もくじ
ヨガをする人の食の本質
食べつことは、身体の中に食べ物を取り入れて自分の生きる糧にすること。また、食べることは身体にとって不要なものをデトックスすることでもあります。
私達、人間の身体や心というのは、日々食べ物によって構成され身体を作り変え続けているということ。食事が乱れることで、身体や心は乱れます。つまり、食事を正すことで身体や心のバランスも安定し、健康的な暮らしを送れるということ。
ヨガをする目的は人それどれ違いますが、どれだけヨガをしても食べるとうい行為そのものが今の自分そしてこれからの自分を作り上げるのだから、やはり食べ物には気を使いたいですよね。
世界最古の伝統医学アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダとは
人間が本来持っている自然のエネルギーのバランスが私たちの心そ
西洋医学との違い
ドーシャを知ろう
ドーシャとは
ドーシャ | 特徴 |
vata(ヴァータ) | 「空」、「風」の要素。運動・循環・異化作用を表す。体内では、血液循環や心臓の脈動、などあらゆる「動き」のこと |
pitta(ピッタ) | 「火」、「水」の要素。血液循環、代謝機能、消化吸収、体温の変動や視力など物事を理解する知性などの要素を表す。 |
kapha(カパ) | 「水」、「地」の要素。安定、生長、維持、免疫、同化作用を表す。 |
ドーシャのバランスを保つことが真の健康
人間は、3つすべてのドーシャを持っていると言われていますが、多くの人は3つのドーシャの内、1つもしくは2つの優勢なドーシャがあると言われています。それは、季節による体調の変化や、心身の状態、個人の性質、年齢などによってドーシャのバランスは変化してきます。
アーユルヴェーダの世界では、この「ドーシャ」のバランスの取れた状態を健康と位置付け、バランスが崩れると健康を損なう状態になると考えられています。更に、身体の状態はこころの状態からもくると考えられており、心身の相互関係も大切にされているのがアーユルヴェーダの根本的な考え方です。つまり、この3つのバランスをよくしていくことが、アーユルヴェーダの目指しているものというわけです。
各ドーシャの特徴
・ヴァータ
ヴァータの代表的な特徴は「アンバランス」。食欲や消化機能が不規則。いくら食べても太らない、いわゆる「痩せの大食い」。忙しかったり落ち込んでいたりすると、食欲がなくなったり、不規則な生活を送るようになる。便秘になりやすく、女性の場合は生理不順になりやすいことも。
ヴァータの身体的特徴
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ヴァータの心理的特徴
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・ピッタ
代表的な特徴は「燃えている」こと。食欲が旺盛で、消化力が高い。お腹が空いているとイライラしたり怒りっぽくなるのも特徴。便通は良い。ピッタが乱れると胸焼けや下痢などが起こる。生理トラブルはなく、ピッタのバランスが取れている人は生理痛がない。
ピッタの身体的特徴
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ピッタの心理的特徴
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・カパ
カパの代表的な特徴は「安定」していること。食べることが好きだが、食べる量は少なめ。スタミナがあり、断食に向いているのがこのタイプ。二人安い体質で水分を取りすぎたり、寝過ぎ、またホルモンバランスの変動によりむくみやすい。生理周期は安定している。
カパの身体的特徴
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カパの心理的特徴
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アーユルヴェーダ的食事法
ドーシャのバランスを保ち健康的な心と身体を保つための三つの柱を「食」、「睡眠」、「性行為」とアーユルヴェーダでは説きます。得に、食は重要。日々、私達は口にしているものから栄養とエネルギーを得ています。その食材を取り入れることによって、身体の中でどのように反応するのか人によって異なるため、食材の持つ性質やカロリーよりも、自分を知って自分に適した食事を送るようにすることがアーユルヴェーダの基本的な食事法と言ってよいでしょう。
ただし、「自分は○○な体質だから、これでなければ」と固執した考えを持つことはおすすめできません。先述した通り、体質は季節や環境、また年齢にとっても変化していきます。大切なのは「今」の自分を知ることです。
ヴェーダ体質の人に合った食事法
ピッタ体質の人に合った食事法
ピッタ体質の人は食欲旺盛な場合が多く消化力も高いのが特徴。
熱性のある食材や辛いスパイスなどは控えた方がよいとされ、
カパ体質の人に合った食事法
カパの人は脂肪をためやすく、太りやすいので、
なるべく苦味や渋味、辛味を重点的に、炒めたり、
作りたての食事をとる
食材それぞれには「プラーナ」と呼ばれるエネルギーが流れているため、加工食品、ファーストフード、また残り物などは消化機能や代謝を乱す原因と考えます。
健康を保つために、作りたての食事を適量食べることがおすすめ。
6種類の「味」を一つの食事に
アーユルヴェーダでは一つの食事には、「甘味」、「酸味」、「塩味」、「辛味」、「苦味」、「渋味」の6種類の味を食べるように心がけます。味覚には五元素(空・風・火・水・地)が組み合わさっていて、各味覚はドーシャと繋がって影響を与えます。
難しく考えることはなく、一般的な家庭の食卓で6種類の味を食べることは再現できます。例えば、ご飯(甘み)、味噌汁(塩味)、漬物(酸味)、ピリ辛の炒めもの(辛味)、青物野菜のおひたし(苦味)、豆の煮物(渋味)など。
味わって食べるマインドフルイーティング
食べ物がどんな味か意識を向けて食べていくと、「今」の自分がどんな味を好んでいるのか、もしくは嫌っているのかということに敏感に。今の自分のドーシャの体質や乱れているドーシャにも気付けるようになります。
アーユルヴェーダの智慧をかりて健やかに
アーユルヴェーダの食べ方は、心身のバランスがとれて健康的に暮らせるようにする一つの手段です。是非、食べることを見直して健康的な暮らしを実現していきたいという方は参考にしてくださいね。