殺菌・抗菌作用が強い精油やハーブのご紹介。手作りアロマスプレーのやり方も。

精油やハーブを使って心身をととのえる

マスクや消毒液が品薄な昨今、精油やハーブなど植物の力を借りてウイルスから身を守ってみてはいかがでしょうか？精油やハーブは日常に取り入れやすいですし、体だけでなく心にも働きかけてくれます。不安やストレスを軽減したり、明るく前向きな気分にしてくれたり、気分転換をしたい時にも効果的です。家で過ごす時間が長くなった方も部屋で香りを使って快適に過ごすことができるかもしれません。
ここでは殺菌、抗菌作用が強く、免疫力アップに効果がある精油やハーブをご紹介します。できるものから少しづつ生活に取り入れてみてはいかがでしょう。

殺菌、抗菌作用が強い精油

ラヴィンサラ

抽出部位：葉
主な成分：1,8-シネオール、α-テルピネオール、サビネン
香り：ユーカリに似た清涼感のある香り
おすすめの使用方法：芳香浴、入浴、トリートメント
注意事項：妊娠中や授乳中は使用を避ける。

あまり知名度はありませんが、飲用（許可されている商品のみ）、皮膚塗布、芳香浴と使用法が幅広く、免疫力を高め抗菌、抗ウイルス作用があります。咳や気管支炎、鼻炎の症状をやわらげてくれます。また気分が落ち込んでいるときなど、心身両面の疲労を回復し活力を与えます。筋肉のこわばりをほぐしリラックスさせる働きもあるので、運動後のマッサージにも向いています。
注）名前が似ている「ラベンサラ」とは違うものです

ティートリー

抽出部位：葉
主な成分：テルピネン-4-オール、y-テルピネン、α-テルピネン
香り：シャープで清涼感のあるフレッシュな香り
おすすめの使用方法：芳香浴、入浴、トリートメント、ヘアケア、スキンケア、ハウスケア
注意事項：妊娠中は芳香浴以外の使用は避ける。肌に直接つけられるが、事前に必ずパッチテストを。

古くからオーストラリアの先住民アボリジニに万能薬として使用されていたティートリー。抗菌、抗ウイルス効果が非常に高いうえ、本来体に備わっている免疫の働きを促します。うがいをする時に水に1滴垂らすことで風邪などの予防にもなります。メンタル面でも、不安やストレスで気持ちが落ち込んでいるとき、ショックを受けた時など気分を前向きにスッキリさせてくれます。

ユーカリ・グロブルス、ユーカリ・ラディアータ

抽出部位：葉、枝
主な成分：1,8-シネオール、リモネン
香り：清涼感のあるクリアな香り
　　　ユーカリ・ラディアータの方がややフルーティで甘さを含む
おすすめの使用方法：芳香浴、入浴、トリートメント、ヘアケア、スキンケア
注意事項：皮膚刺激があるので敏感肌の人は低濃度で使用を。妊娠中や乳幼児は使用を避ける。ユーカリ・ラディアータは引火点が低いので火気に注意。

コアラの食料として知られるユーカリも、オーストラリアの先住民アボリジニによって傷を癒すのに使われていました。強い殺菌、抗菌作用を持ち、呼吸器のトラブルに役立ちます。花粉症の鼻水、鼻づまりにも効果的で、マスクに垂らして使うこともできます。心をクリアにし集中力を高めたい時にもぴったりです。
ユーカリ・ラディアータの方が作用、香りとも穏やかなので子供や高齢者にも安心して使えます。

スパイクラベンダー

抽出部位：花、葉
主な成分：リナロール、カンファー
香り：ラベンダーよりくっきりしたフレッシュな香り
おすすめの使用方法：芳香浴、入浴、トリートメント
注意事項：中枢神経を刺激する可能性があるので多量に使用しない。妊娠中やてんかんの人は使用を避ける。

ラベンダーと同じように花をポプリやハーブティーにしたり、お菓子の香りづけや入浴剤としてなど幅広く利用されています。カンファーを含んでいるためラベンダーより刺激が強い香りで、高いリフレッシュ効果や抗うつ作用が期待できます。殺菌、抗ウイルス作用が強く、空気を浄化するのに適しています。ラベンダーと同様に、火傷やにきび、虫刺されの手当て、筋肉痛や頭痛の緩和など、さまざまな効果があります。

レモングラス

抽出部位：全草
主な成分：シトラール、ゲラニオール
香り：レモンに似たフレッシュで強い香り
おすすめの使用方法：芳香浴、入浴、トリートメント、ヘアケア、スキンケア
注意事項：高濃度で使用すると皮膚刺激を感じることもあるので使用量に注意。妊娠中は芳香浴以外の使用は避け、緑内障の人は使用を避ける。

タイ料理の食材としてもお馴染みのレモングラスは、インドでは古くから薬草として使われ発熱や感染症に効果があるとされてきました。優れた殺菌、抗ウイルス作用があり部屋の空気の浄化にも役立ちます。消化促進作用があり、胃腸のトラブルにも有効です。メンタル面では心身の疲れを癒し、やる気や集中力を高めたい時にも効果的です。

精油のおすすめの使い方

芳香浴で

いちばん手軽にアロマセラピーを楽しめる方法ですね。さまざまなタイプの器具があるので使用する場所に合わせて選んでみましょう。

• ディフューザー
  空気圧や超音波で精油の香りの微粒子を空気中に拡散させます。香りが長持ちし、拡散力が強いので人が多く集まる場所や広い空間におすすめです。
• アロマランプ
  電球の熱で上の受け皿の精油を温め香りを拡散させます。ルームライトのようにインテリアの１つとして使えるものもあります。
• オイルウォーマー
  キャンドルの熱で精油を温め香りとともに精油の成分を拡散します。ゆらゆら揺れるキャンドルのやさしい明かりと香りでリラックス効果が高まります。

器具がなくてもマグカップにお湯を張って精油を何滴か落としたり、ハンカチやティッシュペーパーに落として香りを楽しむこともできます。

ラサーナ アロマディフューザー

出典：ラサーナ アロマディフューザー

ディフーザーを新たに購入したいという方におすすめなのはこちら。はじめてディフューザーを使う方でも簡単に使えます。

ラサーナ アロマディフューザー

手作りスプレー

好きな精油を選んでオリジナルのスプレーを作ることもできます。部屋や衣類、マスクなどにスプレーしてお気に入りの香りを漂わせましょう。
無水エタノールが手に入りにくい場合は度数が高いアルコールでも代用できます。
＜ 材料 ＞
無水エタノール・・・・10ml
精製水・・・・40ml
好みの精油・・・・10滴ほど
保存容器（スプレー型）

1. 容器に無水エタノールと精油を入れる。
2. 香りのバランスを確認してよく混ぜ合わせる。
3. 精製水を加えてさらに混ぜ合わせる。

バスタイムに

精油を湯船に数滴落としてよくかき混ぜるとアロマバスに。香りと皮膚から成分が浸透する両方の効果を得られます。私はそこに岩塩やヨモギなどのハーブを加えたりもします。ちょっとした休憩時間に手浴や足浴などの部分浴をするのもいいですね。
はじめは精油をブレンドするのが難しいと感じるかもしれませんが、嗅いでみていい香り、心地よい香りと感じるものを使うことが一番です。まず2、3種類をブレンドしてみて慣れてきたら数を増やしてみましょう。

ハーブティーで免疫力アップ

古くから民間療法に取り入れられてきたハーブ。定番のハーブティーはスーパーでもいくつかの種類が売られていて手に入りやすいですね。中でも免疫力アップの効果が高いものをご紹介します。

エキナセア

出典：enherb エキナセア

風邪やインフルエンザが流行する時期に飲んでいる方も多いのではないでしょうか。北米の先住民は古くから万能薬として使用していました。免疫力を高めるほか、抗菌、抗ウイルス、消炎の効果があります。ハーブティーを冷まして化粧水にすると、肌のアンチエイジングも期待できます。

enherb エキナセア 25g 725円

エルダーフラワー

出典：enherb エルダーフラワー

ヨーロッパでは昔から風邪薬に利用していたようで、せきや痰などの症状を緩和する効果もあります。マスカットに似た甘い香りで飲みやすく、しみやそばかすを防ぐ美容効果もあります。

enherb エルダーフラワー 15g 585円（税込）

ローズヒップ

出典：enherb ローズヒップ

レモンの20倍ものビタミンＣがあり、美肌、美白効果で有名なローズヒップ。免疫力を高め抗菌、抗ウイルスに有効で皮膚や粘膜を修復する作用もあります。ホルモンバランスも調整してくれるので女性にはうれしいハーブです。

enherb ローズヒップ 30g 870円（税込）

ローズマリー

出典：enherb ローズマリー

若返りのハーブと言われているローズマリー。強力な抗酸化、抗菌作用で免疫力を高めます。また血行を良くしたり細胞を活性化させる作用もあるので肌のアンチエイジングにもおすすめです。ストレスや疲労感もやわらげてくれます。

enherb ローズマリー 25g 675円（税込）

 ハーブ専門店enherb（エンハーブ）では、ここでご紹介したような単品のハーブティー、シングルハーブティーだけでなく専門知識を持ったハーブブレンダーによるオリジナルのブレンドハーブティーも販売されています。単品だと飲みづらい味のものもあるので、自分の目的に合わせたブレンドを選ぶと風味が調整してあり飲みやすいと思います。

enherb (エンハーブ)

 植物のパワーを取り入れよう

 抗菌作用が高い精油や、免疫力アップに効果的なハーブをご紹介しました。古くから人々は植物の力を借りてさまざまな病を克服してきました。私たちも植物のパワーを取り入れ心身をケアし、健やかな毎日を送っていきましょう。