もくじ
現代は飽食の時代だからこそ、日々の食生活には気をつけたいもの。様々なグルメを日常的に楽しめますが、美食はたまの楽しみに取っておいて、「食事が身体を造る」ということにポイントを置きたいものです。
様々な食材の摂り方の知恵は身体を元気に健康にキープしてくれるもの。調子の悪い時には薬を飲みながらも身体に良いとされるものを摂るものです。
今回は様々な目的ごとに知っておきたい食材&食べ方の知恵・その効果をご紹介します。
毎日摂りたい「ま・ご・わ・や・さ・し・い」の食材とは?
毎日の食事が身体を造ります。様々な身体に良い食材がありますが、より健康な身体を造りたいと思っても日々何を摂るのが一番良いのか分からない…。そんな時には「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を参考にメニューを実践してみましょう。
- ま…豆類
- ご…ゴマ
- わ…ワカメ・海藻
- や…野菜
- さ…魚
- し…椎茸・きのこ類
- い…芋類
この「まごわやさしい」 は豊富な栄養を含む昔から伝わる日本の伝統食。これにご飯とというのを基本ベースにすると良いでしょう。
ここからは、知っておきたい健康食材や組み合わせで効果をパワーアップさせる食べ方についてです。
納豆&トマトの組み合わせ
近年トマトのリコピンが美白・美肌に効果高いと話題になり多くの人が生活習慣として摂取しています。
このリコピンは朝に摂るのがおすすめともされ、温めたトマトジュースにオリーブオイルをかけたジュースが朝食がわりという人も。
トマトには美白・美肌効果の他に
- 血液がさらさらになる
- 動脈硬化予防
- 日焼けの予防
- 血糖値上昇の抑制
などの効果が期待されます。トマトジュースだけで摂るのも身体においしいものですが、トマトのリコピンの吸収率をアップさせるのが納豆の大豆油。
納豆には豊富な栄養成分が含まれており、さらさらの血液・美肌・骨を強化するなどの効果がありますが、ビタミンCは少ないので、それをトマトが補ってくれます。
摂り方としては、よくかき混ぜた納豆にカットしたトマトを和えるだけ。味付けは醤油やポン酢・納豆のタレなどでおいしくいただけます。
それぞれで食べても身体に良いとされる食材ですが、合わせることで相乗効果がもたらされるので、朝食にはぜひ毎日摂りましょう。
大根は大根おろしが一番
おでんや煮物にすると甘く、身体の芯からほっこり染み渡り温まる大根。でも実は、大根の栄養を余すところなく吸収したい時は「大根おろし」が1番なのです。
大根には
- 殺菌・解毒作用
- 胃腸の働きを高める
- 内臓の働きを整える
- アンチエイジング・美肌効果
- 便秘の改善
- 消化を促進する
などの効果が期待できますが、大根に含まれる酵素は熱に弱いもの。また、皮の方にビタミンCが2倍も含まれます。
生の大根サラダなども良いですが、すりおろすことで辛味成分が生まれ、この辛味成分は免疫力をアップしてくれます。
そのため、大根の栄養分をしっかりと摂りたい場合は、綺麗に洗った大根を皮ごとすりおろしていただくのが一番。
おろしてから時間が経つと成分も旨味も落ちてしまうので、なるべくおろしてから15分以内に食べましょう。また、大根をおろすと水分が出ますが、その水分も捨てずに摂りましょう。
風邪の時に摂りたいもの
免疫力が落ちているとかかりやすい風邪。熱や咳・喉の痛みはたかが風邪といえど辛いものです。
大根&ハチミツ
風邪の時だけでなく、喉の調子が悪い時に摂りたいのが大根&ハチミツ。
カットした大根にハチミツを浸るほど和えて馴染ませ、出てきた水分をスプーンで何杯か飲むだけなのですが、甘くなっておいしいこの大根ハチミツは喉の痛みを緩和してくれます。
ハチミツは喉に優しく、大根にも殺菌作用があるため、辛い咳や喉の痛みに効果的です。
ハチミツレモン・りんご・人参
風邪をひいたらビタミンC!りんごは水分・甘みが豊富で風邪の時でも食べやすく、充分なビタミンCも含みます。整腸作用もあり、すりおろすことで胃腸への負担も軽くなります。
人参にはビタミンCの他、ビタミンA・Eも含まれ、これらは風邪の時に必要な栄養分。前述したりんごとともにジューサーにかけると、甘くてフレッシュな人参りんごジュースができ、とてもおいしく元気になります。
ハチミツレモンは喉風邪に効果的。ハチミツは水分を保持してくれ、喉の粘膜を潤してくれ、レモンにはビタミンCが含まれます。
作り方は簡単で、カップにレモン半分ほどの果汁を搾り、ハチミツを加え、お湯を注ぐだけ。甘みと酸味がじんわり身体に染みます。好みで生姜パウダーやクローブを加えると身体をしっかりと温めてくれます。
ダイエット効果も。生活習慣病も予防できる効果が期待できる食材とは?
干しぶどう酢
干しぶどう酢はテレビで紹介され、簡単に摂取しながらダイエットもできた!と話題になりました。その効果はダイエットだけでなく、
- 血糖値上昇を抑制する
- 整腸作用
- 代謝アップ
- 血圧や尿酸値を正常値にする
- 骨・肌・視力の若返り
などが期待できます。
【干しぶどう酢の作り方】
- ドライレーズン100gに熱湯をかけ、表面の油を取り除く(オイルコーティングされている場合)
- りんご酢50ccとハチミツ大さじ2を混ぜる
- 清潔な保存容器に1のレーズンを入れ、2を加える。ひたひたになるくらいまでりんご酢を足す
- 冷蔵庫で1日置く ※保存は冷蔵庫で1ヶ月
この干しぶどう酢を1日に大さじ1杯分(20粒ほど)食べます。ダイエットができて身体も元気になったという声が多数ありますよ!
玉ねぎ&オリーブオイル
血管のアンチエイジングには玉ねぎ。玉ねぎに豊富に含まれるケルセチンという成分には
- 美容効果
- 脂肪分解作用
- 動脈硬化予防
- アレルギー症状の緩和
などの効果が期待できます。そしてこのケルセチンはオリーブオイルとともに摂取することで吸収率が高まります。
玉ねぎ&オリーブオイルはダイエットの手助けをする他、血管のアンチエイジングや血流を良くするなど嬉しい効果も。
【玉ねぎ&オリーブオイルの作り方】
- 玉ねぎの皮を向いて太陽の光にさらし、表面が緑になるまで置く(ケルセチンが増える)
- 玉ねぎの繊維と垂直に薄切りし、20分ほど置いて空気に触れさせる
- 清潔な保存容器に玉ねぎを入れ、オリーブオイルをひたひたになるまで注ぐ
- 冷蔵庫で数時間おき、毎日食べる
「身体に優しい」は美味しい!日々の食卓に取り入れて身体を喜ばせよう!
グルメな美食は人をとりこにしますが、家庭でいただく食事もやはり美味しく、身体を元気に健康に維持するために必要です。
かつてより日本人に浸透してきた食文化とその知恵は私たちの身体に馴染むもの。そしてその身体に優しい食は本来の身体の機能を高め、身体を喜ばせてくれます。
ぜひ自分の食生活を見直し、内側からもっと元気に・綺麗になる食を取り入れましょう。