子育てにイライラしたらヨガ一択!ママにおすすめ「育児に活かせるヨガ」練習方法

子育てにイライラは付き物。怒ってしまった後に自己嫌悪に陥ってしまうというママも少なくありません。違った見解から見てみると「子育ては自分育て」。3歳の子どもを持つ筆者自身も日々、子育てをしていく中で日々学ぶことばかり。そんな風に思えるようになったのは「ヨガの教え」役立っていると思っています。今回は、筆者自身の経験談を含めて子育てにどのようにヨガが活かせているのか、また子育てとセルフプラクティスの両立をどのようにすればよいのかについてなど、小さいお子様のいるママに向けてお話したいと思います。

子どもについ怒ってしまうママへ

育児にイライラは付き物

「目に入れても痛くない」と言ってもいいほど可愛い思えても、四六時中そうとは限らないのが「育児」。一人の時とは違い「自分の自由な時間」は少なくなります。

「夜中起こされ寝たいのに寝れない」、「言うことを中々聞いてくれない」、「夫が忙しくて育児に中々参加してくれない」…

原因はそれぞれですが、育児をしていく中で「イライラしない」なんてママは稀。どんなに心の広いママでも怒鳴ってしまったり、理不尽に怒ってしまうこともあります。

ついイライラしてしまい怒ってしまった後、「あーまたやっちゃった…」と落ち込んでしまった経験をお持ちの方もいるかもしれません。

大切なのは、その経験や反省の気持ちを次に活かすこと。一度や二度ではそう簡単にはいきませんが、意識することで気づきを深めていくことはできます。

ヨガを実践しているママが増えている

世界的にヨガ人口が増えている中でも、ママヨギーニ(ママのヨガ実践者)も増えていると言われています。

子育て中の海外セレブリティーや日本の有名人でもヨガを実践している方も多いのが要因かもしれません。

モデルやコスメブランド「KORA Organics(コラオーガニックス)」のプロデューサー、そして三人の子どものママとして大忙しの日々を送るミランダ・カーはヨガがそんな多忙な日々を支える糧となっていると熱心にヨガを長年続けていることで有名。

また、元祖生き方モデルとして有名で幅広い世代の方に愛されているShihoさんはヨガインストラクターの資格を保有しており、ヨガのイベントなどでは講師を務めるほど。現在は子育てのためにハワイ移住をし、日本とハワイを往復しながら家庭と仕事を両立。そんな多忙な生活を送りながらも生き生きと暮らせているのはヨガを実践していることが理由の一つかもしれませんね。

子育てをしながら、仕事をして、なおかつ外見だけではなく内面から滲み出てくる美しさを保っているセレブや有名人を見ていると「ヨガに挑戦したい!」と思いたくなりますよね。

子育て中のママにヨガがおすすめの理由

・ストレス解消

ヨガの効果は様々ありますが、中でも実感しやすいものが「ストレス解消」効果。

元プロ野球選手のイチロー選手やサッカー選手の長友選手、テニスの錦織圭選手など世界的に活躍をしているスポーツ選手の多くがトレーニングにヨガを取り入れているのは、ヨガは身体面だけでなく、メンタル面にも作用する効果が期待できるから。多くの人からの期待はプレッシャーと言うストレスしてスポーツ選手にのしかかります。そのストレスを緩和して、大舞台でも本来の力を発揮するために気持ちをコントロールすることが必要になってきます。

メンタル面に働きかける秘訣の一つは「呼吸法」にあります。ヨガを実践する上で最も基本と言っても良い呼吸には、私たちのメンタルを司る自律神経をコントロールする働きがあると言われているんですよ。

ヨガを行うと「リラックスする」、「イライラが少なくなる」、「集中力が増す」、「優しい気持ちになれる」などの効果を実感するにはこの呼吸がキーポイントになってくるんですね。

自分を客観視するトレーニングができる

本来のヨガの目的は「悟り」に近づくようにすること。この悟りを最終ゴールとして、近づくためにヨガには八段階(ヨガの八支則)があります。よく「ヨガと言えばポーズ取ること」と思っている方もいますが、それは本来のヨガを実践するということの中ではあくまでもほんの一部。

ヨガの八支則

Yama(ヤマ) 他人に対して守るべきこと。
Niyama(ニヤマ) 自分に対して守るべきこと。
Asana(アサナ) ヨガのポーズ。意識を自分の身体の中に向ける瞑想への準備段階。
Pranayama(プラナヤマ) 呼吸。身体と心を繋げる。
Pratyahara(プラティヤハラ) 感覚のコントロール。外からの刺激を五感から引き離して安定した精神状態を保つ。
Dharana(ダラナ) 集中。
Dhyana(ディヤナ) 瞑想状態。
Samadi(サマディ) 深い瞑想状態と融合して起こる「悟り」(ヨガのゴール)

本来のヨガのゴールに到達するには、この八支則を日々の生活の中で実践していきます。規律を守ること、そしてヨガのポーズや瞑想を深めていくことで、様々な感情とそれを感じる自分を切り離せるようになっていき、感情を感じている自分自身を客観的に見る練習ができるようになるんです。

ヨガの八支則を全て実践するのは現代社会を生きるましてや子育て中の忙しいママたちには決して簡単なことではありませんが、できることから少しずつ実践していくことで「客観的に見る」トレーニングを積むことができるように。

「今」に一生懸命になれる

ヨガでは、過去や未来は切り離して「今」に集中することを大切にします。怒りや悲しみと言った感情は、過去に起こったことや未来への期待などから生まれることが多く「今」目の前に起こっていることに集中することができれば、そう言った感情に振り回されることも少なくなってきます。

例えば、「きっときれいにご飯を食べてくれる。」(未来への期待)、「お友達はきれいに残さずご飯を食べてくれていたからうちの子どもも食べてくれるはず」(過去の経験)が、結局ご飯を食べてくれず怒ってしまうなど。期待することも過去の経験談をもとにすることも決して悪いことではありませんが、これから起こることは誰にも分かりません。

ヨガの「今の」ポーズや呼吸に集中していない状態だと、正しいアライメントでポーズが取れずにポーズの効果が半減してしまったり、また最悪の場合ケガに繋がってしまう恐れもあります。

過ぎ去ってしまた時間は取り戻すことはできず、これから起こる未来も誰にも予想することもその通りにすることもできません。大切な「今」という時間に精一杯一生懸命なることで子育ても幾分楽しいものに変わっていきますよ。

前向きになれる

「今」に集中することができるようになると大小関係なしに新しい「気づき」に敏感になるようになります。

ヨガのポーズや瞑想をしている際、「今」の自分の身体や心はどう感じているか内面に意識を向けることが普段の生活でも様々な事柄の気づきに繋がります。

いやいや期の子どもが中々言うことを聞いてくれないことに対しても、「自我の芽生え」だからと気付きを深めて、わがままと思いがちなことに対しても成長と前向きに捉えられるように。

否定しないようになる

イラっとしてしまいつい怒ってしまった自分、怒鳴ってしまった自分を「自分ってなんて駄目なんだ」と否定するママも少なくないかも知れません。誤った行動は誰でもあります。前述した通り、経験を次に活かすことが大切です。

自己嫌悪に陥るような出来事が起きたとしても、それは自分が成長するきっかけです。ヨガでは今の自分を受け入れることを大切にします。

自分の身体の声を聞いて、無理しない・限界に挑戦してみるなど「今」の自分にとって何が身体そして心が一番心地良いかということに意識を向けます。今の自分自身を受け入れることで、普段の生活の中でも自分を否定することが少なくなっていきます。

子育てに活かせるヨガ的考え方

イラッとしたら「呼吸」

ついイラッとした時、「駄目でしょ!」など怒鳴ってしまった経験をお持ちのママも少なくないはず。いくらシツケとは言えもっと別の注意をできればしたいと思いますよね。

衝動的にくる感情を即座にコントロールするのにおすすめなヨガが「呼吸」です。

人間の感情を司ると言われている交感神経と副交感神経からなる自律神経を呼吸はコントロールできると言われています。イラっとした時に優位になると言われている交感神経を鎮め2つの自律神経のバランスを整えるためにも、なるべくゆっくり深い呼吸をしてみて下さい。

  1. 目をつぶる
  2. 今ある息を全て吐ききる
  3. 鼻からゆっくりと丁寧に呼吸を吸う
  4. 鼻からゆっくり丁寧に呼吸を吐く
  5. 目を開ける

そう簡単にはいきませんがついイラっとしてしまった時は、上記のように一呼吸おいて落ち着くように心がけましょう。

焦らない

忙しい毎日を送るママは何かとせかせかしてしまうことも少なくありません。朝の忙しい時間に朝食をダラダラ食べている、食べないで遊び始めてしまうという子どもも少なくありません。

世の中には様々なルールがあることを小さい頃から教えることも大切かもしれませんが、焦って怒ってしまうのは逆効果。

自分のペース、社会のペースばかりを優先しないことも子育てには大切です。

ヨガでは、呼吸もポーズも自分のペースで行っていくことが大切。必ずしも毎回インストラクションに合わせていく必要はありません。

受け入れる

自分のことも、子どものことも受け入れることでイライラはだいぶ解消されます。

「言うことを聞かない」という子どもを、どう頑張っても説得できずに悩んでいるママも、言うことを聞かない子なんだと一旦受け入れてみると、うちの子はそういう子どもなんだと少しは楽になるかもしれません。もちろん限度はありますが、子どもそれぞれの成長に合わせて焦らずに子育てを楽しみましょう!

子育てしながらヨガなんてできない!そう思った方におすすめなヨガの練習方法

アプリや動画サービスを使った練習方法

子どもがまだ小さい内は中々、スタジオに通うのは難しいかもしれません。そんな悩みをお持ちの方は、スマホアプリや動画サービスを利用したヨガの練習をしてみてはいかがでしょうか。

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筆者もまだ手がかかる内は自宅でスマホアプリを利用してヨガの練習を自宅でしていました。おすすめは「Daily Yoga(デイリーヨガ・毎日ヨガ)」です。その名前の通り、毎日ヨガを実践することに特化したアプリで短いプログラムであれば5分の「太陽礼拝」からスタートできます。

子どもを巻き込んでヨガを練習する

「ヨガをしようとしても子どもが邪魔をして中々練習できない」、「寝ている間に家事を済ませたいから…」という方は、子どもと一緒にヨガの練習をしてみてもいいかもしれません。筆者も自宅でヨガのポーズの練習をしている際に、娘がよく真似してきます。

今できるヨガを実践する

前述した通り、ヨガは「ポーズを取る」だけがヨガではありません。普段の生活の中で実践できるヨガもたくさんあります。

起きた時にアプリを利用して呼吸法の練習を1〜3分するだけでもかなり変わります。また、瞑想方法にも様々な種類の瞑想が現代にはあります。

マインドフルネス瞑想で、「ジャーナリング」や「マインドフル・イーティング」などは誰でも簡単にできる瞑想です。

今自分に必要なヨガを考えてみて下さい。必ずしもヨガのポーズを取るだけが唯一の解決方法でないかもしれません。まずは、ヨガの入門書などを呼んでみるのもおすすめです。

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ヨガで子育てを楽しく

自分の思い通りにいかないものが子育てです。真っ白な子どもに世の中のルールを従わせようとしても中々言うことを聞かないのは当たり前。筆者自身、ヨガに何度も子育ての様々な場面で救われました。是非、皆さんの子育ての参考にして下さいね!

シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
https://house-of-emma.com/