もくじ
こんまりメソッドが全米で大ヒット
こんまりとは?
こんまりの愛称で親しまれている近藤麻理恵(こんどう まりえ)さん。著書「人生がときめく片付けの魔法」はミリオンセラーとなるなど日本ではその名を知らない人はいないのではというくらい有名なお片付けコンサルタントです。
彼女のお片付けのポイントは「ときめき」。本のタイトル通り、お片付けをすることで人生をときめかせることをミッションとしています。
2014年には、同書はアメリカでも出版され大ベストセラーになりその名を世界に轟かせました。そして、今やアメリカのフォーブス誌の人気企画「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなど世界中に彼女のファンがいるほど。
本の出版、セミナーを開催したり、個人宅へ伺ってお片付けのコンサルティングを主に実施されていますが、アメリカで本を出版以降、海外からの仕事のオファーが多かったことで、家族で海外に移住、拠点をアメリカに移して世界を片付けによって世界を「ときめかせる(英語でSpark Joy/スパーク・ジョイ)」ことに奮闘されています。
今年2月には、栄誉ある映画の祭典アカデミー賞にもご主人と参列し日本でも話題になりましたよね。
ネットフリックスのオリジナルシリーズ「Tidying Up with Marie Kondo」
2019年、世界最大級の動画配信サービスであるNetflixで、「Tidying Up with Marie Kondo」(邦題・「KonMari 人生がときめく片づけの魔法」)というリアリティー番組が配信され再びアメリカそして世界中で大反響を巻き起こしています。番組では、こんまりがそれぞれの相談者の自宅へ実際に訪れ片付け方を指導していきます。
英語(特にアメリカ)では、「Kondo」や「Konmari」が「片付ける」という動詞として使われるなどの社会現象も巻き起こしているんですよ。
番組は、子どもがいるご家庭、未亡人の女性のご自宅、LGBTカップルの自宅などアメリカのリアリティー番組らしい出演者を見られることも面白いポイントです。
同番組は、プライムタイム・エミー賞の「Outstanding Host for a Reality or Competition Program」と「Outstanding Structured Reality Program」の2部門にノミネートされてるほどの反響ぶりです。
こんまりも瞑想を実践
「Tidying Up with Marie Kondo」の中で印象的なのが、こんまり自信がお片付けをする前に「自宅にご挨拶をする」という表現で、瞑想を実践しているシーンです。
余計な感情や思考、また欲望などから自身を開放することはヨガ哲学の中でもヨガを実践する上で推奨された考え方です。
自分の感情などをコントロールできるように、集中すべきことに集中できるようにするために、私達もお片付けの際は瞑想を実践するとより「ときめき」を感じられるかもしれませんね。
こんまりメソッドを実践してシンプルな暮らしを送りたい人が急増
「Tidying Up with Marie Kondo」が世界に配信されて以降、こんまりが推奨するお片付け方法を実践してシンプルな暮らしを送ろうとする方が増えています。
たくさんのもので溢れた生活に疲れを感じたり、イライラしたり、物欲では満たされない想いを抱えている人々がたくさんいるということがこの番組を通して見受けられます。そしてそれはテレビの中の出演者だけでなく「自分もそうなのかも…」ということに気付かされた人々が次々をシンプルな生活へシフトしていくという結果を導いているのかもしれません。
シンプルな生活のメリット
エコロジーでエコノミー
シンプルな生活の実践は、環境に配慮した暮らし(エコロジー)と経済的に配慮した暮らし(エコノミ−)を両立することに導くことができます。
安価なものの購入が経済的と考えがちですが、大抵のものがその品質さに満足することはできません。少し値は張っても長持ちをするもの、または長く使えるもの、使いたいものを選び、少ない持ち物の中でも暮らすことで環境そして経済を両立させることは可能になります。
執着心がなくなる
必要なものだけに囲まれたシンプルな生活というのは、モノへの執着心がなくなります。それは、本当に自分にとって必要な物だけを選ぶ力をがあるので自然と物欲がなくなるから。今身の回りにあるものだけで充分に満足することができるようにもなるのです。
幸せ感度が上がる
シンプルな生活の実践は、今目の前のことや身の回りにあるものだけで充分に満足できる状態を保てているので、単純なことに喜んだり、幸せを感じることができます。
ヨガとシンプルな生活
断捨離の語源はヨガ哲学
シンプルな暮らしを実践するために欠かせないのが断捨離。ものを減らすことを指します。実はこの「断捨離」とはヨガ哲学の「断行・捨行・離行」をもとに生まれた言葉。
- 断行・自分にとって不必要なモノや情報や悪い習慣を断つこと
- 捨行・今ある不必要なモノや余計な心配事を捨てること
- 離行・モノやお金や地位、名声への執着を手放すこと
断捨離は、ただ単にモノを捨ててきれいに片付けるというだけでなく、 様々な物事への執着を手放すことを意味しているのかもしれません。
足るを知る
仏教の考え方でもある「足るを知る」。今持っているもので十分に足りていることを認識し、それ以上に求めないという意味です。ヨガの経典「ヨガスートラ」の中で、ニヤマ(すべき事)の一つとして「サントーシャ(満足)」という教えがありますが、このヨガの教えのサントーシャが「足るを知る」という考えに当てはまります。
人は、「もっと」という感情に押し流されてしまい事も多々あります。現代では、インスタグラムなどSNSを利用して、様々な情報に簡単に手に入れることができます。「もっと欲しい。」「〇〇さんみたいに、もっとお金が欲しい。」
無いものねだりではなく今あることに満足(サントーシャ)することでシンプルな暮らしは実践できます。
アパリグラハ
アパリグラハは、ヤマ(禁戒)の一つ。この教えは、必要以上にモノを欲しがらないことを指し、サントーシャに繋がる考えです。必要以上の物欲が無くなると、縛られることが少なくなります。「もっと」という貪欲が無くなることで、本当に必要なことに時間とお金を使うことができるようになります。
シンプルな暮らしの実践にオススメな書籍
ヨガとシンプルライフ
月間PV60万を超える大人気ブロガーのみうさんによる著書「ヨガとシンプルライフ」。自身もヨガインスタトラクターとして活動する中で、一般の人でも簡単に手軽に取り入れることのできるシンプルな生活の方法を教えてくれる本です。
減らす技術
価格・1,177円(税込み)
世界的人気ブログZen Habitsのエッセンスをまとめたレオ・バボータの著書「減らす技術」。禅の教えがふんだに散りばめられているので日本人にとっても馴染みやすく実践のしやすい内容がおすすめのポイントです。
シンプルに暮らす
手頃な値段で手軽に何でも手に入る世の中。だからこそ、シンプルな生活を実践するということは簡単なようで実は難しいと感じます。それでも、ヨガの教えである欲や感情をコントロールを実践することで、「もっと」という気持ちもコントロールすることが可能になるのではないでしょうか。
まずは、こんまりメソッドなどを活用して、自分の身の回りの整理を実践し、シンプルな生活を目指してみて下さい。
今あるものだけで充分幸せということに気づけるかもしれません。