リストラティブヨガはおうち時間に最適なリラックス系ヨガ。自宅でできるおすすめポーズ3選

ウィルスやンフルエンザの流行、また花粉が多い今の時期は外出を控えている方も多いかもしれません。そんな中最近よく耳にするのが「疲れているのに眠れない」というお悩み。もしかしたら、それは上手くストレスと付き合えていないのかもしれません。今回は、リラックス効果が高いセラピー要素の強いリストラティブヨガをご紹介したいと思います。

海外で人気のリストラティブヨガ

リストラティブヨガとは

「リストラティブヨガ」のリストラティブとは英語のrestorativeがそのまま使われていて、直訳すると「回復」や「修復」を意味します。

最近になって日本でも広がってきた「リストラティブヨガ」の歴史は実は長く、1990年代にアメリカの理学療法士ジュディス・ラサター(Judith Lasater)氏によって考案されました。ラサター氏は「アイアンガーヨガ」の正式認定指導師で、リストラティブヨガはアイアンガーヨガから派生したスタイルと言われています。

心身を深くリラックスさせ、心地よい状態にさせてくれますヨガで、とにかく癒されたい人向けの全身をリラックスする効果の高いヨガです。セラピー療法やストレス解消のために効果的なヨガとして海外では注目されています。

リストラティブヨガの特徴

リストラティブヨガの特徴は、プロップスと呼ばれる補助道具を使いながらアサナ(ポーズ)を行うことです。深くリラックスした状態の中で、プロップスを使い姿勢を補助することによって、内臓や脳の緊張を解放することができます。

特に背骨の調整や内蔵を刺激するポーズが多く含まれるため、首肩背骨のコリに悩みのある方や、便秘気味の方などは効果を感じやすいかもしれません。

また、リラックス効果の高いため就寝前にするのがおすすめ。実際、寝る前にリストラティブヨガを実践するとよく眠れると言う方も多いんですよ。

リストラティブヨガの主な効果

ストレスの軽減

一つ一つのポーズのホールド時間(保っている時間)が長いため、リラックス効果が高くストレス軽減効果が期待できます。海外では、セラピー療法として取り入れられることもあるんですよ。

デトックス効果

プロップスを積極的に使うことにより、完全なリラックス状態を作り、効果的に内臓を刺激します。現代には、偏った食生活や、ストレスの影響を受け、内蔵に疲れを感じている方も少なく有りません。内蔵の働きを促進して、デトックス効果も期待できます。

姿勢改善

ゆっくりと筋肉を伸ばし、心拍数、血圧を低下させ、体のコリや歪みも軽減するのがリストラティブヨガ。伸び・圧迫・ねじりといったポーズで、背骨や関節の歪みを改善する効果も期待できます。

安眠効果

ゆっくりとした呼吸で心身のリラックスすることで脳は瞑想状態へ。就寝前にリストラティブヨガを行うと、緊張して強張った身体もリラックスし、自律神経のバランスが保たれるため、不眠にも効果的。

リストラティブヨガを自宅でしたい!プロップスは購入すべき?

心身を深くリラックスさせ心地良い状態にして、リラクゼーションを重視するリストラティブヨガでは、背骨周りや内臓に対し、プロップスを使いながら適度な前屈や圧迫のポーズと解放を繰り返し、滞りがちな血流を促します。

プロップスを使用することで身体を安定させ、ポーズを長く保つことが可能に。リストラティブヨガのポーズの多くは寝た姿勢のものが多く、1ポーズにつき約20分など、長い時間をかけてポーズを深めていきます。

自宅でリストラティブヨガをしたいという方は、プロップスを揃えた方が良いのかと疑問に思う方もいるかしれません。もし「毎日のように実践する」、もしくは「もっとヨガのポーズの練習を深めたい」という方であれば持っていて決して損ではありません。

ただし、良いプロップスは決して安くはありません。自宅にあるもので代用することもできるので、練習を続けていって必要だと思った時に購入を検討してみてはいかがでしょうか。

自宅であるもので代用もできる!リストラティブヨガに活躍するプロップス

  • ボルスター
価格・9,900円(税込み)

円柱または長方形のクッションや枕のような形で、身体を支えてくれます。お尻や背中の下に敷いたり、抱き枕のように身体を委ねるようにしてポーズの補助として使用することが多いです。

ボルスターがない方は、枕やヨガマットを丸めてバスタオルでくるんだもので代用が可能です。好みの大きさ、硬さで調整して使用しましょう。

  • ブランケット
メキシカンブランケット

価格・3,389円(税込み)

Mexican blanket

折りたたんで身体の下に敷くことで、負荷がかかるのをやわらげることができます。
ヨガ用のものでなくても通常のブランケットでも利用可能です。

  • ヨガストラップ

価格・2,550円(税込み)

マンドゥカ(Manduka)  ヨガストラップ

手足の支えとして活用することの多いヨガストラップ。負荷がかかりすぎることなく安定的にポーズをとることができます。ヨガストラップは、フェイスタオルなどでも代用可能です。

自宅でできるリストラティブヨガのポーズ

仰向けの合蹠のポーズ(スプタ・バッダ・コーナ・アーサナ)

「あお向けの合せきのポーズ(スプタ・バッダ・コーナ・アーサナ)」は、仰向けに寝たまま両脚の股関節を開くポーズ。股関節周りを刺激して骨盤回りの緊張を緩め、内臓の働きを高める効果が期待できます。

リストラティブヨガでは、ボルスターを利用して「あお向けの合せきのポーズ(スプタ・バッダ・コーナ・アーサナ)」のポーズをとります。ボルスターに頭から背中を休ませてポーズをとるとリラックス効果が倍増。

生理痛の緩和や自律神経を整えるのにも効果的のため、生理中の女性にもおすすめです。

 チャイルドポーズ(バラ−サナ)

ヨガのレッスン中にはお休みのポーズとして行われることが多い「チャイルドポーズ」。太ももや足首のストレッチ効果、首肩、背中や腰回りの筋肉の緊張をリラックスさせてくれます。また、下向きに丸くなる姿勢のチャイルドポーズは背中から腰が大きくストレッチされ、副交感神経を優位にさせ気持ちを鎮めてくれる効果も。

リストラティブヨガでは、お尻にクッションやブロックを引いて楽に正座がとれるように補助し、ルスターを足の間にフィットするように目いっぱいひき寄せる身体を安定させます。

壁に脚を上げるポーズ(ヴィパリタカラニ)

血液循環を高めて心身の疲労を回復するポーズ「壁に脚を上げるポーズ(ヴィパリタカラニ)」。むくみ対策に適したポーズで、長時間同じ姿勢でいることが多い方などにおすすめ。壁際にぴったりつけて置いたボルスターに腰をのせ、お尻と両脚も壁につけて仰向けに。 

リストラティブヨガで上手にストレスリリースしよう

海外ではセラピーとして活用されているリストラティブヨガは、疲れの溜まりがちな現代人にとって救世主と言っても過言ではないかもしれません。

プロップスは自宅にある物で代用できるため、毎日就寝前に取り入れてみてはいかがでしょうか。特に今の時期はストレスも多い時期。ある程度のストレスは、やる気にさせてくれたりエネルギーに変わったり良い面もありますが、やはりストレス過多な生活は考えもの…頑張りすぎてしまう身体そして心を休ませて、疲れを解消してみてはいかがでしょうか。

シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
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