スウェーデン式ちょうどいい暮らし「LAGOM(ラーゴム)」を実践するための3つのポイント

税金は高いものの、授業料や医療がほとんどお金のかからない北欧の制度や、幸福度が高いそのライフスタイルが注目されるこの頃。その生き方を象徴するようなLAGOM(ラーゴム)という考え方に注目が集まっています。

北欧の生き方を表す単語は日本でも色々取り上げられていますよね。デンマーク語の「ヒュッゲ」(ノルウェー語ではヒュッゲリ)という「居心地の良い空間や時間」、「心安らぐ雰囲気」などを意味する言葉は、日本でもテレビや書籍でブームになっている言葉の一つです。今回はスウェーデンの「LAGOM」(ラーゴム)というワードについて取り上げてみます!

北欧の人たちは、どんな暮らしをしている?

スウェーデンは義務教育が7歳からスタートします。イギリス、オランダ、ニュージーランドなど5歳からスタートする国も多いですよね。日本は6歳と中間です。これは、早く義務教育がはじまる国に比べてスウェーデンは子供達は2年も家で家族と過ごしたり遊んでいる時間が長いということにもなります。

こちらの写真は、同じスカンジナビア半島でお隣の国フィンランドで撮影したお店Alkoです。飲食店で21時以降はアルコールが禁止されていて、Alkoという国が運営に関わっているお酒のお店は平日は20時、休日は18時にお店が閉まります。さらにスウェーデンではお酒の販売時間は短く、平日10時から18時まで、土曜日は10時から15時です!お酒を飲むなら家で好きな仲間でゆっくりとパーティがあっているのでしょう。

また、スウェーデンでは土足ではなく、家には靴を脱いで過ごします。それは家で過ごす時間が長いため根付いたのか、外で汚れた靴の裏を持ち帰らない衛生面でも良いとされています。家の中の生活で日本に似た面があるということで、スカンジナビアの良い所を真似しやすいことも多そうです。ぜひ「自分のちょうどいい」を見つけて取り入れてみましょう!

北欧は幸福度ランキング上位の顔ぶれ

国連(UN)が発表した「世界幸福度報告書(World Happiness Report)」

フィンランドが2年連続で幸福度ランキング1位だけでなく、デンマークやノルウェー、アイスランド、スウェーデンと北欧と呼ばれる国々が10以内という高ランクに位置しています。上記で北欧の生活として紹介した中で共通する特徴は家庭、ホームでの時間を大切にしているということです。社会に出て働く環境はもちろんありますが、家という帰る場所で一番充実して生活できているからこそ幸せ度が高かなってきてるのかもしれませんね。

ちょうど良い。LAGOM(ラーゴム)とは?

ヴァイキングたちの言葉「Laget om(ラーゲット・オム)=仲間と分け合う」からきていると言われている「LAGOM」はスウェーデンでとてもよく使われるワードです。ラーゴムな温度、ラーゴムな固さ、「多すぎず少なすぎず、ちょうどよい」というニュアンスの形容詞として沢山の場面で使われます。彼らの衣食住、人付き合い、生活そのものもラーゴム的です。

ストレス社会で頑張りすぎている方には「Lagom ar bast」という「ほどほどがちょうどいい」という緩くて朗らかなスウェーデンのことわざを唱えて落ち着いてみてもいいですね。

LAGOM(ラーゴム)を今日から実践する3つのポイント

多すぎず少なすぎず、行き過ぎた断捨離ではなく、整理整頓されていて過ごしやすい空間の中にも、こだわりのお洒落なインテリアを置いたりとバランスがとても上手です。スウェーデン発IKEAが世界中で成功してるのもこのせいかもしれませんね!早速今日からLAGOM(ラーゴム)を実践するための、3つのポイントを紹介します。

1、自然を取り入れる

観葉植物のような緑だけでなく、自然光を窓から取り入れてみましょう。さらにできる方は、スカンジナビアの方は森の存在がとても近いので、日本であれば山菜採りや、旧ソ連の北欧も多いという関係で今でもロシア人も好きなキノコ採りなどもおススメです。

2、ちょっぴり早起き

会社が8時からスタートするところも多いスウェーデンの生活は、みな早起きともいえます。ゆとりをもって、朝日を浴びてすがすがしく迎える朝は頭が整理整頓されてラーゴムな一日のスタートにピッタリです。
その代わり、お仕事も早く終わらせ切り上げるのが特徴です。

3、fika(フィーカ)で幸せな小休憩

スウェーデンでは「フィーカ」と呼ばれるコーヒーブレイクをとる習慣があります。家族だけでなく、同僚と一緒に少し仕事の休憩は程よいラーゴムな働き方だけでなく、切り替えになって効率の良い仕事にも繋がります。スウェーデンだけでなく、フィンランドやデンマークでもシナモンロールやデニッシュ系の甘いパンがコーヒーと一緒に好まれてよく食べられます。甘いおやつと一緒のお茶は幸せな時間ですね。

最後に

スウェーデンではクリスマスを2回祝う人がほとんどだそうです。これは、友達と楽しくパーティするクリスマスは外せないけれど、家でゆっくりお祝いするクリスマス会をしないなんて、どちらか一つなんて選べないという思いからです。ラーゴムな生活を知れば知るほど、仕事バリバリで家庭や家での自分をないがしろにしてしまう方も少なくないと思いますが、ホームでのちょうどいい過ごし方を見直してみませんか?

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監修






古屋 真衣

オーガニック海藻 Irish Organic Seaweed 代表
GnR オーガニックチーズ 代表
世界中のオーガニック食品や、雑貨等の商材に精通し、その良さを日本に広めていく活動・販売を行う。
ロシア横断はじめ世界を旅するトラベラーな一面も。2児の母。https://www.facebook.com/organicseaweed/

世界中を旅しながら、オーガニック商品を輸入をしています。
日本ではまだ珍しい、乳製品(チーズ)や海藻(シーウィード)のオーガニック認証獲得商材をお探しの方は連絡ください。
ママライターとして世界中のキッズの為になることもしていきます♡
日本化粧品検定1級資格取得
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