗るよ」

自分には誰か頼ることのできる人がいると、人は安心するものです。いつでもそばにいる・いつでも手助けするという気持ちを伝えてあげることで、相手が持っている心配事や不安を解消することができるでしょう。

  • 「あなたがいてくれてよかった」

一緒にプロジェクトを行ったり、一緒に何かを達成させたとき、またはアドバイスをもらったときに「あなたがいてくれて助かった」という言葉とともに感謝を伝えてみましょう。

  • 「自分のことのように嬉しい」

友だちが何かを達成したときや、目標に向かって一生懸命になっている姿を見かけたら、心から素直に喜んであげましょう!

  • 「あなたらしくて好き」

友だちの性格はよく理解していると思います。相手の性格の好きな部分を伝えることで、なぜあなたがその友だちと一緒にいるのかを思い出せて、相手を大切にしたいという思いも強まるでしょう。

感謝の気持ちをを手紙に表現するのもあり!

感謝の気持ちを相手に伝えるのは少し恥ずかしいと思ったあなたにおすすめなのが、手紙に感謝を表現するということ。手紙の素晴らしいところは、手紙を受け取った相手が何年にも渡って、もらった手紙を保管おくところにあります。

元気が欲しいと思ったときに、手元にある手紙を読むことで、いつでも言葉から元気を受け取ることができるのです。これが手紙のパワーなのではないでしょうか。また、字を書いているときのほうが、感謝を示す表現がどんどん思い浮かぶという方もいると思います。手紙を通して気持ちを表現する時間を積極的に作ってみましょう。

ポジティブワードの探し方は?

人それぞれポジティブに感じる言葉は異なります。一般的に「ポジティブワード」と認識されている言葉であっても、ポジティブな感情を全ての人に与えるとは限りません。

自分らしいポジティブワードに出会うためには、積極的に「自分の好きな言い回し」「好きな表現」に触れてみましょう。本を読んだり映画を観たり、曲の歌詞について考える時間でも良いです。字に触れる時間のなかで直感的に好きだと感じた表現について考えることで、自己を認識し、自分らしい美しさを見つめることができます。「この表現ステキ!」と感じた瞬間に、自分の中にその表現を取り込んでみましょう。

好きな言葉を集めて共通する部分を見つけよう

自分の好きな表現を集めたあとは、それらの言葉に共通する部分を見つけてみましょう。例えば、その言葉は、あなたの愛する人に向けた言葉かもしれません。あなたが何かに挑戦しようとしているのであれば、背中を押してくれる言葉かもしれません。自分の好きな色や季節が表現されている言葉かもしれません。直感で選んだ言葉の共通点から「自分らしさ」を見つけてみましょう。

ポジティブワードでメンタルヘルス向上!

心理学の研究では、心と体は言葉が導く方向に向かうことがわかっています。ポジティブな言葉を使いながら課題に取り組むことで、物事を達成できる可能性が高まることも検証されています。同様に、恐れや言い訳などといった悲観を言葉にすることで、脳がその言葉通りに理解してしまい、気持ちをマイナスな方向へ変化させ、しまいにはそれが行動にも表れてしまいます。

筆者も、実際にこのページを執筆しながらポジティブワードに目を通していると、心が自然とポジティブになっていくのを実感しました。ポジティブな言葉を浴びる・与えることで、健康な心身を得るとともに、家族や友だち、愛する人とのつながりを深めることで心のぬくもりを手に入れましょうね!

Z世代、ハワイアンダンス、ヨガ、国際コミュニケーション学部専攻(卒)元オーストラリア留学生。「誰もが生きやすい世界」をコンセプトに世界各地のカルチャー、社会問題×ライフスタイル、メンタルヘルス×ヨガなどを中心にお届けします!
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