もくじ
寒さが強くなる時期。風邪にご注意を
暖房の使いすぎで更に乾燥する冬
冬になると空気が乾燥します。これは、シベリアで発生した高気圧が日本海を渡り日本海側に雨や雪を降らせ水分を放出していることが原因。また、寒さを凌ぐために私たちは冬には暖房を使用します。、乾燥している冬の大気が暖房により、更に乾燥が進むようになるのです。
乾燥で風邪になりやすいのはどうして?
風邪の原因の8割から9割のウィルスの感染と言われています。ウィルスは生きた細胞の中だけで増殖する微生物。風邪のウィルスは200種類以上あるといわれますが、多くは冬場の低温乾燥の環境で空気中の飛散量が増加すると言われています。
風邪を引くと1回の咳でで約10万個、1回のクシャミで約100〜200万個のウィルスが空気中にばらまかれるとも言われています。
このウイルスは湿度が40%以下になるとウィルスの水分が蒸発して軽くなるため、落下せずに空気中を漂う時間が長くなります。この空気中に漂うウィルスが、鼻や喉から感染して、冬は風邪を引く人が増えるようになるのです。
その他にも、空気が乾燥することで、喉の粘膜が乾燥して炎症をおこしやすくなり、ウィルスからの感染を防ぐ力が衰えるとも考えられています。
風邪のひき始めにはアーユルヴェーダと漢方の知恵を借りよう
予防医学として認識されているアーユルヴェーダ。そして東洋医学として、日本でも取り入れいてる方も多い漢方。自然のチカラを利用して、風邪で弱った身体を元気にしてくれるとあって、海外では風邪のひき始めの対処方法に取り入れている方も多いんですよ。
今回は、アーユルヴェーダと漢方の考え方を含めて、風邪の初期の様々な対象方法をご紹介します。
風邪はひき始めが肝心!風邪初期の対処方法
1. 十分な休養
風邪をひいたら体を休めることが第一。「仕事が溜まってしまう…」、「家事をしないと…」と焦ってしまう気持ちを抑えて、まず身体を温めて十分な休養をとるようにするのが第一。風邪は身体から「休んで」のサイン。
身体を温めることで、血行が良くなり、ウイルスに対抗できる免疫力を向上させていけます。ただし、大量に汗をかくと身体を冷やしてしまう恐れもあるため、バランスを心がけましょう。
2. 生姜で身体を温める
風邪のひき始めの際には、身体を温めることを心がけましょう。もし、食事が取れるのであれば、身体を温める生姜やネギなどの薬味を入れたうどんなどがおすすめ。
生姜はアーユルヴェーダでは「偉大な薬」とされ、鼻づまりや辛い痰を緩和、血液循環を良くするために「ジンジャーティー(生姜茶)」を勧められています。
ジンジャーティーの作り方
- 新鮮な生姜を3〜5枚スライスしてマグカップに入れる。
- カップにお湯を注ぐ。
- 人肌よりも少し高い温度まで冷まして完成。
3. 白湯
風邪を引いて、発熱するとたくさんの汗をかきます。その他にも、嘔吐や下痢がある場合には脱水症状に陥る危険性も。また前述した通り、乾燥により更に免疫力が低下しやすい時期なので、脱水症状にならないために、こまめに「水分補給」を心がけましょう。
冷たいもので体を冷やすのはNG。身体を温めるためにおすすめなのは、「白湯」。
白湯とは、水を沸騰させ、 沸騰したお湯を人肌より少し高めの温度まで冷ましたもの。「湯冷まし」とも呼ばれており、昔から薬を摂取する際に一緒に飲まれていたものです。
白湯の作り方
- やかんにきれいな水を入れ火にかけ沸騰したら蓋を外し10~15分ほど沸かす。
- 1をカップに注ぐ。
- 人肌温度よりも少し高め(大体50℃くらい)まで冷ましたら出来上がり。
この50℃くらいがちょうど体に取り入れやすい温度と言われています。それ以上高すぎたり、低すぎると身体に負担がかかってしまうため。 マグカップが少し熱いなと思うのが飲み頃。
3つのドーシャを整えてくれる
アーユルヴェーダでは、白湯はすべてのエネルギーバランス「3つのドーシャ」を整え、体内を浄化してくれる魔法の飲み物と言われています。
ドーシャとは、身体を構成しているい基本組織で、「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3種類があります。アーユルヴェーダでは、この3つのドーシャのバランスが崩れることで、病気になると考えられています。
ヴェータ | 「空」と「風」の要素を表す。運動・循環、異化作用を表す。体内では、血液循環や心臓拍動などあらゆる動きのこと。 |
ピッタ | 「火」と「水」の要素を表す。血液循環、代謝機能、消化吸収、体温の変動や視力、知性などの要素を指す。 |
カパ | 「水」と「地」の要素を表す。安定、生長、維持、免疫、同化作用を表す。 |
4.葛根湯
風邪のひき始めの発熱は、身体の免疫反応。つまり、身体が病気と戦っているサインです。しかし、疲れやストレス負荷のかかっている現代人の身体は、体力が低下し、熱を出すエネルギーが不足していることが多いのも事実。最近では、「風邪っぽいけれど熱がない」から、無理して頑張ってしまうという方も多いんです。
日本でもよく知られている「葛根湯」は、身体を温める漢方薬です。葛根湯は身体の表面を早く温めて、熱のバリアを早く強めます。風邪のひきはじめに葛根湯を飲むことで、風邪が入ってくるのを阻止できるだけでなく、早く追い払うことが可能に。
風邪を長引かせないためにも、身体を温めるて熱で身体を守ることが大切です。
5.セルフお灸
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肩井(けんせい)
合谷(ごうこく)
乾燥対策や風邪予防も入念に
湿度調整
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規則正しい生活を心がける
口呼吸を避ける
手洗いうがいは必須
風邪を引く原因の多くが、ウィルスが鼻や口、
運動で免疫力を上げる
風邪を長引かせないで素敵な冬を過ごしましょう!
風邪を引いてしまった際には、引き始めの対応が肝心です。まずはゆっくり休んで自分の身体を労ってあげましょう。また、アーユルヴェーダでも漢方の世界でも風邪を引いた際は、免疫力を取り戻す際に、「身体を温めてあげる」
是非、風邪を長引かせず素敵な冬を過ごして下さいね!